There Is No Spoon

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身体という囲い

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今回は、ワークブックのパート2から、「身体とは何か」をご紹介します。



私たちは、自分のことを身体であると思っています。

身体こそが実在するもので、心の働きは、身体の脳が機能して生じる生理反応にすぎず、身体と心を比べれば、客観性のある身体のほうこそが本物だと信じています。

このような唯物論は、知覚できる物質的存在こそが確固たる不動のものだという素朴な信念に依拠しています。

でも、知覚自体が錯覚を見るための器官でしかないとしたら、簡単に基盤が崩れ去ってしまいます。

私たちは、身体の目や耳といった五感を通して知覚するものが、本当に実在するものだと信じています。

そして、私たちは、身体の中の脳が心を生み出し、五感を通して知覚した情報を受け取り、思考する主体であると信じています。

車で言えば、運転手のいない車自体が自ら意志を持って思考し動くと考えるようなものです。

ナイトライダーのキットのように。


でも、どう考えたって、身体は道具です。

道具は何らかの目的に奉仕するために作られ、用いられます。

では、この幻想世界において、身体は、何のために作られたのでしょうか。

それは、分離幻想を維持する道具としてです。

神の子を、時間と空間の世界の中に、分割して幽閉するためです。

本来、神の子は、霊であり、神の思いであり、時間にも空間にも縛られない無形のたったひとつの存在です。

しかし、夢の中で私たちがたくさんの登場人物を生み出し、その中のひとりに一体化し、夢の途中で一体化する登場人物を変更することもありうるように、神の子はこの幻想世界を夢見て、無数に分裂した登場人物たちを生み出し、その一人ひとりに一体化しています。

身体は、神の子に本来の姿を忘れさせ、細分化したままに保つために有効な道具です。

空間的に、自分と他者との境目を作り、夥しい数の他者が存在することを知覚したひとつの身体一体化した心には、本当の自分が何者なのか思い出すことなどできなくなってしまいます。

時間とともに老朽化し一定期間が経過すれば消滅するので、閉じこめられた個別の心が真相を思い出してしまう前に、リセットさせて、つねに神を忘れ、自分を忘れた状態に保つことができます。

このように、個別の心を幽閉するために作られた身体ですが、身体が奉仕する目的を変更することで、身体を神の子が正気を回復するための道具にして、神聖なものにすることができます。

身体は、ほかの小さな心とコミュニケーションを取るための手段になります。

世界の中で、私たちが身体を通して直面する出来事や出会いは、私たちが分離幻想を抱いて、忘れてしまったことを思い出すきっかけを与えてくれたり、依然としてしがみついている間違った信念に気づいて、それを赦す機会を提供してくれます。






What is the Body

身体とは何か




1. The body is a fence the Son of God imagines he has built, to separate parts of his Self from other parts.
 身体とは、神の子が自分の大いなる自己の数々の部分をほかの部分から切り離すために築いたと想像している囲いのことです。

 It is within this fence he thinks he lives, to die as it decays and crumbles.
 神の子は、自分が、この囲いの中に生きており、この囲いが朽ちて崩壊するときに死ぬものと思っています。

 For within this fence he thinks that he is safe from love.
 というのも、この囲いの中なら、神の子は自分がから守られて安全だと思っているからです。

 Identifying with his safety, he regards himself as what his safety is.
 自分が安全であることを自分と関連づけるがゆえに、神の子は、自分の安全を守るものが自分自身だと思いこんでいます。

 How else could he be certain he remains within the body, keeping love outside?
 このように考える以外にどうやって、を外側に閉め出しておきながら、自分が身体の中に留まっていると確信できるというのでしょうか。





2. The body will not stay.
 身体は永続しません。

 Yet this he sees as double safety.
 しかし、神の子は、このことを二重に安全なことだと見ています。

 For the Son of God's impermanence is "proof" his fences work, and do the task his mind assigns to them.
 というのも、神の子が永続しないということは、彼の囲いが機能し、彼の小さな心がその囲いに割り当てた役目を果たしている「証拠」になるからです。

 For if his oneness still remained untouched, who could attack and who could be attacked?
 もし神の子の一体性が依然として何の影響も受けないままだとしたら、攻撃したり攻撃されたりする者は存在しえないからです。

 Who could be victor?
 もし神の子が一体のままなら、誰が征服者になれるというのでしょうか。

 Who could be his prey?
 誰がその征服者の餌食になりうるのでしょうか。

 Who could be victim?
 誰が犠牲者となることができるのでしょうか。

 Who the murderer?
 誰がその殺人者なのでしょうか。

 And if he did not die, what "proof" is there that God's eternal Son can be destroyed?
 そして、もし神の子が死ななかったとしたら、神の永遠の子が破壊されうるどんな「証拠」があるというのでしょうか。




3. The body is a dream.
 身体とはひとつの夢です。

 Like other dreams it sometimes seems to picture happiness, but can quite suddenly revert to fear, where every dream is born.
 ほかの夢と同じように、身体は、ときには幸せを描き出すように見えますが、きわめて突然に、あらゆる夢が生れ出る場所である恐れへと戻ってしまうことがありえます。

 For only love creates in truth, and truth can never fear.
 真に創造するのはだけなので、真理は決して恐れることができません。

 Made to be fearful, must the body serve the purpose given it.
 怖がるためのものとして作り出されているので、身体は自分に与えられた目的に奉仕せざるをえません。

 But we can change the purpose that the body will obey by changing what we think that it is for.
 しかし、私たちには、身体が従うことになる目的を変更することができます。その方法は、私たちが身体が何のためにあるかについての考え方を変えることです。





4. The body is the means by which God's Son returns to sanity.
 身体は、神の子が正気を取り戻すための手段となります。

 Though it was made to fence him into hell without escape, yet has the goal of Heaven been exchanged for the pursuit of hell.
 身体は、神の子を逃げ場のない地獄の中へと囲いこむために作り出されたものではありましたが、すでに地獄という目標は天国という目標に変換されています。

 The Son of God extends his hand to reach his brother, and to help him walk along the road with him.
 神の子は、その手を自分の兄弟へと伸ばし、自分と一緒に道を歩むように手助けします。

 Now is the body holy.
 今や、その身体は神聖なものです。

 Now it serves to heal the mind that it was made to kill.
 今や、身体は、かつてそれを殺すために作り出された心を癒すために奉仕します。




5. You will identify with what you think will make you safe.
 あなたは、自分を安全にしてくれると自分が思うものに一体感を抱きます。

 Whatever it may be, you will believe that it is one with you.
 あなたが一体化するものが何であれ、あなたはそれが自分とひとつのものだと信じるようになります。

 Your safety lies in truth, and not in lies.
 あなたの安全は、真理の中に見出せるのであって、偽りの中には見出せません。

 Love is your safety.
 こそが、あなたの安全です。

 Fear does not exist.
 恐れは存在しません。

 Identify with love, and you are safe.
 一体化してください。そうすれば、あなたは安全です。

 Identify with love, and you are home.
 と一体化してください。そうすれば、あなたはわが家にいることになります。


 Identify with love, and find your Self.
 愛と一体化してください。そうすれば、あなたの真の自己を見つけることになります。



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