W2ST-8.真の世界ってなに?


自分自身の分離と罪の意識という夢から目を覚ますことを自分自身に許し、過去を解放し、今という瞬間の新しい人生を受け入れることによって、地球的再生に誰でも貢献することができます。私たち一人ひとりが目覚めることによってのみ、世界の目覚めが可能になります。私たちは自分で持っていないものを人にあげることはできません。

私たちはみな、庭の一角をあてがわれています。それは私たちが転換しなければならない宇宙の一角です。この宇宙の一角とは私たちの人生です。つまり、私たちが持つさまざまな人間関係であり、家庭であり、仕事であり、現在の境遇です。私たちが自分を見出すあらゆる状況は、恐れの代わりに愛を教えるための機会です。それは、聖霊によって完璧に計画された機会です。自分がどのようなエネルギーの中に置かれたとしても、それを癒すのが私たちの仕事です。思考形態を清めたいと思ったならば、まず自分自身の思考形態を清めることから始めるべきです。変化が必要なのは、決して客観的状況ではなく私たちです。神様に私たちの人生を変えてくださいと祈るのではなく、私たちを変えてくださいと祈るべきです。



Marianne Williamson
マリアン・ウィリアムソン(「愛への帰還」94ページ)

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I used to believe that prayer changes things, but now I know that prayer changes us, and we change things.
私は以前は、祈りが物事を変えるものだと信じていました。けれど今では、祈りは私たちを変えるのであり、私たちが物事を変えるのだとわかっています。



Mother Teresa
マザー・テレサ

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Welcome to the real world.
本当の世界へようこそ。

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Morpheus
モーフィアス





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ワークブックパート2から「真の世界とは何か」をご紹介します。


キリストのヴィジョン

T13-7 真の世界の幕開け

T16-6 真の世界への架け橋

T18-9 ふたつの世界

が参考になると思います。




真の世界も幻想の世界

真の世界は、実在する天国そのものではなく、依然として、天国の実在を反映する幻想世界ではあるものの、この世界のように、実在を反映するに際して生じていた、恐れ、死、葛藤、等々といった影、闇が一切なくなって実在する属性のみが反映される世界であり、神が最後の一歩を踏み出してくれれば、すぐさま天国に移行する最後の幻想であり、天国に到達するためのスプリングボードです。


真の世界はこの世界とは別のどこかにあるわけではない

そして、真の世界というと、この幻想世界とは別のかけ離れた遠い場所にある異世界というイメージを抱きがちかもしれませんが、同じひとつの幻想世界が、見る者の心が変わることによって変容するという仕組みです。

世界を変えようとするのではなく心を変えよというのがコースのテーマであり、自分の拡張するものが自分の現実となるという神の法は、分離幻想の世界では、自分の投影するものを自分は現実だと信じるというエゴの法則に変容しているので、赦しによって知覚を修正して心が変わることで投影先の世界が変わるということになります。

いつもの「そこにキリストが行くなら、地獄のど真ん中も天国に変わる」という理屈です。


真の世界として見えるのは自分自身

そして、知覚がとことん修正されて正しい知覚となったなら、神の子はすべてであると同時にすべてを持つ存在なのだから、主体としての自分の外に「投影」としての世界を見るという状態から見る自分と見られる世界=自分という「拡張」に移行し、スクリーンとしての世界が消滅することになるので、真の世界に到達したら、そこから先は、神が最後の一歩を踏み出してくれることになり、真の世界はしばらくだけ存続する最後の幻想ということになります。


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Workbook Part2


8. What is the Real World?
真の世界とは何か



1. The real world is a symbol, like the rest of what perception offers.
 真の世界とは、知覚がもたらすそのほかのものと同じく、ひとつの象徴です。

 Yet it stands for what is opposite to what you made.
 しかし、真の世界が象徴として表しているのは、あなたの作り出したものとは正反対のものです。

 Your world is seen through eyes of fear, and brings the witnesses of terror to your mind.
 あなたの世界は恐れの目を通して見える世界なので、あなたの心に恐怖を証明するものをもたらします。

 The real world cannot be perceived except through eyes forgiveness blesses, so they see a world where terror is impossible, and witnesses to fear can not be found.
 真の世界は、赦しによって祝福された目を通してしか知覚できないので、そのような目には恐怖がありえない世界が見えるので、恐れを証明するものを見つけることはできません。



2. The real world holds a counterpart for each unhappy thought reflected in your world; a sure correction for the sights of fear and sounds of battle which your world contains.
 真の世界には、あなたの世界に反映されている不幸な想念の一つひとつに対応する対照的な部分があります。それは、あなたの世界にある恐ろしい光景や戦いの物音を確実に修正したものです。

 The real world shows a world seen differently, through quiet eyes and with a mind at peace.
 静かな目と安らぎに満ちた心を通して、真の世界は、違ったふうに見える世界を見せてくれます。

 Nothing but rest is there.
 真の世界には、安息しかありません。

 There are no cries of pain and sorrow heard, for nothing there remains outside forgiveness.
 真の世界では、苦痛や悲嘆の叫びは一切聞こえません。というのも、真の世界では、赦しの対象から外されたままになるものは何ひとつないからです。

 And the sights are gentle.
 だから、その光景は穏やかなものです。

 Only happy sights and sounds can reach the mind that has forgiven itself.
 自らを赦した心に届くことができるのは、ただ幸福な光景と物音だけです。



3. What need has such a mind for thoughts of death, attack and murder?
 自らを赦した心にとって、死や攻撃や殺人を思い浮かべるどんな必要があるでしょうか。

 What can it perceive surrounding it but safety, love and joy?
 自らを赦した心には、自分を取り巻くのは安全と愛と喜びだけだと知覚することしかできないのではないでしょうか。

 What is there it would choose to be condemned, and what is there that it would judge against?
 そんな心が咎めを受けるべきものと選択したり、反対の価値判断をして裁こうとする何があるというのでしょうか。

 The world it sees arises from a mind at peace within itself.
 そんな心の見る世界は、自らの内に平安が満ちている心から生じてきます。

 No danger lurks in anything it sees, for it is kind, and only kindness does it look upon.
 それが何であれ、その心が見るものには、どんな危険も潜んではいません。というのも、その心は優しさに溢れ、その心が見るものはただ優しさだけだからです。



4. The real world is the symbol that the dream of sin and guilt is over, and God's Son no longer sleeps.
 真の世界は、罪と罪悪感の夢が終わり、神の子がもうこれ以上眠らなくなることを象徴しています。

 His waking eyes perceive the sure reflection of his Father's Love; the certain promise that he is redeemed.
 神の子の覚めつつある目は、彼の父の大いなる愛の確かな反映として自分が救われるという確かな約束を知覚します。

 The real world signifies the end of time, for its perception makes time purposeless.
 真の世界は、時間の終わりを意味します。というのも、真の世界を知覚することが時間を目的のないものにするからです。



5. The Holy Spirit has no need of time when it has served His purpose.
 聖霊の目的を遂げるために時間が役割を果たし終えたなら、聖霊はもう時間を必要とはしません。

 Now He waits but that one instant more for God to take His final step, and time has disappeared, taking perception with it as it goes, and leaving but the truth to be itself.
 いまや、聖霊はただ、神に最後の一歩を踏み出してもらうその一瞬を待つばかりであり、真理がただ真理そのものとなるに任せて、時間は知覚を引き連れて消え去ります。

 That instant is our goal, for it contains the memory of God.
 その瞬間こそが私たちのゴールです。というのも、その瞬間には神の記憶が含まれているからです。

 And as we look upon a world forgiven, it is He Who calls to us and comes to take us home, reminding us of our Identity which our forgiveness has restored to us.
 そして、私たちが赦された世界を眺めるとき、神が私たちを呼び、私たちをわが家に連れ帰るためにやって来て、私たちの赦しが私たちに回復した私たちの真のアイデンティティーを私たちに思い出させてくれるのです。


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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。



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