M4-4 神の教師の特性4(優しさ)

2013年07月26日
マニュアル4 0

「すべての魂は、その意志に反して真理を奪われている」という。

正義や節制や善意やその他あらゆる同様の徳についても、奪われているのは同じことだ。

このことをつねに念頭に置く必要が絶対にある。

なぜならば、そうすることで、君はすべての人に対してもっと優しくなるはずだから。

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マルクス・アウレリウス





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マニュアル第4節の続きです。

「優しさ」です。


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「Harm is the outcome of judgment.
 危害とは、価値判断して裁くことの結果だからです。

 It is the dishonest act that follows a dishonest thought.
 危害を加えることは、不正直な思考に引き続いて生じる不正な行動です。

 It is a verdict of guilt upon a brother, and therefore on oneself.
 危害を加えることはある兄弟に対して有罪を宣告することであり、したがって、自分自身に有罪の宣告を下すことです。」




自分がエゴ・身体というアバターであると誤認する自己欺瞞、不正直な思考の結果、他者のことを自分にとって無価値な存在だと判断して裁いて、非難し、危害を加えようと攻撃するという不正な行動が起こります。

そして、危害は、兄弟に有罪宣告することなので、それは、本当の自分の一部を攻撃すること、つまり、自分自身に有罪の宣告を下すことです。



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Gentleness
優しさ



1. Harm is impossible for God's teachers.
 神の教師たちにとって、危害はありえないことです。

 They can neither harm nor be harmed.
 神の教師たちには、危害を加えることも危害を被ることも、いずれもできません。

 Harm is the outcome of judgment.
 危害とは、価値判断して裁くことの結果だからです。

 It is the dishonest act that follows a dishonest thought.
 危害を加えることは、不正直な思考に引き続いて生じる不正な行動です。

 It is a verdict of guilt upon a brother, and therefore on oneself.
 危害を加えることはある兄弟に対して有罪を宣告することであり、したがって、自分自身に有罪の宣告を下すことです。

 It is the end of peace and the denial of learning.
 危害を加えることは平安を終わらせ、学びを否認します。

 It demonstrates the absence of God's curriculum, and its replacement by insanity.
 危害は、神のカリキュラムが去って、狂気に取って代わられたことを実証します。

 No teacher of God but must learn,--and fairly early in his training,-- that harmfulness completely obliterates his function from his awareness.
 神の教師は誰でも、彼の修錬のかなり早い段階で、何を差し置いても、危害というものは完全に自分の役目を自覚できなくさせてしまうものだと学ばなければなりません。

 It will make him confused, fearful, angry and suspicious.
 危害は、彼を混乱させ、恐れさせ、怒らせ、疑い深くさせてしまいます。

 It will make the Holy Spirit's lessons impossible to learn.
 危害は、聖霊のレッスンを学ぶことを不可能にしてしまいます。

 Nor can God's Teacher be heard at all, except by those who realize that harm can actually achieve nothing.
 しかも、神の大いなる教師である聖霊は、危害によっては実際には何も得られないと気づいている者にしかまったく耳を貸してもらうことができません。

 No gain can come of it.
 危害からは、何の益も生じることができません。



2. Therefore, God's teachers are wholly gentle.
 したがって、神の教師たちは完全に優しい者たちだといえます。

 They need the strength of gentleness, for it is in this that the function of salvation becomes easy.
 神の教師たちには、優しさという強さが必要です。というのも、優しさという強みによってこそ、救済という役割を果たすのが容易になるからです。

 To those who would do harm, it is impossible.
 危害を加えようとする者たちには、優しくなることは不可能です。

 To those to whom harm has no meaning, it is merely natural.
 危害を加えることに何の意味も見出さない者たちには、優しくすることはただ自然なことです。

 What choice but this has meaning to the sane?
 正気な者にとって、優しさ以外に何を選べるというのでしょうか。

 Who chooses hell when he perceives a way to Heaven?
 自分が天国への道を知覚しているのに、誰が地獄を選ぼうとするでしょうか。

 And who would choose the weakness that must come from harm in place of the unfailing, allencompassing and limitless strength of gentleness?
 そして、誰が、優しさが備える失敗する余地のないすべてを抱擁する無限の力強さの代わりに、危害を加えることから必ず生じる弱さを選択しようとするでしょうか。

 The might of God's teachers lies in their gentleness, for they have understood their evil thoughts came neither from God's Son nor his Creator.
 神の教師たちの力強さは、彼らの優しさの中に見出すことができます。というのも、彼らは、自分たちの抱く有害な思考は神の子にも彼の創造主にもどちらにも由来しないことを理解しているからです。

 Thus did they join their thoughts with Him Who is their Source.
 こうすることによって、神の教師たちは、自分たちの思考を自分たちの源である神とひとつに結びつけたのです。

 And so their will, which always was His Own, is free to be itself.
 それゆえに、つねに神自身のものであった彼らの意志は、何の妨げもなく神の意志そのものになるのです。


次

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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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