There Is No Spoon

        対訳 奇跡のコース      奇跡のコース( 奇跡講座  A Course in Miracles ACIM )テキスト、ワークブック、マニュアルの和訳(日本語翻訳)

T26-3 国境地帯

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今回はテキスト第二十六章から、国境地帯という一節をご紹介します。




テキスト第二十六章

III. The Borderland
三 国境地帯


1. Complexity is not of God.
 複雑性は、神に由来するものではありません。

 How could it be, when all He knows is One?
 神が知るのは一なるものだけであるのに、どうして複雑さが神からのものでありうるでしょうか。

 He knows of one creation, one reality, one truth and but one Son.
 神が知るのはひとつの創造、ひとつの現実、ひとつの真理、そしてただひとりの子だけです。

 Nothing conflicts with oneness.
 一なるものに対立するものなど何もありません。

 How, then, could there be complexity in Him?
 そうだとすれば、どうして神の中に複雑性などありうるでしょうか。

 What is there to decide?
 選ぶべき何が存在するというのでしょうか。

 For it is conflict that makes choice possible.
 というのは、選択を可能にするのは葛藤だけだからです。

 The truth is simple; it is one, without an opposite.
 真理単純であり、相反するものを持たない一なるものです。

 And how could strife enter in its simple presence, and bring complexity where oneness is?
 どうして、その単純な存在の中に争いが入り込んで、一なる状態に複雑性をもたらすことができるというのでしょうか。

 The truth makes no decisions, for there is nothing to decide between.
 真理はいかなる決断もしません。なぜなら、そこには、その間でどちらにすべきか決めなければならないものなど何ひとつないからです。

 And only if there were could choosing be a necessary step in the advance toward oneness.
 だから、もしどちらにすべきか決めなければならないものがあった場合にだけ、選択することは一体性に向けて進むために必要な一歩となりえます。

 What is everything leaves room for nothing else.
 すべてであるものには、その他の何ものかが入り込む余地がありません。

 Yet is this magnitude beyond the scope of this curriculum.
 とはいえ、このように規模の大きなことは、このカリキュラムで学習する範囲を超えています。

 Nor is it necessary we dwell on anything that cannot be immediately grasped.
 それに、すぐに把握できないようなことについて、私たちはいつまでも思案している必要はありません。




2. There is a borderland of thought that stands between this world and Heaven.
 この世界と天国との間には、想念の国境地帯のようなものが存在します。

 It is not a place, and when you reach it is apart from time.
 そこは場所ではないし、あなたがいつそこに到達するかは、時間とは関わりのないことです。

 Here is the meeting place where thoughts are brought together; where conflicting values meet and all illusions are laid down beside the truth, where they are judged to be untrue.
 ここには、数々の思いが一緒に集められている出会いの場所があり、そこでは、相容れない価値観同士が直面し、すべての幻想真理の傍に置かれ、すべての幻想には本当のものではないという裁きが下されます。

 This borderland is just beyond the gate of Heaven.
 この国境地帯は、天国を少し越えたところにあります。

 Here is every thought made pure and wholly simple.
 ここで、一つひとつの思いは清らかでまったく単純なものにされます。

 Here is sin denied, and everything that is received instead.
 ここでは罪は否定され、その代わりに存在するすべてが受け入れられます。


名称未設定

3. This is the journey's end.
 これが旅路の終わりです。

 We have referred to it as the real world.
 私たちは、これまで、この場所のことを真の世界と呼んできました。

 And yet there is a contradiction here, in that the words imply a limited reality, a partial truth, a segment of the universe made true.
 ただし、これには矛盾があります。つまり、この呼び方には、ひとつの限られた現実やひとつの部分的な真理があるとか、宇宙の一区分が真なるものにされたというような意味合いが暗に含まれているからです。

 This is because knowledge makes no attack upon perception.
 これは、知識知覚をまったく攻撃しないことによります。

 They are brought together, and only one continues past the gate where oneness is.
 知識知覚は一緒にされ、ただ一方だけが一なるものが存在するを通り越して存続することになります。

 Salvation is a borderland where place and time and choice have meaning still, and yet it can be seen that they are temporary, out of place, and every choice has been already made.
 救済とは、場所や時間や選択がまだ意味を持つ国境地帯です。とはいえ、そこでは、場所や時間や選択が一時的な場違いなものであり、すべての選択はすでにされていると理解できます。




4. Nothing the Son of God believes can be destroyed.
 神の子が信じているものは何ひとつ破壊されることができません。

 But what is truth to him must be brought to the last comparison that he will ever make; the last evaluation that will be possible, the final judgment upon this world.
 しかし、その神の子にとって真実であることは、彼がこれからなすことになる最後の比較へともたらされなければなりません。この比較は、なされうる最後の評価であり、この世界に対する最後の審判です。

 It is the judgment of the truth upon illusion, of knowledge on perception: "It has no meaning, and does not exist."
 それは、幻想に対して真理が下す「この世界は無意味であり、存在しない」という知覚に対する知識の審判です。

 This is not your decision.
 これはあなたが決めることではありません。

 It is but a simple statement of a simple fact.
 それは、単純な事実を簡潔に言い表しているにすぎません。

 But in this world there are no simple facts, because what is the same and what is different remain unclear.
 しかし、この世界には単純な事実はありません。なぜなら、この世界では、何が同じであって、何が異なるものなのか不明瞭なままになっているからです。

 The one essential thing to make a choice at all is this distinction.
 何にもまして選択をなすために必要なことは、この区別をつけることです。

 And herein lies the difference between the worlds.
 そして、ここにこそ、二つの世界の違いが見出せます。

 In this one, choice is made impossible.
 この世界では、選択は不可能なことにされています。

 In the real world is choosing simplified.
 真の世界では、選択することは簡単なことになっています。


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5. Salvation stops just short of Heaven, for only perception needs salvation.
 救済は、天国のほんの手前で終わります。なぜなら、ただ知覚だけが救いを必要とするものだからです。

 Heaven was never lost, and so cannot be saved.
 天国は一度も損なわれてはいないので、救われようがありません。

 Yet who can make a choice between the wish for Heaven and the wish for hell unless he recognizes they are not the same?
 しかし、天国を望むことと地獄を望むことが同じではないと気づかないかぎり、いったい誰が自分は天国を望むのかそれとも地獄を望むのか決めることができるでしょうか。

 This difference is the learning goal this course has set.
 この違いを学ぶことが、このコースの定める学習目標です。

 It will not go beyond this aim.
 このコースは、この目的を越えて進むことはありません。

 Its only purpose is to teach what is the same and what is different, leaving room to make the only choice that can be made.
 このコースの唯一の目的は、何が同じで何が違うかを教え、唯一可能な選択をする余地を残しておくことです。




6. There is no basis for a choice in this complex and over-complicated world.
 この複雑で錯綜しすぎた世界では、選択するための基盤がまったくありません。

 For no one understands what is the same, and seems to choose where no choice really is.
 というのも、何が同じものなのか誰も理解しないまま、実際には選択の余地がないところで選ぼうとしているからです。

 The real world is the area of choice made real, not in the outcome, but in the perception of alternatives for choice.
 真の世界は、選択の結果においてではなくて、選択するための選択肢を知覚する点において、選択を本当になす領域です。

 That there is choice is an illusion.
 選択肢が存在するというのは幻想です。

 Yet within this one lies the undoing of every illusion, not excepting this.
 とはいえ、この幻想の中において、この幻想も含めたすべての幻想が取り消されることになります。


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7. Is not this like your special function, where the separation is undone by change of purpose in what once was specialness, and now is union?
 このことはあなたの特別な役割に似ていないでしょうか。あなたの特別な役割が果たされる中で、かつて特別であることだったその目的が今は和合することに変わることによって、分離が取り消されます。

 All illusions are but one.
 すべての幻想は、ひとつの幻想でしかありません。

 And in the recognition this is so lies the ability to give up all attempts to choose between them, and to make them different.
 そして、これが確かにその通りであると認識することで、すべての幻想の中から選択して、それぞれの幻想を違うものにしようとする試みをすべて放棄することができるようになります。

 How simple is the choice between two things so clearly unalike.
 これほどまでに似ていないことが明白な二つの間で選択することは、何と簡単なことなのでしょう。

 There is no conflict here.
 そこには何の葛藤もありません。

 No sacrifice is possible in the relinquishment of an illusion recognized as such.
 錯覚でしかないと認めた幻想を手放すのは、まったく犠牲を払うことにはなりえません。

 Where all reality has been withdrawn from what was never true, can it be hard to give it up, and choose what must be true?
 一度も本当であったことのないことからすべての現実味が引き下げられたなら、幻想を放棄して、真実であるに違いないものを選ぶのは難しいことでしょうか。

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