レッスン34「私は、これを見る代わりに、平安を見ることができる」


The mind is never right but when it is at peace within itself.
心が正しくあることができるのは、心が本来の平穏な状態にあるときだけだ。



Lucius Annaeus Seneca
ルキウス・アンナエウス・セネカ





この世の中があなたの目にどう映るかで、あなたのバイブレーションのレベルがどれ位か、はっきりとわかります。もし、この世界が美しく安全な場所に見えるとすれば、あなたのバイブレーションはとても細かいのです。もし、世界が陰気で退屈で恐ろしいところのように思えるならば、あなたのバイブレーションはあらいのです。ですから、あなたはバイブレーションのあらい自分を、もっと愛してあげる必要があるというわけです。
自分の内側や外側にあなたが見ているものを変える必要はまったくありません。ただ、あなたのものの見方を変えればよいのです。困難に直面したとき、自分の意識を縮こませて、そこから逃げようとしてもムダです。いつかは、今、あなたが転がり落ちたその山に、また登らないといけないからです。遅かれ早かれ、今生でか、それとも他の転生でかは知りませんが、どうせもう一度、てんっぺんまで登らざるを得ないのです。私たちの本質は時間を超越しているのです。

タデウス・ゴラス

タデウス・ゴラス(「なまけ者のさとり方」77ページ)



Perhaps the world's second worst crime is boredom.
おそらく世界で最低最悪の罪の二番目は退屈さだ。

The first is being a bore.
一番の罪は、退屈でうんざりさせる人になることだ。

ボードリヤール_0115123802 (1) (1)

Jean Baudrillard
ジャン・ボードリヤール




shutterstock_1961013871 (1)_1227061758 (1)


「私は、これを見る代わりに、平安を見ることができる。」が今日のレッスンです。


世界は鏡

今日のテーマは、昨日の「この世界を見る別の見方がある」の発展形です。


今日のレッスンでは、長いほうの練習を朝晩だけでなく、昼間にもう一回とるように指示されます。





心の中の検索作業

じっくり5分ほど時間をかけて、恐怖心や苛立ちその他、愛に満ちた思考ではない思いを心の中に見つけます。

この検索作業によって心に想起するのは不快な想念なので、注意しないと、どんどん不快な想念のリンクが心の中で展開して不愉快さを去らすのが困難になりかねません。

浮かび上がる想念の泡を破って中身を展開させずに、スマホやタブレットの画面にLINEの吹き出しが次々と並んでいくような形でそれらの想念の泡をアイコンのように並ばせて見ているようにイメージするとよいかもしれません。

また、一日を過ごす中で、不愉快な場面に直面した場合には、自分のいる場面全体を大きなラップフィルムで包みこんで透明な袋に包まれた自分のいる状況が泡のように空中にぷかぷかと浮かんでいるのをイメージしてみるとよいかもしれません。

そして、「私は、これを見る代わりに、平安を見ることができる。」と、ゆっくり今日のテーマを繰り返し唱えながら、それらの思いの吹き出しを指先でスワイプして飛ばして消去するように、ひとつ、またひとつと、去らせていく感じです。



kame (1)_1226094537 (1)

Workbook Lesson 34

I could see peace instead of this.
私は、これを見る代わりに、平安を見ることができる。





I could see peace instead of this.
私は、これを見る代わりに、平安を見ることができる。



1. The idea for today begins to describe the conditions that prevail in the other way of seeing.
 今日の考えから、違う見方によって見える状態についての説明をはじめます。

 Peace of mind is clearly an internal matter.
 心の平安は、明らかに内面的な事柄です。

 It must begin with your own thoughts, and then extend outward.
 平安は、必ずあなたの思いから始まり、それから外側へと拡張します。

 It is from your peace of mind that a peaceful perception of the world arises.
 平安に満ちた世界の知覚が生じるのは、あなたの心の平安からなのです。



2. Three longer practice periods are required for today's exercises.
 今日の練習には、長いほうの練習時間を3回とることが必要です。

 One in the morning and one in the evening are advised, with an additional one to be undertaken at any time in between that seems most conducive to readiness.
 1回は朝に、そして、もう1回は夜にとることを勧めます。そして、その2回の間に、最も心の準備が整っていると思えるときならいつでもよいので、もう1回、取り組んでください。

 All applications should be done with your eyes closed.
 考えを適用する際には、必ず目を閉じて行うようにしてください。

 It is your inner world to which the applications of today's idea should be made.
 今日の考えを適用すべき対象は、あなたの内なる世界です。



3. Some five minutes of mind searching are required for each of the longer practice periods.
 長いほうの実習時間に際しては毎回、心の検索に5分ほどかけることが必要です。

 Search your mind for fear thoughts, anxiety-provoking situations, "offending" personalities or events, or anything else about which you are harboring unloving thoughts.
 自分の心の中に、恐ろしい思いや、不安をかきたてる状況、「気に障る」人たちや出来事、あるいは、それ以外に、あなたが愛に欠ける思いを抱いているものであれば何でも探してみてください。

 Note them all casually, repeating the idea for today slowly as you watch them arise in your mind, and let each one go, to be replaced by the next.
 「私は、これを見る代わりに、平安を見ることができる。」と、今日の考えをゆっくり繰り返しながら、自分の心に浮かび上がってくる諸々の愛のない思考を眺めては、それらのすべてに深く考えることなく注意を向けて、一つひとつを去らせては、次の思いに置き換わらせてください。



4. If you begin to experience difficulty in thinking of specific subjects, continue to repeat the idea to yourself in an unhurried manner, without applying it to anything in particular.
 もしあなたが特定の対象を考えることに困難を覚えるようになってきたら、今日の考えを特定の何かにあてはめることをせずに、ゆっくりと焦らずに今日の考えを自分に繰り返し続けるようにしてください。

 Be sure, however, not to make any specific exclusions.
 もっとも、特定の対象だけ除外することにならないように注意してください。



5. The shorter applications are to be frequent, and made whenever you feel your peace of mind is threatened in any way.
 短いほうの練習での適用は、頻繁に行うようにしてください。そして、自分の心の平安が脅かされるように感じるときは、どんなときであれそのつど適用するようにしてください。

 The purpose is to protect yourself from temptation throughout the day.
 その目的は、1日を通して、あなたを誘惑から守ることにあります。

 If a specific form of temptation arises in your awareness, the exercise should take this form:
 もし自分がある特定の形での誘惑に駆られるのを意識したら、次のような形で練習をすべきです。


I could see peace in this situation instead of what I now see in it.
私は、この状況において、自分が今その状況の中に見ているものの代わりに、平安を見ることができる。



6. If the inroads on your peace of mind take the form of more generalized adverse emotions, such as depression, anxiety or worry, use the idea in its original form.
 もしあなたの心の平安の中に、憂鬱や不安や心配のような形をとって、より一般的に言って有害な感情が入りこんできた場合には、今日の考えを元の形のまま使うようにしてください。

 If you find you need more than one application of today's idea to help you change your mind in any specific context, try to take several minutes and devote them to repeating the idea until you feel some sense of relief.
 もしあなたが、ある特定の状況において、自分の心を変えるために、今日の考えを1回以上、適用することが必要だと感じるなら、数分とって、それらの時間を、あなたが安心感を覚えるまで、今日の考えを繰り返すために用いるようにしてください。

 It will help you if you tell yourself specifically:
 もしあなたが次のように自分に明確に言い聞かせるようにさえすれば、それはきっとあなたの助けとなるでしょう。


I can replace my feelings of depression, anxiety or worry [or my thoughts about this situation, personality or event] with peace.
私には、自分の憂鬱感、不安感や心配(あるいは、この状況や人物や出来事にまつわる私の思い)を平安に置き換えることができる。


20150316115937f70_transparent (1)








関連記事