M4-5 神の教師の特性5(喜び)

2013年07月27日
マニュアル4 0

Choosing joy involves spiritual surrender.
喜びを選ぶことは、霊的な明け渡しを意味します。



Marianne Williamson
マリアン・ウィリアムソン



Grief can take care if itself, but to get the full value of a joy you must have somebody to divide it with.
悲嘆に暮れるには、自分ひとりだけでなんとかなる。しかし、歓喜の価値を申し分なく味わうには、あなたには喜びを分かち合うほかの誰かが必要だ。



Mark Twain
マーク・トウェイン




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今回は、神の教師の特性の5つ目です。

「喜び」です。


喜びは優しさの帰結

喜びはひとつ前の神の教師の特性である優しさの帰結です。

優しさのところで出てきたように、神の教師たちは正気を取り戻しているので、自分が危害から免れていることを自覚しています。

すなわち、世界が幻想で自分は天国にずっといる神のひとり子だというのが真実であり、テレビゲーム世界の中で動き回るアバターがどれほど危険な目に遭おうが画面の前でゲームをプレイしている子供は安全なままなのと同じ仕組みで、アバターの状態によって真の自己が影響を受けることはありえないと理解し、自分が操縦しているアバターも含めたすべてのアバターが敵ではなく、神の子の分身として自分自身であると気づいているので、すべてのものに自分の一部として優しさで接することしかできないということです。





アバターという表現

この「自分が操縦しているアバター」という表現で意図しているのは、次のような意味です。

すなわち、神の子としての自覚を得る前は、エゴ・身体というアバターそのものが自分でしたが、神の子としての自覚を得ると、アバターは、自分としてアイデンティティーを抱く対象ではなくなります。

はたらく細胞的に、人体世界をこの世界になぞらえて考えてみると、人間が自分だと思い込んでいる私たちの世界の現状は、全身が麻痺して動かせなかったり、ハンチントン病のように不随意運動が起こり、思い通りに制御できない人にとっての自分の身体と同じように、神の子にとって自分の意志とは無関係に展開し、制御が効かなくなっている自分の一部ということになります。

そして、自分の意志が及ばなかった身体の一部が神経が修復して思い通りに知覚し運動させられるようになった状態が、私たち人間が個別の心として神の子の自覚を取り戻して神の子にアイデンティティーをシフトした状態にスライドさせて相応することになります。


アイデンティティー・シフトによって、人間は本来の語義でのアバターとなる

この場合、神の子の自覚を取り戻した人の子は、神の子にとって思いのままに動かせるようになった右手のような存在であり、いまだ麻痺したり不随意運動を起こしたままの他の身体部位を自分と同じように本来の姿に戻せるよう、その身体の持ち主である魂の命ずるがままに病んだ部分に手当てして癒しを達成すべく奉仕するように、神の子の手足として自分と同じ神の子の一部たちを癒すことに奉仕することになります。


このような気づきを持って生きるなら、以前には外敵と危険に取り囲まれて怯えながら生きていた世界は、まだ目覚めていないだけで、味方であり友であり自分自身でもある兄弟たちしかいない愛すべき者たちと一緒に、彼らと助け合って愛に満ちて生きる喜び溢れる場所に様変わりするはずです。


いわゆる悟り状態は、私たちの自我から影の部分であるエゴというフィルターが抜け神の筆先となって神が自らの思いを幻想世界に伝えるための神の分身となることです。

上記のようにこのサイトではアバターという用語を、神の子が分離幻想を抱いて迷妄の世界をさまよう私たち人の子、神の子を閉じ込める牢獄を指す趣旨の言葉として用いていますが、本来、アバターという言葉の由来は、神が自由に使える道具となることを、ヒンドゥー教の神話で、「この世に現れた神仏の化身」や「思想などの体現者」などを意味する言葉である、サンスクリット語のアヴァターラら来ています。


神の子を人質として幽閉するののをやめて、宿してもてなす主人となる

ですので、この世に生きる私たちの究極の使命は、エゴという牢獄から脱して、聖霊の権化となり神の意のままになるアバターとして、神の意志を果たすための道具となることだといえるでしょう。

これは人の子である私たちが、エゴとして神の子を人質にとったままでいるのをやめて、聖霊に従って神を宿す主人となることです。

「7. Would you be hostage to the ego or host to God?
 あなたは、エゴの人質になりたいのでしょうか、それとも神を宿したいのでしょうか。

 You will accept only whom you invite.
 あなたが受け入れるのは、自分の招く客だけです。

 You are free to determine who shall be your guest, and how long he shall remain with you.
 あなたは、誰を自分の客とするか、そして、その客がどれくらいの間あなたの許に留まるか、自由に決めることができます。

 Yet this is not real freedom, for it still depends on how you see it.
 しかし、このことは真の自由ではありません。というのは、その決定は依然として、あなたが客として招く存在をどう見るのかに左右されるからです。

 The Holy Spirit is there, although he cannot help you without your invitation.
 聖霊はあなたからの招待がなければ、あなたを助けることができませんが、それでも、聖霊は確かにあなたの許にいます。

 And the ego is nothing, whether you invite it in or not.
 そして、あなたがエゴを招き入れようが入れまいが、エゴは無のままです。

 Real freedom depends on welcoming reality, and of your guests only the Holy Spirit is real.
 真の自由は、現実を喜んで受け入れることにかかっています。そして、あなたの招待しようとする客たちの中で実在するのは、ただ聖霊だけです。

 Know, then, Who abides with you merely by recognizing what is there already, and do not be satisfied with imaginary comforters, for the Comforter of God is in you.
 それゆえ、単純に、すでにそこにあるものを認識することによって、あなたの傍に誰が留まっているのかを知りなさい。そして、想像上の慰め役たちなどで満足しないでください。なぜなら、あなたの中には聖霊という神からの大いなる慰め主がいるからです。」T11-2 癒しへの招待







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Joy
喜び



1. Joy is the inevitable result of gentleness.
 喜びは、優しさから当然導かれる成果です。

 Gentleness means that fear is now impossible, and what could come to interfere with joy?
 優しいということは、いまや恐れることが不可能になったことを意味します。そうであるなら、いったい何が喜びを妨げうるというのでしょうか。

 The open hands of gentleness are always filled.
 優しさで開かれた両手は、つねに満たされています。

 The gentle have no pain.
 優しい者はいかなる苦痛も抱くことはありません。

 They cannot suffer.
 優しい者たちは悩み苦しむことができません。

 Why would they not be joyous?
 どうして優しい者たちが、喜びに満ち溢れずにいられるでしょうか。

 They are sure they are beloved and must be safe.
 優しい者たちは、自分たちが愛されていて絶対に安全だと確信しています。

 Joy goes with gentleness as surely as grief attends attack.
 悲嘆が攻撃に伴うのと同じくらい、歓喜が優しさに伴うのは間違いありません。

 God's teachers trust in Him.
 神の教師たちは、神を信頼しています。

 And they are sure His Teacher goes before them, making sure no harm can come to them.
 そして、神の教師たちは、神の遣わす聖霊という大いなる教師が自分たちの前を進み、絶対にいかなる害悪も自分たちの許に訪れないようにしてくれていると確信しています。

 They hold His gifts and follow in His way, because God's Voice directs them in all things.
 神の教師たちは神の贈り物を携えて、神の道を辿ります。なぜなら、神の大いなる声は、あらゆることについて神の教師たちを導いてくれるからです。

 Joy is their song of thanks.
 喜びは、彼らの感謝の歌声です。

 And Christ looks down on them in thanks as well.
 そして、キリストも同じように感謝しながら、彼らを見守っています。

 His need of them is just as great as theirs of Him.
 神の教師たちがキリストを大いに必要としているのと同じように、キリストも神の教師たちを大いに必要としているからです。

 How joyous it is to share the purpose of salvation!
 救済という目的を分かち合うのは、なんと喜ばしいことでしょうか。


次

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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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