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There Is No Spoon

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T18-2 夢の基盤

今回は、テキスト第十八章から「の基盤」という一節をご紹介します。





T18-5 幸せな夢
T27-8 夢の主人公
T27-7 夢を夢見る者
が参考になると思います。

これまでさんざんダメ出しされてきた特別な関係にようやく光が当たりはじめます。

「7. Your special relationship will be a means for undoing guilt in everyone blessed through your holy relationship.
 あなたの特別な関係は、あなたの神聖な関係を通して祝福を受けるすべての人たちが抱く罪悪感を取り消すための手段となるでしょう。

 It will be a happy dream, and one which you will share with all who come within your sight.
 あなたの特別な関係幸せな夢となり、あなたは自分の目に触れるすべての人たちとその幸せな夢を分かち合うでしょう。」

聖霊の手にかかれば、すべての幻想がそれまでの害悪の大きさの程度を保ったまま、そのまま反転させて、神の子の救済のために役立つ道具となります。

故平井和正先生の幻魔大戦に出てくる「大魔王即大如来」という言葉が、まさにこれを表しています。

この観点からすると、エゴはどうなのでしょう?

表面的にみるかぎり、コースでは終始、エゴを悪者扱いしていて、一見すると、エゴを抹殺すべき究極悪と設定しているように思えるかもしれません。

しかし、不二一元論に立つコースが真理に対抗する対極であるとか、抹殺すべき敵を認めることはありえません。

エゴの親玉とも言うべき悪魔についてすらコースは、悪魔の生み出すものが偽りでしかなく、誘惑や欺瞞に惑わされないようにと言うだけです(T3-7 悪魔と踊る)。

コースがしつこく言うのは、エゴが実在するから注意せよということではなく、実在しない架空のエゴに惑わされているせいで、現実が見えずに狂気の空想に陥っているから注意せよということです。

つまり、特別な関係や身体と同じように、エゴのマイナス面をさんざんあげつらいはしますが、破壊して抹殺して消滅させるのではなく、役立つ道具として活かすということです。



さて、egoの訳語として、このブログでは、「エゴ」という言葉を用いています。

日本語の「自我」は心理学用語の色合いを帯びて価値中立のニュアンスが強く、コースでegoにこめられているマイナス作用を表現するには自己本位、自分勝手という意味合いがこもっている日本語としての「エゴ」を使うことが役立つというメリットがある点、そして、逆に「自我」という中立性のこもる用語を用いると、エゴイスティックなマイナス面だけでなく、個として全体に奉仕する上で認識や行動の主体として意識的なパーソナリティの側面である個人的自己を保つことは必要かつ有益であるのに、個としての自分が悪で消え去らねばならない、個性を抹消しなければならないというような感覚を読み手に与えかねないマイナス面もあるからです。

私たちの身体というアバターを介してのこの世界への参入状態が継続する限りは、個としての自己である自我、エゴは存続します。


エゴは、この世界のすべての幻想と同じく、実在するものに間違って光が当たってできている影でしかありません。
光が正しく当たって影ができなくなれば、悪い意味での「エゴ」は消えますが、個人としての自己である自我としてのエゴは残ったまま機能し続けて消えません。

これは身体が神のメッセージを届ける道具としての使いみちで役立てるかぎり残るということや、特別な関係が神聖な瞬間による祝福を差し延べる神聖な関係の場として使えるということと同じです。

その意味で、ともすればコースのラディカルな表現によってエゴを敵視しがちになってしまうと思いますが、見捨てたり攻撃したりするのではなく、愛と光で包み込んで、それまでは際立った個性に斜めから光が当たって、尖った影ができて周囲に害悪を与えていた状態から、みんなの役に立つ特別な能力として自我が光を放つように育ててあげるという捉え方が必要に思います。





テキスト第十八章 


II. The Basis of the Dream
二 の基盤



1. Does not a world that seems quite real arise in dreams?
 の中では、まったく現実としか思えないような世界が出てくるのではないでしょうか。

 Yet think what this world is.
 しかし、この現実のように思える世界とは何なのか考えてみてください。

 It is clearly not the world you saw before you slept.
 に出てくる世界は明らかに、あなたが眠りに就く前に見ていた世界ではありません。

 Rather it is a distortion of the world, planned solely around what you would have preferred.
 というよりも、世界は、眠る前に見ていた世界を歪めて、もっぱらあなたの好みに沿うように組み立てた姿でしかありません。

 Here, you are "free" to make over whatever seemed to attack you, and change it into a tribute to your ego, which was outraged by the "attack. "
 このの世界の中でなら、あなたは自分のことを攻撃してくるように思えたものを何でも「好きなように」作り直して、それを、その「攻撃」によって憤慨した自分のエゴに捧げる貢ぎ物に変えてしまうことができます。

 This would not be your wish unless you saw yourself as one with the ego, which always looks upon itself, and therefore on you, as under attack and highly vulnerable to it.
 こんなことをあなたが望むとすれば、それはあなたが自分自身をエゴと一体とみなすときだけです。というのも、エゴはつねに、自らを、したがって、あなたのことを攻撃にさらされていて、攻撃によって簡単に傷ついてしまう存在だと見ているからです。



2. Dreams are chaotic because they are governed by your conflicting wishes, and therefore they have no concern with what is true.
 は混沌としています。なぜなら、夢はどれもみな、あなたの矛盾した数々の願望に支配されているので、夢にとっては何が真実なのかなどどうでもよいことだからです。

 They are the best example you could have of how perception can be utilized to substitute illusions for truth.
 夢は、幻想を真理に代用するために知覚がどのように利用されうるのかをあなたに示す恰好の実例です。

 You do not take them seriously on awaking because the fact that reality is so outrageously violated in them becomes apparent.
 目を覚ましたとき、あなたは夢のことを深刻に受け止めたりしません。なぜなら、現実がとてもありえないほどに侵害されていたのは夢の中での出来事だったことが明らかになるからです。

 Yet they are a way of looking at the world, and changing it to suit the ego better.
 それでも、夢は世界を見るひとつの方法であり、よりエゴの好みに合うように世界を変える方法なのです。

 They provide striking examples, both of the ego's inability to tolerate reality, and of your willingness to change reality on its behalf.
 夢は、現実への耐性のないエゴの無力さと、そんなエゴのためなら現実を変えることをも厭わないあなたの意欲の両方を如実に示す実例です。

名称未設定

3. You do not find the differences between what you see in sleep and on awaking disturbing.
 あなたは、自分が眠っているときに見るものと目覚めたときに見るものが違っていても、さして動揺しません。

 You recognize that what you see on waking is blotted out in dreams.
 あなたは、夢の中では、自分が目覚めているときに見ているものが覆い隠されて消えていることに感づいています。

 Yet on awakening, you do not expect it to be gone.
 しかし、あなたは、自分が目覚めたときに、それが消え去っているかもしれないとは思いません。

 In dreams you arrange everything.
 夢の中では、あなたがあらゆる出来事を取り計らっています。

 People become what you would have them be, and what they do you order.
 人々はみな、あなたが彼らにそうあって欲しいとおりになり、あなたの命令どおりに彼らは動いてくれます。

 No limits on substitution are laid upon you.
 あなたは自分が気にいるまで無制限に何でも取り替えることができます。

 For a time it seems as if the world were given you, to make it what you wish.
 しばらくの間は、まるで、自分の望みどおりにするために世界が自分に与えられたように思えます。

 You do not realize you are attacking it, trying to triumph over it and make it serve you.
 あなたは、自分が世界を征服して、世界を自分に奉仕させようとして、世界を攻撃しているのだとは気づきません。



4. Dreams are perceptual temper tantrums, in which you literally scream, "I want it thus! "
 夢を見ることは、知覚の面で癇癪を起こして、文字どおり「僕はこうしたいんだもん!」と、叫んでいるようなものです。

 And thus it seems to be.
 そして、こうすることで、夢はあなたの望みどおりになってくるように思えます。

 And yet the dream cannot escape its origin.
 それでも、夢はその起源から逃れることはできません。

 Anger and fear pervade it, and in an instant the illusions of satisfaction is invaded by the illusion of terror.
 夢の起源には、怒りと恐れが蔓延しており、一瞬にして、満ち足りているという幻想は、恐怖の幻想に侵蝕されてしまいます。

 For the dream of your ability to control reality by substituting a world that you prefer is terrifying.
 というのも、現実を自分の好みの世界と置き換えることによって、自分には現実を支配する力があると夢見ることこそ、まさに恐ろしいことだからです。

 Your attempts to blot out reality are very fearful, but this you are not willing to accept.
 現実を消してしまおうというあなたの試みは、実に恐ろしいものです。それなのに、あなたはこのことを認めようとはしません。

 And so you substitute the fantasy that reality is fearful, not what you would do to it.
 そこで、あなたは、現実に対して自分がしようとしていることが恐ろしいと認める代わりに、現実そのものが恐ろしいのだと空想します。

 And thus is guilt made real.
 こうして、罪悪感は現実のものになってしまいます。

名称未設定

5. Dreams show you that you have the power to make a world as you would have it be, and that because you want it you see it.
 夢は、あなたが自分の思うままに望みどおりの世界を作る力を持っていることをあなたに示し、そして、あなたがそのような世界を望むがゆえに、あなたにそんな世界が見えるのだということを示します。

 And while you see it you do not doubt that it is real.
 そして、あなたが夢を見ているかぎり、あなたは、その世界が現実だと信じて疑いません。

 Yet here is a world, clearly within your mind, that seems to be outside.
 しかし、ここにあるのは、明らかにあなたの心の中にあるのに、まるであなたの心の外にあるように見えている世界です。

 You do not respond to it as though you made it, nor do you realize that the emotions the dream produces must come from you.
 あなたは夢の世界に対して、自分で作り出したものとして反応しないどころか、夢が生み出す感情が必ず自分から生じていることにすら気づきません。

 It is the figures in the dream and what they do that seem to make the dream.
 夢の中に出てくる登場人物たちや彼らの行動が夢を作りあげているように思えます。

 You do not realize that you are making them act out for you, for if you did the guilt would not be theirs, and the illusion of satisfaction would be gone.
 あなたが夢の登場人物たちに自分の代わりに演じさせているのだとあなたは気づいていません。なぜなら、もしあなたがそのことに気づいたとしたら、罪は彼らのものではなくなって、罪を彼らに押しつけて満足するという幻想は消え去っていたはずだからです。

 In dreams these features are not obscure.
 夢の中では、このように自分が夢の登場人物に演じさせているという実態はわかりにくいわけではありません。

 You seem to waken, and the dream is gone.
 あなたが目覚めそうになると、その夢は消え去ります。

 Yet what you fail to recognize is that what caused the dream has not gone with it.
 しかし、あなたが気づき損ねているのは、夢を引き起こした原因は、夢とともに消え去ってはいないという事実です。

 Your wish to make another world that is not real remains with you.
 現実ではない別の世界を作り出したいというあなたの願望は、なおもあなたの許に残ったままです。

 And what you seem to waken to is but another form of this same world you see in dreams.
 だから、あなたが目覚めて戻ったと思っている世界は、単にあなたが夢の中で見たのと同じ世界が、別の形をとって現われたものでしかありません。

 All your time is spent in dreaming.
 あなたのすべての時間は、夢見ることに費やされているのです。

 Your sleeping and your waking dreams have different forms, and that is all.
 眠っているときに見る夢と、起きているときに見る夢は、違う形をしているだけです。

 Their content is the same.
 どちらの夢も内容は同じです。

 They are your protest against reality, and your fixed and insane idea that you can change it.
 どちらの夢も、現実に不満を抱くあなたの抗議であり、自分には現実を変えることができるという狂った固定観念なのです。

 In your waking dreams, the special relationship is your determination to keep your hold on unreality, and to prevent yourself from waking.
 あなたが起きているときに見る夢の中では、特別な関係は、現実ではない偽りにしがみついて、自分が目を覚ましてしまわないように妨害しようというあなたの決意を示します。

 And while you see more value in sleeping than in waking, you will not let go of it.
 そして、あなたが、目覚めることよりも眠ることにより大きな価値を見出しているかぎりは、あなたが夢を手放すことはないでしょう。



6. The Holy Spirit, ever practical in his wisdom, accepts your dreams and uses them as means for waking.
 聖霊は、自らの英知に照らしてつねに実利的に働くので、あなたの夢を受け入れて、それを覚醒のための手段として使います。

 You would have used them to remain asleep.
 あなたなら、夢を眠り続けるために使おうとしたことでしょう。

 I said before that the first change, before dreams disappear, is that your dreams of fear are changed to happy dreams.
 私は以前に、夢が消え去る前に起こる最初の変化は、恐怖の夢が幸せな夢に変わることだと述べました。

 That is what the Holy Spirit does in the special relationship.
 この夢の変換こそが、聖霊特別な関係の中で行うことです。

 He does not destroy it, nor snatch it away from you.
 聖霊は、特別な関係を壊さないし、あなたから突然取りあげたりもしません。

 The special relationship will remain, not as a source of pain and guilt, but as a source of joy and freedom.
 特別な関係は、苦痛や罪悪感の源としてではなく、喜びと解放の源として存続することになります。

 It will not be for you alone, for therein lay its misery.
 特別な関係は、あなたひとりだけのためのものではなくなります。なぜなら、あなたひとりだけのためのものにしておいたことが特別な関係を悲惨なものにしていたからです。

 As its unholiness kept it a thing apart, its holiness will become an offering to everyone.
 特別な関係の不浄さが物事をばらばらにしてきたのに対して、特別な関係の神聖さはすべての人に対する捧げ物となるでしょう。

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7. Your special relationship will be a means for undoing guilt in everyone blessed through your holy relationship.
 あなたの特別な関係は、あなたの神聖な関係を通して祝福を受けるすべての人たちが抱く罪悪感を取り消すための手段となるでしょう。

 It will be a happy dream, and one which you will share with all who come within your sight.
 あなたの特別な関係は幸せな夢となり、あなたは自分の目に触れるすべての人たちとその幸せな夢を分かち合うでしょう。

 Through it, the blessing the Holy Spirit has laid upon it will be extended.
 幸せな夢を通して、聖霊がその夢に差し延べてくれた祝福が拡張されてゆきます。

 Think not that he has forgotten anyone in the purpose he has given you.
 あなたに聖霊が授けた目的の中から、聖霊が誰かを忘れて抜け落としてしまっていると思ってはなりません。

 And think not that he has forgotten you to whom he gave the gift.
 そして、自らが贈り物を授けた相手であるあなたのことを聖霊が忘れてしまったなどと思ってはなりません。

 He uses everyone who calls on him as means for the salvation of everyone.
 聖霊は彼に呼びかける者をひとり残らず、すべての人たちを救うための手段として役立てます。

 And he will waken everyone through you who offered your relationship to him.
 だから、自らの関係を聖霊に捧げてくれたあなたを通じて、聖霊はすべての人たちの目を覚まさせるでしょう。

 If you but recognized his gratitude!
 もしあなたがただ、聖霊の感謝の気持ちに気づいてくれさえすれば、どんなに素晴らしいことでしょう。

 Or mine through his!
 そして、その聖霊の感謝の気持ちを通じて、私も感謝していることに気づいてもらえたらと思います。

 For we are joined as in one purpose, being of one mind with him.
 というのは、私たちはひとつの目的において結びついて、聖霊とひとつの心でつながっているからです。



8. Let not the dream take hold to close your eyes.
 夢などに、あなたの目を閉じさせたまま支配させていてはなりません。

 It is not strange that dreams can make a world that is unreal.
 夢に実在しない世界を作り出せるのは当然で、奇妙なことではありません。

 It is the wish to make it that is incredible.
 信じがたいのは、そのような夢を作り出したいという願望のほうです。

 Your relationship with your brother has now become one in which the wish has been removed, because its purpose has been changed from one of dreams to one of truth.
 あなたの兄弟との関係は、もうそんな願望が取り除かれた関係となっています。なぜなら、あなたの関係の目的は、夢を見ることから真理を見出すことへと変化したからです。

 You are not sure of this because you think it may be this that is the dream.
 あなたは、この目的の変化に確信が持てずにいます。なぜなら、あなたはこれも夢なのかもしれないと思っているからです。

 You are so used to choosing among dreams you do not see that you have made, at last, the choice between the truth and all illusions.
 あなたは、あまりにも多くの夢の中から選ぶことに慣れきってしまったために、自分がようやく真理とすべての幻想との間の選択を全うしたことがわからないのです。

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9. Yet Heaven is sure.
 それでも、天国が到来するのは確実です。

 This is no dream.
 天国の到来は、夢ではありません。

 Its coming means that you have chosen truth, and it has come because you have been willing to let your special relationship meet its conditions.
 天国の到来は、あなたが真理を選んだことを意味します。すなわち、あなたが自ら進んで自分の特別な関係を天国の条件を満たすものにさせたからこそ、天国は訪れたのです。

 In your relationship the Holy Spirit has gently laid the real world; the world of happy dreams, from which awaking is so easy and so natural.
 あなたの関係の中に、聖霊は真の世界を優しく置いてくれました。それは幸せな夢からなる世界であり、この幸せな夢からなら、とても簡単に実に自然に目を覚ますことができます。

 For as your sleeping and your waking dreams represent the same wishes in your mind, so do the real world and the truth of Heaven join in the Will of God.
 というのも、あなたが眠っているときに見る夢と起きているときに見る夢が、あなたの心の中の同じ願望を映し出しているのと同じように、真の世界と天国の真理は神の大いなる意志の中でひとつに結ばれているからです。

 The dream of waking is easily transferred to its reality.
 目を覚ます夢は、簡単に真の目覚めへと移行します。

 For this dream reflects your will joined with the Will of God.
 なぜなら、目覚めの夢は、神の大いなる意志の中に加わってひとつに結ばれたあなたの意志を反映するからです。

 And what this Will would have accomplished has never not been done.
 そして、このひとつに結ばれた大いなる意志が達成しようとしたことで達成されなかったことなど何ひとつないのです。


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