
S1-1 真の祈り
一般的に、祈りは、いわゆるアファメーション、つまり、願望達成を祈願して肯定的な言葉を内心で繰り返して自己暗示するような心理的な活動というイメージで捉えられがちです。これに対して、本節では冒頭から、祈りは神に到達するための道であって嘆願や要求ではなく、祈りは何かを求めることではない、このことを理解しないかぎり祈りが効果を発揮することはないといいます。常識的な祈りのイメージを持ったままでいると、少し驚...

T26-2 多様な形態へのたったひとつの修正
今回は、テキスト第二十六章から「多様な形態、たったひとつの修正」という一節をご紹介します。今回のテーマは「問題の解決」です。聖霊の解決の仕方は、知覚の仕方の誤りを修正するというやり方です。エゴは、間違って知覚したものを基盤にして、その土俵の上で解決を探そうとします。土台そのものが誤っているので、決して真の解決にはたどり着きません。これに対して、聖霊のやり方は、「問題」は知覚の仕方が間違っていたため...

T17-7 信頼を呼び起こす
今回はテキスト第十七章から「信頼を呼び起こす」という一節をご紹介します。信頼は真理と直結し、不信は幻想と直結することが語られます。信頼-真理不信ー幻想信じようが信じまいが真理は真理のままです。だから、不信には真理を損なうことはできません。ただし、真理を認めないために不信を用いるなら、不信は信頼を打ち砕いてしまいます。そこで、不信が差し出すものが幻想であると見極めて、不信を真理を否認するために用いな...

T27-4 静かな答え
今回はテキスト第二十七章から「静かな答え」という一節をご紹介します。本節では、すべての問題に対する答えは神聖な瞬間の中にあることが述べられます。この世界の問題はすべて分離幻想を根源に生まれます。そして、分離幻想に対する唯一の答えは、神の大いなる答えだけです。しかし、この世界は、分離幻想を維持するためにあるので、この世界の中でいかなる問題や疑問を抱いて解決策となる答えを探そうとも、真の答えからはぐら...

T25-9 天国の正義
今回は、テキスト第二十五章から「天国の正義」という一節をご紹介します。たまにスティーブン・R・コヴィー先生の本の用語を引用していますが、本節では、「7つの習慣」の”win-win or no deal””や「第三の案」という考え方に馴染む観点が出てきます。「3. Be certain any answer to a problem the Holy Spirit solves will always be one in which no one loses. 聖霊が問題を解決するために出す答えはつねに、誰ひとり損をしな...

ワークブック・エピローグ
ワークブックのエピローグです。お疲れさまでした!1日1レッスンの原則をちゃんと守ってこられた方はもちろん、まとめ読みをした方も、得るところはあったはずです。奇跡のコースは、1回読了したらそれでお終いという本ではありません。ワークブックをやり遂げたみなさんなら、多少は実感されていると思いますが、コースの思考体系は、この世界の物事、問題を快刀乱麻を断つがごとくにバッサバッサと解決してしまう痛快さを備え...

レッスン90「レッスン79と80の復習」
レッスン90です。今日のテーマは次のふたつです。[79] "Let me recognize the problem so it can be solved."「問題を解決できるように、私に問題を認識させてください」[80] "Let me recognize my problems have been solved."「私の問題はすでに解決されていると認識させてください」[序文]1.前回の復習期間後のレッスンについて毎日ふたつずつの考えを復習します。毎日の前半は、その二つのうちの一つの考えに、その日の後半...

レッスン79「問題を解決できるように、私に問題を認識させてください」
レッスン79です。今日のテーマは「問題を解決できるように、私に問題を認識させてください」です。今日のレッスンは、分離という問題は本当はすでに解決しているのに、私たちが問題が解決されていることに気づいておらず、問題が認識されていないために、解決法も認識されていないと言います。「1. A problem cannot be solved if you do not know what it is. もしあなたに問題が何なのかわかっていないなら、問題が解決され...

レッスン38「私の神聖さにできないことなど何もない」
レッスン38です。今日のテーマは「私の神聖さにできないことなど何もない」です。自分を人間とみなして、自分のことをこの世界に閉じ込められた羊の群れのように捉える感覚に囚われているかぎり、今日のテーマは虚しく響くだけに終わります。しかし、人間としての私たちが架空の世界の中で遊ぶためのアバターであるとすれば、本当の私たちはアバターを操縦しているアバター以外の存在であることになるので、この考えの理屈、仕組...

レッスン24「私は、自分の最善の利益がわかっていない」
レッスン24です。今日のテーマは「私は、自分の最善の利益がわかっていない」です。解決を要する状況において、自分にとってどのような解決が最善か、私たちはわかっているようでいて、実はわかっていません。「はたらく細胞」は、体の細胞を擬人化した漫画ですが、奇跡のコースの神の子の概念を理解するうえで、とても役立つので、ぜひ読んだり、アニメを観たりしていただきたいと思います。はたらく細胞のように考えて、ある人...