
T17-7 信頼を呼び起こす
今回はテキスト第十七章から「信頼を呼び起こす」という一節をご紹介します。信頼は真理と直結し、不信は幻想と直結することが語られます。信頼-真理不信ー幻想信じようが信じまいが真理は真理のままです。だから、不信には真理を損なうことはできません。ただし、真理を認めないために不信を用いるなら、不信は信頼を打ち砕いてしまいます。そこで、不信が差し出すものが幻想であると見極めて、不信を真理を否認するために用いな...

T17-5 癒された関係
今回はテキスト第十七章から「癒された関係」という一節をご紹介します。2.「It is the old, unholy relationship, transformed and seen anew. 神聖な関係は、旧来の不浄な関係を変容させて新たに見ることです。」神聖な関係は、従来の特別な関係の目的が、エゴのための不浄なものから聖霊の神聖な目的、つまり、その関係性の中で神聖な瞬間を出現させるという目的に入れ替わった関係性です。そして、目的が入れ替わったのだから...

T17-3 過去からの影たち
今回は、テキスト第十七章から「過去からの影たち」をご紹介します。「1. To forgive is merely to remember only the loving thoughts you gave in the past, and those that were given you. 赦すことは、あなたが過去に与えた愛に満ちた思いと、あなたが過去に与えられた愛に満ちた思いだけを覚えておくことです。 All the rest must be forgotten. それ以外のことは、ひとつ残らず忘れ去らなければなりません。」天国に実在...

T17-2 赦された世界
今回は、テキスト第十七章から赦された世界という一節をご紹介します。赦された世界は、T18-5 幸せな夢であり、真の世界(T13-7 真の世界の幕開け、T18-9 ふたつの世界)です。真の世界は、天国ではない、いまだ幻想の世界ではありますが、それまで実在の反映に際して、影が生じて、愛と恐れ、生命と死というふうに実在の不在が、さも実在と同等の対極であるかのように現れていた錯覚が赦しによって解消され、もはや天国に帰還する...

T17-6 目的地を設定してください
今回は、テキストから目標を定めることについての一節をご紹介します。目標設定に関連する未来想定の発想法には、フォアキャスト(forecast)とバックキャスト(backcast)というふたつの手法があります。フォアキャストは、素朴な手法で、過去から現在の情報をもとに未来を推測するという方法です。天気予報などはフォアキャストです。バックキャストは、いったん現在の状況は置いておいて、未来のあるべき状態を想定して、そこから...

T17-8 平安の条件
今回は、テキストから、平安の条件という一節をご紹介します。平安の条件は、信頼です。真理は信頼に値します。信頼がそれにふさわしいものに置かれるだけなので、真理を信頼することにストレスなどありません。これに対して、真理を信頼せずに拒絶することで背負うことになる重圧は非常に大きなものです。聖霊の呼び声を認めるようになった私たちは、以前よりも、この重圧が増したように感じます。しかし、これは錯覚で、以前から...

T17-1 空想を真理に引き渡す
今回はテキスト第十七章から「空想を真理へともたらす」をご紹介します。5.では、幻想を真理の下にもたらすべきで、真理を幻想の許にもたらすのではないという他の箇所でもよく出てくる表現が示されます。その理由はこうです。「Truth has no meaning in illusion. 幻想の中では、真理は何の意味も持ちません。 The frame of reference for its meaning must be itself. 真理の意味を評価する基準は、真理そのものでなければな...

T17-4 ふたつの絵
今回は、特別な関係と神聖な瞬間に関する「ふたつの絵」という一節をご紹介します。「特別な関係」というのは、エゴがそのエネルギー源である罪悪感を保つために、特別だと思える他者との間に作り出す関係性です。エゴが信じる欠乏や必要性を満たしてくれる特性を備えているように見える他者(この他者も同じような必要性を満たしてくれる誰かを求めています)と関わることで愛の代用にしようとする場合が特別な愛情関係です。反対...