レッスン276「神の大いなる言葉が私に与えられているのは、私がそれを語るためだ」

2014年04月07日
レッスン271〜280 0

The soul can do without everything except the word of God, without which none at all of its wants are provided for.
魂は何がなくても神の言葉なしには何もなしえない。神の言葉がなければ、魂の望みは何ひとつ叶えられないからだ。



Martin Luther
マルティン・ルター



笑はれるのを恐れるよりは心にないことを云うのを恐れなければならない。

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武者小路実篤(「幸福者」より)




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レッスン276です。

「神の大いなる言葉が私に与えられているのは、私がそれを語るためだ」が今日のテーマです。


まず、キリストってなに?をご覧ください。





神の大いなる言葉

「1. What is the Word of God?
 神の大いなる言葉とは何だろう。

 "My Son is pure and holy as Myself."
 それは、『私の子は、私自身と同じく清らかで神聖だ』という言葉だ。

 And thus did God become the Father of the Son He loves, for thus was he created.
 こうして神はその愛し子の父となった。というのも、こうして神の子は創造されたからだ。

 This the Word His Son did not create with Him, because in this His Son was born.
 この大いなる言葉は神の子が父とともに創造したものではない。なぜなら、この言葉によって神の子が生まれたからだ。」


「私の子は、私自身と同じく清らかで神聖だ」という言葉は、神が自身と同じ属性を持つ自らを拡張した存在を知ることを表しています。


ヨハネによる福音書第一章

神の創造と神の言葉というと、ヨハネによる福音書を連想する人も多いと思います。

ウィキペたん

ヨハネによる福音書第一章

1節 初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
2節 この言は、初めに神と共にあった。
3節 万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。
4節 言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。
5節 光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。」(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


創造

レッスン263「私の聖なるヴィジョンは、あらゆるものを清らかなものとして見る」のエッセイで述べたように、創造は神の愛の拡張をMindの理知的な思考という側面から見た作用であり、本節では、神の大いなる思考は言葉によってなされることが示されています。

ギリシア語:Ἐν ἀρχῇ ἦν ὁ Λόγος, καὶ ὁ Λόγος ἦν πρὸς τὸν Θεόν, καὶ Θεὸς ἦν ὁ Λόγος.
英語: In the beginning the Word already existed. The Word was with God, and the Word was God.
日本語:はじめに言(ロゴス)があった。言は神と共在し、言は神であった

— 『ヨハネによる福音書』1:1(Κατά Ιωάννην Ευαγγέλιο)

"The Word"「言」は、”λόγος”(ロゴス)の訳語です。

ロゴスは論理、思考という意味もあり、言葉によって子が創造されたことは、神が父として大いなる霊である神自身を神自身以外の子へと拡張した父性を意味し、自らを拡張した子に自らの意志を伝達して、愛によって、子を神自身と同じ意志を持つ神自身と同じ清らかで神聖な存在としたことを意味します。

創造は、神の愛に満ちた息吹を被造物に伝えるというコミュニケーションによってなされたわけです。



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Lesson 276

The Word of God is given me to speak.
神の大いなる言葉が私に与えられているのは、私がそれを語るためだ。



1. What is the Word of God?
 神の大いなる言葉とは何だろう。

 "My Son is pure and holy as Myself."
 それは、「私の子は、私自身と同じく清らかで神聖だ」という言葉だ。

 And thus did God become the Father of the Son He loves, for thus was he created.
 こうして神はその愛し子の父となった。というのも、こうして神の子は創造されたからだ。

 This the Word His Son did not create with Him, because in this His Son was born.
 この大いなる言葉は神の子が父とともに創造したものではない。なぜなら、この言葉によって神の子が生まれたからだ。

 Let us accept His Fatherhood, and all is given us.
 私たちで神の大いなる父性を受け入れよう。そうすれば、私たちにすべてが与えられることになる。

 Deny we were created in His Love and we deny our Self, to be unsure of who we are, of Who our Father is, and for what purpose we have come.
 自分たちが神の大いなる愛の中で創造されたことを否認するなら、私たちは自分たちの大いなる自己を否認することになる。そうなると、私たちには自分が誰なのか、自分たちの父が誰なのか、そして、自分たちは何のためにここに来たのか確信が持てなくなってしまう。

 And yet, we need but to acknowledge Him Who gave His Word to us in our creation, to remember Him and so recall our Self.
 それでも、神を思い出し、そうすることで自分たちの真の自己を思い出すために、私たちはただ、私たちを創造するに際して私たちに自らの言葉を授けてくれた神を認めるだけでよいのだ。



2. Father, Your Word is mine.
 父よ、あなたの大いなる言葉は私のものです。

 And it is this that I would speak to all my brothers, who are given me to cherish as my own, as I am loved and blessed and saved by You.
 そして、私は、あなたの大いなる言葉を自分の兄弟たちみんなに語るつもりです。私があなたによって愛され、祝福され、救われているように、私の兄弟たちはみな、私自身として、大切にするようにと私に授けられているのです。


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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。





次

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 松山 健 Matsuyama Ken
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