W2ST-11.創造物ってなに?

2013年10月23日
ワークブック・パート②特別解説 0

Apprehend God in all things, for God is in all things.
万物の中に神を見よ。なぜならば、神はすべての物事の中にいるからである。

Every single creature is full of God and is a book about God.
一つひとつの被造物は、神に満たされていて、神について語る本なのだ。

Every creature is a word of God.
すべての被造物は、神の言葉なのだ。

If I spent enough time with the tiniest creature—even a caterpillar—
もし私が、最も小さな生き物、たとえそれが芋虫であっても、十分な時間をともに過ごすなら、

I would never have to prepare a sermon.
私はもうそれ以上に説教の準備をする必要がなくなるはずだ。

So full of God is every creature.
それくらい完全に神はすべての生き物に宿っているのだ。



Meister Eckhart
マイスター・エックハルト





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今回は、ワークブックパート2から、創造物とは何かをご紹介します。

"Creation"は、創造する作用を意味する「創造」という意味も持ちますが、本節では創造によって作り出された被造物を意味する「創造物」について語っています。






「1. 拡張することは、神の根本的な特質であり、神は子にも、その特質を授けました。


 創造するにあたり、神は、自らを創造物へと拡張し、創造するようにと神自らと同じ愛に満ちた意志を創造物に吹きこんだのです。

 あなたは、十分に創造されたどころか、完全に欠けることなく創造されているのです。」(テキスト第二章 一 分離の起源

テキスト第三章 七 「創造物 対 大いなる自己像」も参考になると思います。



チェシャ (1) (1)


Workbook Part2


11. What Is Creation?
創造物とは何か



1. Creation is the sum of all God's Thoughts, in number infinite, and everywhere without all limit.
 創造物とは、神の大いなる思いのすべての総和です。神の大いなる思いの数は無限であり、いたるところにまったく何の制限もなくあります。

 Only love creates, and only like itself.
 ただ愛だけが創造し、それも、愛それ自体と同じようにのみ創造します。

 There was no time when all that it created was not there.
 愛の創造したもののすべてが存在しなかった時などありません。

 Nor will there be a time when anything that it created suffers any loss.
 そしてまた、何であれ愛の創造したものが少しでも失われる時が来ることもありえません。

 Forever and forever are God's Thoughts exactly as they were and as they are, unchanged through time and after time is done.
 永遠に絶えることなく、神の大いなる思いは、かつてそうであったまさにその通り今もあり、時間のある間も、時間が終わったあとも、変わることはありません。



2. God's Thoughts are given all the power that their own Creator has.
 神の大いなる思いには、それらの思いを創造した神が持つすべての力が授けられています。

 For He would add to love by its extension.
 というのは、神は、神の大いなる思いを拡張することで愛を増大しようと意図しているからです。

 Thus His Son shares in creation, and must therefore share in power to create.
 こうして、神の子は創造物を分かち合い、したがって、創造する力も必ず分かち合うことになります。

 What God has willed to be forever One will still be One when time is over; and will not be changed throughout the course of time, remaining as it was before the thought of time began.
 神が永遠に一なるものであるように意図したものは、時間が終わっても、依然としてひとつのままであり、時間の経過を通じて変わることなく、時間という思考が始まった前のままであり続けます。



3. Creation is the opposite of all illusions, for creation is the truth.
 創造物は、あらゆる幻想の対極です。というのも、創造物こそが真理だからです。

 Creation is the holy Son of God, for in creation is His Will complete in every aspect, making every part container of the whole.
 創造物とは、聖なる神の子のことです。なぜなら、すべての部分に全体を包含させることで、神の大いなる意志は創造物の中のあらゆる面で完成しているからです。

 Its oneness is forever guaranteed inviolate; forever held within His holy Will, beyond all possibility of harm, of separation, imperfection and of any spot upon its sinlessness.
 創造物の一体性は、永遠に不可侵性を保障されています。すなわち、創造物は一なるものとして、永遠に神聖な神の大いなる意志のうちに抱かれており、危害や分離や不完全さが生じる余地はなく、少しでもその潔白さを穢される可能性もありません。



4. We are creation; we the Sons of God.
 私たちは創造物であり、私たちこそ神の子どもたちです。

 We seem to be discrete, and unaware of our eternal unity with Him.
 私たちは個々に分離していて、自分たちが永遠に神とひとつに結ばれていることに気づいていないように見えます。

 Yet back of all our doubts, past all our fears, there still is certainty.
 しかし、私たちのあらゆる疑念の背後の、すべての恐れを通り過ぎた場所には、依然として確信が存在しています。

 For love remains with all its Thoughts, its sureness being theirs.
 というのも、愛は愛の抱く大いなる想念である神の子供たちの許に留まっているので、愛の抱く確信は神の子供たちのものだからです。

 God's memory is in our holy minds, which know their oneness and their unity with their Creator.
 神の記憶は、私たちの聖なる心の中にあります。この聖なる心は、自分たちがひとつであり、自分たちが創造主とひとつに結ばれていることを知っています。

 Let our function be only to let this memory return, only to let God's Will be done on earth, only to be restored to sanity, and to be but as God created us.
 ただこの神の記憶を取り戻し、ただ神の大いなる意志を地上にあらしめ、ただ正気を回復し、そして、ただ神が私たちを創造したままの姿となることだけを私たちの役目としましょう。

 

5. Our Father calls to us.
 私たちの大いなる父が私たちを呼んでいます。

 We hear His Voice, and we forgive creation in the Name of its Creator, Holiness Itself, Whose Holiness His Own creation shares; Whose Holiness is still a part of us.
 私たちは神の大いなる声を聞き、神聖さそのものである、創造主の名において、私たちは創造物を赦します。創造主自らに創造された創造物たちは、創造主の神聖さを分かち合っているので、創造主の神聖さは今なお私たちを構成する重要な要素だからです。



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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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