レッスン284「私には、傷つける思考すべてを変える選択ができる 」

2014年04月19日
レッスン281〜290 0

あなたは、聖なる父から一度も離れたことはなかった。
離れていると主張することを、単にあなたが選択しているだけである。
すべての苦しみ、すべての恐れ、すべての疑いは、そういう選択の中で生まれ、続いている。
この真実に完全に到達するならば、幻想は終わりになる。

まだためらい続けるのか?
父は、この帰還を無限なる愛の忍耐をもって心待ちにしているのに。
旅において間違った道というものはなく、それは、誰の旅においても同様である。
この世は、これを狂気の沙汰と言うであろうが、狂気なのはこの世のほうである。
だから手放しなさい。

Jesus Christ

イエス・キリスト(「イェシュアの手紙」320ページ)





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レッスン284です。

「私には、傷つける思考すべてを変える選択ができる」が今日のテーマです。



まず、聖霊とは何かをご覧ください。




求めないかぎり真理は虚構の中に埋もれたまま

私たちは、真理から逃れて虚構からなる幻想世界を作り出してその中の生物になりきって生きています。

望んで偽りの中に安住している者にとっては、真理は自分の安寧を脅かす敵であり、真理が真実だからといって受容されるわけではないし、むしろ、受け入れたくないものであるがゆえに、真理のほうこそ虚偽だとして拒絶されます。

ですから、真実は自ずから明らかになるはずだと期待して放っておいたのではいつまで経っても真理は虚偽の中に埋もれてゆく一方です。


私たち自身の本質が真理であるとしたら真理探究への取り組み方が変わる

とはいえ、この真理というものは、私たちの外のどこか遠くにあるわけではなく、真理を拒絶している私たち自身の本質が真理なので、自分を取り囲む虚構の嵐で自分を独楽のように回転させ続けるのをやめて独楽がたまに倒れて回転を止めて内面と向き合う機会が持てるようになれば、虚偽に対する疑いと真理に対する憧れが湧いてきます。

奇跡のコースに取り組む私たちのようにです。

そして、虚偽はカビのようなもので、繁殖に適した環境が維持されるかぎり、表面的に除去しても、容易に蔓延(はびこ)ってくるので、コースに接することが当たり前の日常の一部にならないかぎり、いったんは真理によってダメージを受けたとしても、エゴは容易に息を吹き返して、かつてと同じように幅を利かせることでしょう。

そこで、本レッスンが言うように、繰り返しが重要になります。


コースを2、3回くらい読んだ程度ではまだまったく理解はできない

1.「This is the truth, at first to be but said and then repeated many times; and next to be accepted as but partly true, with many reservations.
 これが真理だ。初めのうちは、ただ単に言葉にするだけだが、それから何回も繰り返し、そして、次の段階では、多くの疑念をとどめつつも、少しだけ真実として受け入れられる。

 Then to be considered seriously more and more, and finally accepted as the truth.
 それから、よりいっそう真剣に考えるようになって、ようやく最後に真理として受け入れられる。」

奇跡のコースという書籍自体、英語版で1300ページ超(!)という大部なので、1回読了するだけでも大仕事だというイメージを抱きがちですが、はっきり言って、1回読んだくらいでは、コースの言っていることなどチンプンカンプンなはずで、少しでも理解するのはまったく不可能といってよいでしょう。



あまり率直な物言いが過ぎると学習意欲を削いでしまいかねないきらいはありますが、むしろ5回繰り返してようやく自分の中にコースの思考システムが定まる下地作りができる程度で、まだまだ序の口という捉え方でいたほうが繰り返しに対する心理的ハードルを下げるには必要でしょう。


コースを人生の伴侶にして生きられる幸せ

たびたび述べるように、コースの文章に触れること自体が、瞑想のような作用があり、真剣に取り組みを続けるなら、そのうち、日常的にコースに触れていないと我慢できないという状態になり、コースを読むことが呼吸をすることと同じように自分にとって重要なことになると思います。

このサイトに来てくださっているみなさんなら理解されてきていると思いますが、奇跡のコースは英語を母語とする人が英文で読んでも読解するのが難しいと言われたりしますが、文章の難解さは確かにあるにせよ、むしろ考え方、発想の仕方があまりに世の常識と逆なので理解困難という内容面での心の拒絶反応のハードルこそがその難解さの本質だということが言えると思います。

そして、この内容面の常識との解離具合は、学習を進めれば進めるほど受け入れ困難ではなくなってゆくので、はじめのころは文章を読むスピードが遅々として進まなかったのが、どんどん楽に読めるようになってゆきます。




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Lesson 284

I can elect to change all thoughts that hurt.
私には、傷つける思考すべてを変える選択ができる。



1. Loss is not loss when properly perceived.
 正しく知覚するなら、損失は損失ではない。

 Pain is impossible.
 苦痛は不可能だ。

 There is no grief with any cause at all.
 どのような原因による悲嘆もまったくありえない。

 And suffering of any kind is nothing but a dream.
 だから、いかなる種類の苦悩も単なる夢でしかないのだ。

 This is the truth, at first to be but said and then repeated many times; and next to be accepted as but partly true, with many reservations.
 これが真理だ。初めのうちは、ただ単に言葉にするだけだが、それから何回も繰り返し、そして、次の段階では、多くの疑念をとどめつつ、ただ部分的な真実としてのみ受け入れられる。

 Then to be considered seriously more and more, and finally accepted as the truth.
 それから、よりいっそう真剣に考えるようになって、ようやく最後に全面的な真実、つまり真理として受け入れられる。

 I can elect to change all thoughts that hurt.
 私は、傷つけることになるすべての思考を変える選択ができる。

 And I would go beyond these words today, and past all reservations, and arrive at full acceptance of the truth in them.
 だから、今日、私は、これらの言葉を越えて進み、すべての疑念を通り過ぎて、それらの中にある真理の完全な受容へと辿り着くことにしたい。



2. Father, what You have given cannot hurt, so grief and pain must be impossible.
 父よ、あなたの授けてくれたものが傷つけることなどありえません。だから、悲嘆や苦痛など不可能であるに違いないのです。

 Let me not fail to trust in You today, accepting but the joyous as Your gifts; accepting but the joyous as the truth.
 喜びだけをあなたからの贈り物として受け入れ、そして、喜びのみを真理として受け入れることで、今日、私があなたを信頼し損ねることのないようにさせてください。


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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。





次

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 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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