レッスン103「神は、愛であるがゆえに、また幸せでもある」

2013年09月24日
レッスン101〜110 0

幸福の追求は自己矛盾である。

幸福の追求は幸福を妨げる。



ヴィクトール・フランクル




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レッスン103です。

今日のテーマは「神は、愛であるがゆえに、また幸せでもある」です。


はてしない物語でファンタージエン国を蝕んだ虚無のように

1.「Love has no limits, being everywhere.
 愛には限界はなく、愛は至るところにあります。

 And therefore joy is everywhere as well.
 だから、喜びも同じように、どこにでも無限にあります。

 Yet can the mind deny that this is so, believing there are gaps in love where sin can enter, bringing pain instead of joy.
 しかし、小さな心には、愛や喜びが無限に遍在することを否認することができます。この否認は、愛の中には罪の入りこむことのできる隙間があり、そこに喜びの代わりに苦痛を持ちこむことができると信じることによってなされます。

 This strange belief would limit happiness by redefining love as limited, and introducing opposition in what has no limit and no opposite.
 愛を制限されたものとして定義し直して、限界も反対も持たないものに対立を導入することによって、この奇妙な信念は幸福を制限しようとします。」





分離側の役者の中でも裏ボス的な大物"gap"

遍在する愛や喜びが、罪の入りこむ「隙間」を通じて、苦痛に取って代わられるという信念によって否認されてしまうということです。

「隙間」"gap"は、コースでの重要概念のひとつであり、たびたび出てきます。

「隙間」は兄弟との間、身体と身体の間(T28-7 安全の方舟T28-4 打ち砕かれたかけらの中に潜むものは)にあるものとして用いられる場合と真理と幻想の間、現実と夢との間、小さな自己と大いなる自己との間(T28-5 恐怖の夢に代わるもの聖霊ってなに?レッスン151「すべての物事は、神に代わって語る声のこだまだ」W2ST-7.聖霊ってなに?)にあるものとして用いられる場合がありますが、根本的な神からの分離幻想が姿を変えたものでしかなく、いずれも同じです。

「自分とは分離した兄弟」は幻想であり、兄弟と自分の間に「隙間」があると思うということは、神とひとつに結ばれた一なる神の子であることから分離して幻想世界に身を置いて真理と幻想の間に「隙間」を作り出すことだからです。

この「隙間」というひとつの分離幻想が時間や空間となり、さまざまな形をとって表れてこの世界を生み出しています。

「For time and space are one illusion, which takes different forms.
 なぜなら、時間と空間はひとつの幻想であって、それがさまざまな形をとっているだけだからです。

 If it has been projected beyond your mind you think of it as time.
 もしそのひとつの幻想があなたの心の外側に投影されると、あなたはそれを時間として考えます。

 The nearer it is brought to where it is, the more you think of it in terms of space.
 その幻想がそのありかである心により近くもたらされると、あなたはそれを空間という観点で考えるようになります。」、T26-8 救いはもう、済んでいる1.)


恐れの醸し出すリアリティへの対処法

昨日のレッスンで述べたように、恐れは愛の不在にすぎず実体がない幻でしかないのに、まるで実在するものであるかのように幅を利かせます。

この勘違いへの対処は、次のような正しい関連づけのやり直しで誤りを訂正することです。

2.「God, being Love, is also happiness.
大いなる愛であるがゆえに、神はまた幸福でもある。

To fear Him is to be afraid of joy.
神を恐れることは、喜びを恐れることだ。


 Begin your periods of practicing today with this association, which corrects the false belief that God is fear.
 今日の長いほうの実習時間を、このように神を愛と幸福に結びつけることから始めてください。これによって、神が恐れだという間違った信念が訂正されます。」



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Lesson 103 - God, being Love, is also happiness
レッスン103 神は、愛であるがゆえに、また幸せでもある





1. Happiness is an attribute of love.
 幸福は、愛の持つ属性のひとつです。

 It cannot be apart from it.
 幸福は愛から離れることはできません。

 Nor can it be experienced where love is not.
 それに、愛のないところで幸福を体験できるはずがありません。

 Love has no limits, being everywhere.
 愛には限界はなく、愛は至るところにあります。

 And therefore joy is everywhere as well.
 だから、愛と同じように、喜びはどこにでも無限にあります。

 Yet can the mind deny that this is so, believing there are gaps in love where sin can enter, bringing pain instead of joy.
 しかし、小さな心には、愛や喜びが無限に遍在することを否認することができます。この否認は、愛の中には罪の入りこむことのできる隙間があり、そこに喜びの代わりに苦痛を持ちこむことができると信じることによってなされます。

 This strange belief would limit happiness by redefining love as limited, and introducing opposition in what has no limit and no opposite.
 愛を制限されたものとして定義し直して、限界も反対も持たないものに対立を導入することによって、この奇妙な信念は幸福を制限しようとします。



2. Fear is associated then with love, and its results become the heritage of minds that think what they have made is real.
 そうなると、恐れは愛と関連づけられることになり、自分たちの作り出したものが本物だと思いこんでいる小さな心たちは、恐れの生み出す結果を受け入れるようになります。

 These images, with no reality in truth, bear witness to the fear of God, forgetting being Love, He must be joy.
 本当はまったく実在しないこのようなイメージが、大いなる愛であるがゆえに神は喜びであるに違いないということを忘れさせ、神が恐ろしいということが本当だと証明することになります。

 This basic error we will try again to bring to truth today, and teach ourselves:
 今日私たちは、この根本的な誤りを真理の下に再びもたらす試みをして、自分たちに次のことを教えます。


God, being Love, is also happiness.
大いなる愛であるがゆえに、神はまた幸福でもある。

To fear Him is to be afraid of joy.
神を恐れることは、喜びを恐れることだ。


 Begin your periods of practicing today with this association, which corrects the false belief that God is fear.
 今日の長いほうの実習時間を、このように神を愛と幸福に結びつけることから始めてください。これによって、神が恐れだという間違った信念が訂正されます。

 It also emphasizes happiness belongs to you, because of what He is.
 この考えはまた、神の本質のゆえに、幸せはあなたに属しているとも強調します。



3. Allow this one correction to be placed within your mind each waking hour today.
 今日、起きているうちの1時間ごとに、自分の心の中に、このひとつの修正を位置づけるようにしてください。

 Then welcome all the happiness it brings as truth replaces fear, and joy becomes what you expect to take the place of pain.
 それから、真理が恐れに置き換わるにつれてもたらされる幸せのすべてを歓迎してください。そうすれば、あなたは喜びが苦痛に置き換わることを期待するようになるでしょう。

 God, being Love, it will be given you.
 神は大いなる愛であるがゆえに、喜びがあなたに与えられるでしょう。

 Bolster this expectation frequently throughout the day, and quiet all your fears with this assurance, kind and wholly true:
 1日を通して頻繁にこの期待感を膨らませるようにして、そして、次のような優しく完全に真実である確信の言葉で、あなたのすべての恐怖を静まらせてください。


God, being Love, is also happiness.
大いなる愛であるがゆえに、神はまた幸せでもある。

And it is happiness I seek today.

そして、私が今日求めるのは幸せだ。

I cannot fail, because I seek the truth.
私は真理を求めるのだから、私が失敗することはありえない。


名称未設定


それでは、ブリトニーさんのレッスンです。





次

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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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