レッスン227「これこそ、私が解放される神聖な瞬間だ」
It is not the end of the physical body that should worry us.
私たちは物質としての身体が終わることに心を悩ますべきではありません。
Rather, our concern must be to live while we're alive - to release our inner selves from the spiritual death that comes with living behind a facade designed to conform to external definitions of who and what we are.
むしろ、私たちが関心を向けるべきなのは、私たちが生きている間に、自らの内なる自己を、自分が誰であり何なのかという外的な定義に順応するための見せかけの姿の影に生きることから来る霊的な死から解放することです。

Elisabeth Kubler-Ross.
エリザベス・キューブラー・ロス
Some people die at 25 and aren't buried until 75.
25歳で死んでいるのに75歳になるまで埋葬されずにいる人は決して少なくない。

Benjamin Franklin
ベンジャミン・フランクリン
The tragedy of life is not death it is what we let die inside of us while we live.
人生の悲劇は死ではない。私たちが生きている間に、私たちが自らの内面で死なせてしまうものこそ悲劇なのだ。

Norman Cousins
ノーマン・カズンズ
君の肉体はまだこの人生にへこたれていないのに、魂のほうが先にへこたれるとは恥ずべきことだ。

Marcus Aurelius, Meditations
マルクス・アウレリウス(「自省録」)

レッスン227です。
「これこそ、私が解放される神聖な瞬間だ」が今日のテーマです。
レッスンに入る前に、特別解説1「赦しとは何か」をまずご覧ください。

レッスンの概要
今日のレッスンの概要をまとめると、私たちは神とは別の意志を作り出したつもりになって、自分の作った幻想によってがんじがらめになっていると思い込んでいたが、実は私たちは神と別の意志を作り出してなどおらず、私たちの意志と神の意志はひとつなので、私たちは本当は天国から一度も離れたことがなかったがゆえに、自分が天国に戻っていることに気づいて夢から自由になるという内容です。
無も概念化すれば象徴として有と同等の存在感を持てる
しばらく前のレッスンでも考えましたが、本来、何らかの影響であるとか作用する力であるとか、とにかく意義を持つことができるのは有るものだけなので、無が少しでも意味をなすはずがないのだけれど、概念化によって、無に姿かたちや名前を付与して象徴として操作することができるようにすることで、あたかも無が有と同等の実在性を持つかのごとき様相を呈することは可能です。
幻に愛の息吹を吹き込めば、誤創造=投影を起こせる
そして、私たち自身が本当の自分が光であることを忘れて障害が光を遮って映し出された影絵のほうが自分だと信じ込んで、無が純然たる無でしかないと証明されないよう躍起になることが、この素朴な誤解を脱出困難な迷宮に変えてしまいます。
けれど、アイデンティティーというものは、メタ認知できるかぎりは本物ではなく、マトリョーシカの内側から外側へとどんどんより大きな自己に自己意識をシフトするように、私たちに今私が自分だと信じているのはこの人物だというふうに自分を外部から眺める客観視ができること自体が、この人間が本当の自分ではない何よりの証拠です。
誤創造から脱するには偽りの自己像への感情移入をやめて真の自己を想起すること
そして、本当の自分を取り戻すには、それまで一体化していた対象との自己同一化から脱することが必須であり、そして、それさえできれば、あとは正しい自己像との結びつきをするだけです。

Lesson 227
This is my holy instant of release.
これこそ、私が解放される神聖な瞬間だ。
1. Father, it is today that I am free, because my will is Yours.
大いなる父よ、今日こそ私は解放されます。なぜなら、私の意志はあなたの意志だからです。
I thought to make another will.
私は、あなたの意志とは別の意志を作り出すことを考えていました。
Yet nothing that I thought apart from You exists.
しかし、私があなたから離れて思考したことは何ひとつ存在しません。
And I am free because I was mistaken, and did not affect my own reality at all by my illusions.
そして、私が間違っていて、私の作り出した幻想によって本当の私はまったく影響を受けていなかったがゆえに、私は自由なのです。
Now I give them up, and lay them down before the feet of truth, to be removed forever from my mind.
今、私は自分の作り出したすべての幻想を放棄し、それらの幻想を真理の下に横たえ、私の心から永遠に取り除いてもらいます。
This is my holy instant of release.
これこそ、私が解放される神聖な瞬間です。
Father, I know my will is one with Yours.
大いなる父よ、私は、自分の意志があなたの意志とひとつであると知っています。
2. And so today we find our glad return to Heaven, which we never really left.
だから、今日、私たちは、自分たちが喜びに満ちて天国に帰還していることに気づきます。私たちは本当は天国から一度も離れたことがなかったからです。
The Son of God this day lays down his dreams.
今日こそ、神の子は、自分の夢の数々を手放します。
The Son of God this day comes home again, released from sin and clad in holiness, with his right mind restored to him at last.
今日こそ、神の子は、ついに正しい心を自分に取り戻し、罪から解放され、神聖さに包みこまれ、再びわが家へと帰ります。

それでは、ブリトニーさんのレッスンです。

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