レッスン190「私は、苦痛の代わりに神の喜びを選択する」

2013年12月21日
レッスン181〜190 0

We would worry less if we praised more.
私たちがもっと他者を褒めたたえるようになれば、私たちはより悩まなくなるだろう。

Thanksgiving is the enemy of discontent and dissatisfaction.
感謝を捧げることは、不平不満の敵だからだ。

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Harry A. Ironside
ヘンリー・アラン「ハリー」アイアンサイド





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レッスン190です。

「私は、苦痛の代わりに神の喜びを選択する」が今日のテーマです。


苦痛は嫌なはずなのに、喜びを差し置いてでも苦痛を選んでしまう

このテーマを見て、苦痛よりも喜びを選ぶ、そんなの当たり前じゃないか?と誰もが思うはずです。

生きるうえで苦痛は避けることができないものなのであって、自分ですき好んで苦痛を選んでいるわけじゃないと。

T7-10 苦しいのが気持ちいいってどういうこと?が参考になると思います。

エゴという錯覚が本来ありもしない苦痛を生み出します。

人体の中の細胞たちは本来の自然な状態では、忘我の境地で自分の役割を果たして全体に奉仕することに喜びを感じます。

けれど、エゴというウイルスに感染した細胞は、自他を分離して捉えるようになるので、自分が役目を果たして他の細胞に奉仕することを損失に感じ、本来は存在しない苦痛を味わいます。




実在と実在の不在

10.「This is the day when it is given you to realize the lesson that contains all of salvation's power.
 今日は、救済の力のすべてを含むレッスンをあなたが理解する日です。

 It is this: Pain is illusion; joy, reality.
 その理解とは、苦痛は幻想であり、喜びが現実だということです。」

いつものように、実在とその不在の影という観点で見るなら、実在するのは喜びであり、喜びの不在に名前をつけた影が苦痛ということになります。

光が間違って当たるために実在の反映に際して、実在が不在となる影が生まれている状態が苦痛です。

苦痛に積極的な実在性があるわけではなく、喜びが欠けているだけなので、必要なのは、苦痛の存在を前提にして、苦痛を取り除こうとすることではなく、苦痛が錯覚で無であることに気づき、その気づきどおり、看過することです。

この原理は、赦しと同じ仕組みです。



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Lesson 190

I choose the joy of God instead of pain.
私は、苦痛の代わりに神の喜びを選択する。





1. Pain is a wrong perspective.
 苦痛があるということは、間違ったものの見方をしているということです。

 When it is experienced in any form, it is a proof of self-deception.
 いかなる形であれ、苦痛を感じるとき、それは自己欺瞞に陥っている証拠です。

 It is not a fact at all.
 苦痛は、まったく事実ではありません。

 There is no form it takes that will not disappear if seen aright.
 もしそれを正しく見るなら、消え去ることのない苦痛の形などひとつもありません。

 For pain proclaims God cruel.
 というのも、苦痛は神は残酷だと宣言しているわけだからです。

 How could it be real in any form?
 いかなる形であれ、どうしてそんなことが本当でありうるでしょうか。

 It witnesses to God the Father's hatred of His Son, the sinfulness He sees in him, and His insane desire for revenge and death.
 苦痛は、父なる神がわが子を憎悪して、わが子を罪深き者とみなし、狂気に陥った神がわが子に復讐と死をもたらすことを願っていることを証明します。



2. Can such projections be attested to?
 このような投影が真実だと証明できるでしょうか。

 Can they be anything but wholly false?
 それらはただ完全な間違いでしかないのではないでしょうか。

 Pain is but witness to the Son's mistakes in what he thinks he is.
 苦痛は、ただ子が自分が何者なのか思い違いしていることを証明するだけです。

 It is a dream of fierce retaliation for a crime that could not be committed; for attack on what is wholly unassailable.
 苦痛は、まったく攻撃しようのないものを攻撃したことについて、つまり、犯しようもない罪に対する苛烈な報復という夢なのです。

 It is a nightmare of abandonment by an Eternal Love, which could not leave the Son whom It created out of love.
 苦痛とは自分が永遠の大いなる愛に見捨てられるという悪夢ですが、自らの愛ゆえに創造したわが子の許を去ることなど大いなる愛にできるはずがないからです。



3. Pain is a sign illusions reign in place of truth.
 苦痛は、幻想が真理の座を奪って支配している印です。

 It demonstrates God is denied, confused with fear, perceived as mad, and seen as traitor to Himself.
 苦痛は、神が拒絶され、恐ろしいものと混同されて、狂気であると知覚され、神自身に対する反逆者であると見なされていることを実証します。

 If God is real, there is no pain.
 もし神が実在するなら、一切の苦痛はありえません。

 If pain is real, there is no God.
 もし苦痛が実在するなら、神は存在しません。

 For vengeance is not part of love.
 というのも、復讐は愛の作用ではないからです。

 And fear, denying love and using pain to prove that God is dead, has shown that death is victor over life.
 そして、愛を否認して神が死んだ証拠として苦痛を利用することで、恐れる者は、死が生命を打ち負かす勝者であると示したというのです。

 The body is the Son of God, corruptible in death, as mortal as the Father he has slain.
 死によって朽ち果ててしまう身体こそが神の子であり、彼が殺した父と同じように死すべき運命にある存在だというのです。



4. Peace to such foolishness!
 こんなにも馬鹿げた思いに平安が訪れますように。

 The time has come to laugh at such insane ideas.
 こんな狂った考えを笑い飛ばす時が来たのです。

 There is no need to think of them as savage crimes, or secret sins with weighty consequence.
 そんな思いのことを残忍な罪であるとか、重大な結果を伴う秘密の罪であると考える必要などありません。

 Who but a madman could conceive of them as cause of anything?
 狂気に陥った者以外のいったい誰が、何事かの原因としてこのような思いを思いつくことができるでしょうか。

 Their witness, pain, is mad as they, and no more to be feared than the insane illusions which it shields, and tries to demonstrate must still be true.
 このような思いを証明する苦痛は、それらの思いと同様に狂気であり、苦痛が保護し、依然として真理であるに違いないと実証しようとしている狂気の幻想と同様、恐れるに足らないものなのです。



5. It is your thoughts alone that cause you pain.
 あなたに苦痛を引き起こすのは、あなたの思いだけです。

 Nothing external to your mind can hurt or injure you in any way.
 あなたの心の外部の何ものも、あなたを傷つけたりあなたに危害を加えたりすることは少しでもできません。

 There is no cause beyond yourself that can reach down and bring oppression.
 あなた自身以外には、あなたの心の内側に到達して抑圧することのできる原因は何もないのです。

 No one but yourself affects you.
 あなた自身以外には、誰もあなたに影響を及ぼすことはできないのです。

 There is nothing in the world that has the power to make you ill or sad, or weak or frail.
 この世界の中には、あなたを病気にしたり、不幸にしたり、弱くて脆いものにしたりする力など何も存在しません。

 But it is you who have the power to dominate all things you see by merely recognizing what you are.
 反対に、ただ単に自分が何者なのか認めるだけで自分の見るすべての物事を支配する力を持っているのは、まさしくあなたなのです。

 As you perceive the harmlessness in them, they will accept your holy will as theirs.
 あなたがすべての物事の中に無害さを知覚するなら、すべての物事は、あなたの神聖な意志を自分のものとして受け入れるでしょう。

 And what was seen as fearful now becomes a source of innocence and holiness.
 そして、かつては恐ろしいものに見えていたものは、いまや、潔白さと神聖さの源となります。



6. My holy brother, think of this awhile:
 私の聖なる兄弟よ、次のことをしばらく考えてみてください。

 The world you see does nothing.
 あなたの見ているこの世界は、何もすることはないのです。

 It has no effects at all.
 あなたの目にする世界には、何の影響力もありません。

 It merely represents your thoughts.
 あなたの目にする世界は、あなたの思考の反映でしかないからです。

 And it will change entirely as you elect to change your mind, and choose the joy of God as what you really want.
 だから、あなたが自分の心を変えて、神の喜びを自分の真に望むものとして選択するなら、あなたの見る世界は完全に様変わりするでしょう。

 Your Self is radiant in this holy joy, unchanged, unchanging and unchangeable, forever and forever.
 あなたの大いなる自己は、変わらないまま、変わることもなく、不変なるものとして、永遠にいつまでも、この聖なる喜びの中で輝き続けます。

 And would you deny a little corner of your mind its own inheritance, and keep it as a hospital for pain; a sickly place where living things must come at last to die?
 そうだというのに、あなたは自分の心の小さな片隅に自ら承継した財産を受け入れることを拒んで、その小さな場所を、最終的には死ぬために命あるものがやってこなければならない病んだ場所である苦痛の病舎として保ちたいのでしょうか。



7. The world may seem to cause you pain.
 この世界があなたに苦痛を引き起こしているように思えるかもしれません。

 And yet the world, as causeless, has no power to cause.
 それでも、世界には原因がないので、世界は何かを引き起こす力を持ち合わせてはいません。

 As an effect, it cannot make effects.
 つまり、世界は結果なので、世界は結果を生み出せないのです。

 As an illusion, it is what you wish.
 世界は幻想なので、世界はあなたの願望の産物です。

 Your idle wishes represent its pains.
 あなたの空疎な願望が、この世界での苦痛として表れます。

 Your strange desires bring it evil dreams.
 あなたの不自然な願望が、この世界に不幸な夢の数々をもたらすのです。

 Your thoughts of death envelop it in fear, while in your kind forgiveness does it live.
 あなたの死の思いはこの世界を恐怖で包みこみますが、反対に、あなたの優しい赦しはこの世界を生気にみなぎらせます。



8. Pain is the thought of evil taking form, and working havoc in your holy mind.
 苦痛は、不幸を思う思考が形をとって、あなたの聖なる心を荒廃させているものです。

 Pain is the ransom you have gladly paid not to be free.
 苦痛は、自由にならないためにあなたが喜んで支払った身代金です。

 In pain is God denied the Son He loves.
 苦痛の中では、神は自分の愛するわが子から拒絶されています。

 In pain does fear appear to triumph over love, and time replace eternity and Heaven.
 苦痛の中では、恐れが愛に勝利を収め、永遠と天国の座を時間が奪い取っているように見えます。

 And the world becomes a cruel and a bitter place, where sorrow rules and little joys give way before the onslaught of the savage pain that waits to end all joy in misery.
 そして、この世界は、無慈悲で峻厳な場所となります。そこでは、悲しみが支配し、すべての喜びを悲惨さの中で終わらせようと待ち構える残忍な苦痛の猛攻を前にすれば、わずかばかりの喜びも道を譲ります。



9. Lay down your arms, and come without defense into the quiet place where Heaven's peace holds all things still at last.
 あなたの武器を捨ててください。そして、ついに天国の平安があらゆるものを静かに支配している静穏な場所の中へと無防備のまま入ってきてください.

 Lay down all thoughts of danger and of fear.
 危険や恐怖についてのあらゆる思いを放棄してください。

 Let no attack enter with you.
 あなたと一緒にいかなる攻撃をも入りこませないようにしてください。

 Lay down the cruel sword of judgment that you hold against your throat, and put aside the withering assaults with which you seek to hide your holiness.
 自分の喉もとに突きつけている裁きという残忍な剣を下ろして、ひるませるような攻撃によって自分の神聖さを隠そうとするのをやめてください。



10. Here will you understand there is no pain.
 ここに至ってあなたは、いかなる苦痛も存在しないと理解するでしょう。

 Here does the joy of God belong to you.
 ここでは、神の喜びはあなたのものだからです。

 This is the day when it is given you to realize the lesson that contains all of salvation's power.
 今日は、救済の力のすべてを含むレッスンをあなたが理解する日です。

 It is this: Pain is illusion; joy, reality.
 それは、苦痛は幻想であり、喜びが現実だと理解することです

 Pain is but sleep; joy is awakening.
 苦痛はただ眠りこけていることでしかなく、喜びは目覚めていることです。

 Pain is deception; joy alone is truth.
 苦痛はまやかしであり、喜びだけが真理です。



11. And so again we make the only choice that ever can be made; we choose between illusions and the truth, or pain and joy, or hell and Heaven.
 だから、私たちは、もう一度、本当になすことのできる唯一の選択をすることにします。私たちは、幻想と真理、苦痛と喜び、地獄と天国の間の選択をします。

 Let our gratitude unto our Teacher fill our hearts, as we are free to choose our joy instead of pain, our holiness in place of sin, the peace of God instead of conflict, and the light of Heaven for the darkness of the world.
 私たちが自由に、苦痛の代わりに喜びを、自分の罪の代わりに神聖さを、葛藤の代わりに神の平安を、そして、この世界の闇の代わりに天国の光を選ぶことができるようにしてくれるのですから、私たちの大いなる教師が私たちの心を満たしてくれることに感謝を捧げましょう。


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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。





次

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 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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