レッスン234「父よ、今日、私は再びあなたの子となります」

レッスン231〜240 0

「遠い遠い昔のこと、」花咲くおばさまははなしはじめた。
「わたしたちの国の女王幼ごころの君は、重いご病気で、もう死にかけていらっしゃいました。女王さまには新しいお名前が必要で、それをさしあげることができるのは人間世界のものだけだったのに、人間がもうファンタージエンにこなくなっていたからです。どうしてこないのか、だれにもわかりませんでした。もし女王さまがおかくれになれば、ファンタージエンはおしまいになってしまうのです。

ところがある日、というよりある夜のこと、やっとまた人間がやってきました。小さい男のでした。そのぼうやが、幼ごころの君に、月のという名をさしあげました。女王さまはそれでまたお元気になられ、お礼に、この国でぼうやの望みはなんでも実現させてあげると約束なさいました。ぼうやが、真の意志を見つけるまで、なのだけれど。それからというもの、ぼうやは一つの望みから次の望みへと、長い旅をして、そのつど望みがみたされてゆきました。一つ望みがかなえられると、新しい望みが生まれました。よい望みばかりではなく、わるい望みもありましたが、女王幼ごころの君は全然区別なさいませんでした。幼ごころの君は何もかも等しくお認めになり、女王さまの国ではみんな同じように大切なのです。そして、とうとうエルフェンバイン塔が崩れおちることになったときでさえ、それを防ごうとはなさいませんでした。

ところが、ぼうやは、望みが一つかなえられるたびに、自分の元いた世界の記憶を、一つずつなくしていったのです。といっても、ぼうやはもう帰る気持はなかったので、気にもかけませんでした。だから次から次へと望みを持っては進むうちに、とうとう記憶のほとんどを失ってしまいました。覚えていることがなくては、もう望むこともできません。こうしてぼうやは、もう人間というより、ほとんどファンタージエン人になってしまったのです。

ぼうやはそれでもまだ、何が真の意志なのかわかりませんでした。今やそれが見つからないまま、残されたわずかな記憶までなくなってしまう危険が出てきたのです。もしそんなことになれば、ぼうやはもう自分の世界に帰れなくなるのです。そのとき、ぼうやは、やっと変わる家にたどりつきました。そして、真の意志が何なのか、それがわかるまでそこにいることになりました。というのは、この変わる家というのは、家そのものが変わるだけではなくて、家がその中に住む人を変えるから、そういう名前がついているのです。それは、ぼうやにはとても大切なことでした。ぼうやはそれまで、自分とはちがう、別のものになりたいといつも思ってきましたが、自分を変えようとは思わなかったからです。」

ミヒャエル・エンデ(「はてしない物語」より)




レッスン234です。

よ、今日、私は再びあなたのとなります」が今日のテーマです。


まず、救済とは何かに目を通してから、レッスンに入りましょう。




今日のレッスンでは、私たちは、本当の自分が誰かを忘れ、自分がいない時間と空間のある架空の世界の中で本当の自分とはかけ離れた卑小な生き物になっている夢を見ているだけで、神の現実においてはほんの一瞬の出来事であったに過ぎないということが語られます。

幻想は幻想であるがゆえに、いくらでも複雑で壮大な内容を盛り込むことができます。

物語の中では、たった数行の文章で数億年の歴史を語り、広大無辺な世界と宇宙を展開させることができます。

私たちは、自分の人生数十年の歴史、人類700万年の歴史、地球46億年の歴史、宇宙138億年の歴史、と、さもそれが現実のことであるかのように語りますが、自分の人生を超える地球や人類の歴史はもちろん、自分の人生数十年すら一挙に体験、把握しているわけではなく、現に生きているのはこの現在という一瞬だけで、あるのは数十年生きたという記憶や世界に残る記録や証拠からの推論という情報だけで、これはまさに、物語の中で語られるその世界の歴史と同じです。

だから、私たちが幻想世界で数億年の歴史を持つ世界に生きようが、自分のことを数十億いるアバターのひとつだと信じようが、その規模の大小がその世界や自分が誰かという問題の信憑性を少しでも左右することはありません。

妄想を展開するための舞台は、神の現実において神のが狂気に陥って、あると錯覚したほんの一瞬、想像した分離の幻想だけであり、世界の広大さや世界の存続期間の長さをどれだけ大規模なものとして思い描いたからといって、この瞬間や隙間が押し広げられて拡大するということはありえません。


Lesson 234



Father, today I am Your Son again.
よ、今日、私は再びあなたのとなります。



1. Today we will anticipate the time when dreams of sin and guilt are gone, and we have reached the holy peace we never left.
 今日、私たちは、罪悪感の夢の数々が去り、自分たちが一度も離れたことがなかった神聖な平安に到達するときを待ちます。

 Merely a tiny instant has elapsed between eternity and timelessness.
 ただ単に、永遠時間のない状態の間で、ほんの一瞬が経過したにすぎません。

 So brief the interval there was no lapse in continuity, nor break in thoughts which are forever unified as one.
 あまりに短い間隔なので、まったく途切れることなく継続し、永遠にひとつのものとして結びついている思いは中断してもいません。

 Nothing has ever happened to disturb the peace of God the Father and the Son.
 なる神と神のの平安を乱すようなことは、何も起こってなどいません。

 This we accept as wholly true today.
 今日、私たちは、このことを完全なる真実として受け入れます。



2. We thank You, Father, that we cannot lose the memory of You and of Your Love.
 大いなるよ、私たちは、あなたとあなたの大いなる愛の記憶を自分たちが失うことができないことについて、あなたに感謝を捧げます。

 We recognize our safety, and give thanks for all the gifts You have bestowed on us, for all the loving help we have received, for Your eternal patience, and the Word which You have given us that we are saved.
 私たちは、自分たちが安全であると気づき、あなたが私たちに授けてくれたすべての贈り物に、私たちが受け取ったすべての愛に満ちた助けに、あなたの果てしない忍耐とあなたが私たちに授けてくれた私たちが救われているという大いなる言葉に対して感謝を捧げます。


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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。



次


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 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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