レッスン250「私が自分自身を限られた存在とみなしませんように」

2014年03月05日
レッスン241〜250 0

The key to enlightenment lies in a secret that very few people have ever known, but which Jesus knew well.
光明を得るための鍵は、ひとつの秘密にある。その秘密は、これまでごくわずかな人々しか知らなかったが、イエスはそれをよく知っていた。

The way you will experience and feel about yourself is not determined by how other people look at and think about you.
その秘密とは、あなたが自分自身のことをどう体験し感じるかが、ほかの人々があなたのことをどのように見たり思ったりするかによって左右されることはないということだ。



Gary Renard
ゲイリー・R.レナード




shutterstock_1961013871 (1)_1227061758 (1)

レッスン250です。

「私が自分自身を限られた存在とみなしませんように」が今日のテーマです。


まず、世界とは何かをご覧ください。




本当の自分は思い出すものであって覚えこむものではない

レッスン248では、私たちが自分だと思っている人間はこの世界でのアバターでしかなく、本当の自分ではないということを考えました。


自分だと思っているアバターとしての人間、コースで言う「人の子」が自分ではないとして、そうだとしたら、本当の自分とは何なのか? という問いに対する答え、それが神の子だということは、私たちはもう情報としては知覚しています。

私たちは、この情報を繰り返し暗記して信じ込むことによって神の子になれるわけではありません。

私たちは、もともと神の子なのであり、これから神の子になるわけではありません。

本当の自分とは別のものが自分だと信じ込むことで本当の自分を忘れているわけなので、本当の自分が何なのかを習得するのではなくて、忘れていた本当の自分を思い出すことが必要なだけです。


人の子が神の子に変身するわけではない

「2. Thus does the son of man become the Son of God.
 こうして、人の子は神の子となります。

 It is not really a change; it is a change of mind.
 それは実際に、何かが変わることではありません。それは心の変化です。」(M12 キリストの言葉(世界を救うために必要な教師の数)

「人の子が神の子になる」といっても、アバターである人の子が世界の中で神の子に変身するわけではありません。

人の子というアバターに宿りアイデンティティーを抱いていた神の子が本当の自分が人の子ではなく神の子だという自覚を取り戻すことを「人の子が神の子となる」と表現しているのです。

人の子が悟得して神の子になるのではなく、神の子が人の子を自分だと誤解していたことに気づいて我に返るだけです。


物語の主人公と読者の関係性

はてしない物語の前半で、本を読むバスチアンは、物語の主人公としてのアトレーユになりきって旅をします。

私たち人の子は、このアトレーユに相当する夢物語の登場人物であり読み手である夢見る神の子を宿す主人公です。

自分が神の子であると思い出すことは、バスチアンが自分はアトレーユではなくバスチアンだと思い出して自覚することに相当します。

アトレーユが自分はバスチアンに読まれていた本の主人公だと認識することによってアトレーユがバスチアンに変身するわけではありません。

思い出すのはバスチアンであってアトレーユではありません。

思い出すのは私たちになりきっていた神の子であって、私たちアバターのほうではないのです。

この相違はとても重要なので、頭がこんがらがるかもしれませんが、じっくり考えてみていただければと思います。


神のひとり子と私たちの関係は?私は人ではないの?私とは何?が参考になると思います。




kame (1)_1226094537 (1)

Lesson 250


Let me not see myself as limited.
私が自分自身を限られた存在とみなしませんように。



1. Let me behold the Son of God today, and witness to his glory.
 今日、私が神の子を見て、彼の栄光を証言できるようにさせてください。

 Let me not try to obscure the holy light in him, and see his strength diminished and reduced to frailty; nor perceive the lacks in him with which I would attack his sovereignty.
 私が、神の子の中にある聖なる光を覆い隠して、神の子の力強さを脆弱なものに矮小化しようとしたり、神の子を欠乏しているものと知覚することによって、彼が持つ自らを統べる権利を攻撃しようとさせないでください。



2. He is Your Son, my Father.
 わが父よ、彼こそあなたの子です。

 And today I would behold his gentleness instead of my illusions.
 今日、私は自分の幻想の代わりに神の子の優しさを見つめることにします。

 He is what I am, and as I see him so I see myself.
 神の子こそが本当の私なのです。そして、私が彼を見る通りに、私は自分自身を見るようになります。

 Today I would see truly, that this day I may at last identify with him.
 今日、私は本当に見ることにします。そうすれば、この日、私はついに神の子とひとつになるでしょう。


名称未設定




それでは、ブリトニーさんのレッスンです。





次

関連記事
 image (1)  image (3) image (4)

It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

コメント0件

コメントはまだありません
未分類 (10)
奇跡のコース (10)
書籍 (3)
朗読 (0)
映画 (2)
アフォリズム (11)
教材 (1)
ネット (1)
テキスト (262)
┣  テキスト第1章(奇跡の意味) (7)
┣  テキスト第2章(分離と贖罪) (8)
┣  テキスト第3章(潔白な知覚) (7)
┣  テキスト第4章(エゴという幻想) (8)
┣  テキスト第5章(癒しと完全性) (8)
┣  テキスト第6章(愛のレッスン) (8)
┣  テキスト第7章(王国の贈り物) (11)
┣  テキスト第8章(戻りの旅路) (9)
┣  テキスト第9章(贖罪の受容) (8)
┣  テキスト第10章(病の偶像) (6)
┣  テキスト第11章(神かエゴか) (9)
┣  テキスト第12章(聖霊のカリキュラム) (8)
┣  テキスト第13章(罪なき世界) (12)
┣  テキスト第14章(真理のための教え) (11)
┣  テキスト第15章(神聖な瞬間) (11)
┣  テキスト第16章(幻想を赦す) (7)
┣  テキスト第17章(赦しと神聖な関係) (8)
┣  テキスト第18章(夢の消滅) (9)
┣  テキスト第19章(平安の達成) (9)
┣  テキスト第20章(神聖さのヴィジョン) (8)
┣  テキスト第21章(理性と知覚) (9)
┣  テキスト第22章(救いと神聖な関係) (7)
┣  テキスト第23章(自分自身との戦い) (5)
┣  テキスト第24章(特別であるという目標) (8)
┣  テキスト第25章(神の正義) (9)
┣  テキスト第26章(移行) (10)
┣  テキスト第27章(夢を癒す) (8)
┣  テキスト第28章(恐れを取り消す) (7)
┣  テキスト第29章(目覚め) (9)
┣  テキスト第30章(新たなる始まり) (8)
┗  テキスト第31章(最後のヴィジョン) (8)
ワークブック・パート① (237)
┣  レッスン1〜10 (11)
┣  レッスン11〜20 (10)
┣  レッスン21〜30 (10)
┣  レッスン31〜40 (10)
┣  レッスン41〜50 (10)
┣  レッスン51〜60 (11)
┣  レッスン61〜70 (10)
┣  レッスン71〜80 (10)
┣  レッスン81〜90 (11)
┣  レッスン91〜100 (10)
┣  レッスン101〜110 (10)
┣  レッスン111〜120 (11)
┣  レッスン121〜130 (10)
┣  レッスン131〜140 (10)
┣  レッスン141〜150 (11)
┣  レッスン151〜160 (10)
┣  レッスン161〜170 (10)
┣  レッスン171〜180 (11)
┣  レッスン181〜190 (11)
┣  レッスン191〜200 (10)
┣  レッスン201〜210 (11)
┗  レッスン211〜220 (10)
ワークブック・パート② (159)
┣  ワークブック・パート②特別解説 (16)
┣  レッスン221〜230 (10)
┣  レッスン231〜240 (10)
┣  レッスン241〜250 (10)
┣  レッスン251〜260 (10)
┣  レッスン261〜270 (10)
┣  レッスン271〜280 (10)
┣  レッスン281〜290 (10)
┣  レッスン291〜300 (10)
┣  レッスン301〜310 (10)
┣  レッスン311〜320 (10)
┣  レッスン321〜330 (10)
┣  レッスン331〜340 (10)
┣  レッスン341〜350 (10)
┣  レッスン351〜360 (10)
┗  レッスン361〜365 (3)
マニュアル (42)
┣  マニュアル1~3 (4)
┣  マニュアル4 (10)
┣  マニュアル5~10 (6)
┣  マニュアル11~20 (9)
┗  マニュアル21~30 (10)
心理療法 (13)
┣  心理療法 第1章 (2)
┣  心理療法 第2章 (8)
┗  心理療法 第3章 (3)
用語解説 (8)
祈りの歌 (15)
┣  祈りの歌 第1章 (7)
┣  祈りの歌 第2章 (4)
┗  祈りの歌 第3章 (4)