レッスン166「私は、神から贈り物を託されている」
Search within yourself to discover your gifts that are meant to be shared with others.
あなた自身の内面を探して、ほかの人たちと分かち合うようにと神があなたに授けてくれた贈り物を見つけなさい。

Mildred Dennis
ミルドレッド・デニス
To be yourself in a world that is constantly trying to make you something else is the greatest accomplishment.
絶えずあなたを自分以外の何者かに変えようとする世界の中にあって、自分らしくあり続けること。それこそ、もっとも素晴らしい偉業である。

Ralph Waldo Emerson
ラルフ・ワルド・エマーソン

レッスン166です。
「私は、神から贈り物を託されている」が今日のテーマです。

はてしない物語の後半で野望潰えたあとのバスチアンのように
4.「He does not realize that it is here he is afraid indeed, and homeless, too; an outcast wandering so far from home, so long away, he does not realize he has forgotten where he came from, where he goes, and even who he really is.
彼は、自分が本当に恐れているのはこの世界で、自分に帰る家がないのもこの世界にいるせいだとは気づいていません。彼は故郷からあまりに遠く離れて本当に長い間さまよってきたので、自分がどこから来てどこに行くのか、そして、自分が本当は誰なのかすら忘れてしまっていることがわからなくなっているからです。」
私たちは、この世界の中で自分はこのような放浪者だと思い込んでいます。
現実の記憶を喪失し、追い求めた願望がつぎつぎと現実になっても虚しいばかりで、真に自分の求めているものがいったい何なのかもわからず途方に暮れています。
私たちも聖霊とエゴの陰陽二匹の蛇が互いに尾を噛み合う心、アウリンを携えている
しかし、神の贈り物である聖霊が私たちと一緒に歩んでくれているのですが、私たちは聖霊の存在にまったく気がついていません。
5.「Still he wanders on in misery and poverty, alone though God is with him, and a treasure his so great that everything the world contains is valueless before its magnitude.
神が彼とともに在り、彼はその偉大さを前にすればこの世界の中にあるあらゆるものが無価値になるほどの素晴らしい宝物を持っているにもかかわらず、なおも彼は悲惨さと欠乏の中を孤独にさすらい続けます。」
6.「Yet is he really tragic, when you see that he is following the way he chose, and need but realize Who walks with him and open up his treasures to be free?
しかし、彼が自分で選んだ道を歩んでいるのであって、自由になるには、自分と一緒に歩んでくれている偉大な存在に気づいて、自分の宝庫を開放するだけでよいのだとあなたが理解するなら、はたして彼は本当に悲惨だと言えるでしょうか。」
神の贈り物を託されているのは自分と同じ兄弟たちに与えるため
この真理に気づいて自己欺瞞から自分を解放し、さらに、神の贈り物を自分が託されているのは、自分だけのためではなく、自分がかつて歩んだのと同じ孤独の道を選んだすべての者たちに与えるためだと気づき、そのうえで、その通りに与えることです。
13.「Teach them by showing them the happiness that comes to those who feel the touch of Christ, and recognize God's gifts.
キリストに触れてもらうのを感じ、神の贈り物に気づいた者に訪れる幸福を自ら示すことで、彼らに教えてください。」
15.「Be witness in your happiness to how transformed the mind becomes which chooses to accept His gifts, and feel the touch of Christ.
あなた自身が幸福になることによって、神の贈り物を受け入れてキリストに触れられる感覚を選択をした心がどんなに大きく変容するか証明してください。
Such is your mission now.
いまや、これを証明することがあなたの使命です。」

Lesson 166
I am entrusted with the gifts of God.
私は、神から贈り物を託されている。
1. All things are given you.
あなたは万物を授かっています。
God's trust in you is limitless.
神はあなたに限りない信頼を寄せています。
He knows His Son.
神はわが子を知っているからです。
He gives without exception, holding nothing back that can contribute to your happiness.
神は例外なく与えてくれるので、あなたが幸福になるために役立つものを与えずにおくようなことは一切ありません。
And yet, unless your will is one with His, His gifts are not received.
それでも、あなたの意志が神の意志と一致しないかぎり、神の贈り物が受け取られることはありません。
But what would make you think there is another will than His?
それにしても、いったい何が、あなたに神の意志ではないほかの意志が存在するなどと思わせているのでしょうか。
2. Here is the paradox that underlies the making of the world.
ここに、この世界を作り出す基盤となるパラドックスがあります。
This world is not the Will of God, and so it is not real.
この世界は、神の意志ではありません。だから、この世界は現実ではありません。
Yet those who think it real must still believe there is another will, and one that leads to opposite effects from those He wills.
しかし、この世界が現実だと思いこんでいる者たちは、今なお、神の意志とは別の意志が存在し、その神とは別の意志は、神の意図する結果とは対極にある結果へと導くものと信じているに違いありません。
Impossible indeed; but every mind that looks upon the world and judges it as certain, solid, trustworthy and true believes in two creators; or in one, himself alone.
本当にありえないことなのですが、それでも、この世界を眺めては、それが確固たる実体を持つもので、信頼に足り、真実だと価値判断している心はみな、ふたつの創造主を信じているか、あるいは、ただ自分自身だけが唯一の創造主なのだと信じているのです。
But never in one God.
いずれにせよ、唯一の大いなる神を信じていないことだけは確かです。
3. The gifts of God are not acceptable to anyone who holds such strange beliefs.
これほど異常な信念を抱く者たちにとって、神からの贈り物は到底、受け入れられるものではありません。
He must believe that to accept God's gifts, however evident they may become, however urgently he may be called to claim them as his own, is to be pressed to treachery against himself.
その者は、たとえどんなにそれが神の贈り物だと明確になったとしても、また、どんなに彼が神の贈り物を自らのものとするようにと急き立てられたとしても、神の贈り物を受け入れることは、自分自身を裏切るように強制されることだと信じるに違いないからです。
He must deny their presence, contradict the truth, and suffer to preserve the world he made.
彼は、神の贈り物の存在を否定し、真理に反逆してまでも、苦心して自分の作り出した世界を保とうとするに違いありません。
4. Here is the only home he thinks he knows.
彼はこの世界だけが、自分が知っている唯一の故郷だと思いこんでいます。
Here is the only safety he believes that he can find.
彼は、自分が安全を見出せるのはこの世界だけだと信じています。
Without the world he made is he an outcast; homeless and afraid.
自分の作り出したこの世界がなかったら、彼は落伍者となり、家もなく怯えることになってしまうというのです。
He does not realize that it is here he is afraid indeed, and homeless, too; an outcast wandering so far from home, so long away, he does not realize he has forgotten where he came from, where he goes, and even who he really is.
彼は、自分が本当に恐れているのはこの世界で、自分に帰る家がないのもこの世界にいるせいだとは気づいていません。彼は故郷からあまりに遠く離れて本当に長い間さまよってきたので、自分がどこから来てどこに行くのか、そして、自分が本当は誰なのかすら忘れてしまっていることがわからなくなっているからです。
5. Yet in his lonely, senseless wanderings, God's gifts go with him, all unknown to him.
しかし、彼が孤独で無意味な放浪をしている間も、彼にまったく知られることのないまま、神の贈り物が彼と一緒に歩んでくれているのです。
He cannot lose them.
彼には、神の贈り物を失うことなどできません。
But he will not look at what is given him.
しかし、彼は、自分に与えられているものを見ようとはしません。
He wanders on, aware of the futility he sees about him everywhere, perceiving how his little lot but dwindles, as he goes ahead to nowhere.
彼は、自分を取り巻くあらゆる場所に虚しさを覚えながら、自分があてどなく進むにつれて、自分のわずかばかりの分け前がどんどん目減りしてゆくのを尻目に、さまよい続けます。
Still he wanders on in misery and poverty, alone though God is with him, and a treasure his so great that everything the world contains is valueless before its magnitude.
神が彼とともに在り、彼はその偉大さを前にすればこの世界の中にあるあらゆるものが無価値になるほどの素晴らしい宝物を持っているにもかかわらず、なおも彼は悲惨さと欠乏の中を孤独にさすらい続けます。
6. He seems a sorry figure; weary, worn, in threadbare clothing, and with feet that bleed a little from the rocky road he walks.
彼は、へとへとになってやつれ、擦り切れたぼろをまとい、岩場の多い道を歩むせいでその足には血が滲んでいる哀れな人物に見えます。
No one but has identified with him, for everyone who comes here has pursued the path he follows, and has felt defeat and hopelessness as he is feeling them.
誰もがみな、自分は彼のような存在だと思ってきました。というのも、この地上にやってくる者はみな、彼が歩むのと同じような道を辿ってきたのであり、そして、彼が感じているのと同じような挫折と絶望を味わってきたからです。
Yet is he really tragic, when you see that he is following the way he chose, and need but realize Who walks with him and open up his treasures to be free?
しかし、彼が自分で選んだ道を歩んでいるのであって、彼が自由になるには、彼が自分と一緒に歩んでくれている偉大な存在に気づいて、自らの宝庫を開放するだけでよいのだとあなたが理解するなら、はたして彼は本当に悲惨だと言えるでしょうか。
7. This is your chosen self, the one you made as a replacement for reality.
これこそがあなたの選択した小さな自己であり、あなたが本当の自分に置き換えるために作りあげた自己です。
This is the self you savagely defend against all reason, every evidence, and all the witnesses with proof to show this is not you.
これこそ、これがあなたではないということを示すあらゆる根拠や証拠やあらゆる証人たちに対抗してあなたが猛烈に防衛しようとする小さな自己です。
You heed them not.
あなたは、それらの証人たちに耳を貸そうとはしません。
You go on your appointed way, with eyes cast down lest you might catch a glimpse of truth, and be released from self-deception and set free.
あなたは、自分が真理を垣間見て自己欺瞞から解放されて自由になってしまわないようにと、目を下に向けて、自分で定めた道を進み続けます。
8. You cower fearfully lest you should feel Christ's touch upon your shoulder, and perceive His gentle hand directing you to look upon your gifts.
あなたは、キリストが自分の肩に手を触れるのを感じたり、自分の贈り物に目を向けられるようにキリストの優しい手があなたを導いてくれるのがわからないように、怯えて身をすくめています。
How could you then proclaim your poverty in exile?
キリストが一緒にいてくれるというのに、どうしてあなたは自分が流浪の身で欠乏していると言い張っていられるでしょうか。
He would make you laugh at this perception of yourself.
キリストは、自分はこのような存在だという思いこみをあなたが笑い飛ばせるようにしてくれるでしょう。
Where is self-pity then?
そうだとすれば、どこに自己憐憫する余地があるでしょうか。
And what becomes of all the tragedy you sought to make for him whom God intended only joy?
そして、神が喜びだけを意図した者のためにあなたが探し求めてきた悲劇のすべては、どうなるのでしょうか。
9. Your ancient fear has come upon you now, and justice has caught up with you at last.
今、あなたは自分の太古の恐れに出くわし、そして、正義がようやくあなたに追いつきました。
Christ's hand has touched your shoulder, and you feel that you are not alone.
キリストの手があなたの肩に触れたので、あなたは自分がひとりきりではないと感じています。
You even think the miserable self you thought was you may not be your Identity.
あなたはもう、それが自分だと思っていた惨めな自己は本当の自分ではないのかもしれないとすら考えるようになっています。
Perhaps God's Word is truer than your own.
たぶん神の大いなる言葉は私の言葉よりも正しいのだ。
Perhaps His gifts to you are real.
おそらく神から私への贈り物は本物なのだ。
Perhaps He has not wholly been outwitted by your plan to keep His Son in deep oblivion, and go the way you chose without your Self.
おそらく、神の子を深い忘却の中に保ち、そして、真の自己を持たないままで、自分の選んだ道を進もうとする私の計画によって、神が完全に出し抜かれることなどなかったのだとあなたは思うようになります。
10. God's Will does not oppose.
神の大いなる意志は反対しようとはしません。
It merely is.
神の意志はただ在るのみです。
It is not God you have imprisoned in your plan to lose your Self.
自分の真の自己を失うためのあなたの計画によってあなたが幽閉したのは、神ではありません。
He does not know about a plan so alien to His Will.
あまりに神の意志と相容れない計画など、神は関知しないからです。
There was a need He did not understand, to which He gave an Answer.
もっとも、神は理解しなかったとはいえ、その必要があったので、神は大いなる答えを与えました。
That is all.
それだけのことです。
And you who have this Answer given you have need no more of anything but this.
そして、この大いなる答えを与えられているあなたには、この答え以外には何も必要ありません。
11. Now do we live, for now we cannot die.
今こそ、私たちは生きます。というのも、もう私たちは死ぬことができないからです。
The wish for death is answered, and the sight that looked upon it now has been replaced by vision which perceives that you are not what you pretend to be.
死への願望には答えが与えられました。そして、死を目にしていた視力は今、これまであなたの振りをしていた偽りの姿は真のあなたではないと知覚するヴィジョンと置き換わりました。
One walks with you Who gently answers all your fears with this one merciful reply, "It is not so."
あなたがいかなる恐れを抱こうとも、「恐れなどないのだ」と慈悲深い一言で優しく答えてくれる聖霊があなたと一緒に歩んでくれています。
He points to all the gifts you have each time the thought of poverty oppresses you, and speaks of His Companionship when you perceive yourself as lonely and afraid.
欠乏の思いがあなたに重くのしかかるたびに、聖霊はあなたの持っているあらゆる贈り物を指し示してくれます。そして、あなたが自分自身のことを孤独で怯える存在として知覚するときには、聖霊は自分があなたと一緒に旅路を歩んでいることを語ってくれます。
12. Yet He reminds you still of one thing more you had forgotten.
しかし、聖霊はさらに、あなたが忘れてしまっているもうひとつのことを思い出させてくれます。
For His touch on you has made you like Himself.
というのも、聖霊があなたに触れたことで、あなたは聖霊自身と同じものになったからです。
The gifts you have are not for you alone.
あなたの持っている贈り物は、あなただけのためのものではありません。
What He has come to offer you, you now must learn to give.
聖霊が訪れてあなたに差し延べてくれたものを、今度は、あなたが与えることを学ばなければなりません。
This is the lesson that His giving holds, for He has saved you from the solitude you sought to make in which to hide from God.
これが、聖霊が与えることを通して教えてくれるレッスンです。というのも、聖霊は、あなたが神から隠れようとして作り出そうとしてきた孤独から、あなたを救い出してくれたからです。
He has reminded you of all the gifts that God has given you.
聖霊は、神があなたに与えてくれたすべての贈り物をあなたに思い出させてくれました。
He speaks as well of what becomes your will when you accept these gifts, and recognize they are your own.
あなたがこれらの神の贈り物を受け入れて、それらが自分のものだと認めたとき、聖霊はあなたが何を意図するようになるかについても語ってくれます。
13. The gifts are yours, entrusted to your care, to give to all who chose the lonely road you have escaped.
それらの贈り物はあなたのものであり、あなたがすでに脱出した孤独な道を歩むことを選んだすべての者たちに与えるために、あなたの管理に委ねられたのです。
They do not understand they but pursue their wishes.
彼らには、自分がただ自分で願った通りの道を進んでいるだけなのだということがわかっていません。
It is you who teach them now.
今そのことを彼らに教えるのはあなたです。
For you have learned of Christ there is another way for them to walk.
というのも、あなたは、彼らにはほかに歩むべき道があるということをキリストから習ったからです。
Teach them by showing them the happiness that comes to those who feel the touch of Christ, and recognize God's gifts.
キリストに触れてもらうのを感じ、神の贈り物に気づいた者に訪れる幸福を身をもって示すことで、彼らに教えてください。
Let sorrow not tempt you to be unfaithful to your trust.
悲しみに惑わされて、あなたへの信任に背かないでください。
14. Your sighs will now betray the hopes of those who look to you for their release.
今あなたがため息をつけば、自らの解放のためにあなたを頼みにしている人たちの期待を裏切ることになってしまいます。
Your tears are theirs.
あなたの流す涙は彼らの涙です。
If you are sick, you but withhold their healing.
もしあなたが病気になるなら、あなたは彼らに癒しを与えないままになってしまいます。
What you fear but teaches them their fears are justified.
あなたが恐れを抱くなら、彼らに自分たちが恐れるのも当然だと教えることになってしまいます。
Your hand becomes the giver of Christ's touch; your change of mind becomes the proof that who accepts God's gifts can never suffer anything.
あなたの手はキリストに触れてもらう感触を与えるようになり、あなたの心の変化は神の贈り物を受け入れた者は決して何ものにも苦しむことがありえない証拠となります。
You are entrusted with the world's release from pain.
あなたは、この世界を苦痛から解放する役目を託されているのです。
15. Betray it not.
この信任に背いてはなりません。
Become the living proof of what Christ's touch can offer everyone.
キリストに触れてもらうことで、どれほど大きな変化がもたらされるかを示す生き証人となりなさい。
God has entrusted all His gifts to you.
神は自らのすべての贈り物をあなたに託したのです。
Be witness in your happiness to how transformed the mind becomes which chooses to accept His gifts, and feel the touch of Christ.
あなた自身が幸福になることによって、神の贈り物を受け入れる選択をしてキリストに触れられることを感じる心がどれほど様変わりするか証明してください。
Such is your mission now.
いまや、これを証明することがあなたの使命です。
For God entrusts the giving of His gifts to all who have received them.
というのも、神は、神からの贈り物を受け取った者たちすべてに神の贈り物をほかのみんなに与えることを委ねているからです。
He has shared His joy with you.
神は、自らの喜びをあなたと分かち合ってくれてきました。
And now you go to share it with the world.
だから、今度はあなたが、この世界と神の喜びを分かち合いにゆくのです。

それでは、ブリトニーさんのレッスンです。

- 関連記事
-
-
レッスン170「神は無慈悲ではないので、私も無慈悲ではない」
-
レッスン169「神の慈悲によって私は生きる。慈悲によって私は解放される」
-
レッスン168「私はあなたの恵みを授かっています。私は今こそ、それを自分のものにします」
-
レッスン167「生命はひとつであり、そのひとつの生命を私は神と分かち合っている」
-
レッスン166「私は、神から贈り物を託されている」
-
レッスン165「私の心が、神の大いなる思いを拒みませんように」
-
レッスン164「今こそ、私たちは、自分たちの大いなる源である神とひとつになる」
-
レッスン163「死は存在しない。神の子は自由だ」
-
レッスン162「私は神が私を創造したまま変わっていない」
-
レッスン161「聖なる神の子よ、私にあなたからの祝福を与えてください」
-