ワークブック レビュー序文
Profound joy of the heart is like a magnet that indicates the path of life.
心の底からの深い喜びは、人生の道を指し示す方位磁石のようなものです。

Mother Teresa
マザー・テレサ
神の臨在を体験していないふたりの人間のうち、神を否認する人間のほうがおそらく神に近いところにいる。

Simone Weil
シモーヌ・ヴェイユ(「重力と恩寵」25 浄めるものとしての無神論より)

お疲れさまでした。ワークブックのレッスン50までが終わりました!
毎日よく継続していただきました!

だいぶレッスンが進んできたので、自分の中での変化を実感されていらっしゃる方も多いと思います。
みなさんは、きっと自分の歩む人生の道に迷ったり、この道を進んでよいのか疑念を抱いたり、引き返すべきだろうかと思いあぐねたりという経験をして、人生の道を照らす燈、羅針盤、北極星のような指針を与えてくれるのではないかという思いで奇跡のコースに出会い、コースに真摯に取り組むようになられたものと思います。
冒頭でマザー・テレサが語るように、心の底からの深い喜びは、人生の道を指し示す方位磁石であり、奇跡のコースはこの方位磁石が自分の中にあるということを教えてくれます。
けれど、大人になってからは、表面的な快楽はいくらでもあるけれど、心の底から深い喜びを味わったことはあまり記憶にないなぁ、振り返って数えるほどで、なんだか義務感で生きているような感覚だという方も、けっして少なくないと思います。
コースに限らず、スピリチュアル書籍や自己啓発本、宗教書等には、満たされて自然に湧く意図よりも、満たされず、乾きや飢えに駆り立てられる願望によって、救いを求める心境からたどり着くほうが多いはずです。
おそらく心の底からの深い喜びが味わえなくなっているとしたら、それは、フリードリヒ・ニーチェの言う奴隷道徳が知らないうちに骨の髄まで染み込んでいるせいです。

Friedrich Nietzsche
ニーチェ
このサイトでは、冒頭の名言をはじめとして、ニーチェの考え方をちょこちょこと紹介しています。
ニーチェは、「神は死んだ」(「悦ばしき知恵」、「ツァラトゥストラはかく語りき」)というフレーズで有名なので、神の下に帰還するコースの教えとは相容れないように感じるかもしれません。
けれど、ニーチェの意図は、民衆を司牧する統治システムの基盤になっているキリスト教の精神支配によって自分の頭で思考する力を奪われて世界に末人(「生きてはいるけれど終わっちゃっている人」とでもいった意味の「超人」とは反対の人を指す言葉)が増える一方で、超人が生まれようがない状況の打破にあり、キリスト教にアンチの姿勢は示しはしても、キリストその人の教えを否定することにはありませんでした。
ニーチェの発想の仕方は、コースの学びに非常に有益なので、まとめサイトや入門書からでよいので、ぜひ触れてみてください。
きっと自分が心の底からの喜びを忘れているのがなぜなのか気づき、それを取り戻すきっかけを与えてもらえると思います。
さて、レッスン51以降では、これまでのレッスンの復習が始まります。
復習に入る前の心構えを述べる序文をご紹介します。

First Review – Introduction
レビュー1 ― 序文
1. Beginning with today we will have a series of review periods.
今日から私たちは、しばらくこれまでの復習を続ける期間に入ります。
Each of them will cover five of the ideas already presented, starting with the first and ending with the fiftieth.
毎日の復習では、これまでレッスン1からレッスン50までに出てきた考えを5つずつ扱います。
There will be a few short comments after each of the ideas, which you should consider in your review.
一つひとつのレッスンのテーマの引用のあとに、多少短めの注釈があるので、復習する際には、この注釈をよく考えてみるようにしてください。
In the practice periods, the exercises should be done as follows:
実習時間では、次のように練習を行うようにしてください。
2. Begin the day by reading the five ideas, with the comments included.
注釈も含めて5つの考えを読むことで、1日を始めるようにしてください。
Thereafter, it is not necessary to follow any particular order in considering them, though each one should be practiced at least once.
そのあとは、それらの5つの考えと注釈について考える際に、特定の順番に従う必要はありませんが、少なくとも1回は、それぞれの考えを実習するようにしてください。
Devote two minutes or more to each practice period, thinking about the idea and the related comments after reading them over.
各実習時間には、2分以上はかけるようにして、その考えと関連する注釈を読んだあと、それらについて考えてみてください。
Do this as often as possible during the day.
日中は、できるだけ頻繁にこの練習を行ってください。
If any one of the five ideas appeals to you more than the others, concentrate on that one.
もし5つの考えのうちのどのひとつの考えであれ、ある考えがほかの考えよりも自分に訴えかけてくるように感じるなら、そのひとつの考えに集中するようにしてください。
At the end of the day, however, be sure to review all of them once more.
しかし、その日の終わりには、忘れずにそれら5つの考えのすべてをもう一度おさらいするようにしてください。
3. It is not necessary to cover the comments that follow each idea either literally or thoroughly in the practice periods.
実習時間には、一つひとつの考えに続く注釈を文字どおりに、あるいは、完全にこなそうとする必要はありません。
Try, rather, to emphasize the central point, and think about it as part of your review of the idea to which it relates.
むしろ、その中核となるポイントを押さえて、そのポイントに関連する考えもそのテーマとなっている考えの復習の一部として考えるようにしてください。
After you have read the idea and the related comments, the exercises should be done with your eyes closed and when you are alone in a quiet place, if possible.
考えと関連する注釈を読んだあとは、もし可能なら、あなたがひとりきりになれる静かな場所で、目を閉じて練習するようにしてください。
4. This is emphasized for practice periods at your stage of learning.
今のあなたの学びの段階においては、実習期間を有意義にするために、このような環境で練習することが重要です。
It will be necessary, however, that you learn to require no special settings in which to apply what you have learned.
とはいえ、あなたはいずれ、自分の学んだことを適用するために特別な環境は何も必要ないと学ばなければならなくなるでしょう。
You will need your learning most in situations that appear to be upsetting, rather than in those that already seem to be calm and quiet.
すでに沈静化したように思える状況よりも、現に狼狽させられるように思える状況においてこそ、あなたは自分が学んでいることを必要とするようになるはずです。
The purpose of your learning is to enable you to bring the quiet with you, and to heal distress and turmoil.
あなたが学ぶ目的は、あなた自身が静寂をもたらして苦悩や混乱を癒せるようになることだからです。
This is not done by avoiding them and seeking a haven of isolation for yourself.
苦悩や混乱を避けて自分だけでひとりきりでいられる逃げ場を探し求めていたのでは、この目的を達成することはできません。
5. You will yet learn that peace is part of you, and requires only that you be there to embrace any situation in which you are.
あなたはやがて、平安が自分の一部であり、自分の置かれたいかなる状況においても、その状況をまるごと受け入れる必要があるだけだと学ぶでしょう。
And finally you will learn that there is no limit to where you are, so that your peace is everywhere, as you are.
そして、あなたは最終的には、自分のいる場所には一切の制約が存在しないので、自分がどこにいようと、そこで自分は平安でいられると学ぶでしょう。
6. You will note that, for review purposes, some of the ideas are not given in quite their original form.
考えのいくつかは、復習の効果を上げるために、そのレッスンで示された元のままの形では提示されていないことにあなたは気づくでしょう。
Use them as they are given here.
それらについては、ここで示されている形のまま使うようにしてください。
It is not necessary to return to the original statements, nor to apply the ideas as was suggested then.
元の言葉に戻す必要はないし、元のレッスンの際に提案された通りに考えを適用する必要もありません。
We are now emphasizing the relationships among the first fifty of the ideas we have covered, and the cohesiveness of the thought system to which they are leading you.
ここで私たちが重点を置いているのは、これまで扱った最初の50の考えがどのようにつながり合っているのか理解して、この50のレッスンがあなたを導こうとしている思考システムが一貫していることを理解することだからです。

