今回はテキスト第二十九章から「夢での役割」という一節をご紹介します。短い一節ですが、悲しみの夢を幸せな夢に変える秘訣が示されています。夢とは眠ることによって現実の自覚を失った状態で、現実ではない幻の世界を現実と思い込む現象です。ですから、夢を構成する要素は、実在する現実ではありません。つまり、夢は実在の不在によって構成されている、すなわち、実在=愛の不在である恐れが夢を作り出す素材ということです。...