レッスン119(レッスン107と108の復習)

2013年10月09日
レッスン111〜120 0

I am not a liberator.
私は解放者なんかじゃない。

Liberators do not exist.
解放者なんて存在しない。

The people liberate themselves.
人々は自分自身を解放するんだから。



Ernesto "Che" Guevara
チェ・ゲバラ



バリアントの空間には、各人にとっての運命ラインが無限に存在する。私たちには自分の運命に腹を立てる根拠はない。なぜなら、私たちには選択する権利が与えられているからだ。問題は、私たちがそれをうまく行使できないという点だけである。世界は多様な姿で現れる。まるであらゆる欲求を満足させるために築かれたかのように......。この世界では、各人が心に適うもののすべてを見つけることができる。この世界は知識の様々な分野においても、私たちが見たいと思う面を見せてくれる。例えば、唯心論に対しては、この世界は幻想に過ぎないという理論に同意してくれる。唯物論に対してはこれと反対のことを論証しても、世界は異議を唱えるわけではない。人々は世界に対する自分の見方を互いに押しつけ合い言い争うのだが、世界は彼ら全員が正しいことを示してくれる。なんと素晴らしいことだろう。バリアントの空間はいわゆる幻想とも言えるだろうが、そこにあるものがこの物質的世界で現実化されると理解していただきたい。そして、常に私たちは選んだものを受け取るのである。
イスラム教の原理を知っている者なら、「人間の運命は『天の書』に記されている」という言葉を知っているだろう。運命は事前にすべて予定されており、そこから逃げ出すことはできないという。似たような教えは、ほかの宗教にも見られる。実際に人間の運命は すでに決められている。トランサーフィンがこれらの宗教と見解が分かれるところは、この運命のバリアントが一つではなく、無限にあるということだ。運命からは逃れられない。 そして、それはある程度正しい。なぜなら、バリアントのシナリオを変更することはできないからだ。自分の運命を変えようとして自分を取り巻く世界と闘うことは、大変に困難で割に合わない仕事とも言える。シナリオを変更しようとはせず、ただ自分が気に入った バリアントを選べばよいのだ。



ヴァジム・ゼランド(リアリティ・トランサーフィン 幸運の波/不運の波の選択」56ページ)





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レッスン119です。

今日は、レッスン107と108の復習です。

[107] Truth will correct all errors in my mind.
 真理は、私の心の中のすべての誤りを修正してくれる。


[108] To give and to receive are one in truth.
 真理においては、与えることと受け取ることはひとつだ。



冒頭のヴァジム・ゼランドさんの言葉は、幻想である世界に対して向き合うに際してのコースのスタンスのエッセンスが凝縮されています。

すべては天の書に書かれているのだから、運命を変えようとあがくのではなく、受け入れ引き受けなければならない(マクトゥーブ)。

ただし、書かれている物語はひとつだけではなく、無限にある。

だから、はてしない物語で幼ごころの君がさすらい山の古老にはじめから語ることを命じて、物語が無限ループに入って永劫回帰した場面でバスチアンが勇気を出して幼ごころの君に新しい名前をあげることで新しい世界が生まれ物語が始まったように、私たちも、すでに書かれている筋書きを変えようとするのではなく、案内役をエゴから聖霊に変えさえすれば、新しい物語がはじまるのだと。



今日は小説ケイト・アトキンソン著「ライフ・アフター・ライフ」をご紹介します。

ライフ

アマゾン紹介文
「様々な人生を生きるひとりの女性の物語。
正しく生きられるまで何度でも生きなおせるとしたら
コスタ賞受賞作

アーシュラは臍の緒が首に巻きつき、産声もあげずに死亡した。しかし、もし死ななかったとしたら……。幾度も生まれ、様々な死を迎え、幾つもの別の生を生きる一人の女性。スペイン風邪で、溺れて、屋根から落ち、ロンドン大空襲で……、デジャヴュとは生き続けられなかった生のかすかな名残なのだろうか? 運命のすべてを受け入れる〈アモル・ファティ〉の考え方に正面から挑む、人生の分かれ道について考えさせられるコスタ賞受賞の傑作!」



【序文】
1.今日から、3回目の復習が始まります。

私たちは、これから続く10日間の実習で、最近学んだ考えを毎日ふたつずつ復習します。

私たちは、これからの実習期間のための特別な形式について、これから概観していきます。あなたにはできるかぎり厳密にこの形式を守ってもらいたいと思います。



2.もちろん、ここで最善のものとして薦められている方法をあなたが毎日、毎時間、確実に実践できるとはかぎらないことはわかっています。

あなたが指定された時間どおりに実習をこなし損ねたからといって、学びが妨げられるようなことはありません。

また、あなたは遅れを取り戻そうとして、回数の面で過剰な努力を払う必要もありません。

実習を儀式化することは私たちの目指すところではないし、かえって私たちの学びの目標を挫いてしまいます。



3.しかし、あなたが自分が求められている時間を実習に捧げるのが億劫だからという理由で実習時間を飛ばしてしまうなら、学びは妨げられてしまうでしょう。

この点について自分自身を誤魔化さないようにしなければなりません。

意欲のなさは、自分にコントロールできない状況という見せかけの背後に、とてもわかりにくく隠れてしまうことがありえます。

あなたの取り組みたくないという意欲のなさを誤魔化そうとして自分で作り出した状況と、本当に実習に適していない状況とを区別できるようになってください。



4.どのような理由にせよ、あなたがやりたくないためにこなせなかった実習時間は、あなたが自分の目標について考えを改めた時点ですぐに行うようにしなければなりません。

あなたが救済を学ぶ実習に取り組む意欲が持てないとすれば、それは、救済があなたがより大切にしている目標を妨げる場合だけです。

自分の大切にしている目標に価値を置くのをやめたら、あなたがそれらの目標に費やしてきた努力を、このレッスンの実習に注ぐようにしてください。

あなたが大切にしていた目標は、あなたに何も与えてはくれませんでした。

しかし、この実習はあなたにすべてを与えてくれます。

だから、この実習が差し出すものを受け入れて、平安を得てください。



5.これからの復習では、次のような様式を用いてください。

すなわち、1日に2回、5分間、あるいは、あなたがそうしたいなら、それ以上長い時間を捧げ、指定された考えについて熟考してください。

まず、その日の練習のために書かれている考えと注釈について読みます。

それから、それらの考えや注釈について考えはじめます。その際には、あなたの心がその考えや注釈を、自分に必要なことや、自分の問題のように思えることや、すべての気がかりなことに自由に関連づけられるようにしてください。



6.その考えを自分の心に置いて、自分の心が選ぶ通りに心にその考えを使わせてください。

自分の心がその考えを賢明に用いるはずだと信頼してください。なぜなら、あなたの心の決定は、それらの考えをあなたに与えた聖霊の助けを得て下されるからです。

自分の心の中にあるものを信頼しないで、あなたに何が信頼できるでしょうか。

これからの復習では、聖霊の用いる手段が失敗に終わることはないと信頼してください。

あなたの心の英知があなたを助けるために来てくれるでしょう。

まずはじめに、心に指示を与えてください。それから、静かに信頼して寛いでください。そして、それらの考えはあなたの心が活用するようにとあなたに与えられたのだから、あなたの心にそれらの考えを使わせてください。



7.あなたは完全な信頼の下にそれらの考えを与えられたのです。それらは、あなたがうまくそれらを使うはずだとの完全な確信と、あなたがそれらの考えの持つメッセージを理解して、自分自身のためにそれらの考えを使うはずだとの完全な信頼の下に与えられたのです。

あなたも同じ信頼と自信と誠実さをもって、自分の心にそれらの考えを与えてください。

あなたの心が失敗することはありません。

あなたの心は、あなたの救済のために聖霊が選んだ手段なのですから。

そして、あなたの心は聖霊の信頼を得ているのだから、間違いなく、聖霊の手段は同じように、あなたの信頼にも値するはずです。



8.もしあなたが1日の最初の5分間を復習に捧げ、そして、同じく、自分が起きているその日の最後の5分間もまた捧げるなら、特にあなたのためになることは強く指摘しておきます。

もしこれができなかったら、少なくとも、練習を2回に分けて、1回を朝に、もう1回を寝る直前の1時間以内に行うようにしてください。



9.1日を通して行う練習は、同じように重要です。もしかすると、より大きな価値があるかもしれません。

あなたはこれまで、指定された時間だけ実習をして、そのあとは、ほかの物事に従事し、学んだことをほかの物事に適用しなくてもかまわないと考えてきたはずです。

結果として、あなたの学びは、ほとんど深まることがなかったし、あなたは自分の学びが自分にとってどんなに大きな可能性を秘めているか証明するにふさわしい機会も与えられないままになっています。

ここに、自分の学びをうまく用いる新たなチャンスがあります。



10.これからの復習では、長いほうの実習時間の合間も、あなたが怠けて学ばずにいることのないように注意する必要があることを強調しておきます。

その日のふたつの考えについて、1時間ごとに、短い時間でも真剣に復習をするように努めてください。

ひとつの考えを1時間ごとに、そして、もうひとつの考えを30分あとにずらして用いるようにしてください。

それぞれの考えにほんの短い時間をかけるだけで十分です。

その考えを繰り返し、そして、自分の心をしばらくの時間、静寂と平安の中に休ませてください。

それから、ほかの日常の物事に戻ってください。ただし、その考えを保ったままでいるようにして、その考えが1日を通してあなたが平安を保つ助けとなるようにしてください。



11.もしあなたが動揺するなら、その考えを思い出すようにしてください。

この実習時間は、あなたがその日に学んだことをあなたのするすべてのことに適用する習慣を形成するのに役立つように計画されています。

その考えを繰り返したまま放っておくことのないようにしてください。

その考えはあなたにとって限りない有用性を持っています。

そして、その考えは、あなたが少しでも助けを必要とするときはいつでも、どこでも、あらゆる方法で、あなたの役に立つようになっているのです。

それゆえ、その考えを抱いて、その日の仕事をするようにして、その仕事を神の子にふさわしく、神とあなたの大いなる自己を満足させられるような神聖なものにしてください。



12.日々の復習の課題は、毎時間に用いる考えと30分ずらして適用するほうの考えを再び宣言して終了するようにしてください。

これを忘れないでください。

ふたつの考えを宣言するこの二度目の機会が、とても大きな進歩をもたらすでしょう。こうして学んだことを復習することから来る大きな進歩は非常に大きなものなので、私たちは、堅固な基盤の上に再び歩みはじめることができます。



13.自分がどんなにわずかしか学んでいないか、忘れないでください。

これから、自分がどんなに多くを学ぶことができるか、忘れないでください。

父があなたに与えてくれたこれらの考えを復習するとき、

父があなたを必要としていることを忘れないでください。



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Lesson 119 - Review Lessons 107 &108
レッスン119(レッスン107と108の復習)






For morning and evening review:
(朝と夜の復習のために)

1. [107] Truth will correct all errors in my mind.
 [107] 真理は、私の心の中のすべての誤りを修正してくれる。


 I am mistaken when I think I can be hurt in any way.

 自分が少しでも傷つきうると思うなら、私は間違っている。

 I am God's Son, whose Self rests safely in the Mind of God.
 私は、神の子であり、私の真の自己は、神の大いなる心の中で安全に安らいでいるからだ。



2. [108] To give and to receive are one in truth.
 [108] 真理においては、与えることと受け取ることはひとつだ。


 I will forgive all things today, that I may learn how to accept the truth in me, and come to recognize my sinlessness.
 今日、私は、自分の中にある真理を受け入れることを学んで、自分に罪がないと認められるようになるために、あらゆる物事を赦すことにする。



3. On the hour:
(正時の1時間ごとのために)

 Truth will correct all errors in my mind.
 真理は、私の心の中のすべての誤りを修正してくれる。


On the half hour:
(正時の30分後の練習用に)

 To give and to receive are one in truth.
 真理においては、与えることと受け取ることはひとつだ。


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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。





次

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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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