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レッスン251「私に必要なのはただ真理だけだ」

レッスン251です。

「私に必要なのはただ真理だけだ」が今日のテーマです。




まず、罪とは何かをご覧ください。


私たちはさまざまな物事を欲して苦心して追い求め、ようやく望みを実現しても、思っていたような満足は得られず、今度こそ間違いなく幸せになれると、また別の物事を追い求めます。

何かを得ようと望むには、自分がその対象物とは別の分離した存在であることを前提に、自分の支配下にその対象物がないという分離状態+欠乏状態が前提となります。

しかし、神の子は神からすべてを承継していて、すべてを持っているとともにすべてでも在る存在です。

したがって、神の子は自分がすべてであり、すべてを持っているのだから、分離も欠乏もなく、必要なものはないし、何も欲するようなものはありません。

ここまでは、理屈としてなら簡単に理解できます。

問題は、私たちには、自分が本当はすべてを持ちすべてである神の子だということを信じ、理解し、自覚することができない点にあります。

自分が神の子であることが真理であることを前提として、その真理を自分自身に拒むには、自分が神の子であることを忘れ、自分のことをすべてではない制限された卑小な存在だと信じてその偽りの自己像にアイデンティティーを持つ必要があります。

限られた状態にある存在がそれ以上の存在になるには、自分の持ち合わせていない能力や物事を獲得して具備する必要があるので、容易なことではありませんが、無限の存在が制限された存在になるのは、自分として自覚する範囲を絞って限定すればいいだけなので、簡単なことです。

私たちだって、没入の度合いを徹底し、ある程度の時間をかけさえすれば、VR世界内のキャラクターが自分だと信じこめてしまうし、カメラ付きドローンの進化版のような人型ロボットを操縦するとして、操縦者が、自分の体性感覚をロボットのカメラやマイク等の知覚に直結してロボットが自分だとリアルに錯覚する操縦室内でロボットを操作し続ければ、自分が人間であることを忘れてロボットが自分だと思い込んでしまうまでにそんな長い時間は要らないでしょう。

そして、操縦するアバターの知覚しうる能力や範囲を制限すればするほど、操縦者が自分を忘れて思い出せなくなる度合いは強まります。

例えば、人間でいるときとほぼ同じくらい自分の思い通りに操縦できる人型のアバターであれば、思考力は明晰なままで保てるでしょうから、我を忘れて映画にのめり込んでいても、ふとお腹が鳴ったことをきっかけに自分が映画を見ている人間だと思い出せるように、自分のアイデンティティーを失わずにいられるでしょうが、アバターが魚だったら、快適な水温や美味しそうな餌の見分けは付いても、それ以上のことを考える力を失ってしまうでしょう。

この仕組みで、本来、神の子として神に等しい全知全能の状態にあるところから、人間というアバターの五感という限られた覗き窓を介してしか知覚できない状態になることは、人間から魚へと知能低下することに匹敵するほどの大きな制限だと言えるでしょう。

このようにして、本来の自分を忘れ、偽りのアイデンティティーを持つことに成功した結果として、私たちはこの世界で人間として生きているわけですが、いったん身につけた偽りのアイデンティティーから逃れるのは容易なことではありません。

豊かで有能で包括的で偉大な存在が欠乏し無能で限定的で卑小な存在へと成り下がる無力化からの脱出の困難さについてはレッスン26「私の攻撃的な思いが、私の傷つきようのない性質を攻撃している」で詳述していますので、読んでいただければと思います。

私たちがこの地上を歩む特定の人間こそが本当の自分だと信じるアイデンティティーの根拠など、この程度の素朴な痴呆状態に基づく感覚的なものでしかありません。

けれども、逆にそれだけに、この思い込みの束縛力は小さくありません。

先ほどのVRやロボットの例で言えば、アバターになりきる体験をする前の人間からすれば、自分は人間であり、魚のアバターの体験をしたところで、決して自分は自分が魚だと思い込んでしまうようなことはないと断言することでしょう。

しかし、いざ魚としての暮らしをはじめてしまうと、自力でそこから脱出することは不可能なはずです。

魚は自己認識する知能がないので、魚のアバターになりきって数十年過ごした人が自分だけの思考力によって自分が人間だという自覚を取り戻すことはできません。

これに対して、人間というアバターは魚に比べれば格段に知能が高く、自己認識を行う知覚力を持っているので、自分の意志で動かして制御できる人間の形をしたアバターが自分だと認識することができます。

1人の人間というアバターが持つ肉眼等の五感という世界を眺める覗き窓からの知覚に縛られているので、自分という存在がアバターを超越しているとか、自分に攻撃を仕掛けてくる敵が実は自分の兄弟であり自分の一部だとか、自分の目に見えている世界が幻想だとかということは、情報として知覚し理解することはできても、自分のアバターに知覚できる範囲を超えていて体感できないために、アバターにアイデンティティーを抱くことはできても、アイデンティティーを神の子に戻すことは困難です。

このためのアプローチとしてコースが採用するのが赦しです。


一個のアバターにアイデンティティーを抱き、それを維持するには、自他の分離が真実だと信じる必要があります。

分離は錯覚なので、自然な状態では、ひび割れた氷が溶けてひとつの水に融合するように、実在する愛が分離の幻想を解消してしまいます。

だから、実は、積極的な現状維持の努力をしなければならないのは、分離幻想の側ということになります。

この分離の維持のための仕組みとして用いられるのが、罪と罪悪感、非難と攻撃です。

自分や他者が取り返しのつかない罪を犯したと罪悪感を抱き、投影した罪悪感を相手に抱かせようと非難、攻撃し、それに対して防衛して反撃しという応酬が続くかぎり分離は保たれ世界は安泰です。

罪は実在しない幻想であると見極め、その認識通りに看過する赦しによってこの非難と攻撃の応酬の鎖が断ち切られます。

そうすると、そもそも、分離側の現状維持の手段の作用するループが止まるので、本来のありのままの愛の作用が表に現れ、兄弟からの非難や攻撃は、愛を求める哀訴であり、それに対しては攻撃ではなく愛で報いるのが当然であると気づくことになります。


兄弟は敵ではなく自分と同じように人間というアバターに身をやつした神の子であり、自分自身なのだとわかるようになるので、世界は安全な場所になります。

したがって、私たちに必要なのは、自分が神の子であるという真理だけなのです。






Lesson 251


I am in need of nothing but the truth.
私に必要なのはただ真理だけだ。



1. I sought for many things, and found despair.
 私は多くの物事を追い求めた末、絶望を見出した。

 Now do I seek but one, for in that one is all I need, and only what I need.
 今、私はただひとつのことだけを求める。なぜなら、そのひとつが私に必要なすべてであり、私に必要なのはそれだけだからだ。

 All that I sought before I needed not, and did not even want.
 私がこれまで探し求めてきたものはすべて、私が必要としないどころか、欲してすらいないものだった。

 My only need I did not recognize.
 私は自分に唯一必要なものがわかっていなかった。

 But now I see that I need only truth.
 しかし今、自分がただ真理だけを必要としていることが私にはわかる。

 In that all needs are satisfied, all cravings end, all hopes are finally fulfilled and dreams are gone.
 真理の内では、すべての必要が満たされるので、あらゆる渇望は静まり、すべての希望がついに叶えられるので、様々なは去ってしまう。

 Now have I everything that I could need.
 今、私は自分が必要としうるものすべてを持っている。

 Now have I everything that I could want.
 今、私は自分の欲しうるものすべてを持っている。

 And now at last I find myself at peace.
 そして、今、ついに私は自分が平安であることを見出す。



2. And for that peace, our Father, we give thanks.
 われらの父よ、その平安について、私たちは感謝します。

 What we denied ourselves You have restored, and only that is what we really want.
 私たちが自分自身に拒んでいたもの、ただそれだけが私たちが真に望むものであり、あなたはそれを取り戻させてくれたのです。

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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。



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