レッスン249「赦しがすべての苦悩と喪失を終わらせる」


If you are hurt, never delude yourself into thinking that another has hurt you.
もしあなたが傷ついたなら、他者が自分を傷つけたものと思い違いしてはなりません。

For you have only hurt yourself.
というのも、自分自身を傷つけたのはあなたにほかならないからです。

So never feel it is loving, or appropriate, or kind, or gentle, to forgive another.
だから、決して他者を赦すことを愛情深いことであるとか、適切なことだとか、親切なことだとか、優しいことだと考えないようにしてください。

For he could not, can not, and will not do anything to you.
というのも、他者には、あなたに害を及ぼすようなどんなことも、かつてできなかったし、今することもできないし、これからもできないままだからです。

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Jesu Christ
イエス・キリスト(Brent Haskell JOURNEY BEYOND WORDS

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レッスン249です。

今日のテーマは「赦しがすべての苦悩と喪失を終わらせる」です。


まず、世界とは何かをご覧ください。





赦しは知覚の歪みを解消する

赦しは、エゴという色眼鏡を外して、ありのままの状態を見ることを可能にします。

エゴの色眼鏡で見るかぎり、身体が自分であり、世界は自分ではなく、身体としての自分の外敵や危険に満ちた恐怖の場所に見えます。

自分の身体は自分で動かせるし、自分の心も自分で意識できるけれど、それ以外はすべて自分のコントロールが効かず、自分を翻弄するだけに思えるからです。


自覚や制御が可能かどうかでその対象が自分の一部かどうかは左右されない

しかし、その対象を自分で意識してコントロールできるかどうかが、その対象が自分であるかどうかを左右するわけではありません。

人の末梢神経系は、体性神経系と自律神経系で構成されます。

体性神経系は自覚し制御することができます。
指先であれば触覚で知覚して筋肉に指令を出して制御できます。
でも、指先の神経が麻痺して知覚したり運動させたりできなくなったとしても、指先は自分のもののままです。

自律神経系は、脳幹や脊髄を内臓とつないでいる神経系で、意識的な努力を必要としない(そのため通常は自覚されない)体内のプロセスを調節しており、交感神経系(主な機能は、ストレスのかかる状況や緊急事態に際して体の状態を整える働き(闘争・逃走反応))と副交感神経系(主な機能は、日常的な状況下で正常な体の機能を維持すること)からなります。

私たちには、五臓六腑の全情報を自覚して、心臓の拍動のペースについてであるとか、胃液の分泌量等を指示して意志の力でコントロールできるわけではありませんが、それでも、私たちの心臓や胃といった臓器は私たちが持ち、私たち自身でもあるものです。

世界も、体性神経系のように自覚と制御が及ぶ範囲は自分の身体や他のつながりのある人間、社会という範囲に限定されますが、それ以外の意識もコントロールもできない大部分も、意識することもコントロールすることもできないから自分とは無関係の自分ではない自分とは分離した別ものと捉えることは正しいとは言えません。




真実は、はたらく細胞の人体内のように、外敵や自分と分離した他者に見えている他の細胞や器官という世界全体は本当の自分である魂が所有する人体の一部であるという意味で、人間や生き物も自然環境も含めた世界は大いなる霊である神の子が所有する自分自身であり、敵だと思っていた他の生き物たちは自分の一部であり、聖霊に従って色眼鏡を外して見れば、世界は自分の豊さに気づく愛に満ちた幸福の場所となります。


夢の登場人物や環境は自分が作り出している

夜見る夢の世界でも、夢の主人公については自分だという自覚があり、自分をコントロールしている感覚を味わいますが、主人公以外の夢の登場人物たちや夢の世界の環境は自分だという自覚はなく、コントロールが効かない存在ですが、夢の主人公と同様に自分が作り出しているというのが事実です。

つまり、自覚できるかどうかやコントロールが及ぶかどうかによって、その対象が自分であることになったり自分ではなくなったたりするわけではなく、自分であるという自覚や自分でコントロールできているという感覚は、その対象が自分の一部であるかどうかを判定する基準としてはまったく役に立たない、つまり、意識=エゴが本当の自分が何ものなのかわからなくさせているということです。

「Consciousness is correctly identified as the domain of the ego.
 意識は、正確にはエゴの領域として位置づけられるものです。」(T3-4 誤りとエゴ

意識できるからそれが自分だという感覚は、大いなる錯覚であり、この錯覚から脱する必要があるということです。




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Lesson 249

Forgiveness ends all suffering and loss.
赦しがすべての苦悩と喪失を終わらせる。



1. Forgiveness paints a picture of a world where suffering is over, loss becomes impossible and anger makes no sense.
 赦しは、苦しみが終わり、何かを失うことなど不可能となり、怒りが何の意味も持たない世界の光景を描き出します。

 Attack is gone, and madness has an end.
 攻撃は去り、狂気は終わりを迎えました。

 What suffering is now conceivable?
 そうなれば、どんな苦悩を思い描くことができるでしょう。

 What loss can be sustained?
 どんな損失を被ることができるというのでしょう。

 The world becomes a place of joy, abundance, charity and endless giving.
 世界は、喜びと豊かさに溢れ、慈しみと果てしない恵与の場となります。

 It is now so like to Heaven that it quickly is transformed into the light that it reflects.
 いまや世界はあまりに天国に似ているので、世界はたちまち自らが反映する光へと姿を変えます。

 And so the journey which the Son of God began has ended in the light from which he came.
 こうして、神の子が始めた旅路は彼のやってきた光の中で終わりを迎えます。



2. Father, we would return our minds to You.
 父よ、私たちは自分たちの心をあなたへと返します。

 We have betrayed them, held them in a vise of bitterness, and frightened them with thoughts of violence and death.
 私たちは自分たちの心を裏切って、苦渋の万力で自分たちの心を締めつけ、暴力と死の想念で自分たちの心を怯えさせてきました。

 Now would we rest again in You, as You created us.
 今、私たちはあなたに創造されたままに、あなたの中で再び安らぐことにします。

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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。







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