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T31-2 キリストと歩む

今回はテキスト第三十一章から「キリストと共に歩む」という一節をご紹介します。





テキスト第三十一章


II. Walking with Christ
二 キリストと共に歩む



1. An ancient lesson is not overcome by the opposing of the new and old.
 古来のレッスンは、新しいレッスンと古いレッスンとが対立することによって克服されるわけではありません。

 It is not vanquished that the truth be known, nor fought against to lose to truth's appeal.
 真理が知られるようになるために、古いレッスンが打ち滅ぼされなければならないわけではないし、真理の訴えに屈服させるために、闘争しなければならないわけでもありません。

 There is no battle that must be prepared; no time to be expended, and no plans that need be laid for bringing in the new.
 備えなければならない戦いなどないし、新たなレッスンをもたらすために費やすべき時間もなければ、立てるべき何らの計画もありません。

 There is an ancient battle being waged against the truth, but truth does not respond.
 真理に対して古来より戦いが仕掛けられていることは確かです。しかし、真理がそれに応戦することはありません。

 Who could be hurt in such a war, unless he hurts himself?
 自分で自分自身を傷つけるのでなければ、いったい誰がそんな戦いにおいて傷つけられたりするでしょうか。

 He has no enemy in truth.
 本当のところは、その人にはひとりも敵はいないのです。

 And can he be assailed by dreams?
 それに、その人が夢によって攻撃されることなど可能なことでしょうか。

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2. Let us review again what seems to stand between you and the truth of what you are.
 私たちで改めて、自分が本当は何者であるのかあなたが認識するのを妨げているように見えるものをよく調べてみましょう。

 For there are steps in its relinquishment.
 というのは、あなたの真の姿への障害を放棄するには、いくつかの段階があるからです。

 The first is a decision that you make.
 まず最初のステップは、あなたが決断をすることです。

 But afterwards, the truth is given you.
 ただその決断のあとにだけ、あなたは真実を与えてもらえます。

 You would establish truth.
 あなたは自分で真理を確立する気でいます。

 And by your wish you set two choices to be made, each time you think you must decide on anything.
 だから、何事であれ自分が何か決断しなければならないと思うたびに、あなたは自分の望みによって選ぶべき二つの選択肢を定めるのです。

 Neither is true.
 そのどちらも真実ではありません。

 Nor are they different.
 また、その二つの選択肢は異なるものでもありません。

 Yet must we see them both, before you can look past them to the one alternative that is a different choice.
 しかし、あなたがその二つの選択肢を通り越してそれらとは違う選択を内容とする唯一の選択肢を見ることができるようになるには、その前に、私たちはその二つの選択肢を両方とも見なければなりません。

 But not in dreams you made, that this might be obscured to you.
 ただし、あなたの作り出した夢の中で見るのではありません。それでは、あなたにとって真に違う唯一の選択と自分の作り出した二つの選択肢の違いがわからなくなってしまうからです。




3. What you would choose between is not a choice and gives but the illusion it is free, for it will have one outcome either way.
 あなたがその間で選ぼうとしているのは、選択などではなく、単に自由に選べるという錯覚を与える幻想にすぎません。というのは、どちらを選ぼうともひとつの結果しか出ないからです。

 Thus is it really not a choice at all.
 したがって、実のところ、それはまったく選択などではありません。

 The leader and the follower emerge as separate roles, each seeming to possess advantages you would not want to lose.
 指導者と追従者とが別々の役割を担って現れ、それぞれがあなたが失いたくないと思うような利点を持っているように見えます。

 So in their fusion there appears to be the hope of satisfaction and of peace.
 だから、双方が融合すれば、満足して平安が得られる望みがあるように思えます。

 You see yourself divided into both these roles, forever split between the two.
 あなたは、自分自身をこの両方の役割に分割して、永遠にこの二つに分裂したままの存在とみなしています。

 And every friend or enemy becomes a means to help you save yourself from this.
 そして、仲間であろうと敵であろうと彼らの一人ひとりはあなたをこの分裂状態から救い出すための手段になるというのです。

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4. Perhaps you call it love.
 おそらく、あなたは他者との関係性をと呼ぶでしょう。

 Perhaps you think that it is murder justified at last.
 もしかすると、あなたは、最終的には人を殺すことでも正当化できると思うかもしれません。

 You hate the one you gave the leader's role when you would have it, and you hate as well his not assuming it at times you want to let the follower in you arise, and give away the role of leadership.
 あなたが指導者になりたいときには、自分が指導者役目を与えた他者のことを憎み、そして別のときには、指導者の立場という役目を渡して自分が付いて行く役回りになりたいと思うときには、相手がその役目を引き受けてくれないからといって、彼のことを憎んだりもします。

 And this is what you made your brother for, and learned to think that this his purpose is.
 そして、このために、あなたは自分の兄弟を作り出したのであり、そして、これこそが兄弟の使いみちだと思うように学習したのです。

 Unless he serves it, he has not fulfilled the function that was given him by you.
 兄弟がその役に立たなければ、彼はあなたによって与えられた役目を果たしていないことになります。

 And thus he merits death, because he has no purpose and no usefulness to you.
 したがって、彼は死に値するというわけです。なぜなら、あなたにとって彼には何の使いみちもないし、何の役にも立たないからです。




5. And what of him?
 それでは、その兄弟のほうはどうなのでしょうか。

 What does he want of you?
 彼はあなたに何を望んでいるのでしょうか。

 What could he want, but what you want of him?
 あなたが彼に望むこと以外の何を彼が望めるというのでしょうか。

 Herein is life as easily as death, for what you choose you choose as well for him.
 このことの中には、疑いなく、死と同じように生命があります。というのは、あなたは自分の選ぶものを彼のためにも選ぶことになるからです。

 Two calls you make to him, as he to you.
 兄弟があなたにそうしているように、あなたは兄弟に二つの呼びかけをします。

 Between these two is choice, because from them there is a different outcome.
 この二つの呼びかけの間には、選択の余地があります。なぜなら、どちらの呼びかけを選ぶかよって違う結果が出るからです。

 If he be the leader or the follower to you it matters not, for you have chosen death.
 彼があなたを先導しようが、彼があなたに追従しようが、それは問題ではありません。というのも、あなたはすでに死を選んでしまっているからです。

 But if he calls for death or calls for life, for hate or for forgiveness and for help, is not the same in outcome.
 しかし、彼が死を求めるのか、あるいは、生命を求めるのか、憎しみを求めるのか、それとも、赦しと助けを求めるのか、そのどちらを求めるかでその結果は変わってきます。

 Hear the one, and you are separate from him and are lost.
 一方の呼びかけを聞き入れれば、あなたは彼から離れて道を見失うことになります。

 But hear the other, and you join with him and in your answer is salvation found.
 しかし、もう一方の呼びかけを聞き入れるなら、あなたは兄弟と結びつくことになり、あなたの答えの中に救いが見出されます。

 The voice you hear in him is but your own.
 あなたが彼のものとして聞いている声は、あなた自身の声にほかなりません。

 What does he ask you for?
 彼はあなたに何を求めているのでしょう。

 And listen well!
 よく耳を澄まして聞いてください。

 For he is asking what will come to you, because you see an image of yourself and hear your voice requesting what you want.
 というのは、あなたは自分自身の姿を見て、自分の望むものを請う自分の声を聞いているがゆえに、兄弟はあなたの許へと訪れるものを求めていることになるからです。

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6. Before you answer, pause to think of this:  
 答える前に、少し立ち止まって次のことを考えてみるがいいでしょう。


"The answer that I give my brother is What I am asking for.
「私が兄弟に与える答えこそ、私の求めている答えです。

And what I learn Of him is what I learn about myself."
そして、私が彼から学ぶことは私自身について学ぶことです。」


 Then let us wait an instant and be still, forgetting everything we thought we heard; remembering how much we do not know.
 それから、一瞬の間を待って静かにして、私たちが聞いたと思っていたことをすべて忘れ、自分がどれほどたくさんのことをわかっていないか思い出しましょう。

 This brother neither leads nor follows us, but walks beside us on the selfsame road.
 この兄弟は私たちを導くわけでもなければ、私たちのあとに従うわけでもありません。ただ私たちの傍らでまったく同じ道を歩んでいるだけなのです。

 He is like us, as near or far away from what we want as we will let him be.
 彼は私たちと同じものであり、その人が自分たちが望む姿に近づくのか、かけ離れていくのかは私たち次第なのです。

 We make no gains he does not make with us, and we fall back if he does not advance.
 私たちは、彼も一緒に得るのでなければ、何の利益も得ることはないし、もし彼が前進しなければ、私たちは後退することになります。

 Take not his hand in anger but in love, for in his progress do you count your own.
 彼の手を怒りではなくをこめて握ってください。というのは、あなたは彼の進歩を自分自身の進歩として数えることができるからです。

 And we go separately along the way unless you keep him safely by your side.  
 そして、あなたが自分の傍らで彼を安全にしてあげないかぎり、私たちは別々の道を歩むことになってしまいます。




7. Because he is your equal in God's Love, you will be saved from all appearances and answer to the Christ Who calls to you.
 神の大いなるの中で彼はあなたと等しい者であるがゆえに、あなたはあらゆる見せかけから救われ、あなたに呼びかけているキリスト答えることになります。

 Be still and listen.
 静かにして耳を澄ませてください。

 Think not ancient thoughts.
 遠く過ぎ去った想念になど思いを馳せないでください。

 Forget the dismal lessons that you learned about this Son of God who calls to you.
 あなたに呼びかけているこの神の子についてあなたが学んできた気の滅入るほどお粗末な教えなど忘れてしまうことです。

 Christ calls to all with equal tenderness, seeing no leaders and no followers, and hearing but one answer to them all.
 キリストはあらゆる人々に等しい優しさをもって呼びかけ、誰のことも先導する者であるとかあとに付き従う者であるとして見ることなく、彼ら全員のためのただひとつの答えだけを聞いています。

 Because He hears one Voice, He cannot hear a different answer from the one He gave when God appointed Him His only Son.
 キリストはひとつの大いなる声だけを聞いているので、神がキリストを自らのひとり子と定めたときにキリストが捧げた唯一の答えとは違う答えを聞くことなどできません。

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8. Be very still an instant.
 一瞬の間、本当に静かになってみなさい。

 Come without all thought of what you ever learned before, and put aside all images you made.
 今までにあなたが学んだことについてのすべての思いを抱くことなく、自分で作り出したイメージもすべて脇に置いて来てください。

 The old will fall away before the new without your opposition or intent.
 あなたが反対したり意図しなくても、新たな意志を前にすれば、古い意志は剥がれ落ちてしまいます。

 There will be no attack upon the things you thought were precious and in need of care.
 あなたがかけがえのないものだと思って面倒を見なければならないと思っていたものが攻撃されるようなことはありません。

 There will be no assault upon your wish to hear a call that never has been made.
 一度もなされたことのない呼びかけを聞いてみたいというあなたの望みが攻撃を受けるようなことはありえません。

 Nothing will hurt you in this holy place, to which you come to listen silently and learn the truth of what you really want.
 あなたが静かに耳を澄ませて、自分が本当に望むことについての真実を学ぶために訪れるこの聖なる場所においては、何ものもあなたを傷つけることはありません。

 No more than this will you be asked to learn.
 これ以上のことを学ぶようにあなたが求められることはありません。

 But as you hear it, you will understand you need but come away without the thoughts you did not want, and that were never true.
 しかし、あなたが自分の本当に望むものについての真実を聞くなら、自分が望んだことがなく、決して本当だったこともない思いを抱かずにそこに来ればよいだけだということがあなたにもわかってくるでしょう。




9. Forgive your brother all appearances, that are but ancient lessons you have taught yourself about the sinfulness in you.
 どのように見えていようと、あなたの兄弟を赦してください。そんな見せかけは自分の中の罪深さについて、あなたが古来から自分自身に教えこんできたものでしかありません。

 Hear but his call for mercy and release from all the fearful images he holds of what he is and of what you must be.
 兄弟が何者であるか、また、あなたが何者であるに違いないかについて、彼が思い描くすべての恐ろしいイメージからの解放と慈悲を求める彼の呼び声だけを聞き入れてください。

 He is afraid to walk with you, and thinks perhaps a bit behind, a bit ahead would be a safer place for him to be.
 兄弟はあなたと一緒に歩むことを怖がっていて、あなたの少し後ろか少し前のほうがおそらく自分にとっては安全な場所なはずだと思っています。

 Can you make progress if you think the same, advancing only when he would step back, and falling back when he would go ahead?
 もしあなたが彼と同じように考えて、彼が後退するときにだけ前進し、彼が先に進んだら後退することにしたら、あなたが進歩することなどできるでしょうか。

 For so do you forget the journey's goal, which is but to decide to walk with him, so neither leads nor follows.
 というのは、そのように考えるとすれば、あなたは、路の目的は、ただ兄弟と共に歩むと決心することであり、兄弟を導くことでも兄弟に従うことでもないということを忘れてしまっていることになるからです。

 Thus it is a way you go together, not alone.
 このように、路はあなたひとりで進む道ではなく、あなたたちが一緒に行く道なのです。

 And in this choice is learning's outcome changed, for Christ has been reborn to both of you.
 そして、この選択をすることで、学びの結果が変わります。というのも、キリストがあなたと兄弟の両方にとって生まれ変わったからです。

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10. An instant spent without your old ideas of who your great companion is and what he should be asking for, will be enough to let this happen.
 こうしたことが起こるようにするには、ほんの一瞬の間、あなたの偉大な同伴者が誰であるかとか、彼が何を求めているに違いないかということについて、あなたが従来から抱いていた思いを持たずに過ごすだけで十分です。

 And you will perceive his purpose is the same as yours.
 そうすれば、あなたにも彼の目的が自分の目的と同じだとわかるようになります。

 He asks for what you want, and needs the same as you.
 彼はあなたの望むものを求め、あなたと同じものを必要とします。

 It takes, perhaps, a different form in him, but it is not the form you answer to.
 おそらくそれは、彼にとっては異なる形をとるでしょうが、あなたが答えるのは形に対してではありません。

 He asks and you receive, for you have come with but one purpose; that you learn you love your brother with a brother's love.
 彼は求め、あなたは受け取ります。というのは、あなたはただひとつの目的だけを携えて来たからです。その目的とは、あなたは自分の兄弟のことを同胞でもってしていることを学ぶということです。

 And as a brother, must his Father be the same as yours, as he is like yourself in truth.
 そして、兄弟であるがゆえに、彼の父はあなたの父と同じであるに違いないし、同様に、真実のところ、彼はあなた自身と同じものであるに違いないのです。




11. Together is your joint inheritance remembered and accepted by you both.
 あなたと兄弟が一緒であるなら、あなたたちがともに受け継いでいるものが思い出され、あなたと兄弟の両方によって受け入れられることでしょう。

 Alone it is denied to both of you.
 ひとりだけでは、父からの贈り物はあなたたち双方に対して否定されます。

 Is it not clear that while you still insist on leading or on following, you think you walk alone, with no one by your side?
 あなたが依然として、先導するとか追従するとかいうことにこだわっているかぎりは、あなたは自分がひとりきりで歩んでおり、自分の傍らには誰もいないものと思いこんでいるということは明らかではないでしょうか。

 This is the road to nowhere, for the light cannot be given while you walk alone, and so you cannot see which way you go.
 こんな道はどこにも通じません。というのも、あなたがひとりで歩いているかぎり、光が与えられることはありえないので、あなたは自分がどちらの道に進めばよいのかもわからないからです。

 And thus there is confusion, and a sense of endless doubting as you stagger back and forward in the darkness and alone.
 こうして、混乱が生じ、暗闇の中をひとりきりであと戻りしたり前進したりしてよろめくたびに、絶えることのない不信感に苛まれることでしょう。

 Yet these are but appearances of what the journey is, and how it must be made.
 しかし、こうしたことは、単に路がどんなものかとか、どんなふうに路を歩むべきかという外面的なことでしかありません。

 For next to you is One Who holds the light before you, so that every step is made in certainty and sureness of the road.
 というのは、あなたの傍らには、あなたの行く手を光で照らしてくれる大いなる存在がいるので、その道について確信をもって確かな足取りで一歩ずつ歩みを進めることができるからです。

 A blindfold can indeed obscure your sight, but cannot make the way itself grow dark.
 目隠しは確かにあなたの視野を覆い隠すことはできます。しかし、目隠しには道そのものを暗くすることなどできません。

 And He Who travels with you has the light.
 そして、あなたとともにしてくれる聖霊は光を携えているのです。


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