There Is No Spoon

        対訳 奇跡のコース      奇跡のコース( 奇跡講座  A Course in Miracles ACIM )テキスト、ワークブック、マニュアルの和訳(日本語翻訳)

レッスン5「私は、決して自分で思っているような理由で心をかき乱されているのではない」

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ワークブックのレッスン5です。

今日のレッスンは、[upset]を対象とします。

「心の乱れ」と訳しましたが、混乱でも、動揺でも、うろたえでも、動転でもいいと思います。

恐れや心配、落胆、不安、あるいは、怒り、憎しみ、嫉妬、その他、いろんな形をとって心の平安が乱される状態をまとめる意味で用いられています。



「There are no small upsets.
心の乱れに小さいということがあるわけではない。

They are all equally disturbing to my peace of mind.
心の乱れというものは、どれも全て、等しく私の心の平安を乱すものなのだ。」

奇跡には難しさの序列などないという観点と同じです。


事件に小さいも大きいもない!」という青島刑事のセリフと似ています。

事件会議室で起きているんじゃない!」ということは誰でも納得できます。

ですが、「事件に小さいも大きいもない!」については、異論が出るのが当然です。


傷害事件万引き事件よりも小さいなんて被害者を前にして言えるわけがありません(もちろん、万引き被害がお店を経営されている方々に多大な損害を与えていることを否定するつもりは在りません。あくまでも、対比の素材としてあげさせてもらっているだけなので、ごめんなさい)。

しかし、「事件に大きいも小さいもない!」には真理が含まれています。

それは、被害者の主観面では、大きく見える事件と同じように小さな事件の被害者が傷付いていることもあるという意味で大小がないということではありません。

そうではなくて、この世界が幻想であることを前提とするならば、どれほどひどい蛮行もいかに高貴な善行も幻である点では同等であり、序列や程度のつけようがないということです。

どんな感動的なストーリーも、吐き気を催すような映像も、一本の映画として一枚のDVDにまとめあげることができる創作にすぎないという点では差がないというのと同じです。


たしかに、この世界の中での出来事をこの世界の中にいる者としての観点で見る限り、大きい事件と小さい事件があるのはたしかであって、序列をつけることが正義と考えておかしくなんかありません。

しかし、この世界が幻想であるとの認識において見るならば、大きな事件も小さな事件も一様に幻である点で同等なので、大きいも小さいもないということです。


逆に、現場で起こっているように思えていた事件は、実は、投影によって生み出していた幻想という意味で、会議室ならぬ個別の心の中で起こっていた想上の出来事ということになります。



さて、心の中の思いも投影された世界の中で起こっているように見える出来事と同じように、真の状態である平安以外の平安を乱すような思いは、晴れ渡ったを曇らせる暗雲のようなもので、幻想だということができます。

そして、心を乱す思いは、それが怒りであれ、妬みであれ、罪悪感であれ、すべて、そしてまた、その程度が些細な不安であろうが、深刻な悩みであろうが、本来の平安状態を妨げるものという意味で、等しいものだということができます。


この点については、種類を問わず、心の乱れが平安を乱すものとして同等だというのは分かるけれど、自殺を思いつめるほどの深刻な悩みと、少しイラつくくらいの心の乱れは違うんじゃないの?という感覚が残ると思います。

これはもっともなことです。けれども、これこそが再三、奇跡の難易度に序列がないとコースが繰り返す必要があるエゴのトリックでもあります。

以前、幻想真理が入り混じって、幻想60%真理40%などということはあり得ない、幻であるならば、それは100%幻でしかありえない、真理幻想は二者択一でしかあり得ないというお話をしました。

平安が真の心の状態であるなら、平安以外の状態はどんなに激しい怒りであろうが、些細な不安感であろうが、幻であるということになります。

贖罪の比喩でプリズムと虹のお話をご紹介したことがあります。

平安が純白の光だとすると、色の濃淡はあるにせよ、色が付いている限り、平安ではありえません。

この点について、「ほとんど白に近いから、細かいことにこだわらなくてもいいんじゃないの?」といった感覚で妥協をすることは、程度や序列のある世界のテーブルにとどまって、テーブル上のルールに縛られたゲームを続けることになってしまいます。


コントラストというものは、相対的なものです。

緩やかなグラデーションの背景に置かれていると目立たないものでも、別の背景に置き換えられると、どぎついばかりの存在感を放つということがあります。セピア色の写真を見ているときにはほとんど真っ白に見えていた色を抜き出して、本当の純白の紙の上に置いてみると、かなり濃い茶色だと気付くことがあります。

妥協によって色合いを残すかぎりは、一見、薄いように見えている色合いが持つ真の濃さを露わにしてしまう素地を残すことになります。


この難しさに序列や程度などないということは、理解するのが困難であり、(自己矛盾的ですが、)まさに「難易度」が高い課題ですが、テキストを頭で理解するだけでなく、ワークを実践する中で感触を得ていくべきテーマのひとつでしょう。



Workbook Lesson 5


I am never upset for the reason I think.
私は、決して自分で思っているような理由で心をかき乱されているのではない。









I am never upset for the reason I think.
私は、決して自分で思っているような理由で心をかき乱されているのではない。


1. This idea, like the preceding one, can be used with any person, situation or event you think is causing you pain.
 この考えは、前回のレッスンで自分の思いにあてはめたのと同じように、あなたが自分に苦痛を引き起こしていると思う、どんな人物にも、どんな状況や出来事にも用いることができます。

 Apply it specifically to whatever you believe is the cause of your upset, using the description of the feeling in whatever term seems accurate to you.
 あなたなりに正確だと思えるのであれば、どのような表現でも構わないので、言葉にしてその気持ちを描写しながら、自分の心をかき乱しているとあなたが信じているどのようなものにでも、この考えを具体的にあてはめてみてください。

 The upset may seem to be fear, worry, depression, anxiety, anger, hatred, jealousy or any number of forms, all of which will be perceived as different.
 その心の乱れは、恐れや心配、落胆、不安、あるいは、怒り、憎しみ、嫉妬、その他、いろんな形を取っていて、それらの心の乱れはすべて違ったものとして知覚されるように思えるかもしれません。

 This is not true.
 しかし、それは本当のことではありません。

 However, until you learn that form does not matter, each form becomes a proper subject for the exercises for the day.
 とはいえ、あなたが心の乱れが取る形態など重要なことではないと学ぶまでは、心の乱れの取る一つひとつの形は、今日のこの実習の対象としてふさわしいものだといえます。

 Applying the same idea to each of them separately is the first step in ultimately recognizing they are all the same.
 その一つの考えを、いろんな形の心の乱れに別々に当てはめてみることは、最終的にいろんな形に見えている心の乱れがすべてみな同じものであると気づくための第一歩となります。



2. When using the idea for today for a specific perceived cause of an upset in any form, use both the name of the form in which you see the upset, and the cause which you ascribe to it.
 どんな形であれ、自分の心の乱れの具体的な原因だと知覚するものに対して、今日のこの考えを当てはめるときには、あなたが自分の心の乱れだと思う形と、あなたが心の乱れの原因だと考えるものの両方にそれぞれ名前をつけてそれを使うようにしてください。

 For example:
 たとえば、


I am not angry at ______ for the reason I think.
私は、自分の思っているような理由で、(   )に腹を立てているのではない。

I am not afraid of ______ for the reason I think.
私は、自分の思っているような理由で、(   )のことを恐れているのではない。



3. But again, this should not be substituted for practice periods in which you first search your mind for "sources" of upset in which you believe, and forms of upset which you think result.
 しかしまた、このように心の乱れの形とその原因だと考えることに名前をつけて今日の考えをあてはめることとは別に、あなたはまず初めに、自分がそう信じる心の乱れの「源」と、あなたがその結果だと考える心の乱れの形を自分の心の中で探すためにも実習時間を用いなければなりません。



4. In these exercises, more than in the preceding ones, you may find it hard to be indiscriminate, and to avoid giving greater weight to some subjects than to others.
 これらの実習においては、あなたは、これまでのレッスンよりもさらに、考えを無差別にあてはめ、ある対象よりも別の対象により重きを置くことを避けるということが難しいことに気がつくかもしれません。

 It might help to precede the exercises with the statement:
 実習を進める上では、次の言葉が役に立つかもしれません。


There are no small upsets.
心の乱れに小さいということがあるわけではない。

They are all equally disturbing to my peace of mind.
心の乱れというものは、どれもすべて、等しく私の心の平安を乱すものなのだ。



5. Then examine your mind for whatever is distressing you, regardless of how much or how little you think it is doing so.
 それから、あなたが自分で心が悩まされている程度が大きいと思うか小さいと思うかといったことに関わりなく、何であれ、あなたを悩ますような思いがないか自分の心を吟味してみてください。


6. You may also find yourself less willing to apply today's idea to some perceived sources of upset than to others.
 あなたはまた、今日の考えを特定の心の乱れの源に適用することについて、他の心の乱れの源に適用するよりも、いっそう自分の気が進まないことがあるのに気づくかもしれません。

 If this occurs, think first of this:
 もしこういったことが起こったら、まず次のように考えてください。


I cannot keep this form of upset and let the others go.
私には、この心の乱れの形を保ちながら、他の心の乱れの形を手放すということはできない。

For the purposes of these exercises, then, I will regard them all as the same.
だから、今日の実習の目的のために、私はそれらの心の乱れの形を全部みな同じものとして見なすことにする。


7. Then search your mind for no more than a minute or so, and try to identify a number of different forms of upset that are disturbing you, regardless of the relative importance you may give them.
 それから、自分の心を一分程度以上はかけずに探し、そして、あなたがそれらの心の乱れの形に与えている相対的な重要性を無視して、あなたを混乱させる心の乱れの違った形を特定するように努めてください。

 Apply the idea for today to each of them, using the name of both the source of the upset as you perceive it, and of the feeling as you experience it.
 自分の知覚する心の乱れの源につけた名前と自分がその心の乱れの源を体験する感覚につけた名前の両方の名前を用いながら、今日の考えを一つひとつのそれらの心の乱れの形にあてはめていってください。

 Further examples are:
 そのやり方は、例えば、次のようなものです。


I am not worried about ______ for the reason I think.
私は、自分の思っているような理由で、(   )のことを心配しているのではない。

I am not depressed about ______ for the reason I think.
私は、自分の思っているような理由で、(   )について落胆しているのではない。


 Three or four times during the day is enough.
 今日の実習は、一日の間に3回か4回も行えば十分です。



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