この世で一番遠い場所は自分自身の心である。寺山修司あくる日になって、バスチアンはもう一度、自分のさがすもののことで、おばさまにはなしかけた。「ぼく、生命の水、どこをさがせばいいの?」「ファンタージエンの境。」アイゥオーラおばさまはいった。「だけど、ファンタージエンには、境がないのでしょう?」バスチアンはたずねた。「あるのよ。でもそれは、外にあるのではなくて、内にあるの。幼ごころの君が、すべてのお力...