
T28-3 ひとつに結ばれることへの同意
今回はテキスト第二十八章から「ひとつに結ばれることへの同意」という一節をご紹介します。本節では、分離幻想の名脇役である"The gap"「隔たり」が出てきます。隔たりは、分離世界が成り立つためにエゴなどの主役級の役者に劣らない働きをしますが、表舞台にしゃしゃり出ることは決してしない黒衣のような存在ですが(黒衣は、歌舞伎や人形浄瑠璃で、観客からは見えないという約束事のもとに舞台上に現われ、後見として役者や人...

T28-2 原因と結果の逆転
今回は、テキスト第二十八章から「原因と結果を逆転させる」という一節をご紹介します。7.については原文の意味がわかりにくい箇所があるので、訳文について補足説明をしておく必要があると思います。「7. The miracle establishes you dream a dream, and that its content is not true. 奇跡が明確にするのは、あなたが夢を夢見ていること、そして、その夢の内容は真実ではないことです。 This is a crucial step in dealing...

T28-5 恐怖の夢に代わるもの
今回はテキスト第二十八章から、「恐怖の夢に代わるもの」をご紹介します。1.「God is the Alternate to dreams of fear. 神こそが恐怖の夢の代わりになってくれる大いなる存在です。」神が恐怖の夢の代わりになってくれて、恐怖の夢の代わりに真の世界という幸せな夢で置き換えてくれます。これが救済の達成であり、贖罪の成就であり、復活であり、最後の審判です。最後の幻想である真の世界に到達したあとは、最後の一歩を神が...

T28-1 現在の記憶
今回はテキスト第二十八章から「現在の記憶」という一節をご紹介します。本節では、「記憶力」の別の使い方が述べられます。この世界では、記憶力は、過去の物事に関する認知を想起して、それがまるで今起こっていて、依然としてそこに見えるものとして存在するかのように知覚することとして捉えられています。記憶力は知覚力と同じく、神が創造に際して子に授けてくれたものに置き換えようとして、私たちが作り出した能力のひとつ...

T28-6 秘密の誓約
今回はテキストから「秘密の誓約」という一節をご紹介します。秘密の誓約とは、私たちが兄弟みんなとの間で交わした約束であり、お互いに自分たちを分離した他者であると認識し、お互いに攻撃し、それに対する報復として攻撃し返すという誓いです。私たちはすでに、分離した神の子たちがお互いの間にあってほしいと望む隔たり、わずかな隙間というひとつの分離幻想が、時空となり、キリストの顔にかかる影となることを学びました(...

T28-7 安全の方舟
今回は、テキスト第二十八章から「安全の方舟」という一節をご紹介します。「3. Either there is a gap between you and your brother, or you are as one. あなたと兄弟の間に隙間があるか、それとも、あなたたちはひとつになっているか、そのどちらかです。 There is no in between, no other choice, and no allegiance to be split between the two. その中間はないし、ほかの選択肢もないし、両方に忠誠心を分配することも...

T28-4 打ち砕かれたかけらの中に潜むものは
今回は、個別の小さな自己が分離を解消して大いなる自己へと統合することについて述べるテキスト第二十八章 IV. The Greater Joining 四 より偉大な結合をご紹介します。この節では、冒頭で、自分自身の贖罪を受け入れるには、自分が幻想に惑わされないだけでなく、ほかの誰かの病気や死の夢を支援しない、つまり、その人が抱く幻想に惑わされたままでいたいという願いを共有しないことが不可欠だという話からはじまります。テ...