レッスン165「私の心が、神の大いなる思いを拒みませんように」

レッスン161〜170 1


I will never ask God to give Himself to me.
私は決して、に、自身を私に与えてほしいとは求めない。

All I ask is that He makes me pure and empty.
私が求めるのは、に私を無垢で空虚にしてほしいということだけだ。

For it is God's very nature to give Himself to those who are pure, and to fill those who are empty.
というのも、無垢な者たちに自身を与え、空虚な者たちを満たすことこそ、まさしくの本質だからだ。

Meister Eckhart
マイスター・エックハルト




人生の最大の障害物のひとつは、何ものかに到達し、何事かを達成し、何ものかを獲得しようとして行なう不断の努力である。

ジッドゥ・クリシュナムルティ




レッスン165です。

「私の心が、大いなる思いを拒みませんように」が今日のテーマです。




レッスンでは、私たちが天国に到達できないのは、私たちがそれを拒んでいるせいだということが語られます。

私たちは、本当は天国にいるのに、天国から遠く離れた異世界の地獄に自分がいると思い込んでいます。

私たちは、本当は神の子なのに、自分はこの世界の中で暮らす人間だと思い込んでいます。

私たちは、本当はすべてを持っているのに、自分には何も与えられず欠乏し必要に迫られていると思い込んでいます。

私たちは、本当は永遠の生命を持っているのに、自分は時間のある世界で限られた生命を生きる死すべき存在だと思い込んでいます。

コースの言うように本当の私たちが神の子なのだとすれば、すべて、実際の状態を否認して、架空の状態にある自分を想定して、その自分になりきっているという仕組みなので、まさに究極の自己否定をして自分で自分にすべてを拒絶しているだけだということになります。


したがって、拒むのをやめて、ただ求めさえすれば、今、この瞬間にでも、天国に戻ることができるという理屈になります。

というのも、戻ると言っても、そもそも私たちは天国から離れたことはないので、天国に行くまで遠く旅する必要はなく、実は自分が天国にいたことに気づくだけだからです。

これがコースが救済がシンプルですぐにでも実現できると確信を込めて語る理由です。

現実にどうしようもなく分裂しきった分離状態を出発点に、はてしなく困難で複雑でいつ達成できるか何の保証もない"Mission: Impossible"を成し遂げるようなものではなく、気づきひとつの問題でしかないということです。

とはいえ、この気づきは、自己認識、アイデンティティーに関するものです。

神の子は、神に授けられた万能の創造力を用いて、すべてでありすべてを持つ全知全能状態から無知無能状態への究極の成り下がり状態を達成しています。

それだけでなく、解離性同一性障害の多重人格化の合わせ技を用いることによって、分裂させた多数の人格同士は自分たちが同一の存在だと気づけなくなり、お互いに攻撃と報復の応酬を繰り返すことによって、この自己認識に関する無知蒙昧状態は徹底されるというきわめて巧妙に仕組まれた罠にはまって、この気づきは妨げられたままになっています。

この点については、

T8-6 神の宝物

レッスン26「私の攻撃的な思いが、私の傷つきようのない不滅性を攻撃している」

が参考になると思います。

コースは、個別の自己の知識や能力をブーストして成り下がり状態に対処して全知全能に達することを目指すという手法は用いません。

それよりも、無知無能の状態のままでも到達可能な自他分離が錯覚であるという気づきに、兄弟の力を借りて到達するというアプローチをとります(救いの公式)。

そして、今日のレッスンでは、心強い事柄が述べられます。

それは、私たちに確信は必要ないということです。自分が求めるものが自分の望む唯一のものだと確信する必要はありません。


熱望して求めることが必要なだけで確信は要らない。

確信は神から与えられるものであり、それを受け取ったあとに自分がつねに探し求めてきた宝物を手に入れたのだと確信するだろうと。



Lesson 165


Let not my mind deny the Thought of God.
私の心が、大いなる思いを拒みませんように。



1. What makes this world seem real except your own denial of the truth that lies beyond?
 あなた自身がこの世界の向こう側にある真理を否認していることだけが、この世界を本物のように見せているのではないでしょうか。

 What but your thoughts of misery and death obscure the perfect happiness and the eternal life your Father wills for you?
 あなたが抱く悲惨さと死についての思いだけが、あなたの父があなたのために意図する完璧な幸せと永遠の生命を覆い隠しているのではないでしょうか。

 And what could hide what cannot be concealed except illusion?
 そして、隠しようのないものを隠すことができるものがあるとすれば、それは幻想しかないのではないでしょうか。

 What could keep from you what you already have except your choice to see it not, denying it is there?
 あなたがすでに持っているものをあなたから取りあげておくことができるとすれば、それは、自分の持っているものがそこにあることを否認して、それを見ないことにするあなたの選択しかないのではないでしょうか。



2. The Thought of God created you.
 大いなる思いがあなたを創造しました。

 It left you not, nor have you ever been apart from it an instant.
 大いなる思いは、あなたを置き去りにして去ってはいません。それに、あなたも大いなる思いからほんの一瞬でも離れたことはありません。

 It belongs to you.
 大いなる思いは、あなたのものです。

 By it you live.
 あなたは、大いなる思いによって生かされています。

 It is your Source of life, holding you one with it, and everything is one with you because it left you not.
 神の大いなる思いは、あなたの生命の大いなる源です。神の大いなる思いは、あなたを自らとひとつのものとして保っています。そして、神の大いなる思いはあなたの許を去ってはいないので、万物はあなたとひとつなのです。

 The Thought of God protects you, cares for you, makes soft your resting place and smooth your way, lighting your mind with happiness and love.
 神の大いなる思いは、あなたを守り、あなたの面倒を見て、あなたの安らぎの場所を心地よく整え、そして、あなたの歩む道をなだらかにし、幸せと愛であなたの心を照らしてくれます。

 Eternity and everlasting life shine in your mind, because the Thought of God has left you not, and still abides with you.
 永遠と永続する生命があなたの心の中で輝いています。なぜなら、神の大いなる思いはあなたの許を去っておらず、今もなお、あなたの許に留まっているからです。



3. Who would deny his safety and his peace, his joy, his healing and his peace of mind, his quiet rest, his calm awakening, if he but recognized where they abide?
 もしその人が、ただ自分の安全や平安、自分の喜び、自分の癒しと心の平安、自分の静かな安らぎ、自分の穏やかな目覚めがどこにあるのか気づきさえしたなら、いったい誰がそれらを拒もうとするでしょうか。

 Would he not instantly prepare to go where they are found, abandoning all else as worthless in comparison with them?
 その人は、それらとは比べ物にならない無価値なほかのものなどすべて投げ捨てて、すぐさまそれらが見つかった場所に行こうと準備するのではないでしょうか。

 And having found them, would he not make sure they stay with him, and he remain with them?
 そして、それらを見つけたからには、その人は、それらが自分とともに留まり、そして、自分もそれらとともに留まることを確かなものにしようとするのではないでしょうか。



4. Deny not Heaven.
 天国を拒まないでください。

 It is yours today, but for the asking.
 ただ求めさえすれば、今日にも、天国はあなたのもになります。

 Nor need you perceive how great the gift, how changed your mind will be before it comes to you.
 しかも、天国があなたのところに訪れるには、その前にあなたが、その贈り物がいかに偉大であるかとか、どれほど自分の心が変化したか知覚していなければならないわけではないのです。

 Ask to receive, and it is given you.
 受け取ることを求めなさい。そうすれば、天国はあなたに与えられます。

 Conviction lies within it.
 確信は天国の中にあります。

 Till you welcome it as yours, uncertainty remains.
 あなたが天国を自分のものとして喜んで迎え入れるまでは、不安は残ったっままです。

 Yet God is fair.
 しかし、神は公正です。

 Sureness is not required to receive what only your acceptance can bestow.
 あなたがただ受け入れさえすればもらえるものを受け取るために、確信は必要ありません。



5. Ask with desire.
 熱望をもって求めなさい。

 You need not be sure that you request the only thing you want.
 自分が求めるものが、自分の望む唯一のものだと確信する必要はありません。

 But when you have received, you will be sure you have the treasure you have always sought.
 それでも、あなたがそれを受け取ったとき、あなたは自分がつねに探し求めてきた宝物を手に入れたのだと確信するでしょう。

 What would you then exchange for it?
 そのとき、自分の受け取ったその宝物を別の何かと交換したいとあなたが思うはずがありません。

 What would induce you now to let it fade away from your ecstatic vision?
 あなたの恍惚たるヴィジョンを消し去らせようという気をあなたに引き起こさせるものは、もう何もないはずです。

 For this sight proves that you have exchanged your blindness for the seeing eyes of Christ; your mind has come to lay aside denial, and accept the Thought of God as your inheritance.
 というのも、このヴィジョンによって開ける視界は、あなたが自分の盲いた目をキリストの見える目と交換した証しであり、あなたの心が拒絶することをやめて、神の大いなる思いを自らの受け継いだものとして受け入れたことを証明しているからです。



6. Now is all doubting past, the journey's end made certain, and salvation given you.
 今、あらゆる疑念が過ぎ去り、旅路の終わりが確実なものとなり、あなたに救済が与えられました。

 Now is Christ's power in your mind, to heal as you were healed.
 今こそ、あなたが癒されたように癒すようにと、あなたの心にキリストの力がよみがえります。

 For now you are among the saviors of the world.
 というのも、いまや、あなたはこの世界の救い主のひとりだからです。

 Your destiny lies there and nowhere else.
 あなたの運命は救世主となることであり、それ以外の運命などありません。

 Would God consent to let His Son remain forever starved by his denial of the nourishment he needs to live?
 自分が生きるために必要とする糧を自ら拒むことによって神の子が永遠に飢えたままでいることを、神が許すとでもいうのでしょうか。

 Abundance dwells in him, and deprivation cannot cut him off from God's sustaining Love and from his home.
 神の子は豊かさを宿したままです。だから、欠乏が神の子を、神の絶えることのない愛と彼の家から切り離してしまうことなどありえません。



7. Practice today in hope.
 今日は、希望をもって実習してください。

 For hope indeed is justified.
 というのも、まさに希望こそが今日の実習にふさわしいものだからです。

 Your doubts are meaningless, for God is certain.
 神とは確信なのだから、あなたが疑念を抱くことに意味はありません。

 And the Thought of Him is never absent.
 そして、神の大いなる思いは、決してなくなってしまうことはありえません。

 Sureness must abide within you who are host to Him.
 神を宿すあなたの中には必ず確信が留まっています。

 This course removes all doubts which you have interposed between Him and your certainty of Him.
 このコースは、あなたが神と神に対する確信の間に差し挟んだあらゆる疑念を取り除きます。



8. We count on God, and not upon ourselves, to give us certainty.
 私たちが自分に確信が与えられるよう頼みにするのは、自分自身ではなく神なのです。

 And in His Name we practice as His Word directs we do.
 そして、神の名において、私たちは神の大いなる言葉が自分を導く通りに実践します。

 His sureness lies beyond our every doubt.
 私たちの一つひとつの疑念の向こう側に、神の確信があります。

 His Love remains beyond our every fear.
 私たちの一つひとつの恐れの向こう側に、神の大いなる愛が留まっています。

 The Thought of Him is still beyond all dreams and in our minds, according to His Will.
 神の大いなる思いは、今なお、すべての夢の向こう側に、そして、神の大いなる意志に調和して、私たちの心の中にあります。


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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。



次

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 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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2022年02月10日 (木) 14:26
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