M4-3 神の教師の特性3(寛容)

マニュアル 0

The responsibility of tolerance lies with those who have the wider vision.
寛容であることは、より広い視野を持つ者が担う責務である。

George Eliot
ジョージ・エリオット




マニュアル第4節の続きです。

3つめの特性は「寛容」であることです。





本節は、裁くこと、つまり、物事の価値判断をすることは、2つ目の特性であった正直さをを失う自己欺瞞であるといいます。

裁きは、自他を分離して、自分なりの価値基準に従って、すべての物事を序列化して評価し、価値あるものと無価値なものを分離し、無価値と評価するものを排除することです。

神の子は、すべてであると同時にすべてを持っている存在なので、裁くことは、まさに自己否定であり、自己を本当の自分である状態から、極限まで切り詰めて縮小化し、自分の一部に対する否定的評価と排除、攻撃を行う深刻な自己欺瞞であり、本当に正直な状態からは程遠いものです。

はたらく細胞的に見ることにして、人体内の細胞や器官の価値を序列化して裁くとどうなるでしょうか。

一見すると、脳細胞や眼球の細胞は重要で高等な機能を営む高貴な細胞で、直腸や肛門は汚れ仕事をする下賤な細胞で、皮膚細胞は同じような細胞がいくらでもいる、さして重要ではない平凡な細胞というふうに序列化できるようにも思えます。

この価値判断によって、人体の運営がなされたとしたら、早晩、その身体は病気になってしまうでしょう。

「God is in the details
神は細部に宿る」
(Ludwig Mies van der Rohe
建築家ミース・ファンデルローエ)の言葉の通り、きめ細やかな美肌の秘訣は、その美しい人の皮膚細胞たちが、大きな愛をこめて小さなことをなすマザー・テレサの精神で、誇りをもって自分の役割を懸命に果たしてくれていることにあります。


この点は、価値判断の重圧から解放されるには?が参考になると思います。

この自己欺瞞、不正直は、価値判断裁きによって起こるわけなので、それを解消するには逆をいけばいいわけです。

つまり、裁きを放棄することによって、本来の状態に戻ることができます。


「Without judgment are all things equally acceptable, for who could judge otherwise?
 裁かずにいれば、すべての物事は等しく受け容れられるものになります。なぜなら、裁かなければ、誰もすべての物事を等しく満足のいくものと判断することしかできないからです。

 Without judgment are all men brothers, for who is there who stands apart?
 裁かずにいれば、万人が兄弟となります。というのも、別々に分離している者などひとりもいないからです。」





Tolerance
寛容



1. God's teachers do not judge.
 神の教師たちは、価値判断して裁くことはしません。

 To judge is to be dishonest, for to judge is to assume a position you do not have.
 裁くことは不正直になることです。というのも、裁くことは、自分が置かれてもいない立場に自分が就いていると仮定するものだからです。

 Judgment without self-deception is impossible.
 自己欺瞞なしには、裁くことは不可能です。

 Judgment implies that you have been deceived in your brothers.
 裁きは、あなたが自分の兄弟たちが誰なのか誤解していることを暗示しています。

 How, then, could you not have been deceived in yourself?
 そうだとすれば、あなたが自分が誰なのか誤解せずにいられたはずがありません。

 Judgment implies a lack of trust, and trust remains the bedrock of the teacher of God's whole thought system.
 裁き信頼の欠如を示しています。そして、信頼は神の教師の思考システム全体の根底をなす基盤であり続けます。

 Let this be lost, and all his learning goes.
 信頼を失ってしまったら、彼のすべての学びは去ってしまいます。

 Without judgment are all things equally acceptable, for who could judge otherwise?
 裁かずにいれば、すべての物事は等しく受け容れられるものになります。なぜなら、裁かなければ、誰もすべての物事を等しく満足のいくものと判断することしかできないからです。

 Without judgment are all men brothers, for who is there who stands apart?
 裁かずにいれば、万人が兄弟となります。というのも、別々に分離している者などひとりもいないからです。

 Judgment destroys honesty and shatters trust.
 裁くことは、正直さを台無しにして、信頼を粉々に打ち砕いてしまいます。

 No teacher of God can judge and hope to learn.
 神の教師は誰ひとりとして、裁きを下しておきながら、学ぶことを期待することはできないのです。


次


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 松山 健 Matsuyama Ken
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