レッスン81「レッスン61と62の復習」

レッスン81〜90 2

他人に迷惑をかけないなんてくだらないことを誰が言ったのかしらないんですけれども、人間はいるだけでお互いに迷惑なんです。お互いに迷惑をかけあって生きているんだというふうに認識すべきだってぼくは思う。

宮崎駿



I can do things you cannot, you can do things I cannot; together we can do great things.

私にはあなたにできないことができます。あなたは私にできないことができます。私たちが一緒に力を合わせれば、きっとすばらしいことができるでしょう。

Mother Teresa
マザー・テレサ



レッスン81です。





今日、復習するテーマは、次のふたつです。


61 I am the light of the world.
 私は世界の光だ。


62 Forgiveness is my function as the light of the world.
 赦しこそ、世界の光としての私の役目だ。



さて、復習期間は、無味乾燥なものになりがちなので、おまけとして、書籍や映画等をご紹介したいと思います。

今回の復習期間では、スティーブン・R・コヴィー先生の著作をご紹介します。

まず、初日の今日ご紹介するのは、当然ながら、世界的ベストセラーである「7つの習慣」です。



本屋さんに行くと、よく置いてあり、あまりにアピールされすぎていて、かえって天邪鬼的な反発を覚えて読んでいないという方もいらっしゃるかもしれません。そんな方にほど、読んでいただきたい本です。

この本は、サブタイトル「人格主義の回復」にあらわれているように、個性主義の小手先のテクニックではなく、人格の陶冶による成功を助けるものであり、「成功」といっても、個人的な自立を達成する「私的成功」も大切にしますが、それは相互依存による「公的成功」の基盤として位置づけられるにすぎません。

この本が目指すのは、エゴが個人としての栄達を遂げることではなく、兄弟たちとの相互依存関係の中で「シナジー」を創り出すことです。

他の記事でも触れたことがありますが、この本で述べられる第6の習慣「シナジーを創り出す」は、まさに奇跡を起こすことにほかなりません(T2-5 ミラクル・ワーカー)。

コースが語る救いの公式は、救済はひとりきりではなしえず、他者との関係の中での助け合いを通じてしかなしえないという仕組みでした(T12-2 神を思い出す方法)。

私たちも個人として独立して成功するだけでは、奇跡を起こし、救いを実現することはできません。


奇跡のコースは、偽りの自己像であるエゴによって我を忘れてしまっている神の子が自己を思い出すためのアンラーニングに焦点を合わせる聖霊の教えであるがゆえに、どうしても宿命的に、影としてエゴを生み出す元であるパーソナル・セルフが幻想世界でどう生きるかという小さな自己の世渡りについての教えはその学習過程から外れざるをえません。

というのも、夢を見ている人を夢から目覚めさせようとするうえで、その人がなりきっている夢の主人公が夢物語の世界でよりよく満足のいく人生を歩むよう手助けすることは、眠る人の夢へののめり込みを支援することであり、眠りから覚まそうとするベクトルとは反対で、目的を挫くことになるからです。

コースが私たちに語りかけるのは、聖霊が目を覚まさせようとする神の子は、眠りこけて夢を見て、夢の中で私たち人の子というアバターになりきっていて、パーソナルセルフに対して語りかけることによって夢見る神の子に学ばせるしか手立てがないからでしかありません。

この意味で、コースにとっては、私たち夢の登場人物が幸福な物語の主人公になろうが不幸な主人公になろうが、そんなことは要点ではないことになります。

とはいえ、コースを学ぶ私たち人の子の側からすると、矛盾的表現になりますが、コースを学んで正しくを当ててエゴをを消し去るには、その前に、個人として成熟した自我を確立しておくことが必要になるということがいえます。

というのも、コースはエゴの解体の手引書なわけですから、個性主義に囚われた未熟なパーソナル・セルフ(=エゴ)にとってはコースの言うことは自分の信じる分離幻想とは真逆の非常識な異端思想なので、とうてい受け入れられるものではないからです。

エゴ本位の未熟なパーソナル・セルフのままコースを学んでも、理解することはできないし、かえってコースのドラスティックな表現箇所にひっかかったり、世界は幻想だという思考から虚無感を覚えて、毒杯をあおったように人格が混乱するだけでしょう。

そして、Oshoが言うように、エゴは無だとしても、幻想のエゴを抱いている以上、持っていないものを捨てることはできないし、果実が落ちるには熟する必要があるのだから、エゴを落とそうと思うなら、まずやるべきことはしっかりとエゴが自分の重みで地面に落ちるまで自我を成長させてあげることが重要だと思います(W2ST-12.エゴってなに? さらにOshoが言うには、東洋ではエゴのないことが望ましいという風潮があるため、東洋人はエゴが成長せずに未熟なままになりがちなので、かえって東洋ではエゴを消滅させることが非常に難しい、というよりも、ほとんど不可能だと述べています。ここは私たち日本人が自戒すべきポイントと言えるでしょう。)

したがって、コースを学ぶには、その前に、しっかりと自我を成長させて確立するということが先決になるといえます。

聖霊の教えを経糸(たていと)とするなら、その教えを学ぶ主体となるパーソナル・セルフが私的成功を遂げて、経糸の間を通り抜ける杼(ひ)となって、個人の人生という緯糸(よこいと)を経糸の間に通して相互依存による公的成功を実現することがシナジーの奇跡によって贖罪という織物を織り上げることになるのだと思います。



7つの習慣には、まんがその他の副読本がたくさん出ていますが、つぎの本がとても簡潔にわかりやすくまとまっていて、おすすめです。




また、実際の活用例として

人生は「失敗(チャレンジ)」でできている ~「7つの習慣」で自分の未来をつくった子どもたち

が参考になると思います。

失敗



さあ、本の紹介が長くなりましたが、レッスンに戻りましょう。

まず、復習のやり方についての序文の要約です。

[序文]

1.前回の復習期間後のレッスンについて毎日ふたつずつの考えを復習します。

毎日の前半は、その二つのうちの一つの考えに、その日の後半は、もう一つの考えに当てます。

1日のうち、1回の長い実習時間と、それぞれの考えの実習を頻繁に行う短い実習時間をとります。


2.長いほうの実習時間は、次のような一般的な形式に従います。

約15分をそれぞれの実習にかけるようにして、その日の考えとそれについての復習の課題として組みこまれている注釈について考えます。

3、4分ほどかけて注釈をゆっくりと読み、必要に応じて数回繰り返し、それから、目を閉じて、耳を澄まします。


3.もし心が横道に逸れてしまうように感じるときは、その日の考えと注釈を読むという練習の第一段階を繰り返す必要がありますが、できるだけ実習時間の大半を静かにただ注意深く耳を澄まして過ごすようにします。

自分のことを待っているメッセージがあり、自分はそのメッセージを受け取ることになると確信してください。

そのメッセージは自分のものであり、それは自分の望むものだと覚えておいてください。


4.気を逸らせるような思いに直面しても、決意を揺らがせず、気を逸らすような思いがどのような形をとろうとも、それらの思いには何の意味も力もないことを理解して、意志にはどのような空想や夢をも凌ぐ力があることを忘れず、気を逸らすような思いを、必ず成功するという自分の決意で置き換えます。

自分の意志が、あなたを助けてそれらの空想や夢のすべてを切り抜けさせて、自分をそれらの空想や夢のすべてを越えた場所まで運んでくれると信頼します。


5.これらの実習時間を、道であり、真理であり、そして生命である存在への捧げものとみなして、幻想や死の思いといった脇道に迷いこんでしまうことを拒絶して、救済に献身し、毎日、自分の役目が果たされないままにはしないと決意します。


6.短いほうの実習時間でも同様に、自分の決意を再確認するようにし、その際には、考えを一般的に適用する際には元のままの形を用い、必要に応じて、より具体的な形を用いる。

その日のテーマの提示に続く注釈の中に、いくつかの具体的な形が示されているが、それらは単に一例を提示しているだけであり、重要なのは、自分が使う際に用いる具体的な言葉そのものではないと理解する。


Workbook Lesson 81



Review of Lessons 61 – 62
レッスン61と62の復習





Our ideas for review today are:
私たちが今日復習するのは次の考えです。



1. [61]
 I am the light of the world.
 私は世界の光だ。



 How holy am I, who have been given the function of lighting up the world!
 世界を照らし出す役割を与えられるとは、私はなんと神聖な存在なのだろう。

 Let me be still before my holiness.
 私が落ち着いて自分の神聖さを受け入れられますように。

 In its calm light let all my conflicts disappear.
 私の神聖さの優しいに包まれて、私のすべての葛藤が消え去りますように。

 In its peace let me remember Who I am.
 その平安の中で、私が本当の自分は誰なのか思い出せますように。



2. Some specific forms for applying this idea when special difficulties seem to arise might be:
 特別に困難な状況が生じるように思うときには、次のような具体的な形でこの考えをあてはめてみてください。


Let me not obscure the light of the world in me.
私が自分の中にある世界を覆い隠してしまいませんように。

Let the light of the world shine through this appearance.
世界が、この見せかけの状況を通り越して輝きますように。

This shadow will vanish before the light.
世界を前にすれば、こんな影など消えてしまうだろう。



3. [62]
 Forgiveness is my function as the light of the world.
 赦しこそ、世界の光としての私の役目だ。



 It is through accepting my function that I will see the light in me.
 自分の役目を受け入れることを通して、私は自分の中にある光を見ることになる。

 And in this light will my function stand clear and perfectly unambiguous before my sight.
 そして、この光の中において、私の目の前に、自らの役目がはっきりと完璧な明瞭さで姿を現すだろう。

 My acceptance does not depend on my recognizing what my function is, for I do not yet understand forgiveness.
 私が自分の役目が何であるか見分けがつかなくても、私は自分の役目を受け入れることができる。なぜなら、私はまだ赦しを理解していないからだ。

 Yet I will trust that, in the light, I will see it as it is.
 しかし、私は、やがてその光の中で、自分が自らの役目をありのままに理解するようになると信頼する。



4. Specific forms for using this idea might include:
 具体的な形で「赦しこそ、世界の光としての私の役目だ」という考えを用いるための例としては、次のようなものになる。


Let this help me learn what forgiveness means.
これが、赦しが何を意味するかを私が学ぶ助けとなりますように。

Let me not separate my function from my will.
私が自分の意志から自分の役目を切り離してしまうことがありませんように。

I will not use this for an alien purpose.
私が自分の役目を自分の意志とは相容れない目的のために用いることがありませんように。


名称未設定


それでは、ブリトニーさんのレッスンです。



次

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 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

コメント2件

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Kino  

kenさん、いつも有難うございます。レッスン60〜80は核心に迫る大切な教えばかりですが、以前ほど集中出来ず辛かったです。早くも復習の機会が訪れて正直嬉しいです。仕切り直して頑張ります!これからもどうぞ宜しくお願い致します。

2013年09月02日 (月) 12:26

ken  

がんばりましょう!

Kinoさん、いつもありがとうございます。
ちゃんと、そこら辺のことまで考慮してレッスンが組まれているのでしょうね。
レッスンはまだ4分の1にも達していませんが、ゆっくりとがんばって行きましょうね!

2013年09月02日 (月) 16:40
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