レッスン242「今日は神の日だ。今日という日は、神に捧げる私からの贈り物だ」

2014年02月20日
レッスン241〜250 0

He is a wise man who does not grieve for the things which he has not, but rejoices for those which he has.
自分が持っていないものを嘆くことなく、持っているものを喜ぶことができるのは賢者である。



Epictetus
エピクテトス




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レッスン242です。

「今日は神の日だ。今日という日は、神に捧げる私からの贈り物だ」が今日のテーマです。


まず、世界とは何かをご覧ください。





私たちの願望は真の願いではない

⒉「We do not ask for anything that we may think we want.
 自分が望んでいると自分で思うようなどんなものも私たちは求めません。

 Give us what You would have received by us.
 あなたが私たちに受け取らせたいものを授けてください。

 You know all our desires and our wants.
 あなたは私たちの願望や必要のすべてを知っています。」

エゴに従うかぎり、私たちが自分の願望だと思っていることが、実は私たちの真の願いや必要ではないということは当たり前に起こります。

寄生バチにコントロールされた芋虫の欲望が芋虫の真の望みではないのと同じです。

私たちは、自分が欲しいと望んだものが得られなくなったり、こうなればよいのにと思った通りに物事が展開しなくなったら、がっかりして憤りを感じたりします。

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「思ってたのと違う!こうじゃなきゃ嫌だもん!」と駄々をこねる幼児と一緒です。

でも、時間が経って振り返ってみると、エゴが癇癪を起して不平不満たらたらになっていた事柄について、むしろその当時の自分の望み通りの展開にならなくてよかったと思うこともよくあるものです。


欲望の生じるメカニズム

そもそも欲望が生じるメカニズムは、満たされない欠乏が真空のように欠けた状態を満たそうという衝動が湧く仕組みです。

「This means that it wants it without ambivalence, and this kind of wanting is wholly without the ego's "drive to get."
 これは、心がアンビバレンスを伴うことなく愛を望まなければならないことを意味します。ゆえに、この種の願望にはエゴの『手に入れようとせずにはいられない衝動』がまるっきり欠けているのです。」(T4-3 葛藤のない愛、4.)

愛は、自分と一体であるものとひとつに結びつこうという衝動であるのに対して、エゴの欲望は、欠乏に駆られて獲得せずにはいられない衝動であり、一なる状態から分離した状態を維持するベクトルで作用するものであり、逆のものです。

エゴに縛られて正しくセンタリングができず軸がぶれているために、正しく光が当たらない影ができて心が裏の顔の闇を抱えている場合、欠乏そのものである裏の顔が求めるどす黒い欲望に駆られて私たちは物事を願望します。

お金や地位や肩書を必要以上に欲したり、恋愛や性愛に身も心も捧げきって大失恋したり、中毒者のように次々と別の相手と交際したり、なにか保証となるものがないと不安で仕方なく不安を解消する保険やものや人間関係を得ようとしたり、人生の風向きが少しでも良くなるようにと、占いや風水にのめり込んだり、スピリチュアル本や自己啓発本を研究、実践したり、奇跡のコースに取り組んだり(笑)と、むしろ私たちが従事する事柄のほとんどがエゴの願望に牽引されていると言えます。


なにかにハマっていた経験があるなら振り返って省察してみましょう

心を開いて聖霊に導きを委ねることで、ずれている立ち位置が正しくセンタリングし、ちゃんと光に照らされれば、憑き物が落ちたように、欠乏は存在せず、熱病にかかったように欲していた物事も、実は必要ではなかったと気づくことになります。

自分でも制御出来ないほどハマる体験をだれもが人生でしているはずです。

ハマり状態から脱してなぜあんなことを躍起になってしていたのだろうという経験があるなら、振り返ってみましょう。

一霊四魂でイメージすると、荒魂、和魂、幸魂、奇魂という魂の機能、属性が縦横の座標軸で四象限に分けられて平面的に位置しており、直霊は空間的にその平面の座標軸の交わる中心点を地から天までまっすぐに貫く柱のように位置しており、この直霊が本当の自分であるという感じです。

この軸がぶれると曲霊(まがひ)となり、荒魂は争魂に、和魂は悪魂に、幸魂は逆魂に、奇魂は狂魂に変わります。


M8 簡単な奇跡と難しい奇跡ってあるの?で紹介している「ある無名兵士の詩」”A CREED FOR THOSE WHO HAVE SUFFERED”を貼り付けておきます。


A CREED FOR THOSE WHO HAVE SUFFERED
苦悩する者のための信条



I asked God for strength, that I might achieve
私は、自分が何かを成し遂げられるようにと、神に力を求めたが、

I was made weak, that I might learn humbly to obey...
私は、謙虚に神に従うことを学ぶようにと、弱き者とされた


I asked for health, that I might do greater things
私は偉大なことをなしうるようにと、健康を求めたが、

I was given infirmity, that I might do better things...
私は、より良いことをなしうるようにと、病弱を授かった


I asked for riches, that I might be happy
私は、自分が幸福になれるようにと、富を求めたが、

I was given poverty, that I might be wise
私は、賢明になれるようにと、貧しさを授かった


I asked for power, that I might have the praise of men
私は、人々からの賞賛を得られるようにと、力を求めたが、

I was given weakness, that I might feel the need of God...
私は、神が必要だと感じられるようにと、弱さを授かった


I asked for all things, that I might enjoy life
私は、私が人生を謳歌できるようにと、すべてのものを求めたが、

I was given life, that I might enjoy all things...
私は、私が万物を喜ばせられるようにと、生命を賜った


I got nothing I asked for-but everything I had hoped for;
私が表向きに求めたものは何ひとつ得られなかったが、私が心の底で望んだものはすべて得られた

Almost despite myself, my unspoken prayers were answered.
まるで不本意とも言うべき形で、私の魂からの祈りは聞き入れられたのだ


I am, among all men, most richly blessed!
私は、どこの誰よりも、最も豊かに祝福されているのだ




王子様やお姫様のように周りが意を汲んで思い通りに生きられるような境遇で生きていたのでは、この境地に達することはとても困難なことでしょう。

自分に害悪をもたらす敵や不平不満を感じさせる察しののよくない身近な誰かさん、不運な出来事や事故や災難、病気といった私たちを翻弄する人々や物事は、実は、私たちのために憎まれ役を買って出てくれた味方なのかもしれません。

もちろん、素朴に考えるかぎり、この発想は、ある程度の不幸にはあてはまると思えても、凶悪な殺人犯や疫病や地球を襲撃する宇宙人などにはあてはまらないということになるでしょうが、それでも、奇跡に難易度の序列がないのと同様、実は、どんな凶悪性を帯びた人や物事にもあてはまる真理なのかもしれません。



この点を深堀りしたい方には、コリン・C. ティッピング著「人生を癒すゆるしのワーク」が参考になると思います。




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Lesson 242


This day is God's. It is my gift to Him.
今日は神の日だ。今日という日は、神に捧げる私からの贈り物だ。



1. I will not lead my life alone today.
 今日、私は自分ひとりで人生の舵取りをしないことにする。

 I do not understand the world, and so to try to lead my life alone must be but foolishness.
 私には世界を理解できないのだから、私が自分だけで自分の人生を切り開こうとするのは愚かなことでしかないはずだ。

 But there is One Who knows all that is best for me.
 しかし、私にとっての最善のことだけを知る聖霊がいてくれる。

 And He is glad to make no choices for me but the ones that lead to God.
 そして、聖霊は私のために喜んで、神に導く選択だけをしてくれる。

 I give this day to Him, for I would not delay my coming home, and it is He Who knows the way to God.
 私は今日を聖霊に捧げる。というのも、私は自分の帰郷を遅らせたくないし、神に至る道を知る存在は聖霊のみだからだ。



2. And so we give today to You.
 だから、私たちは、今日という日をあなたに捧げます。

 We come with wholly open minds.
 私たちは、完全に開かれた心で臨みます。

 We do not ask for anything that we may think we want.
 自分が望んでいると自分で思うようなどんなものも私たちは求めません。

 Give us what You would have received by us.
 あなたが私たちに受け取らせたいものを授けてください。

 You know all our desires and our wants.
 あなたは私たちの願望や必要のすべてを知っています。

 And You will give us everything we need in helping us to find the way to You.
 だから、私たちがあなたへの道を見出す助けとなるうえで必要なことはすべて、あなたが私たちに与えてくれるでしょう。


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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。





次

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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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