レッスン83「レッスン65と66の復習」

レッスン81〜90 0




A peacemaker is not merely someone who protests against the war; he is one who is inwardly so yielded to Christ in spirit and purpose that He can be called a "son of God."
ピースメイカーは、単に戦争に反対し抗議する者を言うわけではない。ピースメイカーとは、内面において、「神の子」と呼ばれうるほどまで徹底して、霊的にも目的においてもキリストに自らを明け渡した者を言うのだ。

Where he goes, God goes and where God goes, he goes.
彼が行くところに神は行き、そして、神の行くところに彼は行く。

He is fearless, calm, and bold.
彼は恐れを知らず、穏やかで、果敢だ。

Peace emanates from him the way light and heat radiate from fire.
炎が熱を放射するように、彼から平安が発して道を照らし出す。



Francis Frangipane,
フランシス・フランジパン(The Three Battlegroundsより)



We do not need guns and bombs to bring peace, we need love and compassion.
平和をもたらすために、私たちには銃も爆弾も要りません。私たちに必要なのは愛と思いやりの心です。



Mother Teresa
マザー・テレサ



Fools learn from experience. I prefer to learn from the experience of others.
愚か者は経験によって学ぶが、私は他者の経験から学ぶほうがよい。

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Otto Eduard Leopold Fürst von Bismarck-Schönhausen
オットー・フォン・ビスマルク



私たちが敵との戦いに正義を求めるなら、まず初めに「各自の心の内にある敵」と折り合いを付けなければならない。「外の」世界のどこにでもいるのと同じくらい、私たちの内側にも悪党はいるのだから。自分の皮膚の外側の世界は内側の世界としての自分自身と同様だ、ということに気づいたときは特にそうである。この自覚がないため、猛り立つ平和主義者ほど好戦的な者はいないし、反帝国主義者ほど争い好きで国家主義的な者はいない。

争う者たちが皆それぞれの「相互依存性」を認識しており、その認識のお陰で争いが「度を超すことのない程度」に保つことが出来る。この認識は、あらゆる戦いに限度を設定するための絶対不可欠の騎士道なのだ。

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アラン・ワッツ



レッスン83です。

今日はレッスン65と66の復習です。



[65] "My only function is the one God gave me."
「私の唯一の役目は、神が私に与えた役目だけだ」

[66] "My happiness and my function are one."
「私の幸せと私の役目はひとつのものだ」


今日は、「第3の案」をご紹介します。

3

この本は7つの習慣での「第6の習慣シナジーを創り出す」を実践的に述べた本です。

シナジー=奇跡を学ぶ私たちにとって大切な参考書です。


法律家である私にとっては、この本は職業指針として大切なものを与えてくれる本でもあります。


Matthew 5:9
マタイによる福音書第5章9節

Blessed are the peacemakers, for they shall be called sons of God.
幸いなるかな、平和ならしむる者、彼らは神の子と唱えられん。

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本書では第6章を「第3の案と法律」と題して、上のマタイ福音書の山上の垂訓の一節、そして、リンカーンの「法律家はピースメーカーとなる最高の機会に恵まれている」との言葉を引いて、法律家の真の役割は、訴訟等の紛争での勝利するための敵対的な闘争にあるのではなく、正義と公正を超越してシナジーに至る「ピースメーカー」となることにあると語られます。

弁護士の仕事には、人の紛争、喧嘩ごとに首を突っ込んで、依頼を受けて代理戦争を行う傭兵のような側面があるのは事実です。

このような仕事を傭兵のようなメンタリティで続けるなら、日常的に戦争状態に身を置く兵士のように疲弊してしまうし、少なくとも、敵対的な世界観を抱くことにつながりやすいことは否めません。

ジェームズ・ガン監督のテレビドラマシリーズ「ピースメイカー」の主人公ピースメイカーの信条は「平和を実現させるためならどんな暴力も厭わず、どれだけ犠牲者を出してもかまわない!」です。

この概念矛盾っぷりには「健康のためなら死んでもいい」に通じる滑稽さが漂い、思わず笑ってしまいます。

しかし、特定の陣営の利益追求を推し進めると、滑稽さは影を潜め、この理念が正義としてまかり通るようになります。
平和を実現するためには、銃も爆弾もいるし戦争も必要だとみんなが信じているからこそ、世界規模でも個人同士でも戦争、紛争がなくならないわけです。

マザー・テレサの言うように、世界平和であれ個人の内心の平安のためであれ、平和に必要なのは武器ではなく思いやりの心であるのは間違いありません。

もっとも、マザーのように愛の源泉に直結してはおらず、エゴに支配されている私たちにとって、自分で痛い目を見ずに、ビスマルクのように他者や歴史だけから学ぶのは困難で、自分で痛い目を見てはじめて学ぶことができるというのが実際のところです。

表面だけの思いやり深い温和ないい人の仮面をみんなで被った偽りの善良さに満ちた優しい世界はおそらく各自が自分の腹に溜め込む毒念が酸のように自らを蝕み、日の当たらない場所にはけ口を求めて邪悪を働く、地獄世界であることでしょう。

ですので、自分以外の他者の心への「思いやり」を持てるようになるためには、争いを避けて通るわけにはいかないという覚悟、割り切りも必要です。

これは矛盾や葛藤、対立を悪として忌避するのではなく、祝福の機会として歓迎するスタンスです(レッスン333「赦しがこの地上での対立という夢を終わらせる」もご覧ください)。

すなわち、葛藤や対立を抱えたまま腹に溜め込んで臭いものに蓋をして隠して、妥協としての表面的な平和を作り出すのではなく、白昼の下に晒して、それが実在する愛の不在が影として形を成した無でしかないことを明らかにするために、シナジーによる第3の案としての愛に結ばれた葛藤や対立の真の解消を創造するためのプロセスとして捉えれば、争いは祝福に至るチャンスとなります。

各自が相手の犠牲の上に自分の陣営の利益を図る手段として始まることの多い争いも、争いのプロセスが、それまで自分には見えていなかった相手側の事情や思いを知り、自分では見えていなかった自分の欠点を知ることを可能にしてくれることが少なくありません。

交渉や訴訟等で敵対的な対立・対審構造に置かれてお互いの主張をぶつけ合うことで、敵の攻撃としてではありますが、それまで自分の側からは見えていなかった相手の事情や心情と、自分には見えていなかった相手から見た自分を知ることができます。

この気づきによって、当事者の意識が相手を思いやることで変われば、単なる妥協を超えた第3の案を模索することが可能となります。

平和を求めることを揺るぎない目標に据え続けるなら、紛争解決に必要な限度を超える攻撃を行うことなく、第3の案を探す意識を持って、ときにシナジーが創出されて思いもよらない第3の案での解決が生まれるのを垣間見ることができます。

紛争に関わる法律家は当事者ではないので一歩引いた立ち位置にあることから、分離、敵対、攻撃という形に現れている紛争の背後には、平安が潜んでおり、平安は癒やされて融和しひとつに結ばれることで姿を現したがっていることに気づくチャンスがあります。

そこで、法律家は、意識を変えて目利きのハンターになれば、平安を捕まえて現実へともたらすチャンスが少なくないということに気づき、兵士から和平交渉を行う使節へと、自らの担う役割を変えることもできるわけです。


争いをせずに和解できる典型例として、よくオレンジの奪い合いをしている二人が、実は、実を食べたい人とマーマレードを作るために皮が欲しい人である場合、必要なのはお互いをよく理解し合うことだけだということが言われますが、事案によってはそのような妥協の次元を超えた奇跡とも呼ぶべきシナジーが起こることもときとしてあります。

お互いが相手の事情や言い分を知ろうとしないというスタンスのせいだけで、必要もない争いが起こることはよくあることです。

そして、万人が神の子として兄弟であるというコースの観点からすれば、すべての紛争には、相互理解の機会が潜んでいるということがいえます。

このピースメイカーーの役割は、法律家だけが担うものではありません。

誰もが家庭や学校や職場において、ピースメイカーになることができます。

議論の相手をやりこめて「論破」したいと思う欲求に負けることなく、議論を必要にさせている問題の本質を「喝破」して相手を優しく受け入れて包み込める優しさを身につけたいものです。




[序文]

1.前回の復習期間後のレッスンについて毎日ふたつずつの考えを復習します。

毎日の前半は、その二つのうちの一つの考えに、その日の後半は、もう一つの考えに当てます。

1日のうち、1回の長い実習時間と、それぞれの考えの実習を頻繁に行う短い実習時間をとります。


2.長いほうの実習時間は、次のような一般的な形式に従います。

約15分をそれぞれの実習にかけるようにして、その日の考えとそれについての復習の課題として組みこまれている注釈について考えます。

3、4分ほどかけて注釈をゆっくりと読み、必要に応じて数回繰り返し、それから、目を閉じて、耳を澄まします。


3.もし心が横道に逸れてしまうように感じるときは、その日の考えと注釈を読むという練習の第一段階を繰り返す必要がありますが、できるだけ実習時間の大半を静かにただ注意深く耳を澄まして過ごすようにします。

自分のことを待っているメッセージがあり、自分はそのメッセージを受け取ることになると確信してください。

そのメッセージは自分のものであり、それは自分の望むものだと覚えておいてください。


4.気を逸らせるような思いに直面しても、決意を揺らがせず、気を逸らすような思いがどのような形をとろうとも、それらの思いには何の意味も力もないことを理解して、意志にはどのような空想や夢をも凌ぐ力があることを忘れず、気を逸らすような思いを、必ず成功するという自分の決意で置き換えます。

自分の意志が、あなたを助けてそれらの空想や夢のすべてを切り抜けさせて、自分をそれらの空想や夢のすべてを越えた場所まで運んでくれると信頼します。


5.これらの実習時間を、道であり、真理であり、そして生命である存在への捧げものとみなして、幻想や死の思いといった脇道に迷いこんでしまうことを拒絶して、救済に献身し、毎日、自分の役目が果たされないままにはしないと決意します。


6.短いほうの実習時間でも同様に、自分の決意を再確認するようにし、その際には、考えを一般的に適用する際には元のままの形を用い、必要に応じて、より具体的な形を用いる。

その日のテーマの提示に続く注釈の中に、いくつかの具体的な形が示されているが、それらは単に一例を提示しているだけであり、重要なのは、自分が使う際に用いる具体的な言葉そのものではないと理解する。



Lesson 83 - Review Lessons 65 & 66







Today let us review these ideas:
今日は、次の考えを復習します。



1. [65]
 My only function is the one God gave me.
 私の唯一の役目は、神が私に与えた役目だけだ。



 I have no function but the one God gave me.
 私は、神が私に与えた役目以外にいかなる役目も持たない。

 This recognition releases me from all conflict, because it means I cannot have conflicting goals.
 自分は神に授けられた役目しか持っていないと認めることが、私をあらゆる葛藤から解放してくれる。なぜなら、それは、私が矛盾する目標を持つことができないことを意味するからだ。

 With one purpose only, I am always certain what to do, what to say, and what to think.
 ひとつの目的しか持っていないのだから、私はつねに何をすべきか、何を言うべきか、何を考えるべきか確信できる。

 All doubt must disappear as I acknowledge that my only function is the one God gave me.
 自分の役目は神に授けられた役目だけだと私が承認することで、必ずすべての疑念が消失する。



2. More specific applications of this idea might take these forms:
 この考えをより具体的に適用する際には、次のような形であてはめてみてもよいでしょう。


My perception of this does not change my function.
私がこれを知覚することで、私の役目が変わることはない。

This does not give me a function other than the one God gave me.
このことが、神が私に与えてくれた役目以外の役目を私に与えることはない。

Let me not use this to justify a function God did not give to me.
私が、このことを神が自分に与えなかったことを自分の役目とすることを正当化するために利用しませんように。



3. [66]
 My happiness and my function are one.
 私の幸せと私の役目はひとつのものだ。



 All things that come from God are one.
 神に由来するすべてのものはひとつのものなのだ。

 They come from Oneness, and must be received as one.
 神に由来するすべての物事は一なるものから生じるので、ひとつのものとして受け入れなければならない。

 Fulfilling my function is my happiness because both come from the same Source.
 自分の役目を果たすことで、私は幸福になる。なぜなら、私の役目も幸福も両方とも同じ大いなる源からやってくるからだ。

 And I must learn to recognize what makes me happy if I would find happiness.
 だから、もし私が幸せを見出したいなら、私は何が自分を幸せにするのか見極めることを学ばなければならない。



4. Some useful forms for specific applications of this idea are:
 次のような形でこの考えを具体的に適用すれば役に立つでしょう。


This cannot separate my happiness from my function.
この状況が私の幸せを私の役目から切り離すことなどありえない。

The oneness of my happiness and my function remain wholly unaffected by this.
この状況によって、私の幸福と私の役目の同一性が揺るがされることなどまったくありえない。

Nothing, including this, can justify the illusion of happiness apart from my function.
この状況を含めていかなる物事も、自分の役目を果たさずにいながら幸福になれるという錯覚を正当化することはできない。


名称未設定

それでは、ブリトニーさんのレッスンです。



次

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 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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