
T19-1 癒しと信頼
今回はテキスト第十九章から「癒しと信頼」という一節をご紹介します。「癒し」というと、私たちは身体の癒しをイメージしがちです。コースも癒しの成果として身体の癒しが起こることは否定しませんが、それは心が癒された結果でしかありません。身体の健康と病気は、心が身体をどう知覚するかに完全に依存しているので、身体を癒しの対象と捉えることには意味がなく、その必要はないということです。「The body is healed because...

T19-4Di 平安への障害4−2
テキスト第19章4節平安への障害から、今回は、第四の障害である「神への恐れ」の続きの「ヴェールをあげる」をご紹介します。今回は、キリストの顔の前にかけられたヴェールをあげることについて語られます。私たちがこのヴェールをあげる際には、私たちはひとりだけでなすのではなく、兄弟と一緒になすのだということです。救済はひとりきりではなしえず、他者との関係の中での助け合いを通じてしかなしえないという救いの公式...

T19-4D 平安への障害4
テキスト第十九章 第四節 平安への障害の続きです。今回は第四の障害である「神への恐れ」です。死への恐怖が去ると、平安は、最後の障害に直面することになります。それは、キリストの顔の前にヴェールのようにかかっている神への恐怖です。神への恐れこそが究極の障害であり、罪悪感の魅力も苦痛の魅力も死の魅力も、神への恐れが決して除去されないようにするためのものであり、エゴや死は自分がキリストと心をひとつに結び付...

T19-4C 平安への障害3
今回は、テキスト第十九章から平安への障害の続きをご紹介します。第三の障害、死の魅力です。死に対する恐怖の本質は、実は死の魅力だということが冒頭で述べられます。罪悪感は恐ろしいものだというふうに考えられていますが、罪悪感に対する恐怖も、実は罪悪感の魅力であり、罪悪感の魅力に惹きつけられて罪悪感を追求する者にしか支配力を及ぼすことができないという仕組みであり、死の魅力もこれとまったく同じだということで...

T19-4Ai 平安への障害1−2
今回は、テキスト第十九章、4の平安への障害から、罪悪感の魅力についての一節をご紹介します。本節では、エゴが使役する恐れの使者と聖霊の遣わす愛の使者が出てきます。いずれの使者も知覚という同じ作用ですが、エゴという主人に仕えるか、聖霊という主人に仕えるかによって、まったく別の存在となります。恐れの使者は、五感によって分離と死や恐怖という実在の影である幻想を知覚する作用を恐怖心によって厳しく調教された猟...

T19-4B 平安への障害2
テキスト第十九章から、平安への障害の続きで、第二の障害までをご紹介します。本節では、第二の障害として、身体が提供するものゆえに身体は価値を持つという信念について語られます。本節では、前回出てきた恐れの使者と愛の使者が引き続き登場します。恐れの使者と愛の使者は別の存在ではなく、同じ知覚がエゴと聖霊のどちらを主人とするかによって、罪悪感と平安のいずれを目的とするかが変わり、恐れを目的として自分を身体と...

T19-4A 平安への障害
今回は、テキストから、平安に至るうえでの障害という節の冒頭部分と第一の障害 ― 平安を取り除きたいという願望 をご紹介します。私たちが平安にたどり着くまでに遭遇する障害は、つぎのようなものだということです。私たちの平安を除去したいという願望 ↓罪悪感の魅力 ↓身体が提供できるものゆえに身体に価値があると信じること ↓死の魅力 ↓神への恐れ ↓平安...

T19-3 無罪!
今回は、テキスト第十九章から、罪の非実在性についての一節をご紹介します。6.「If sin is real, Both God and you are not. もし罪が実在するとすれば、神もあなたもともに実在しないことになります。 If creation is extension, the Creator must have extended himself, and it is impossible that what is part of him is totally unlike the rest. なぜなら、もし創造が拡張することだとすれば、創造主は自身を拡張したに...

T19-2 罪から逃れる途はあるのか?
今回は、罪と誤りについてのテキストの一節をご紹介します。罪とは、戒律を破ること、法律や道徳といった規範(判断・評価・行為などの依るべき規則・規準)に違反することをいいます。誤りとは、正しくないこと、間違い、失敗をいいます。一般的には、誤りは罪よりも包括的な概念で、罪を包摂する大小関係を認めることができます。しかし、コースが両者を用いる際には、誤りと罪は相互に相容れない排斥関係にある対概念として捉え...