C1 Mind - Spirit 心-霊

用語解説 0

We are material beings for but a moment in time, but we are spiritual beings forever.
私たちは時間の中でしばらくの間、物質的存在となりますが、私たちは永遠に霊的な存在のままです。



Marianne Williamson
マリアン・ウィリアムソン



We are not human beings having a spiritual experience. We are spiritual beings having a human experience.
私たちは、霊的な体験をする人間なのではない。私たちは、人間という体験をしている霊なのである。

Pierre Teilhard de Chardin
ピエール・テイヤール・ド・シャルダン




今回は、用語解説から「心と霊」についての一節をご紹介します。




大いなる心(Mind)= 神と神の子キリストが共有する唯一の心

小さな心(mind)= 大いなる心が分裂したとエゴが錯覚させている大いなる心の一区分。エゴ聖霊の2つの部分で構成される

霊(spirit)= 魂(soul)

正しい心の状態=聖霊に耳を傾ける心境

間違った心の状態=エゴの声を聞く心境

意識聖霊エゴのメッセージを受け取る受動的な心理機構

「3. Spirit is the part that is still in contact with God through the Holy Spirit, Who abides in this part but sees the other part as well.
 霊は、聖霊を介して、依然として神とコンタクトを保っている部分です。聖霊は、霊の部分に留まっていますが、もうひとつの部分についてもよく理解しています。

 The term "soul" is not used except in direct biblical quotations because of its highly controversial nature.
 『魂』という用語は、直接聖書を引用する場面以外では用いられてはいません。なぜなら、魂という言葉は本質的に非常に論争を呼び起こしやすい性質を備えているためです。

 It would, however, be an equivalent of "spirit," with the understanding that, being of God, it is eternal and was never born.
 しかしながら、神に由来するがゆえに、永遠にして決して生まれたことのない存在だという理解があれば、魂は『霊』の同義語と言って差し支えありません。」

「魂」 "soul" という用語が聖書の引用箇所以外では用いられていないと述べられています。実際、FIP版では "soul" はほとんど用いられていません。

しかし、UrtextやOriginal Editionでは、FIP版で"spirit"となっている箇所の多くに "soul"が用いられており、もともとは "soul"であったところが"spirit"に変更されたことがわかります。




さて、奇跡のコースをある程度学ばれた方は、コースが情緒的なものではなく、きわめて論理的かつ実践的で、どちらかと言えば、理系的な思考体系を採用していることに気づかれると思います。

ですから、用いられる言葉の定義の重要性は否定できません。

とくに、従来から存在する言葉に従来とは違った意味がこめられて用いられていることが多いだけに、用語の定義を曖昧なままにしておくと、誤解のもとにもなりかねません。

たとえば、「赦し」と「許し」を混同したまま贖罪を理解しようとしても、混乱の度を増すばかりでしょう。


しかし、用語解説の序文が述べているように、コースは道具として思考を用い、用語の意義を明確化はしますが、言葉を弄ぶ哲学的恣意や用語法に厳密にこだわることをしません。

コースは、贖罪のためには、知覚の修正が必要なので、そのために、エゴの枠組みの中にとどまって、あえて象徴するものを表現するには力不足な言葉というものを用います。


そもそも万能ではない言葉にはつねに論争の余地が残されており、議論しようと思う人には、いくらでも論争のネタを提供してくれます。

この点でも、コースは、きわめて実践的です。

答えなどどこにもなく、体験があるだけだから、用語についての論争をしているくらいなら、学習を進めたらどう?と言います。

用語法にこだわって、遅々としてテキストが進まないという人よりも、いまいちよく言葉の意味が掴めてないけど、なんとなくこんなもんだと自分なりに考えながら、読み進めて、進むつど、自らの体験を通してその概念を修正して精緻化していく人のほうが先に進めるはずです。

ある程度の大らかさ、大雑把さは必要なことでしょう。

少なくとも、指示代名詞が、神と子と聖霊の三者のどれを指すのかわからないといって悩んで先に進めないなどということのないくらいの大雑把さは必要でしょう。

三位一体なのですから、存在と顕現と作用(働き)の側面の相違だけで、根本的には同じものなわけですから、置き間違えたとしても、たいした間違いではないはずです。


Bruce Lee :
Don't think, Feel, it is like a finger pointing out to the moon, don't concentrate on the finger or you will miss all that heavenly glory.


Morpheus:
Neo, sooner or later you're going to realize just as I did that there's a difference between knowing the path and walking the path.


Mind - Spirit
心-霊


1. The term mind is used to represent the activating agent of spirit, supplying its creative energy.
 心という用語は、霊が自らの創造的なエネルギーを供給して霊の代わりに活動させる主体を指し示すものとして用いられています。

 When the term is capitalized it refers to God or Christ (i.e. the Mind of God or the Mind of Christ).
 この心という用語が「大いなる心」として大文字で表記される場合、それは、神やキリストの心(すなわち、神の大いなる心、つまり、キリストの大いなる心)を指します。

 Spirit is the Thought of God which He created like Himself.
 霊とは、神が神自身と同じものとして創造した神の大いなる思いのことです。

 The unified spirit is God's one Son, or Christ.
 統合された霊は、神のひとり子、つまりキリストのことです。



2. In this world, because the mind is split, the Sons of God appear to be separate.
 この世界では、心は分裂しているので、神の子供たちは分離しているように見えます。

 Nor do their minds seem to be joined.
 しかも、彼らの小さな心同士は結びついているようには見えません。

 In this illusory state, the concept of an "individual mind" seems to be meaningful.
 この錯覚した心境においては、「個別の心」という概念が意味をなすように思えます。

 It is therefore described in the course as if it has two parts; spirit and ego.
 それゆえ、コースでは、小さな心が、まるで霊とエゴというふたつの部分を持つかのように描写しています。

 

3. Spirit is the part that is still in contact with God through the Holy Spirit, Who abides in this part but sees the other part as well.
 霊は、聖霊を介して、依然として神とコンタクトを保っている部分です。聖霊は、霊の部分に留まっていますが、もうひとつの部分についてもよく理解しています。

 The term "soul" is not used except in direct biblical quotations because of its highly controversial nature.
 「魂」という用語は、直接聖書を引用する場面以外では用いられてはいません。なぜなら、魂という言葉は本質的に非常に論争を呼び起こしやすい性質を備えているためです。

 It would, however, be an equivalent of "spirit," with the understanding that, being of God, it is eternal and was never born.
 しかしながら、神に由来するがゆえに、永遠にして決して生まれたことのない存在だという理解があれば、魂は「霊」の同義語と言って差し支えありません。



4. The other part of the mind is entirely illusory and makes only illusions.
 小さな心のもうひとつの部分は、完全に錯覚に基づくもので、幻想だけを生み出します。

 Spirit retains the potential for creating, but its Will, which is God's, seems to be imprisoned while the mind is not unified.
 霊は、創造する潜在能力を保ってはいますが、小さな心が統合されないかぎりは、神の意志でもある霊の大いなる意志は幽閉されているように見えます。

 Creation continues unabated because that is the Will of God.
 それでも、創造は、神の意志であるがゆえに、弱まることなく存続しています。

 This Will is always unified and therefore has no meaning in this world.
 神の大いなる意志はつねに統合されており、それゆえ、この世界においては何の意味も持ちません。

 It has no opposite and no degrees.
 神の大いなる意志には対極はなく、程度もありません。



5. The mind can be right or wrong, depending on the voice to which it listens.
 小さな心は、それがどちらの声に耳を貸すかによって、正しくあることも間違った状態にあることもできます。

 Right-mindedness listens to the Holy Spirit, forgives the world, and through Christ's vision sees the real world in its place.
 正しい心の状態は聖霊に耳を傾け、この世界を赦し、そしてキリストのヴィジョンを通して、この世界の代わりに真の世界を見ます。

 This is the final vision, the last perception, the condition in which God takes the final step Himself.
 この正しい心の状態は、最終的なヴィジョンであり、最後の知覚であり、神が自ら最後の一歩を踏み出すための条件です。

 Here time and illusions end together.
 ここで、時間と幻想はともに終焉を迎えます。



6. Wrong-mindedness listens to the ego and makes illusions; perceiving sin and justifying anger, and seeing guilt, disease and death as real.
 間違った心の状態は、エゴに耳を貸して幻想を作りあげ、罪を知覚し、怒りを正当化しては罪悪感や病気や死を実在するものとして見ることになります。

 Both this world and the real world are illusions because right-mindedness merely overlooks, or forgives, what never happened.
 この世界も真の世界も、ともに幻想です。なぜなら、正しい心の状態は単に、一度も起こってもいないことを無視する、つまり赦すだけだからです。

 Therefore it is not the One-mindedness of the Christ Mind, Whose Will is One with God's.
 それゆえ、この世界も真の世界も、その意志が神の大いなる意志とひとつであるキリストの大いなる心の持つ一なる心の状態ではありません。



7. In this world the only remaining freedom is the freedom of choice; always between two choices or two voices.
 この世界で唯一残っている自由は選択の自由だけです。その選択は、つねにふたつの選択肢、つまり、ふたつの声の間でどちらを選ぶのかというものです。

 Will is not involved in perception at any level, and has nothing to do with choice.
 意志は、いかなるレベルにおいても、知覚に関わることはないので、選択にはまったく関与しません。

 Consciousness is the receptive mechanism, receiving messages from above or below; from the Holy Spirit or the ego.
 意識というのは、聖霊からの高次のメッセージ、あるいは、エゴからの低次のメッセージを受け取る受動的な心の仕組みのことです。

 Consciousness has levels and awareness can shift quite dramatically, but it cannot transcend the perceptual realm.
 意識には複数のレベルがあり、自覚がきわめて劇的に変化することがありえますが、意識には知覚の領域を超越することはできません。

 At its highest it becomes aware of the real world, and can be trained to do so increasingly.
 意識の最も高いレベルにおいては、意識は真の世界を自覚するようになり、訓練によってますます真の世界を自覚できるようになってゆきます。

 Yet the very fact that it has levels and can be trained demonstrates that it cannot reach knowledge.
 しかし、意識には複数のレベルがあり、訓練されうるという事実こそがまさに、意識は知識に到達することができないことを物語っています。


次




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 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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