There Is No Spoon

        対訳 奇跡のコース      奇跡のコース( 奇跡講座  A Course in Miracles ACIM )テキスト、ワークブック、マニュアルの和訳(日本語翻訳)

T27-7 夢を夢見る者

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今回は、テキストから「見る者」(第二十七章 VII. The Dreamer of the Dream )をご紹介します。




テキスト第二十七章 

VII. The Dreamer of the Dream
七 見る者



1. Suffering is an emphasis upon all that the world has done to injure you.
 苦しみとは、この世界があなたを傷つけようとして行ってきたすべてのことを強調することです。

 Here is the world's demented version of salvation clearly shown.
 ここにこそ、救済に関するこの世界の狂った解釈はっきり示されています。

 Like to a dream of punishment, in which the dreamer is unconscious of what brought on the attack against himself, he sees himself attacked unjustly and by something not himself.
 罰を受けているの中では、そのを見ている者は、自分がどうして攻撃されているのか気づかないでいるのと同じように、彼は自分が不当にも自分以外の何かによって攻撃されているのだとみなします。

 He is the victim of this "something else," a thing outside himself, for which he has no reason to be held responsible.
 彼は、自分はこの「ほかの何か」、自分自身の外側にあるものの被害者であって、そんなものの責任を自分が取らされるいわれはないというのです。

 He must be innocent because he knows not what he does, but what is done to him.
 彼は自分が何をしたのかを知らず、自分がされたことだけを知っているので、自分は潔白であるに違いないというわけです。

 Yet is his own attack upon himself apparent still, for it is he who bears the suffering.
 ところが、それでもなお、彼が自分で自分を攻撃していることは歴然としています。なぜなら、苦しみに耐えているのは当の彼自身にほかならないからです。

 And he cannot escape because its source is seen outside himself.
 そして、彼は、そのような苦しみの源は自分自身の外側にあると見ているので、彼にはそれから逃れることはできないのです。




2. Now you are being shown you can escape.
 今、あなたは自分が逃れられるということを教示されているのです。

 All that is needed is you look upon the problem as it is, and not the way that you have set it up.
 必要なことは、あなたが問題をありのままに見ることだけであって、自分で仕立てあげたとおりに見ることではありません。

 How could there be another way to solve a problem that is very simple, but has been obscured by heavy clouds of complication, which were made to keep the problem unresolved?
 問題はきわめて単純なのですが、ただそれが解決されないままにしておくために作られた複雑さという厚い雲によって不明瞭にされているだけです。こんな問題を解決するのに、ありのままに見る以外にどんな方法があるというのでしょうか。

 Without the clouds the problem will emerge in all its primitive simplicity.
 そんな雲がなければ、その問題はその素朴なまでに単純な姿を現すでしょう。

 The choice will not be difficult, because the problem is absurd when clearly seen.
 そうなれば、選択は難しいことではなくなります。なぜなら、その問題をはっきり見てみれば、実に馬鹿げたことであるとわかるからです。

 No one has difficulty making up his mind to let a simple problem be resolved if it is seen as hurting him, and also very easily removed.
 誰にとっても、もし些細な問題が自分を傷つけているのであり、それをいとも簡単に取り除くことができるのだとわかれば、その問題を解決してもらう決心をするのは難しいことではありません。


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3. The "reasoning" by which the world is made, on which it rests, by which it is maintained, is simply this:
 この世界が作られ、それに基盤を置き、それによって維持されているその「論理」を簡単に言えば次のようになります。

 "You are the cause of what I do.
 それは「私がすることの原因はあなたである。

 Your presence justifies my wrath, and you exist and think apart from me.
 あなたの存在によって私の憤怒は正当化されるし、あなたは私と離れて存在して、私とは別々に思考する。

 While you attack I must be innocent.
 あなたが攻撃しているかぎり、私は潔白であるに違いない。

 And what I suffer from is your attack."
 そして、私を苦しめているのは、あなたの攻撃なのだ。」というものです。

 No one who looks upon this "reasoning" exactly as it is could fail to see it does not follow and it makes no sense.
 こんな「論理」を正確にありのまま見てみるなら、それには筋が通っていないし、何ら意味をなしていないことがわからない者はひとりもいないはずです。

 Yet it seems sensible, because it looks as if the world were hurting you.
 ところが、こんな「論理」が道理に適っているように思えてしまうのです。その理由は、まるでこの世界があなたを傷つけているように見えるからです。

 And so it seems as if there is no need to go beyond the obvious in terms of cause.
 そのせいで、原因に関しては、明白に思えることをさらに踏み越えて見てみる必要までは存在しないように思えてしまうのです。





4. There is indeed a need.
 しかし、実際にはその必要があるのです。

 The world's escape from condemnation is a need which those within the world are joined in sharing.
 この世界が有罪判決から脱出することが、この世界の中にいる人たちがみんなが共通して持っている必要性です。

 Yet they do not recognize their common need.
 しかし、彼らはその共通の必要性に気づいてはいません。

 For each one thinks that if he does his part, the condemnation of the world will rest on him.
 というのは、彼らはそれぞれがもし自分の役割を果たすなら、この世界の罪の宣告が自分に対して向けられてしまうだろうと思っているからです。

 And it is this that he perceives to be his part in its deliverance.
 そして、自らの役割を果たして犠牲になることこそ、この世界を解放するために自分が果たすべき役割だと知覚しているのです。

 Vengeance must have a focus.
 復讐するには復讐の対象に焦点を向ける必要があります。

 Otherwise is the avenger's knife in his own hand, and pointed to himself.
 そうしないと、その復讐者の手に握られているナイフが彼自身に向けられることになってしまうからです。

 And he must see it in another's hand, if he would be a victim of attack he did not choose.
 だから、彼が自分の選択しなかった攻撃の犠牲者になるためには、そのナイフは他の者の手に握られているものと見る必要があるのです。

 And thus he suffers from the wounds a knife he does not hold has made upon himself.
 こうして、彼は、自分が手にしてはいないナイフが自分につけた傷によって苦しむことになるのです。


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5. This is the purpose of the world he sees.
 彼がこの世界の目的として見ているのはこのようなものです。

 And looked at thus, the world provides the means by which this purpose seems to be fulfilled.
 そして、そのように見られることで、この世界はそんな目的が達成されるように見えるための手段を提供することになります。

 The means attest the purpose, but are not themselves a cause.
 そうした手段はその目的の証拠にはなっても、それ自体は原因にはなりません。

 Nor will the cause be changed by seeing it apart from its effects.
 また、その原因をその結果から切り離して見たところで、原因そのものが変わることはありません。

 The cause produces the effects, which then bear witness to the cause, and not themselves.
 原因は結果を生み出します。その結果は、その原因の証拠にはなりますが、結果自体の証拠にはなりません。

 Look, then, beyond effects.
 ですから、結果のさらにその向こう側を見てください。

 It is not here the cause of suffering and sin must lie.
 苦しみと罪の原因が存在するのは、結果ではありません。

 And dwell not on the suffering and sin, for they are but reflections of their cause.
 そして、苦しみや罪のことばかり考えているのはやめなさい。なぜなら、そんなことはそれらの原因の反映にすぎないからです。





6. The part you play in salvaging the world from condemnation is your own escape.
 この世界を罪の宣告から救出するためにあなたが果たす役割は、あなた自身がそこから脱出することです。

 Forget not that the witness to the world of evil cannot speak except for what has seen a need for evil in the world.
 不幸な世界の証人は、この世界には不幸が必要だと見ている者たちのためにしか証言できないことを忘れないでください。

 And this is where your guilt was first beheld.
 そして、ここが、あなたの罪悪感が最初に見られた場所なのです。

 In separation from your brother was the first attack upon yourself begun.
 あなたの兄弟から分離することによって、あなたは自分自身に対する最初の攻撃を開始したのです。

 And it is this the world bears witness to.
 そして、この世界が証明しているのはこのことです。

 Seek not another cause, nor look among the mighty legions of its witnesses for its undoing.
 これとは別の原因を探し出そうとしないでください。また、そのことを証明する無数の証人たちの中に罪の世界を取り消してくれる者を見出そうとしたりしないでください。

 They support its claim on your allegiance.
 これらの証人たちは、あなたに世界の主張に忠誠を誓うように立証するだけなのです。

 What conceals the truth is not where you should look to find the truth.
 真実であることを隠そうとするものの中に、真実を見出そうとするべきではありません。

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7. The witnesses to sin all stand within one little space.
 罪の証人たちはみな、ごく小さな空間に佇んでいます。

 And it is here you find the cause of your perspective on the world.
 そして、ここにこそ、あなたは、この世界に対しての自分なりの視点を持つ原因を見出すことができます。

 Once you were unaware of what the cause of everything the world appeared to thrust upon you, uninvited and unasked, must really be.
 かつてあなたは、自分が招待したわけでも頼んだわけでもないのに、この世界が無理やりいろいろなことを自分に押しつけてくるように思えたすべてのことの原因が、本当は何なのか気づいていませんでした。

 Of one thing you were sure: Of all the many causes you perceived as bringing pain and suffering to you, your guilt was not among them.
 あなたがただひとつ確信していたのは、あなたは自分に痛みや苦しみをもたらす原因として多くのことを知覚したものの、その原因の中には、自分の罪悪感だけは含まれていないということでした。

 Nor did you in any way request them for yourself.
 しかも、あなたには、どのようにであれ自分で痛みや苦しみを自分にもたらしてほしいと要請した覚えもありません。

 This is how all illusions came about.
 このようにしてすべての幻想は生まれたのです。

 The one who makes them does not see himself as making them, and their reality does not depend on him.
 そうした幻想を作った張本人は、自分が幻想を作ったと思っていません。だから、幻想の実在性が彼に依存しているはずはないというのです。

 Whatever cause they have is something quite apart from him, and what he sees is separate from his mind.
 そうした幻想にどんな原因があるにせよ、それは彼とかけ離れたことであり、彼が見ているものは彼の心から分離しているというのです。

 He cannot doubt his dreams' reality, because he does not see the part he plays in making them and making them seem real.
 彼には、自分の現実かどうか疑うことすらできません。なぜなら、彼には、そんなを作り、夢を本物のように見せかけるために自分が果たしている役割がわからないからです。





8. No one can waken from a dream the world is dreaming for him.
 誰ひとり、この世界が自分に代わって見ている夢から目覚めることはできません。

 He becomes a part of someone else's dream.
 彼は誰か別の人の夢の一部になっています。

 He cannot choose to waken from a dream he did not make.
 彼には、自分が作らなかった夢から目覚め選択はできません。

 Helpless he stands, a victim to a dream conceived and cherished by a separate mind.
 どうすることもできず、彼は別の心が想像して、大切にしている夢の犠牲になったまま立ち尽くすばかりです。

 Careless indeed of him this mind must be, as thoughtless of his peace and happiness as is the weather or the time of day.
 しかし、実際には、その他の心は彼のことなど気にも留めていないに違いなく、彼の平安や幸福など、その日の天候や時刻ほどにも思ってはいないでしょう。

 It loves him not, but casts him as it will in any role that satisfies its dream.
 その心は彼を愛してなどいませんが、自分の夢を満足させるためであれば、どんな役割でも好きなように彼に割り当ててきます。

 So little is his worth that he is but a dancing shadow, leaping up and down according to a senseless plot conceived within the idle dreaming of the world.
 彼の価値はまったく取るに足りないものであるため、彼は、この世界の空虚な夢の中で想像された無意味な筋書きに従って跳ね回って踊るひとつの影法師でしかありません。

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9. This is the only picture you can see; the one alternative that you can choose, the other possibility of cause, if you be not the dreamer of your dreams.
 これがあなたに見ることのできる唯一の光景です。これが、もしあなたが自分の夢を夢見ている本人でないとした場合に、夢を見る原因としてありうるもうひとつの選択肢であり、あなたに選ぶことができるのはこれだけです。

 And this is what you choose if you deny the cause of suffering is in your mind.
 だから、もしあなたが苦しみの原因が自分の心の中にあることを否認するなら、そのときあなたはこの選択肢のほうを選んでいるのです。

 Be glad indeed it is, for thus are you the one decider of your destiny in time.
 本当に、苦しみの原因が自分の心の中にあることを喜ぶがよいでしょう。なぜなら、そうであればこそ、時間の中で自分の運命を決定できる唯一の存在はあなただけだということになるからです。

 The choice is yours to make between a sleeping death and dreams of evil or a happy wakening and joy of life.
 の眠りの中で不幸な夢を見るのか、それとも幸せな目覚めによる生命の歓喜を味わうのか、それを選ぶのはあなた次第です。






10. What could you choose between but life or death, waking or sleeping, peace or war, your dreams or your reality?
 生命かか、目覚めか眠りか、平和か争いか、あなたの夢かそれともあなたの現実か、あなたはこれらのうちのいったいどちらを選ぶのでしょうか。

 There is a risk of thinking death is peace, because the world equates the body with the Self Which God created.
 平安をもたらすと考えてしまう危険がありますが、それはこの世界では、身体のことを神が創造した大いなる自己と同一視しているからです。

 Yet a thing can never be its opposite.
 しかし、あるものが、それ自体の対極のものになることは決してできません。

 And death is opposite to peace, because it is the opposite of life.
 そして、は生命の反対だから、平安とは対極にあるものです。

 And life is peace.
 だから、生命こそが平安です。

 Awaken and forget all thoughts of death, and you will find you have the peace of God.
 目を覚ましてについての思いをすべて忘れ去りなさい。そうすれば、あなたには自分に神の平安があるということがわかるはずです。

 Yet if the choice is really given you, then you must see the causes of the things you choose between exactly as they are and where they are.
 しかし、もし実際に選択する機会があなたに与えられているなら、あなたは自分が選ぼうとする二つのものの原因を正確にあるがままに、そして、それがどこにあるかを見なければなりません。

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11. What choices can be made between two states, but one of which is clearly recognized?
 二つの状態のうちの片方しかはっきり認識できないとしたら、どのような選択ができるというのでしょうか。

 Who could be free to choose between effects, when only one is seen as up to him?
 二つの結果のうちの一方だけは自分の意のままになるように見えるとしたら、誰が自由に選べるでしょうか。

 An honest choice could never be perceived as one in which the choice is split between a tiny you and an enormous world, with different dreams about the truth in you.
 あなたの内なる真実についてそれぞれに異なった夢を持っている、卑小な自分と巨大な世界との間で二分されているような選択が、公正な選択であると知覚されることは絶対にありえません。

 The gap between reality and dreams lies not between the dreaming of the world and what you dream in secret.
 現実と夢との裂け目は、この世界を夢見ていることとあなたが密かに夢見ていることとの間にあるのではありません。

 They are one.
 その二つは一つのものです。

 The dreaming of the world is but a part of your own dream you gave away, and saw as if it were its start and ending, both.
 この世界という夢は、単にあなたが自分自身の夢の一部を投げ出ておいて、まるでその夢の一部が世界の夢の始まりと終わりの両方であるかのようにみなしただけのことです。

 Yet was it started by your secret dream, which you do not perceive although it caused the part you see and do not doubt is real.
 しかし、それはあなたが密かに見る夢から始まったのです。あなたは、それが原因で自分が見ていて本物として疑いもしない部分が生じたにもかかわらず、そんな密かな夢のことを知覚してはいません。

 How could you doubt it while you lie asleep, and dream in secret that its cause is real? 
 眠っている間に密かに夢を見ながら、どうしてその夢の原因が本物かどうか疑えるというのでしょうか。





12. A brother separated from yourself, an ancient enemy, a murderer who stalks you in the night and plots your death, yet plans that it be lingering and slow; of this you dream.
 あなた自身から分離した兄弟は、古来の仇敵であり、闇の中で忍び寄ってきてあなたを殺そうとし、しかも、その死を長引かせて緩慢な死をもたらそうと計画している殺人者だと、あなたは夢見ています。

 Yet underneath this dream is yet another, in which you become the murderer, the secret enemy, the scavenger and the destroyer of your brother and the world alike.
 ところが、この夢の裏側にはまだもうひとつの夢があり、その夢の中では、あなたのほうが殺人者で、秘密の敵であり、兄弟やこの世界を同じように破滅させ、死骸を漁る獣になっています。

 Here is the cause of suffering, the space between your little dreams and your reality.
 ここにこそ、苦しみの原因があります。それは、あなたのつまらない夢の数々とあなたの現実との間の空間です。

 The little gap you do not even see, the birthplace of illusions and of fear, the time of terror and of ancient hate, the instant of disaster, all are here.
 あなたにはほとんど見えないようなこのわずかな隙間にこそ、幻想と恐れが発祥する場所、恐怖や古来の憎しみ、大惨事の瞬間などを宿す時、そのすべてがここにあります。

 Here is the cause of unreality.
 ここにこそ、実在しないものの原因があります。

 And it is here that it will be undone.
 そして、それらが取り消されることになるのも、ここにおいてなのです。


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13. You are the dreamer of the world of dreams.
 あなたこそが、夢の世界を夢見ている張本人なのです。

 No other cause it has, nor ever will.
 これ以外にこの世界の原因はないし、これからもありえません。

 Nothing more fearful than an idle dream has terrified God's Son, and made him think that he has lost his innocence, denied his Father, and made war upon himself.
 恐ろしいものであるはずもない空疎な夢が、神の子を恐怖に陥れて、自分は潔白さを失ってしまったと思い込ませ、父を否認して、自分自身に対して戦いを挑ませてきたのです。

 So fearful is the dream, so seeming real, he could not waken to reality without the sweat of terror and a scream of mortal fear, unless a gentler dream preceded his awaking, and allowed his calmer mind to welcome, not to fear, the Voice That calls with love to waken him; a gentler dream, in which his suffering was healed and where his brother was his friend.
 そんな夢があまりにも恐ろしく、実に本物らしく見えるので、彼は恐怖のあまり冷や汗をかいたり、死の恐怖で叫び声をあげずには現実目覚めることができません。もっとも、目覚めに先立って、より穏やかな夢が起こって、彼の穏やかなほうの心に、目覚めるようにと愛を込めて呼びかける大いなる声を恐れずに喜んで迎えるようにさせることができれば話は別です。その穏やかな夢の中では、彼の苦しみは癒されているし、彼の兄弟は彼の味方だからです。

 God willed he waken gently and with joy, and gave him means to waken without fear.
 神は彼が穏やかに喜んで目を覚ますことを意図して、恐れずに目覚めるための手段を授けてくれたのです。






14. Accept the dream He gave instead of yours.
 あなたの夢の代わりに、神が授けてくれた夢を受け入れてください。

 It is not difficult to change a dream when once the dreamer has been recognized.
 いったん夢を見ているのが誰なのかが認識されたなら、夢を変えるのは難しいことではありません。

 Rest in the Holy Spirit, and allow His gentle dreams to take the place of those you dreamed in terror and in fear of death.
 聖霊の中に安らぎ、聖霊に、あなたが死の恐怖に慄きながら見た夢を聖霊の穏やかな夢に置き換えてもらってください。

 He brings forgiving dreams, in which the choice is not who is the murderer and who shall be the victim.
 聖霊は赦しの夢をもたらしてくれます。その夢の中での選択肢は、誰が殺人者となり、誰が被害者になるかというようなことではありません。

 In the dreams He brings there is no murder and there is no death.
 聖霊がもたらす夢の中には殺人も死もありません。

 The dream of guilt is fading from your sight, although your eyes are closed.
 あなたの目は閉じたままですが、罪悪感の夢はだんだん見えなくなっていきます。

 A smile has come to lighten up your sleeping face.
 あなたの寝顔には笑みが明るく浮かびます。

 The sleep is peaceful now, for these are happy dreams.
 その眠りはいまや平安そのものです。それというのも、聖霊のもたらしてくれた夢は幸せな夢だからです。


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15. Dream softly of your sinless brother, who unites with you in holy innocence.
 静かに、あなたの罪のない兄弟の夢を見てください。彼は神聖な清らかさの中であなたとひとつに結ばれています。

 And from this dream the Lord of Heaven will Himself awaken His beloved Son.
 そして、この夢からなら、天国の主自らが最愛の子を目覚めさせてくれるでしょう。

 Dream of your brother's kindnesses instead of dwelling in your dreams on his mistakes.
 自分の兄弟の過ちをしつこく夢見てなどいないで、その代わりに、兄弟の優しさを夢見るがよいでしょう。

 Select his thoughtfulness to dream about instead of counting up the hurts he gave.
 兄弟に傷つけられたことを数えあげてなどいないで、その代わりに、彼の思いやりを夢見ることを選びなさい。

 Forgive him his illusions, and give thanks to him for all the helpfulness he gave.
 彼の幻想について彼を赦し、彼が与えてくれた様々な助けに対して彼に感謝を捧げてください。

 And do not brush aside his many gifts because he is not perfect in your dreams.
 そして、彼があなたの夢の中では完璧ではないからといって、彼からの様々な贈り物を払いのけたりしないでください。

 He represents his Father, Whom you see as offering both life and death to you.
 彼は大いなる父を象徴しています。あなたには、その父なる神が生と死の両方をあなたに差し出しているように見えています。





16. Brother, He gives but life.
 兄弟よ、神が授けてくれるのはただ生命だけです。

 Yet what you see as gifts your brother offers represent the gifts you dream your Father gives to you.
 しかもなお、自分の兄弟が差し延べる贈り物としてあなたが見ているものは、あなたが自分の父が自分に授けてくれるとあなたが夢見ている贈り物を表しているのです。

 Let all your brother's gifts be seen in light of charity and kindness offered you.
 兄弟からあなたへの贈り物のすべてを、あなたに差し出された思いやりや親切の光の中で見てみるようにしなさい。

 And let no pain disturb your dream of deep appreciation for his gifts to you.
 そして、彼からあなたへの贈り物に対して深く感謝しているというあなたの夢を、どんな苦痛にも邪魔させないでください。

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