
T27-5 癒しの手本
It has been said that time heals all wounds. 時が傷を癒すというふうに言われる。The truth is that time does not heal anything. 真実は、時間は何ものをも癒すことはない。It merely passes. 時間は単に経過するだけだ。It is what we do during the passing of time that helps or hinders the healing process.時間が経過する間に私たちがなすことが癒しをもたらすのだが、時間の経過は癒しの過程を助けることでこのことが...

T27-2 癒されることへの恐怖
Healing takes courage, and we all have courage, even if we have to dig a little to find it.たしかに癒しには勇気がいる。けれど、私たちはみんな、勇気を持っているのよ。たとえ私たちがそれを見つけるために少しばかり掘り出す必要があるとしてもね。Tori Amosトーリ・エイモス今回はテキスト第二十七章から「癒しに対する恐れ」という一節をご紹介します。本節の9.のあとの10.〜12.は、Original Edition以降FIP 1st E...

T27-1 磔刑の絵
芸術家や詩人の課題は、デーモンや暗闇の経験を十分に書き、名付けることだというのが私の意見です。どっちみち、私はグリューネヴァルトやヒエロニムス・ボッシュやゴヤの絵を断念したくありません。私がとりわけ高く評価する著者に、ゲーテとヘルダーリンだけでなく、カフカとベケットも入ります。ミヒャエル・エンデたとえば、あなたの個人的な使命を果たすには、虐待行為のはびこる家庭に生まれ、身をもって虐待を体験し、虐待...

T27-4 静かな答え
Remember, the truth is not in the dream, but it can be heard in the dream.覚えておきなさい。夢の中に真理はないが、夢の中で真理を聞くことならできる。Gary R. Renard, Your Immortal Reality: How to Break the Cycle of Birth and Deathゲイリー・レナード今回はテキスト第二十七章から「静かな答え」という一節をご紹介します。本節では、すべての問題に対する答えは神聖な瞬間の中にあることが述べられます。分離幻想に...

T27-3 あらゆる象徴を越えて
あなたはいつも自分の人生で、兄弟の存在を重く考えすぎています。たとえば、自分の問題をすべて兄弟のせいにし、私にしたように十字架にかけます。かと思えば、台座に乗せて敬い、私にしたように、ひたすら崇めたてまつるのです。兄弟をあなたと対等の存在として見るのは昔から難しかったようですね。あなた自身を愛するように隣人を愛しなさいと私が説いたとき、それはいろいろな状況に使える簡潔なルールとなるように意図したも...

T27-6 罪の証人
感覚は欺かない。判断が欺くのだ。ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ「格言と反省」 自己欺瞞ほど楽なものはない。都合の良い所だけ真実だと信じていられるのだから。デモステネス今回は、テキストから、罪の証人についての一節をご紹介します。T7-10 苦しいのが気持ちいいってどういうこと?が参考になると思います。苦痛も快楽も、身体が実在し罪は本当にあると証言する証人です。聖霊は、身体が実在しないと知っているの...

T27-7 夢を夢見る者
Mishaps are like knives, that either serve us or cut us, as we grasp them by the blade or the handle.不幸な出来事はナイフのようなものだ。私たちが刃をつかむか柄をつかむかに応じて、私たちを傷つけもすれば助けもする。James Russell Lowellジェームズ・ラッセル・ローウェル今回は、テキストから「夢を夢見る者」(第二十七章 VII. The Dreamer of the Dream )をご紹介します。この世界が夢だとしたら本節と次節は、...

T27-8 夢の主人公
人生は芝居のごとし、上手な役者が乞食になることもあれば、大根役者が殿様になることもある。とかく、あまり人生を重く見ず、捨て身になって何事も一心になすべし。福沢諭吉良い運命の主人公になりたかったら、心の中に感謝と歓喜の感情を持つことだ。感謝と歓喜に満ちた言葉と好意は、人生の花園に善き幸福という実を結ぶ。中村天風Nobody is a villain in their own story. 誰も、自分自身の物語では悪役ではない。We’re all th...