
T3-4 誤りとエゴ
今回は、テキスト第三章から「誤りとエゴ」という一節をご紹介します。本節では、人間の意識について語られます。「2. Consciousness, the level of perception, was the first split introduced into the mind after the separation, making the mind a perceiver rather than a creator. 意識という知覚のレベルは分離以後に心の中に取りこまれた最初の分裂でした。この意識が、心を創造するものではなく、知覚するものに変えて...

T2-4 恐れからの解放としての癒し
今回は、「恐れからの解放としての癒し」という一節をご紹介します。P2-VI 癒しの定義、M5 「癒し」の仕組みとは?、P2-V 癒しのプロセスが参考になると思います。2.「Physical illness represents a belief in magic. 身体を病むことは、魔術を信じていることの表れです。」本節では、癒しを身体の病いの側面に関連させて述べています。もっとも、病いが身体に発現しうるものだとしても、身体を病むことは心が魔術を信じることの...

T2-6 恐れと葛藤
今回は、テキスト第二章から、「恐れと葛藤」という一節をご紹介します。本節では、恐れからの解放について述べられます。恐れは、愛の対概念で、実在する愛の不在に名前を付けた状態で、愛のような積極的な実在性を持たないということでした。つまり、恐れとは愛の欠如した状態に名前を付けただけのものであり、一見すると、愛と同じように積極的な実在性を持つものであるように思えるけれど、実は無だということです。この愛と恐...

T9-3 誤りの修正
今回はテキスト第九章から誤りの修正についての一節をご紹介します。エゴにとっては、誤りを指摘して、それを修正してあげることは親切で正しく良いことであり、他のエゴに対してダメ出しして批判することは有意義なことです。しかし、誤りを生み出している元凶はエゴなわけですから、誤りを修正できるかどうかはエゴを放棄できるかどうかにかかっています。それなのに、兄弟の誤りを修正しようと、兄弟にお前は間違っていると教え...

P2-I 心理療法に課せられる制限
「心理療法に課せられる制限」をご紹介します。この心理療法が受ける制限とは、患者とセラピストに生じる「抵抗」です。心理療法で患者とセラピストが期待する「よりよい自己」は幻想です。エゴ・身体というアバターは、神の子が被る仮面、操縦するロボットであって神の子自身ではないので、より高機能のアバターであれ、より機能低下したアバターであれ、架空の存在で幻想だという点では同じです。しかし、「自分は実在する人間だ...

T1-6 欠乏感はどうしてなくならない?
今回は、テキストから必要性という幻想についての一節をご紹介します。私たちは、つねに何かが必要だという思いを抱いています。ある人は経済的な必要性、ある人は、健康面での必要性、ある人は人間関係面での必要性と、お金がほしい、健康がほしい、友達がほしい、恋人がほしい、地位や肩書きがほしい、というように、客観的に見ると、何かをほしがり、それを追い求めることが人生の目的であるというふうにすら思えてきます。この...

C1 Mind - Spirit 心-霊
今回は、用語解説から「心と霊」についての一節をご紹介します。大いなる心(Mind)= 神と神の子キリストが共有する唯一の心小さな心(mind)= 大いなる心が分裂したとエゴが錯覚させている大いなる心の一区分。エゴと聖霊の2つの部分で構成される霊(spirit)= 魂(soul)正しい心の状態=聖霊に耳を傾ける心境間違った心の状態=エゴの声を聞く心境意識=聖霊とエゴのメッセージを受け取る受動的な心理機構「3. Spirit is th...

レッスン25「私には、物事が何のためにあるのかわからない」
レッスン25です。今日のテーマは「私には、物事が何のためにあるのかわからない」です。昨日のレッスンの私たちは自分にとっての最善の利益がわかっていないというテーマの続きです。私たちは、現在のところ、エゴの観点から私たちが世界に割り当てている「個人的な」利益を図ることが物事が存在する意味だと考えています。そして、この考えのせいで、私たちには、世界や世界の中の物事が何のためにあるのかわからなくなってしま...

分かち合い
奇跡のコースは、分かち合い、共有すること、持っているものを与えることを求めます。何かを分かち合ったり、自分のものを人にあげることは、一見すると、それを独り占めしている状態に比べて損なことのように思えます。また、誰かの持っているものを得る場合に、ただで手に入れられれば、それに越したことはなく、高い代金を支払うならそれは損をしていることだという風にも思えます。この発想は、バラバラに分離した個別の自己の...