FC2ブログ

M-Intro 教師のためのマニュアル 序文

2013年07月16日
マニュアル 0

今回は、教師のためのマニュアルの序文をご紹介します。



この世界の常識では、教育とは、教師が一方的に生徒に教えを授けるものであって、教師のほうが優れていて、劣っている生徒を引き上げてやる関係性として考えられています。

これに対して、マニュアルは、このような世界の常識は、本当の役割とは逆になっているといいます。

この点は、すでに「神の教師とは誰のことなのか」「生徒とは誰か」において、教えることで学ぶ教師生徒との関係について説明されているところです。

この一節では、教えることの根本的な目的は自己不信を減殺することである、つまり、自分自身を知ることが目的だといいます。

「汝自身を知れ」以来、何度も触れていますが、小さな自己としての分限を弁え、真の自己認識として、神の子としての大いなる自己を知ることが目的ということです。

みんなが一体となった大いなる自己が本当の自分なのであれば、自分が自分に教えて学ぶわけですから、誰が偉いとか劣っているとか、そんなことは問題になりようがないということになります。

ただし、奇跡の難易度の序列のなさに劣らず、このことを観念的に理解すること自体困難なものですし、実際に会得するのは容易でないことはたしかです。

この自他一体を会得しようと私たちは望み、瞑想をしたり、本を読んだり、日常生活で実践したりと、いろんな努力を尽くすわけですが、容易ではありません。

そして、究極的な皮肉は、これが体得されるためには、その人がいなくならなければならないということです。

ラメッシ先生は、その肉体精神機構に目覚めが起こるかどうかは、源泉が決めることだから、そんなことを気にするのは意味がないから放棄してしまえと言います。

源泉が決めることだ、聖霊に任せればいい、すべては書かれている、等といった観点は、エゴの悪あがきを鎮めて、自己を手放す方向につなげるために有益、というより、むしろ、必要なことなのでしょう。





Manual for Teachers
教師のためのマニュアル

Introduction
序文



1. The role of teaching and learning is actually reversed in the thinking of the world.
 この世界の常識では、教えることと学ぶことの役割が本当に逆さまになっています。

 The reversal is characteristic.
 この教師生徒の役割の逆転は特徴的なものです。

 It seems as if the teacher and the learner are separated, the teacher giving something to the learner rather than to himself.
 この世界の常識では、まるで教師生徒は分離していて、教師教師自身に対してではなく生徒に対して何かを与える存在のように思われています。

 Further, the act of teaching is regarded as a special activity, in which one engages only a relatively small proportion of one's time.
 さらに、教えるという活動は、ある人が自分の人生の時間のうちの比較的わずかな割合だけ従事する特殊な活動とみなされています。

 The course, on the other hand, emphasizes that to teach < is > to learn, so that teacher and learner are the same.
 これに対して、このコースは教えることは学ぶことと「同義」であり、それゆえ、教師生徒は同じであると力説します。

 It also emphasizes that teaching is a constant process; it goes on every moment of the day, and continues into sleeping thoughts as well.
 コースはまた、教えることは絶え間ないプロセスであり、一日のうちのすべての瞬間に続くものであって、眠っているときの思考の中においても同じように続くものだと強調します。



2. To teach is to demonstrate.
 教えることは、手本となって実証することです。

 There are only two thought systems, and you demonstrate that you believe one or the other is true all the time.
 思考システムはふたつしか存在しないので、あなたはつねに自分はそのどちらか一方の思考システムが真実だと信じていることを実証しているのです。

 From your demonstration others learn, and so do you.
 あなたが示す手本によって、ほかの人たちは学び、あなたも学びます。

 The question is not whether you will teach, for in that there is no choice.
 問題は、あなたが教えるかどうかではありません。なぜなら、あなたには教えないという選択肢がないからです。

 The purpose of the course might be said to provide you with a means of choosing what you want to teach on the basis of what you want to learn.
 このコースの目的は、自分が学びたいことを基準に自分の教えたいものを選べるようになる手段をあなたに提供することにあると言ってよいでしょう。

 You cannot give to someone else, but only to yourself, and this you learn through teaching.
 あなたは、誰かほかの人に与えることはできず、ただ自分自身にしか与えられません。そして、あなたは教えることを通して、このことを学ぶのです。

 Teaching is but a call to witnesses to attest to what you believe.
 教えることは、あなたが何を信じているのか証言してもらうために証人たちに呼びかけることにほかなりません。

 It is a method of conversion.
 教えることは、心を変化させる方法です。

 This is not done by words alone.
 これは、言葉だけでなされるものではありません。

 Any situation must be to you a chance to teach others what you are, and what they are to you.
 どんな状況もあなたにとって、ほかの人たちにあなたが何者であるのか、そして、彼らがあなたにとって何者であるのかを教えるための機会となるはずです。

 No more than that, but also never less.
 それ以上でもそれ以下でもありません。



3. The curriculum you set up is therefore determined exclusively by what you think you are, and what you believe the relationship of others is to you.
 したがって、あなたの組むカリキュラムは、もっぱら、あなたが自分のことを何者だと思っているのか、そして、あなたが他者との関係が自分にとってどのようなものだと信じているのかによって決まります。

 In the formal teaching situation, these questions may be totally unrelated to what you think you are teaching.
 表向きに教える状況にあるときには、これらの質問は、自分が教えているとあなたが思っていることとはまったく関連しないかもしれません。

 Yet it is impossible not to use the content of any situation on behalf of what you really teach, and therefore really learn.
 しかし、あなたが真に教えるため、つまり、真に学ぶためには、どんな状況であれ、その状況の内容を用いずにいるわけにはいきません。

 To this the verbal content of your teaching is quite irrelevant.
 このことに関して、あなたが言葉でどんな内容を教えるかは、まったく関係しません。

 It may coincide with it, or it may not.
 言葉と教えは一致するかもしれないし、しないかもしれません。

 It is the teaching underlying what you say that teaches you.
 あなたは自分が述べる言葉の裏に潜んでいる教えを教わるわけだからです。

 Teaching but reinforces what you believe about yourself.
 教えることは、ただあなたが自分自身について信じていることを増強するだけです。

 Its fundamental purpose is to diminish self-doubt.
 教えることの根本的な目的は、自己不信を減殺することです。

 This does not mean that the self you are trying to protect is real.
 このことは、あなたの守ろうとしている自己が本物であることを意味するわけではありません。

 But it does mean that the self you think is real is what you teach.
 しかし、このことが、自分が本物だと思う自己を、あなたが教えることを意味するのは確かです。



4. This is inevitable.
 自分が本物だと思う自己を教えるのは当然のことです。
 
 There is no escape from it.
 そのことから逃がれる術はありません。

 How could it be otherwise?
 それ以外にはどうしようもないのです。

 Everyone who follows the world's curriculum, and everyone here does follow it until he changes his mind, teaches solely to convince himself that he is what he is not.
 自分の心を変えないかぎりは、この世界にいる誰もがこの世界のカリキュラムに従うのは確かなことですが、この世界のカリキュラムに従う者は誰でも、本来の自分ではないものが自分なのだと自分自身に確信させるためだけに教えているのです。

 Herein is the purpose of the world.
 ここにこそ、この世界の目的があります。

 What else, then, would its curriculum be?
 そうだとすれば、世界のカリキュラムは、自分が本当の自分ではないと教え込むものに違いありません。

 Into this hopeless and closed learning situation, which teaches nothing but despair and death, God sends His teachers.
 失望と死以外には何も教えてくれないような、この絶望的で閉鎖的な学習環境の中に、神は神の教師たちを遣わします。

 And as they teach His lessons of joy and hope, their learning finally becomes complete.
 そして、神の教師たちが喜びと希望という神のレッスンを教えることで、その教師たちの学びはついに完了します。



5. Except for God's teachers there would be little hope of salvation, for the world of sin would seem forever real.
 神の教師たちを抜きにしては、救済の望みはほとんどなかったでしょう。というのも、彼らがいなければ、有罪の世界は永遠に本物であるように思えていたはずだからです。

 The self-deceiving must deceive, for they must teach deception.
 自分を騙している者は、必ず他者を欺くことになります。というのも、彼らは欺瞞を教えざるをえないからです。

 And what else is hell?
 そして、これを地獄と言わずして何と呼ぶべきしょうか。

 This is a manual for the teachers of God.
 これは、神の教師たちのためのマニュアルです。

 They are not perfect, or they would not be here.
 神の教師たちは完全な存在なわけではありません。完全であったなら、彼らはこの世界にはいなかったはずだからです。

 Yet it is their mission to become perfect here, and so they teach perfection over and over, in many, many ways, until they have learned it.
 それでも、神の教師たちの使命は、この世界において完全になることです。だから、神の教師たちは、自分たちが完全さを学び終えるまで、完全さを何度も何度もいろんな方法で教えるのです。

 And then they are seen no more, although their thoughts remain a source of strength and truth forever.
 完全さを習得し終えたとき、神の教師たちの姿はもう見えなくなります。けれども、彼らの思いは、永遠に力と真理の源であり続けます。

 Who are they?
 神の教師たちとはいったい誰のことでしょうか。

 How are they chosen?
 彼らはどのようにして選ばれるのでしょうか。

 What do they do?
 彼らは何をするのでしょうか。

 How can they work out their own salvation and the salvation of the world?
 彼らは、どのようにして自らの救済とこの世界の救済を成し遂げることができるのでしょうか。

 This manual attempts to answer these questions.
 このマニュアルで、これらの質問に答えてみるつもりです。


次

関連記事

気に入ったらシェア!

  • B!
  • LINE
  •         
 松山 健 Ken Matsuyama
この記事を書いた人:  松山 健 Ken Matsuyama

コメント0件

コメントはまだありません
未分類 (12)
奇跡のコース (5)
書籍 (4)
朗読 (1)
映画 (2)
アフォリズム (11)
教材 (3)
ネット (1)
テキスト (262)
┣  テキスト第1章(奇跡の意味) (7)
┣  テキスト第2章(分離と贖罪) (8)
┣  テキスト第3章(潔白な知覚) (7)
┣  テキスト第4章(エゴという幻想) (8)
┣  テキスト第5章(癒しと完全性) (8)
┣  テキスト第6章(愛のレッスン) (8)
┣  テキスト第7章(王国の贈り物) (11)
┣  テキスト第8章(戻りの旅路) (9)
┣  テキスト第9章(贖罪の受容) (8)
┣  テキスト第10章(病の偶像) (6)
┣  テキスト第11章(神かエゴか) (9)
┣  テキスト第12章(聖霊のカリキュラム) (8)
┣  テキスト第13章(罪なき世界) (12)
┣  テキスト第14章(真理のための教え) (11)
┣  テキスト第15章(神聖な瞬間) (11)
┣  テキスト第16章(幻想を赦す) (7)
┣  テキスト第17章(赦しと神聖な関係) (8)
┣  テキスト第18章(夢の消滅) (9)
┣  テキスト第19章(平安の達成) (9)
┣  テキスト第20章(神聖さのヴィジョン) (8)
┣  テキスト第21章(理性と知覚) (9)
┣  テキスト第22章(救いと神聖な関係) (7)
┣  テキスト第23章(自分自身との戦い) (5)
┣  テキスト第24章(特別であるという目標) (8)
┣  テキスト第25章(神の正義) (9)
┣  テキスト第26章(移行) (10)
┣  テキスト第27章(夢を癒す) (8)
┣  テキスト第28章(恐れを取り消す) (7)
┣  テキスト第29章(目覚め) (9)
┣  テキスト第30章(新たなる始まり) (8)
┗  テキスト第31章(最後のヴィジョン) (8)
ワークブック・パート① (238)
┣  レッスン1〜10 (10)
┣  レッスン11〜20 (10)
┣  レッスン21〜30 (10)
┣  レッスン31〜40 (10)
┣  レッスン41〜50 (10)
┣  レッスン51〜60 (11)
┣  レッスン61〜70 (10)
┣  レッスン71〜80 (10)
┣  レッスン81〜90 (11)
┣  レッスン91〜100 (10)
┣  レッスン101〜110 (10)
┣  レッスン111〜120 (11)
┣  レッスン121〜130 (10)
┣  レッスン131〜140 (10)
┣  レッスン141〜150 (11)
┣  レッスン151〜160 (10)
┣  レッスン161〜170 (10)
┣  レッスン171〜180 (11)
┣  レッスン181〜190 (11)
┣  レッスン191〜200 (10)
┣  レッスン201〜210 (11)
┗  レッスン211〜220 (10)
ワークブック・パート② (158)
┣  ワークブック・パート②特別解説 (15)
┣  レッスン221〜230 (10)
┣  レッスン231〜240 (10)
┣  レッスン241〜250 (10)
┣  レッスン251〜260 (10)
┣  レッスン261〜270 (10)
┣  レッスン271〜280 (10)
┣  レッスン281〜290 (10)
┣  レッスン291〜300 (10)
┣  レッスン301〜310 (10)
┣  レッスン311〜320 (10)
┣  レッスン321〜330 (10)
┣  レッスン331〜340 (10)
┣  レッスン341〜350 (10)
┣  レッスン351〜360 (10)
┗  レッスン361〜365 (3)
マニュアル (42)
心理療法 (13)
用語解説 (8)
祈りの歌 (15)