There Is No Spoon

ARTICLE PAGE

T26-1 一体性を犠牲にすること

今回は、テキスト第二十六章から「一体性を『犠牲』にすること」という一節をご紹介します。




テキスト第二十六章


I. The 'Sacrifice' of Oneness
一 一体性を「犠牲」にすること




1. In the "dynamics" of attack is sacrifice a key idea.
 攻撃の「力学」においては、犠牲となる概念です。

 It is the pivot upon which all compromise, all desperate attempts to strike a bargain, and all conflicts achieve a seeming balance.
 この犠牲という概念を基軸として、あらゆる妥協や取り引きが必に試みられ、そして、あらゆる葛藤が表面上バランスの取れた状態に達します。

 It is the symbol of the central theme that somebody must lose.
 犠牲という概念こそ、誰かが損失を被らねばならないという中心的なテーマを象徴するものです。

 Its focus on the body is apparent, for it is always an attempt to limit loss.
 犠牲という考えが、その焦点を身体に合わせていることは歴然としています。というのも、身体というものはつねに損失を限定しようとするものだからです。

 The body is itself a sacrifice; a giving up of power in the name of saving just a little for yourself.
 身体はそれ自体が犠牲です。身体は、あなた自身のためにごくわずかなものを取っておくという名目で力を放棄することなのです。

 To see a brother in another body, separate from yours, is the expression of a wish to see a little part of him and sacrifice the rest.
 兄弟を自分の身体と分離した別の身体として見ることは、彼のほんの一部分だけを見て、残りは犠牲にしたいという願望の表れです。

 Look at the world, and you will see nothing attached to anything beyond itself.
 この世界を見てください。あなたには、それ自体を超越するものに属するものが何ひとつ目に入らないでしょう。

 All seeming entities can come a little nearer, or go a little farther off, but cannot join.
 個々に存在するように見えているものは、少し近づいたり、少し遠くに離れたりすることはできても、ひとつに結びつくことはできません。




2. The world you see is based on "sacrifice" of oneness.
 あなたの見ている世界は、一体であることを「犠牲」にすることで成り立っています。

 It is a picture of complete disunity and total lack of joining.
 この世界は、完全なる不統一であり、ひとつに結びつくということが完全に欠落した状態を描写したものです。

 Around each entity is built a wall so seeming solid that it looks as if what is inside can never reach without, and what is out can never reach and join with what is locked away within the wall.
 それぞれの個体の周囲は見かけ上とても頑丈なで囲まれているので、その中にあるものが外側に達することは決してできないし、外側にあるものがの内側に閉じこめられているものに達してひとつに結びつこうとしても、絶対にできないように思えます。

 Each part must sacrifice the other part, to keep itself complete.
 それぞれの部分は、自分自身を完全に保つためには、ほかの部分を犠牲にしなければなりません。

 For if they joined each one would lose its own identity, and by their separation are their selves maintained.
 というのも、各自は分離していることによって自分自身を維持できているのに、もしそれらがひとつに結ばれたなら、各自は自分自身のアイデンティティーを失ってしまうことになるからです。

名称未設定

3. The little that the body fences off becomes the self, preserved through sacrifice of all the rest.
 身体で囲いこんだ小さな部分が小さな自己となり、残りのすべてを犠牲にすることで、この小さな自己は維持されることになります。

 And all the rest must lose this little part, remaining incomplete to keep its own identity intact.
 そして、残りのすべてはこの小さな部分を失わざるをえず、それ自体のアイデンティティーを無傷なままに保とうとして、不完全なままであり続けることになります。

 In this perception of yourself the body's loss would be a sacrifice indeed.
 あなた自身についてこんなふうに知覚するなら、たしかに身体の喪失はまさに犠牲だといえるでしょう。

 For sight of bodies becomes the sign that sacrifice is limited, and something still remains for you alone.
 というのは、身体が見えることが、その犠牲が限られたもので、まだ何かがあなただけのために残っているという印になるからです。

 And for this little to belong to you are limits placed on everything outside, just as they are on everything you think is yours.
 そして、このわずかなものをあなたが所有するために、ちょうどあなたが自分のものだと思っているものすべてに制限が課されるのと同じように、外側にあるすべてのものにも制限が課されることになります。

 For giving and receiving are the same.
 というのも、与えることと受け取ることは同じだからです。

 And to accept the limits of a body is to impose these limits on each brother whom you see.
 そして、身体という制限を受け入れることは、その制限をあなたの見る兄弟一人ひとりに押しつけることになります。

 For you must see him as you see yourself.
 なぜなら、あなたは必ず自分自身を見るように兄弟のことを見るからです。




4. The body is a loss, and can be made to sacrifice.
 身体とは、失うことであり、犠牲にされることができます。

 And while you see your brother as a body, apart from you and separate in his cell, you are demanding sacrifice of him and you.
 そして、あなたが自分の兄弟のことを身体として見て、自分から切り離されて彼の独房の中にいるものとして見るかぎり、あなたは兄弟からも自分からも犠牲を要求しているのです。

 What greater sacrifice could be demanded than that God's Son perceive himself without his Father?
 神の子に自分には父がいないと知覚することを求めるよりも大きなどんな犠牲があるというのでしょうか。

 And his Father be without His Son?
 そして、彼の父に自分にはわが子がいないと知覚するように求めることも同様ではないでしょうか。

 Yet every sacrifice demands that they be separate and without the other.
 それなのに、すべての犠牲は、神と子を引き離し、互いに相手のいない状態にあることを要求するのです。

 The memory of God must be denied if any sacrifice is asked of anyone.
 もし少しでも犠牲が誰かに求められるなら、必ず神の記憶が否定されることになります。

 What witness to the Wholeness of God's Son is seen within a world of separate bodies, however much he witnesses to truth?
 ばらばらに分離した身体の世界の中では、どんなに真理を証言しようとも、神の子の全体性を語るどんな証人も見向きもされないででしょう。

 He is invisible in such a world.
 そんな世界の中では、彼は目に見えないからです。

 Nor can his song of union and of love be heard at all.
 それに、結びつきと愛についての彼の歌声もまったく聞かれることはないでしょう。

 Yet is it given him to make the world recede before his song, and sight of him replace the body's eyes.
 それでも、彼には、彼の歌声を前にしてこの世界を退かせる力と、肉体の目に取って代わる視覚が与えられています。

名称未設定


5. Those who would see the witnesses to truth instead of to illusion merely ask that they might see a purpose in the world that gives it sense and makes it meaningful.
 幻想を支持する証人の代わりに真理を支持する証人を見ようとする者たちは単に、この世界の中で、世界に意味を与えて有意義なものにするひとつの目的を見てみたいと求めているだけなのです。

 Without your special function has this world no meaning for you.
 あなたの特別な役割がなければ、この世界はあなたにとって何の意味も持ちません。

 Yet it can become a treasure house as rich and limitless as Heaven itself.
 それでも、この世界は、天国そのものと同じように豊かで限りない宝庫となることができます。

 No instant passes here in which your brother's holiness cannot be seen, to add a limitless supply to every meager scrap and tiny crumb of happiness that you allot yourself.
 この世界においては、いかなる瞬間も、あなたが自分自身に割り当てた取るに足らない幸せの貧弱な切れ端や小さなかけらに、無尽蔵に供給される幸せを付け加えるために、あなたの兄弟の神聖さを見ることができないままに過ぎ去ってしまうことはありません。




6. You can lose sight of oneness, but can not make sacrifice of its reality.
 あなたは一体性を見失うことはできても、一体性が実在することを犠牲にすることはできません。

 Nor can you lose what you would sacrifice, nor keep the Holy Spirit from His task of showing you that it has not been lost.
 しかも、あなたには、自分が犠牲にしようとするものを失うことができないし、あなたが犠牲にしようとするものが失われてなどいないことをあなたに示すという聖霊の任務の邪魔をすることもできません。

 Hear, then, the song your brother sings to you, and let the world recede, and take the rest his witness offers on behalf of peace.
 ゆえに、あなたの兄弟があなたに歌ってくれるその歌を聞いてください。そうして、この世界を退かせて、平安のためにとその兄弟が差し出してくれている残りの証拠を受け取りなさい。

 But judge him not, for you will hear no song of liberation for yourself, nor see what it is given him to witness to, that you may see it and rejoice with him.
 ただし、その兄弟を裁いてはなりません。さもないと、あなたには自分自身のための解放の歌が聞こえなくなって、あなたがそれを見て彼とともに喜べるようにと彼に与えられた証拠を見ることもできなくなってしまうからです。

 Make not his holiness a sacrifice to your belief in sin.
 自分の兄弟の神聖さを、あなたの罪に対する信仰への犠牲にしてはなりません。

 You sacrifice your innocence with his, and die each time you see in him a sin deserving death.
 そんなことをすれば、あなたは自分の潔白さを彼の潔白さとともに犠牲にすることになり、彼の中にに値する罪を見るたびにあなたもぬことになってしまいます。

名称未設定


7. Yet every instant can you be reborn, and given life again.
 しかし、一瞬ごとにあなたは生まれ変わり、再び生命を与えてもらうことができます。

 His holiness gives life to you, who cannot die because his sinlessness is known to God; and can no more be sacrificed by you than can the light in you be blotted out because he sees it not.
 兄弟の神聖さがあなたに生命を与えてくれます。あなたがぬことはありえません。なぜなら、あなたの兄弟に罪がないことを神は知っているからです。そして、兄弟がそれを見ないからといって、あなたの内なる光が消えてしまうことがないのと同じように、兄弟の神聖さがあなたによって犠牲にされることなどありえないからです。

 You who would make a sacrifice of life, and make your eyes and ears bear witness to the death of God and of His holy Son, think not that you have power to make of Them what God willed not They be.
 あなたは生命を犠牲にしたり、自分の目や耳に神とその聖なる子のを証明させようとしています。そんなあなたは、自分には神が意図しなかった姿に神と子を作り変えてしまう力があるなどと思ってはなりません。

 In Heaven, God's Son is not imprisoned in a body, nor is sacrificed in solitude to sin.
 天国においては、神の子は身体の中に幽閉されてはいないし、孤独の中で罪の犠牲にされてもいません。

 And as he is in Heaven, so must he be eternally and everywhere.
 そして、彼が天国においてそうであるならば、彼は永遠に、そして、いかなる場所においても、そうであるに違いありません。

 He is the same forever.
 神の子は永遠に同じものです。

 Born again each instant, untouched by time, and far beyond the reach of any sacrifice of life or death.
 神の子は、一瞬ごとに生まれ変わり、時間によって影響されることもなく、いかなる生命の犠牲やにも手の届かないはるか彼方にいるのです。

 For neither did he make, and only one was given him by One Who knows His gifts can never suffer sacrifice and loss.
 というのは、生命と死のどちらも彼が作り出したものではなかったし、彼はそのうちの生命だけを、自らの贈り物が絶対に犠牲や損失を被ることがありえないと知る神によって与えられたからです。




8. God's justice rests in gentleness upon His Son, and keeps him safe from all injustice the world would lay upon him.
 神の正義は優しさの中で神の子に留まり、この世界が彼に押しつけようとするあらゆる不正から子を安全に守ってくれています。

 Could it be that you could make his sins reality, and sacrifice his Father's Will for him?
 あなたにその子の罪を現実のものにしたり、彼に対する父の意志を犠牲にすることができるなどということが、はたしてありうるでしょうか。

 Condemn him not by seeing him within the rotting prison where he sees himself.
 自分自身を朽ち果ててゆく牢獄の中にいると思いこんでいる兄弟のことを、たしかにその中にいると見ることによって、彼に有罪の宣告をしてはなりません。

 It is your special function to ensure the door be opened, that he may come forth to shine on you, and give you back the gift of freedom by receiving it of you.
 その牢獄の扉が確実に開け放たれたままにすることこそ、あなたの特別な役目なのです。そうすれば、彼は牢獄から出てきてあなたを照らし、あなたから自由という贈り物を受け取ることによって、あなたに自由を贈り返すことができるようになります。

 What is the Holy Spirit's special function but to release the holy Son of God from the imprisonment he made to keep himself from justice?
 聖霊の特別な役目とは、聖なる神の子が自分自身を正義から離しておこうとして自ら作り出した幽閉状態から彼を解放することにほかなりません。

 Could your function be a task apart and separate from His Own?
 あなたの役割が、聖霊自身の役割からかけ離れた別の任務であるということがありうるでしょうか。

名称未設定


いつも読んでいただき、ありがとうございます!

ブログランキング・にほんブログ村へ
ポチッとよろしく!

にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアルメッセージへ
にほんブログ村


ポチッとお願いします!

2air_rankクリックお願いします







関連記事
一体性犠牲バランス身体アイデンティティー証人潔白さ

Comments 0

Leave a reply