「ご主人さま、」ライオンは静かにいった。「ファンタージエンは物語の国だということを、ご存じないのですか? 物語は新しくても大昔のことを語ることができるのです。過去は、物語と共に成立するのです。」「それならペレリンもずっと前からあることはあったというのかい?」バスチアンはわけが分からなくなっていった。「ご主人さまが名前をおつけになったその瞬間から、ペレリンはずっと大昔からあるのです。」グラオーグラマ...