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There Is No Spoon

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T11-1 父性という贈り物


今回はテキスト第十一章から「父性という贈り物」という一節をご紹介します。



"Fatherhood"「父性」は、奇跡のコースの重要概念のひとつです。

父性には、父親であること、父親として子供に対して果たすべきと期待される役割という意味合いがあります。

父性に関連するテーマとしては、権威問題(T3-6 価値判断と権威問題)があります。

父性は、神の創造のプロセスを表現するものです。

創造は、光の拡張であり、光源は自らと同質の純粋な光を拡張し、拡張された光は、また自らと同質な純粋な光を拡張する、という拡張の連鎖が無限に続きます。

白光は、色んな色を排除した結果無色なわけではなく、逆に、すべての可視光線を包摂する完璧な有の状態にあって、光の三原色が均等なバランスでブレンドされた結果、無色になるという仕組みで無色になっているとういことでした(レッスン326「私は永遠に神の大いなる結果だ」)。

神という光源は、すべての潜在性を包含する白光であり、神の子という光は、この光源の宿す無限の多様性を秘めた喜びを拡張するという機能を果たす神の共同創造者として神に創造されました。

創造、光の拡張がどのようなものかについて、私たちには想像してみることしかできません。

単なる白光が拡がり続けるだけの様を思い描いてみると、そこに平安ではあっても、、面白みがなく、天国はつまらない世界なんじゃないかと素朴に思ってしまいます。

この点で、天国のことを、次のようにパーサが言うような絶頂がずっと続く状態だと説明されても、正直あまりピンとは来ないという方も多いのではないでしょうか。

「  パーサ:天国には違いもなければ変化もないの。

       すべてが恒常的で一定。そうじゃないと完璧な信頼なんかできなくて、めちゃくちゃになってしまうでしょ。

   ゲイリー:なんか退屈そうだな。

   パーサ:それじゃ聞くけど、ゲイリー、セックスって退屈?完璧なオーガズムを想像してごらんなさい。

       ただ、その絶頂感には終わりがないの。ものすごく力強い激しいままで永遠に続くのよ。

   パーサ:肉体的なセックスなんて、天国という信じられない歓喜の足元にも及ばないわ。

       神との一体化の喜びと比べたら、お粗末なまがいものに過ぎない。

       それなりに良い思いをさせて身体やセックスの世界にあなたがたの感心を向けさせておくための

       偽りの偶像ってところね。麻薬にそっくりでしょ。

       でも、天国は永遠に続く完璧な信じ難いほどのエクスタシーなのよ。」(「神の使者」より引用 P.23)

この世界にいるかぎり、エゴの観点を離れることは難しく、この天国の歓喜を理解することは困難です。

逆に、「神との対話」の神が語るような、自分を体験的に知りたいという神(コースでいうなら神の子)の欲求が宇宙(幻想世界)を生み出したというような説明には比較的容易に納得できたりします。

これが放蕩息子が出奔した理由であり、父の下に帰ってとことん悔いたあとでも、いくらでも懲りずに旅をして体験をしたいという欲求が湧いてこないとも言い切れない理由です。

ですが、なにかにハマる状態(アディクション レッスン290「私に見えるのは自分が今幸福であることだけだ」)に陥って自分を見失うことが問題であって、放蕩息子がかつての失敗を踏まえて反省し、父とのつながりを保ったままより父の蔵を増すために成長(拡張)するために我を失わずに旅をすることはむしろ歓迎すべきことだとすらいえます。

上記のように、白光は無ではなくすべてを秘めた究極の有であり、神は、自らの無限の可能性を顕現すべく子を創造したのだとしたら、さまざまな色や形が織りなす美しい宇宙が開闢するのを思い浮かべることができます。


ミヒャエル・エンデの「モモ」で、主人公モモがマイスター・ホラのところに行った際に、モモがマイスター・ホラから見せてもらう「時間の花」、「はてしない物語」で、主人公バスチアンが女王幼心の君から渡されたファンタージエンの最後のかけらである砂粒が種となって芽吹き生い茂って多様な色彩の美しい植物で満たされた夜の「森ペレリン」は、永遠と無限に通じる時空が美しく花開く情景を描いています。

神の子の創造とは、無味乾燥な光の勢力拡大などではなく、無限の可能性を宿す神という種を美しい姿かたちとして展開させて封じ込められようのない一者の可能性をあらゆる面で解き放つことなのではないでしょうか。

コースが幻想として否認する時間や空間は、私たちが兄弟との間に保とうとする隔たり、分離幻想が姿を変えたものだということでした(T26-8 救いはもう、済んでいる)。

分離を投影しないに結ばれた一体性の中で展開する時空的な広がりは、永遠と無限の別の様相といえると思います。


表色系

白光の中に含まれている多様な光のスペクトル(波長によって特定の色を持つ帯域)は、分離幻想に惑わされると、自分の色は、自分独自のものだと信じ込むことになります。

私たちも、自分が個性を持ち、神の意志とは違う独自の意志を持って、自分だけのプライベートな思考ができているつもりでいます。

しかし、神の意志はすべての色を含む白光のように、すべての意志を包含する意志であり、私たちが自分独自の意志を持てていると思う状態は、白光にフィルターをかけて、特定のスペクトルを通さないようにして、光に色が付く状態を作り出したのと同じで、本来の無限の意志を狭めて矮小化した結果でしかないということです。

つまり、神の意志とは異なる独自の意志を持つことができているという思いはとんでもない錯覚で、神の意志という無限の色が交じり合った状態から特定の一色の一点だけにフォーカスを当てただけだということです。

白光抜きでは色は存在しえず、フィルターで完全に光を通さない状態は真っ黒な闇となって無になるほかないのだから、私たちは神の意志の中のごく小さな一点にまで自分を絞り込むことはできても、神の意志ではない意志を持つことなどそもそも不可能だということです。

そして、色によい色と悪い色があるわけではないように、私たちの個性によいも悪いもありません。

問題は、自分が他から分離した独自の存在だという錯覚、つまり、エゴに囚われてアディクションに陥っているせいで、錯覚がなければ、神の意志と同じ神の子が神の顕現として時空を展開して描く美しい絵の一部になることができなくなっていることです。

パソコンの液晶モニターで、ドット抜け(欠け、落ち)という画面上のピクセルがPCからの指定通りに光らない、または、消えないという病理事象があります。

私たちは、このドットのようなもので、エゴに囚われているかぎり、本来、神の意志が思い描く意図どおりの光を放って創造の一端を担うことができなくなります。

液晶モニターの仕組みは、神の意志と私たちの意志について考える素材として参考になると思うので、簡単に紹介しておきますしくみかん)。


最近はやりの有機ELモニターは、たくさんのピクセルという発光する点の集合体で構成されます。ピクセルは3つのサブピクセルで構成され、赤、緑、青、RGBの光の三原色がまとまって、ひとつのピクセルとなります。

有機ELに使われている有機化合物は電圧をかけることで発光するので、信号によって適切な電圧をかけることで、ディスプレイの色調や光の明度をコントロールします。

私たちの学習の素材としては、有機ELよりも、液晶モニターの仕組みのほうが参考になりそうです。

液晶は個体と液体の二面的な性質を併せ持ち、電圧をかけると回転するという特性があり、電圧をかけることで向きが変わることを利用して、液晶の層を「偏光板」というスリット状になった層で挟むことで、バックライトの光を通したり遮ったりする「シャッター」のように使うことができます(偏光板のスリットと同じ方向に向くときには光が透過し、横に向くときには遮断されるという仕組み)。

このように、液晶モニターでは、ピクセルは有機ELのような発光体ではなく、液晶画面の背後のバックライトが光源となり、バックライトの前に置かれたピクセルの発光状態を液晶でコントロールし、ピクセルごとの3つのシャッターの開閉によって、赤、緑、青(RGB)のカラーフィルターを通して投影する色をコントロールします。

有機ELと異なる液晶の特徴は、常に光っている3色のフィルターが付いた3種類の光源について、電圧を変えて輝度に強弱をつけたり、個別にシャッターで隠すことで表示をコントロールする点です。


ともすれば、コースがあまりにエゴはダメだとエゴを悪者仕立てするために、エゴを抹殺すべき仇敵のように解釈して、光源の前に置かれた液晶パネルやフィルター自体がエゴとして悪であり、消滅させるべきものという捉え方になりがちだと思います。

けれど、上に述べたように、ドットが光って色を表現することが悪いわけではなく、本来指定された光り方ができなくなって独自に暴走して勝手に光ったり勝手な色を発したりしている病理状態が問題なのだとしたら、エゴとは、この病理状態、つまり、本来指定されたとおりに光れなくなっているコミュニケーションの途絶を指すものというべきかもしれません。



テキスト第十一章

I. The Gifts of Fatherhood
一 父性という贈り物



1. You have learned your need of healing.
 あなたは、自分が癒しを必要としていることを学んできました。

 Would you bring anything else to the Sonship, recognizing your need of healing for yourself?
 自分自身のために自分が癒しを必要としているとわかっているというのに、あなたは癒し以外の何か別のものを神の子全体にもたらそうというのでしょうか。

 For in this lies the beginning of the return to knowledge; the foundation on which God will help build again the thought system you share with him.
 というのも、自分たちが癒しを必要としていると自覚することが、知識へと回帰するための出発点になるからです。そして、この自覚を土台として、その上に、あなたが神とともに分かち合う思考システムを構築し直すのを神が助けてくれるでしょう。

 Not one stone you place upon it but will be blessed by him, for you will be restoring the holy dwelling place of his son, where he wills his son to be and where he is.
 あなたがその土台の上に置く石で、神による祝福を受けないものはひとつもないでしょう。というのも、あなたは、神の子の聖なる住処を復興するのであり、その場所こそ、神がわが子をいさせようと意図し、神の子が現にいる場所だからです。

 In whatever part of the mind of God's Son you restore this reality, you restore it to yourself.
 あなたが神の大いなる子の心のどの部分にこの現実を回復させるにせよ、あなたは自分自身に対して現実を回復させることになります。

 You dwell in the Mind of God with your brother, for God himself did not will to be alone.
 あなたは、神の大いなる心の中に自分の兄弟とともに住んでいます。というのも、神自身、ひとりきりでいることなど意図しなかったからです。



2. To be alone is to be separated from infinity, but how can this be if infinity has no end?
 ひとりきりになるのは、無限なるものから分離することです。しかし、もし無限なるものに終わりがないとすれば、どうして無限なるものから分離してひとりきりになることなどできるでしょうか。

 No one can be beyond the limitless, because what has no limits must be everywhere.
 誰も無限なるものを超越することはできません。なぜなら、限界を持たないものは至るところに在るに違いないからです。

 There are no beginnings and no endings in God, whose universe is himself.
 神の中には、始まりもなければ、終わりもありません。神の宇宙とは神自身のことだからです。

 Can you exclude yourself from the universe, or from God Who is the universe?
 あなたに自分自身を宇宙から、つまり宇宙そのものである神から排除することなどできるでしょうか。

 I and my Father are one with you, for you are part of Us.
 私と私の大いなる父は、あなたとひとつです。というのも、あなたは私たちの一部だからです。

 Do you really believe that part of God can be missing or lost to him?
 神の一部が神から失われて、神のものではなくなることができると、あなたは本気で信じているのでしょうか。

名称未設定

3. If you were not part of God, his will would not be unified.
 もしあなたが神の一部でなかったとすれば、神の意志は統一されていないことになります。

 Is this conceivable?
 神の意志が統一されていないなどということが想像できるでしょうか。

 Can part of his mind contain nothing?
 神の心の一部が無を含んでいるなどということがありうるでしょうか。

 If your place in his mind cannot be filled by anyone except you, and your filling it was your creation, without you there would be an empty place in God's Mind.
 もし神の心の中のあなたの持ち場を埋めることができる者はあなたをおいてほかになく、あなたにその持ち場を占めさせることがあなたを創造することだったなら、あなたがいなければ、神の大いなる心の中に空っぽの場所があることになります。

 Extension cannot be blocked, and it has no voids.
 拡張が阻害されることはありえないし、拡張には空虚な間隙などありません。

 It continues forever, however much it is denied.
 拡張することがどれだけ否認されようとも、そんなことには関わりなく、拡張は永久に続いてゆきます。

 Your denial of its reality may arrest it in time, but not in eternity.
 あなたが拡張が現実であることを否認するなら、時間の中でなら拡張を止めることはできるかもしれません。しかし、永遠においては拡張を止めることはできません。

 That is why your creations have not ceased to be extended, and why so much is waiting for your return.
 だからこそ、あなたの創造したものたちが拡張されることがなくなったことなど一度もないし、だからこそ、そんなにも多くのものたちがあなたの帰還を待っているのです。



4. Waiting is possible only in time, but time has no meaning.
 待つことが可能なのはただ時間の中においてだけです。しかし、時間には何の意味もありません。

 You who made delay can leave time behind simply by recognizing that neither beginnings nor endings were created by the Eternal, Who placed no limits on his creation or upon those who create like him.
 遅れをとったあなたも、ただ単に、永遠なる存在は始まりも終わりも創造しなかったのだと認めるだけで、時間をあとにすることができます。その永遠なる存在は、自らの創造物にいかなる限界も設けなかったし、自分と同じように創造するものたちにも、何の制限も課しませんでした。

 You do not know this simply because you have tried to limit what he created, and so you believe that all creation is limited.
 あなたがこのことを知らないのは、単に、あなたが神が創造したものを制限しようと試みてきたために、あなたはすべての創造物は制限されていると信じこんでいるためでしかありません。

 How, then, could you know your creations, having denied infinity?
 そうだとすると、無限というものを否認しておきながら、どうしてあなたに自分の創造したものたちを知ることができるしょうか。

名称未設定

5. The laws of the universe do not permit contradiction.
 宇宙の法則は、矛盾を許しません。

 What holds for God holds for you.
 何であれ、神にあてはまることは、あなたにもあてはまります。

 If you believe you are absent from God, you will believe that he is absent from you.
 もし自分が神から離れているとあなたが信じるなら、あなたは神が自分から離れていると信じるでしょう。

 Infinity is meaningless without you, and you are meaningless without God.
 あなたなしでは無限であることは無意味であり、神なしではあなたは無意味です。

 There is no end to God and his son, for we are the universe.
 神と神の子にとって、終わりなど存在しません。というのは、私たちこそが宇宙だからです。

 God is not incomplete, and he is not childless.
 神は不完全ではないし、神が子を持たないということはありません。

 Because he did not will to be alone, he created a Son like himself.
 ひとりきりでいることを神が意図しなかったがゆえに、神は神自身に似たひとり子を創造したのです。

 Do not deny him his Son, for your unwillingness to accept his fatherhood has denied you yours.
 神に対して神の子を拒まないでください。というのは、あなたが快く神の父性を受け入れようとしないことが、あなた自身の父性を否定してきたからです。

 See his creations as his Son, for yours were created in honor of him.
 神の創造したものたちを神の子として見てください。なぜなら、あなたの創造したものたちは、神を称賛することで創造されたものだからです。

 The universe of love does not stop because you do not see it, nor have your closed eyes lost the ability to see.
 宇宙は、あなたがそれに目を向けないからといって、静止することはありません。また、あなたの目が閉じているからといって、見る能力が失われてしまったわけでもありません。

 Look upon the glory of his creation, and you will learn what God has kept for you.
 神の創造物の栄光を見てください。そうすれば、あなたにも神があなたのために保持してくれていたものが何なのかわかってくるでしょう。



6. God has given you a place in his mind that is yours forever.
 神はあなたに、神の心の中に、永遠にあなたの持ち場であり続ける場所を与えてくれています。

 Yet you can keep it only by giving it, as it was given you.
 しかし、あなたは、ただその場所が自分に与えられたようにその場所を与えることによってしか、その場所を保つことはできません。

 Could you be alone there, when it was given you because God did not will to be alone?
 あなたにその場所が与えられたのは、神がひとりでいることを意図しなかったからだというのに、その場所にあなたがひとりきりでいることなどできるでしょうか。

 God's Mind cannot be lessened.
 神の大いなる心を減弱させることなどできません。

 It can only be increased, for everything he creates has the function of creating.
 神の大いなる心は、ただ増大させることしかできません。なぜなら、神が創造するすべてのものには、創造するという機能があるからです。

 Love does not limit, and what it creates is not limited.
 は制限しないし、が創造するものが制限されることもありません。

 To give without limit is God's Will for you, because only this can bring you the joy that is his and that he wills to share with you.
 限りなく与えることこそ、あなたに対する神の大いなる意志です。なぜなら、ただ無限に与えることだけが、神のものであり神があなたと分かち合おうと意図している喜びをあなたにもたらすことができるからです。

 Your love is as boundless as his because it is his.
 あなたのは、神のと同じように限りないものです。なぜなら、あなたのはまさに神の愛だからです。

名称未設定

7. Could any part of God be without his love, and could any part of his love be contained?
 どの部分であれ神の一部に神の愛が欠けているはずがないし、どの部分であれ神の愛の一部が封じこめられるはずがありません。

 God is your heritage, because his one gift is himself.
 あなたが受け継いでいるのは、神そのものです。なぜなら、神の唯一の贈り物とは神自身のことだからです。

 How can you give except like him if you would know his gift to you?
 もしあなたが自分に対する神の贈り物を知りたいなら、あなたも神と同じように与える以外に方法はありません。

 Give, then, without limit and without end, to learn how much he has given you.
 それゆえ、神があなたにどんなに多くのものを与えてくれているか学ぶために、限りなく、そして終わりなく与えなさい。

 Your ability to accept him depends on your willingness to give as he gives.
 あなたが神を受け入れられるかどうかは、神が与えるように与えようというあなたの意欲にかかっています。

 Your fatherhood and your Father are One.
 あなたの父性とあなたの大いなる父とはひとつのものです。

 God wills to create, and your will is his.
 神は創造することを意図します。そして、あなたの意志は神の意志です。

 It follows, then, that you will to create, since your will follows from his.
 したがって、このことは、あなたも創造を意図することを帰結します。なぜなら、あなたの意志は神の大いなる意志から導かれるものだからです。

 And being an extension of his will, yours must be the same.
 そして、神の意志が拡張されたものであるがゆえに、あなたの意志は神の意志と同一のものであるに違いありません。



8. Yet what you will you do not know.
 しかし、あなたは自分が何を意図しているのか知りません。

 This is not strange when you realize that to deny is to "not know. "
 否認することが「知らずにいる」ことなのだとあなたが理解するなら、あなたが自分は何を意図しているのか知らずにいるのは奇妙なことではありません。

 God's will is that you are his Son.
 あなたが神の子であることこそ、神の意志です。

 By denying this you deny your own will, and therefore do not know what it is.
 自分が神の子であることを否認することによって、あなたは自分自身の意志を否認しています。そのために、あなたには自分の意志が何なのかわからないのです。

 You must ask what God's Will is in everything, because it is yours.
 あらゆることについて、あなたは神の大いなる意志が何なのか尋ねる必要があります。なぜなら、神の意志はあなたの意志だからです。

 You do not know what it is, but the Holy Spirit remembers it for you.
 あなたは、神の意志と同じものである自分の意志が何なのかわかっていませんが、聖霊があなたの代わりにあなたの意志を覚えていてくれます。

 Ask him, therefore, what God's will is for you, and he will tell you yours.
 だから、何があなたのための神の意志なのか聖霊に尋ねてください。そうすれば、聖霊があなたの意志が何なのか教えてくれるでしょう。

 It cannot be too often repeated that you do not know it.
 あなたが自分の意志を知らないことは、どんなに繰り返しても足りないくらいです。

 Whenever what the Holy Spirit tells you appears to be coercive, it is only because you have not recognized your will.
 聖霊があなたに告げることが強制的なものに思えるときは必ず、それはただ、あなたが自分の意志を認識していないからでしかありません。

名称未設定

9. The projection of the ego makes it appear as if God's Will is outside yourself, and therefore not yours.
 エゴの投影が、まるで神の大いなる意志があなた自身の外部にあるように見せかけ、そうすることで、神の意志があなたの意志ではないように思わせています。

 In this interpretation it seems possible for God's Will and yours to conflict.
 このように解釈することで、神の大いなる意志とあなたの意志とが矛盾することが可能であるように思えてきます。

 God, then, may seem to demand of you what you do not want to give, and thus deprive you of what you want.
 そうすると、神はあなたが渡したくないものをあなたに差し出すよう強要しているように思えるし、そのために、神はあなたから、あなたの望むものを奪っているように思えてしまいます。

 Would God, Who wants only your will, be capable of this?
 あなたが意図することだけを望んでいる神に、あなたに強要したり、あなたから剥奪したりするようなことができるでしょうか。

 Your will is his life, which he has given to you.
 あなたの意志こそ神の生命であり、神はその生命をあなたに与えてくれているのです。

 Even in time you cannot live apart from him.
 時間の中でさえ、あなたは神から離れて生きることはできません。

 Sleep is not death.
 眠りに就くことは、死ではありません。

 What he created can sleep, but cannot die.
 神が創造したものは眠ることはできても、死ぬことはできません。

 Immortality is his will for his Son, and his Son's will for himself.
 不死であることこそ、神がわが子のために意図することであり、そして、神の子が自分自身のために意図することだからです。

 God's Son cannot will death for himself because his Father is life, and his Son is like him.
 神の子には、自分の死を意図することなどできません。なぜなら、神の子の大いなる父は生命そのものであり、神の子は父と同じものだからです。

 Creation is your will because it is his.
 創造こそ、神の意志なのだから、あなたの意志なのです。



10. You cannot be happy unless you do what you will truly, and you cannot change this because it is immutable.
 あなたは、自分が真に意図することをなさないかぎり、幸せにはなれません。そして、それは不変のことなので、あなたにはこのことを変えることができません。

 It is immutable by God's Will and yours, for otherwise his will would not be extended.
 自分が真に意図することをなさないかぎり幸福になれないということは、神の大いなる意志とあなたの意志によって、変更不能なものとされているのです。なぜなら、自分が真に意図することをなすという方法以外の方法では、神の意志は拡張されようがないからです。

 You are afraid to know God's Will, because you believe it is not yours.
 あなたは神の大いなる意志を知ることを恐れています。なぜなら、あなたは神の大いなる意志は自分の意志ではないと信じているからです。

 This belief is your whole sickness and your whole fear.
 あなたたちの病気のすべて、あなたたちの恐れのすべては、この神の大いなる意志は自分の意志とは違うという信念の現れです。

 Every symptom of sickness and fear arises here, because this is the belief that makes you want not to know.
 病気や恐怖のあらゆる症状や徴候は、この神の大いなる意志は自分の意志ではないという信念から生じます。なぜなら、これこそが、あなたに知らないままでいたいと望ませてしまう信念だからです。

 Believing this you hide in darkness, denying that the light is in you.
 そんなことを信じているので、あなたは闇の中に隠れて、自分の中に光があることを否認しているのです。

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11. You are asked to trust the Holy Spirit only because he speaks for you.
 あなたは聖霊を信頼するようにと求められています。それはひとえに、聖霊があなたのために語ってくれるからです。

 He is the Voice for God, but never forget that God did not will to be alone.
 聖霊は神に代わって語る大いなる声です。しかし、神はひとりきりでいることを意図しなかったことを決して忘れないでください。

 He shares his will with you; he does not thrust it upon you.
 神は、自らの意志をあなたと共有していますが、自らの意志を無理矢理あなたに押しつけるようなことはしません。

 Always remember that what he gives he keeps, so that nothing he gives can contradict him.
 つねに次のことを覚えておいてください。それは、神は自分の与えるものを自分でも保持するので、神が与えるものは何ひとつ神と矛盾するはずがないということです。

 You who share his life must share it to know it, for sharing is knowing.
 神の生命を共有するあなたは、その生命を知るにために、その生命を共有しなければなりません。というのも、共有することこそ、知ることだからです。

 Blessed are you who learn that to hear the Will of your Father is to know your own.
 あなたは恵まれています。自らの父の大いなる意志を聞き入れることが自分自身の意志を知ることだと学ぶことができているからです。

 For it is your will to be like him, whose will it is that it be so.
 あなたがこのことを学ぶことができるのは、父と同じものとなることがあなたの意志であり、父はそうなることを意図しているからです。

 God's Will is that his Son be one, and united with him in his oneness.
 神の大いなる意志は、神の子がひとつのものとなって、神の一体性の中で神とひとつに結ばれることです。

 That is why healing is the beginning of the recognition that your will is his.
 だから、癒しこそ、あなたの意志が神の意志であることを認識する始まりなのです。


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Comments 2

ポジ

10

はじめまして。今回の記事と関係ないですが、いつも感謝しつつ読ませてもらってます。ワークをさせていただいておりますが、今日で51日目になりました。
奇跡のコースの翻訳しにくい文章をとてもすばらしく翻訳していらっしゃいますね。さらに英語と対になっているのが理解する上で助かります。
最近作った私のブログですが、リンクをさせていただきましたので報告を兼ねてコメントさせていただきました。

2015-02-01 (Sun) 20:28 | EDIT | REPLY |   

 ken

Re: 10

ポジさん

コメント、どうもありがとうございます。

ワーク、取り組んでくださっているようで、ありがとうございます。

リンクしていただき、ありがとうございます。こちらも、リンクさせていただきました。

今後ともよろしくお願いします。

2015-02-01 (Sun) 22:35 | EDIT | REPLY |   

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