
T28-3 ひとつに結ばれることへの同意
たった一人の人だけ愛し、他のみんなのことなど気にかけないような、そんな愛は愛ではありません。それは、一緒に暮らすだけの結合か、さもなければ広い意味の自己中心主義です。エーリッヒ・フロム今回はテキスト第二十八章から「ひとつに結ばれることへの同意」という一節をご紹介します。本節では、分離幻想の劇を支える名脇役である"The gap"「隔たり」が出てきます。隔たりは、分離世界が成り立つためにエゴなどの主役級の役...

T28-2 原因と結果の逆転
芝居を見るという経験には、心を救う効果、つまり治療の効果がある。そういう経験の属する次元を変えない限り、それは人生に必要不可欠なものだ。ところが経験の成立するレベルを混同すると、経験は、人生に危険なもの、人生を破壊するものになる。ミヒャエル・エンデ およそ芝居とは、最高の出来でも影にすぎない。ただ、最低のものでもどこか見どころがある。ウィリアム・シェイクスピア「夏の夜の夢」 人生は芝居のごとし、...

T28-5 恐怖の夢に代わるもの
I have dreamed a dream, but now that dream is gone from me.私はかつてある夢を夢見ていた。しかし今ではその夢は私のもとから去っている。Morpheus (The Matrix Reloaded).モーフィアス今回はテキスト第二十八章から、「恐怖の夢に代わるもの」をご紹介します。1.「God is the Alternate to dreams of fear. 神こそが恐怖の夢の代わりになってくれる大いなる存在です。」神が恐怖の夢の代わりになってくれて、恐怖の夢の代わ...

T28-1 現在の記憶
There is no spoonSpoon Boy (The Matrix)今回はテキスト第二十八章から「現在の記憶」という一節をご紹介します。本節では、「記憶力」の別の使い方が述べられます。この世界では、記憶力は、過去の物事に関する認知を想起して、それがまるで今起こっていて、依然としてそこに見えるものとして存在するかのように知覚することとして捉えられています。記憶力は知覚力と同じく、神が創造に際して子に授けてくれたものに置き換えよ...

T28-6 秘密の誓約
トゥイードルダムとトゥイードルディーが一戦交えるごとに「同意」したときのように、「白と黒」のゲームに不可欠なトリックというのは、パートナーたちにその一体性を隠し、可能なかぎり別もののように見せかけるための、極秘の申し合わせである。それはちょうど、観客たちがほんとうの喧嘩だと信じ込みかねないほどうまく演じられる、ステージ上での喧嘩のようなものだ。外見上の明らかな差異の裏に隠されているのは、ヴェーダー...

T28-7 安全の方舟
その人の善悪を知るためには、まず行動を知ることだ。もしそれが善なら、次に動機を知ること。またしてもそれが善であれば、最後に楽しんでいるのかを確かめる。この3つの視点で人を見れば、誰もその善悪を隠し通すことなどできない。孔子Unlearning is essential part of evolving …. And evolving is essential part of finding yourself.アンラーンは進化の本質的な要素だ。。。そして、進化することは、自分自身を見出すために...

T28-4 打ち砕かれたかけらの中に潜むものは
You don’t have to travel around the world to understand that the sky is blue everywhere.空はどこに行っても青いということを理解するために、世界中を旅して回る必要はない。Johann Wolfgang von Goetheヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテたとえあなたが百の結び目を作ったとしても、その紐(ひも)は依然として一本のままだ。ルーミー今回は、個別の小さな自己が分離を解消して大いなる自己へと統合することについて述...