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There Is No Spoon

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レッスン268「すべての物事が本当にあるがままになりますように」

レッスン268です。

今日のテーマは「すべての物事が本当にあるがままになりますように」です。




まず、身体とは何かをご覧ください。


コースの観点からすると、私たちがこの世界をさまよっていること自体、本来あるべき状態にないということです。

つまり、私たちは救われていない状態にあるということです。

他方、コースは、すでに救済は完了しているという主張を繰り返します。そこで、素朴に、誰もが次のような疑問を抱くことになると思います。


①神が全能であるなら、そして、三位一体で神の子が神に等しいものであるなら、そもそも神の子が幻想を抱いたりするはずがないんじゃないの?

②仮にそのような事態が起こっても、全能の神には簡単にそんな状態を消し去ることができるはずなんじゃないの?

③コースは、神の子の救済はすでに達成しているというけれど、私たちがこの世界で苦しんで生きているという事実からして、コースの言っていることは真実ではないんじゃないの?



①について、コースでは、神は狂ってはおらず、狂っているのは神の子だけだというスタンスをとることで、理屈上、神の全能性を確保しています。

そして、子は神の属性を持つ神に等しい存在であるが、光源である父なる神を拡張する子であるがゆえに、自分の親を生み出すことだけはできないという点において全能ではないために、権威問題を持ちうるので、光の拡張を堰き止めて、闇に陥ってしまう可能性を持つことになります。

したがって、神には不可能でも神の子には幻想を抱くことは可能ということになります。



②について、子が狂気に陥った状態を一掃することなど全能の神には容易であるというのは当然です。

したがって、神の子が分離幻想を抱いた瞬間に神はそれを消去したとコースは述べます。

つまり、この世界は生み出された瞬間に消去されたということです。

世界は幻想なのですから、全能の神にそれを消去することくらい造作のないことでしょう。

ここまではいいでしょう。

問題は③です。


しかし、仮に永遠においてはそうであっても、③現に私たちは幻想世界に今も囚われているのだから、根本解決はできていないわけで、結局、神は無能ということなの?真に世界が消去されて救済が実現しているなら、この世界に聖霊を遣わしてすでに済んでいるはずの私たちの救済を改めてしようとなどする必要はないんじゃないの?コースには欺瞞があるんじゃないの?となります。


「And thus it cancels out the interference to what has been done.
 こうして奇跡は、すでに完了していることを認識するのを妨げている障害を無効にします。

 It does not add, but merely takes away.
 奇跡は、付け加えるのではなく、単に取り除くだけです。

 And what it takes away is long since gone, but being kept in memory appears to have immediate effects.
 そして、奇跡が取り除くものは、すでに去ってからずっと経っているのに、記憶には保たれているせいで、今、目の前で結果が生じているように見えているだけです。

 This world was over long ago.
 この世界はとっくの昔に終わっているのです。

 The thoughts that made it are no longer in the mind that thought of them and loved them for a little while.
 この世界を作り出した想念は、それらの想念を思いつき、しばくの間それらに愛着した心の中にはもうありません。

 The miracle but shows the past is gone, and what has truly gone has no effects.
 奇跡はただ、過去は去ったこと、そして、本当に過ぎ去ってしまったものには何の結果もないことを示すだけです。」(T28-1 現在の記憶

このように、コースでは、救済はすでに客観的には完了して分離も解消されている、けれど、神の子は主観的に、すでに終わった世界に愛着し、とうの昔に終わったことの記憶を反芻しては今のことのように追体験する狂気から抜け出せていないという表現がされます。

環境整備だけでなく主観的に狂気から脱して記憶の中に舞い戻るということまでなくなることが本来救済の真の意味でしょう。

しかし、神の子が持つ自由意志は、神の子が神の子であるために不可欠な本質的要素なので、神には神の子の意志に反して強引に救済を受け入れさせるということだけはできません。

つまり、神の子の救済は環境的なお膳立てはできて、現に正気を取り戻してはいるけれど、神の子が自由意志で望むかぎり、いつでも狂気に陥ることは可能だし、その場合、狂気に陥った神の子は再び幻想世界の中で救済以前の心の準備がまだできておらず、救済が達成されていない状態に取り込まれてしまうということになります。

神の子は自由である以上、本の中の物語を最後まで読み終えたにせよ、途中で読むのをやめたにせよ、本を閉じることによって、時間と空間の幻想世界は終わって、神の現実においては夢は去っているが、本を開いて読み始めることに相当する、神の子が幻想世界の記憶を想起すること自体は永遠に可能なままだということです。

ここは、私たちが時間のある世界にいながら想定するために、なかなか理解しがたいところです。

永遠には時間はなく、そして、すでに永遠においては救済は完了しているので、神の子は「もう」狂気から脱していて、「これから」再び幻想世界に堕することはない。

けれど、神の子が狂気に陥った際の記憶は残ったままであり、ハードディスクの中に、めちゃくちゃ怖い恐怖映画のデータファイルが存在し、クリックさえすれば、それが再生されうる客観的状況はあり続ける。

そこで、神の子がふとした気まぐれで、万が一、そのファイルをクリックしてしまっても、アンチ・ウイルスソフトのような役目を果たす奇跡のコースというフェイル・セーフ設計の仕組みを設けた。

つまり、永遠においては時間は問題にならないので、神の子が記憶の世界に取り込まれても、そこから確実に脱出できることさえ確保できればよいというわけです。

そして、「我思う、ゆえに我あり」じゃないですが、私たちが現に救われない状態でこの世界で足踏みしているという事実、私たちアバターが幻として機能していること自体、神の子が世界のアイコンをクリックして、この世界という幻想システムを立ち上げて、時間を展開させて、幻想世界の中のアバターを操作して、過去に終わった世界がプレイヤー上で再生されていることを示しているわけです。

このように、神の子がクリックして記憶を再生すること自体を不可能にしてくれてこそが真の救済であるように思えますが、神の子に自由意志が与えられていることから、神が神の子の記憶を神が強引に改ざん、消去することはありません。

むしろ、永遠の世では救済は完了している、救済は済ませたからあとは知らない、と神が子を放り出さずに、万が一記憶が再生した際の救済にまで配慮してくれている神の愛に感謝すべきでしょう。

コースは、神は自由であり、神の子も同じ自由意志を与えられており、エゴは自由意志の否認だと言います。

この自由意志の誤用が幻想を産み出し、神の子を狂気に陥らせているわけです。

しかし、神は愛の神であるがゆえに、子に自由を強いることによって自由を取り戻させることができないことを理解していいます。

ですので、神には、子が正気を取り戻すお膳立てはできても、強制的に正気にならせることは神の子を神の子ではない偽りの存在に変えてしまうことなので、それだけは神にはできません。

すでに永遠においては終わっているこの世界ですが、再生されたこの世界の中にいるかぎりにおいては救いが未達成であり、いつでも世界が再生されうるのは事実です。

そうであればこそ、自ら学び取ることでしか解決できない事柄をなかなか身につけられずに、わが子が狂気に陥って叫び声を上げてもがき苦しむ姿を見ながらも、直接手を差し延べて救うことができず、本人の気づきを促す支援しかできない神のもどかしさを解消して神の愛と永遠の忍耐に報いたいと思わないでしょうか。

そして、この観点、世界がすでに終わっているという観点からすれば、世界は、私たちアバターの観点から再生された映像を眺める映画のようなものであり、世界かぎりで存在する時間も、世界の常識のように過去からドミノ倒しのように未来に進むのではなく、未来から過去に向かって流れていく、つまり、この世界で解釈されているような因果関係は嘘であり、奇跡が起こることのほうが自然であることがよりよく理解できるようになります。







Lesson 268


Let all things be exactly as they are.
すべての物事が本当にあるがままになりますように。



1. Let me not be Your critic, Lord, today, and judge against You.
 主よ、今日は、私があなたの批判者となって、あなたを否定して裁くようなことがありませんように。

 Let me not attempt to interfere with Your creation, and distort it into sickly forms.
 私が、あなたの創造物に干渉して、それらを病んだ形に歪めようとしませんように。

 Let me be willing to withdraw my wishes from its unity, and thus to let it be as You created it.
 私が、あなたの創造物統一性から、自分の様々な願望を喜んで引き下げ、そうすることで、創造物があなたに創造されたままになるようにさせてください。

 For thus will I be able, too, to recognize my Self as You created me.
 というのも、このようにして、私もまた、あなたが私を創造してくれた通りに私の真の自己を認識できるようになるからです。

 In love was I created, and in love will I remain forever.
 愛の中で私は創造され、そして、愛の中に私は永遠に留まり続けます。

 What can frighten me, when I let all things be exactly as they are?
 私がすべての物事をまったくあるがままにさせるというのに、いったい何が私を恐れさせることができるでしょうか。



2. Let not our sight be blasphemous today, nor let our ears attend to lying tongues.
 今日は、私たちが不浄なものに目を向けたり、私たちが偽りの言葉に耳を貸したりしないようにさせてください。

 Only reality is free of pain.
 ただ現実だけが、苦痛から解放されています。

 Only reality is free of loss.
 ただ現実だけが、あらゆる喪失を免れています。

 Only reality is wholly safe.
 ただ現実だけが、完全に安全です。

 And it is only this we seek today.
 そして、ただこれだけが私たちが今日求めることです。


それでは、ブリトニーさんのレッスンです。



次


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創造物歪曲統一性願望創造苦痛喪失恐れ不浄偽り

Comments 4

ミカ

挿絵について

いつもこちらのサイトで奇跡のコースを学ばせていただいております。
挿絵が幻想的で素敵だなあ、、といつも思っていたのですが、レッスン260あたりから、イルミナティの象徴と言われるピラミッドや一つの目が連続して出てくるのがとても気になりました。
この挿絵は何か意図があるのですか?

2020-08-02 (Sun) 08:28 | EDIT | REPLY |   

 松山 健

Re: 挿絵について

ミカさま

コメント、ありがとうございます。

奇跡のコースが特定の宗教、宗派に基盤を置いたり、支持したりするものではなく、価値中立なものであることを示す意図で、インドやエジプトその他、様々な国の神様や宗教の象徴等の挿絵を用いています。

ご指摘のピラミッド、プロビデンスの目(ホルスの左目)等は、三位一体や世界の幻想性を見通す視点といったコースの世界観を図解的に理解する助けとなるので使っているだけで、それ以上の意味はありません。

困惑させてしまったようで申し訳ありません。

2020-08-02 (Sun) 10:53 | EDIT | REPLY |   

ミカ

お返事ありがとうございます

そうだったのですね。
私はとくに陰謀論者ではないのですが笑、ワークが佳境に入ってきたところで連続して登場しだした目の挿絵に過剰に心配、反応してしまい、練習を続ける前に確認させてもらった次第です。

海外在住ですが、この奇跡のコースを知り手探りながらも一人で勉強しています。
このサイトを毎日開いて頼りにしています、いつもありがとうございます。

2020-08-05 (Wed) 10:46 | EDIT | REPLY |   

 松山 健

Re: お返事ありがとうございます

私も陰謀論者ではないですが、「やりすぎ都市伝説」の関暁夫さんのコーナーとかでイルミナティとかが出てくるとワクワクしながら見てしまいます(笑)。

人によって誰かと一緒に学ぶことが有益な場合もあるでしょうが、コースはひとりで内省する学習形態が本質的に必要だと思います。

それに、イェシュアがついてくれているので決してひとりきりではありません。

楽しく勉強して幸せな学習者でいましょう。

2020-08-05 (Wed) 16:56 | EDIT | REPLY |   

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