There Is No Spoon

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レッスン4「これらの思いには何の意味もない」

レッスン4です。

ワークブックに取り組む際の重要な留意点は、基本的に一日一レッスンの原則を守ることです。




そのわけは、ワークは実践に目的があるのであって、テキストのように理論的に理解する点に主眼があるわけではないからです。


がんがんやる気があるのであれば、ワークブックを先に進めようとするよりもテキストをじっくり読み込むほうに労力を費やしたほうが実りが多いはずです。

ワークブックをどんなに早く全部読んだとしても(理論面で得る面があるのは確かでしょうが)、実習の意義はほとんど無いと思います。


たしかに、一見すると、ワークブックを早くこなすことは、学習を進めるうえで有益なように思えてしまいます。

しかし、これは、テキストとワークの役割から考えると、誤解であることに気づくことができると思います

空手等の武道でいうなら、テキストは、心構えや技術習得に役立つ知識を理論的に整理した指南書に相当し、ワークブックはの練習をするようなものです(組手は日常生活の中で行うことになると思います)。

運転でいうなら、テキストは、教本や講義等の座学の方で、ワークブックは、実技教習に相当します(路上教習は、日常生活の中でということになると思います)。

やる気満々の初心者が、1日でまとめて、学ぶべきすべてのをやってみたとしても、まったく身につくことはないでしょう。

同じように、実技教習を無理やり1日で全過程をやってみたところで、ほとんど技能が向上することはないでしょう。

長期的に見たところで、カリキュラムに沿って、一つひとつゆっくり身につけた学習者と、がむしゃらに1日全課程を同じ期間繰り返した学習者の成果を比較した場合、おそらく、カリキュラム通りに学んだ学習者のほうがずっと先に進んでしまっていることでしょう。まさにウサギとカメの寓話のとおりです。

いずれにせよ実技的な事柄を、一気にまとめて大量にこなすことは、益が少なくかえって害にしかならないと言える面があります。


とくに奇跡のコースはアイデンティティーの修正という課題をカリキュラムの目標としています。
そして、ワークブックの1日1レッスンは、このアイデンティティーの修正を図るうえでとてつもなく重要な意味を持っています。

それは習慣化によって固定観念を落とすということです。
真実に反する自己像でも数十年に亘って刷り込まれれば真実のようになってしまうのは確かです。

長年にわたって心の中に錆のようにこびりついている自分とは誰かという自己認識は、知的理解による気づきだけでは、瞬間的に剥がれ落ちたように思えることはあっても、時間が経てばすぐに同じ錆がわき出してきて広がってしまいます。

ワークブックの1日1レッスンを軽視するのは、願望実現法則のプラス思考のようなもので、顕在意識だけを対象とした気休め的な発想です。

手つかずの潜在意識は自分を守ろうとして現状維持を図ろうとしてブレーキをかけ、プラス思考で書き換えられた自己像を元通りに戻してしまいます。

表面的な理解だけでなく腹の底から認識が変わるには、ゆっくりと準備と覚悟を整えてブレーキを解除していくことが必要です。


この点は、よく誤解されやすい危険だと思いますので、留意していだければと思います。




Workbook Lesson 4


These thoughts do not mean anything.
これらの思いには何の意味もない






These thoughts do not mean anything.
これらの思いには何の意味もない。

They are like the things I see in this room [on this street, from this window, in this place].
それらは、私がこの部屋の中に(この通りに、この窓から、この場所で)目にするものと同じものだ。



1. Unlike the preceding ones, these exercises do not begin with the idea for the day.
 これまでのレッスンとは異なり、この実習は、その日のための考えから始めることはしません。

 In these practice periods, begin with noting the thoughts that are crossing your mind for about a minute.
 これらの実習の時間は、最初に、一分ほどかけて、自分の心の中をよぎる様々な思いに注目することから始めます。

 Then apply the idea to them.
 そのあとで、今日のテーマの考えを、自分の中を横切る思いに当てはめてみます。

 If you are already aware of unhappy thoughts, use them as subjects for the idea.
 もしあなたがすでに気の滅入るようないくつかの思いを意識しているなら、それらの思いを今日の考えをあてはめる対象として使うとよいでしょう。

 Do not, however, select only the thoughts you think are "bad."
 しかしながら、あなたが「悪い」と考えるような思いだけを選択しないようにしてください。

 You will find, if you train yourself to look at your thoughts, that they represent such a mixture that, in a sense, none of them can be called "good" or "bad."
 もしあなたが自分の様々な思いを見つめるように自分自身を訓練するなら、あなたは、自分の思いには実に多様な思いが入り混じっていて、「よい」とか「悪い」と一口に呼ぶことなどできないとわかってくるはずです。

 This is why they do not mean anything.
 これが、それらの思いには何の意味もない理由です。



2. In selecting the subjects for the application of today's idea, the usual specificity is required.
 今日の考えをあてはめる対象を選択するに際しては、これまでと同じような特性が求められます。

 Do not be afraid to use "good" thoughts as well as "bad."
 「よい」思いも「悪い」思いも恐れないで用いることです。

 None of them represents your real thoughts, which are being covered up by them.
 それらの思いは、何ひとつ、あなたの真の思いを表すものではありません。あなたの真の思いは、それらの思いによって覆い隠されてしまっているのです。

 The "good" ones are but shadows of what lies beyond, and shadows make sight difficult.
 「よい」思いは、それを越えた向こう側にあるもののにすぎません。そして、があると見ることが困難になってしまいます。

 The "bad" ones are blocks to sight, and make seeing impossible.
 「悪い」思いは、視界を妨げる障害であり、見ることを不可能にしてしまいます。

 You do not want either.
 あなたには、どちらも必要ではありません。




3. This is a major exercise, and will be repeated from time to time in somewhat different form.
 これは重要な実習なので、これからも、ときどきいくらか形を変えて繰り返されることになるでしょう。

 The aim here is to train you in the first steps toward the goal of separating the meaningless from the meaningful.
 ここでの狙いは、意味のあるものから意味の無いものを切り離すという目標に向けての最初のいくつかのステップを踏み出せるようにあなたを訓練することにあります。

 It is a first attempt in the long-range purpose of learning to see the meaningless as outside you, and the meaningful within.
 これは、無意味なものをあなたの外側に、意味あるものをあなたの内側に見ることを学ぶという長期的な目的の最初の試みです。

 It is also the beginning of training your mind to recognize what is the same and what is different.
 それはまた、同じであるものと異なるものとの見分けがつくようにあなたの心をトレーニングすることの始まりでもあります。



4. In using your thoughts for application of the idea for today, identify each thought by the central figure or event it contains; for example:
 自分の思いを今日の考えにあてはめるために用いるに際して、その思いに含まれる中心的な登場人物や出来事によって、一つひとつの思いを特定するようにしてください。たとえば、


This thought about _______ does not mean anything.
(    )に関するこの思いには何の意味もない。

It is like the things I see in this room [on this street, and so on].
それは、私がこの部屋の中に(この通りに、等々)見るものと同じである。




5. You can also use the idea for a particular thought that you recognize as harmful.
 あなたはまた、この考えを自分が有害だと認識している特定の思いに適用することもできます。

 This practice is useful, but is not a substitute for the more random procedures to be followed for the exercises.
 そのような実習は有益ですが、練習のためにより手当たり次第に考えをあてはめてみるやり方の代わりにはなりません。

 Do not, however, examine your mind for more than a minute or so.
 しかしながら、自分の心を1分程度以上長くは吟味してはなりません。

 You are too inexperienced as yet to avoid a tendency to become pointlessly preoccupied.
 あなたは、まだ未熟であるがゆえに、無意味に没頭してしまいがちになるのを避けられないからです。



6. Further, since these exercises are the first of their kind, you may find the suspension of judgment in connection with thoughts particularly difficult.
 さらに、これらの実習はこの種の練習の最初の課題であるので、あなたは、様々な思いに関連する価値判断を中断することを特に難しく感じるかもしれません。

 Do not repeat these exercises more than three or four times during the day.
 これらの実習は、一日のうち、3、4回以上は繰り返さないようにしてください。

 We will return to them later.
 私たちは、あとでまたこの実習に戻ることになるでしょう。



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