T20-1 聖週間

2014年04月22日
テキスト第20章(神聖さのヴィジョン) 0

誰かと一緒に平和にいるためには、自分を相手から隔てるものではなく結びつけるものを見る必要があります。結びつけるものを見て取るなら、互いの差異をも尊重できます。差異のほうを見て取るなら、その差異を克服しようとあくせくすることになります。

差異を克服しようとしても、たいてい失敗します。それは、差異があるということは健全だからです。お互いの差異を尊重するかぎり、親密な良い関係を築く可能性を妨げることはありません。

いつでも相手に、自分と違っているための場所の隙間を残しておいてあげなさい。そうすれば、あなたも、相手と親密になることを避けようとは思わないでしょう。

自分が受け入れられるためには、相手と同じようにならなければならない、そして、その逆も真だと感じると、あなたは差異を克服する努力をします。

差異はそのままにしておきなさい。あなたはそのままで受け入れられる人ですし、相手もそうです。そうすれば、あなたのハートにも相手のハートにも平和があります。それでいいのです。

自分がいかに相手を、こうあるべきだと信じるイメージ通りに変えようとしているかに気づき始めてください。また、相手がいかにあなたを変えようとしているかにもです。その押したり引いたりを感じてください。それがエゴの世界というものです。

エゴとは宇宙で最も不安定なものです。だからこそ、いつでも、どの側につくかを決めたり、地位や立場に寄りかかったりするのです。自分自身にもともと信頼を寄せていませんし、スピリットの寛大性を持ち合わせてもいません。

Jesus Christ

イエス・キリスト(ポール・フェリーニ著「無条件の愛 キリスト意識を鏡として」より)




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テキスト第20章から、聖週間という一節をご紹介します。







M28 復活とは何か

キリストの再臨ってなに?

T3-1 贖罪には犠牲は無用

が参考になると思います。

キリストの磔刑と復活は、エゴと聖霊の相違を象徴的に表しています。


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Chapter 20 THE VISION OF HOLINESS
第二十章 神聖さのヴィジョン


I. Holy Week
一 聖週間



1. This is Palm Sunday, the celebration of victory and the acceptance of the truth.
 今日はシュロの聖日です。今日は、勝利を祝福して真理を受け入れる日です。

 Let us not spend this holy week brooding on the crucifixion of God's Son, but happily in the celebration of his release.
 神の子の磔刑について考えこんだりすることなく神の子の解放を祝いながら、これからの聖なる一週間を幸せに過ごしましょう。

 For Easter is the sign of peace, not pain.
 というのも、復活祭は苦痛ではなく平安の印だからです。

 A slain Christ has no meaning.
 キリストが殺されたことには何の意味もありません。

 But a risen Christ becomes the symbol of the Son of God's forgiveness on himself; the sign he looks upon himself as healed and whole.
 しかし、キリストがよみがえったことは、神の子が自分自身を赦した象徴となり、神の子が自分自身を癒された完全な存在と見ている印となります。



2. This week begins with palms and ends with lilies, the white and holy sign the Son of God is innocent.
 この週は、シュロの葉で始まり、神の子が潔白であることを示す純白の聖なる印である百合の花で終わります。

 Let no dark sign of crucifixion intervene between the journey and its purpose; between the acceptance of the truth and its expression.
 旅路とその目的、すなわち、真理を受け入れることと真理を表現することの間に、十字架刑のどんな暗い印象も割りこませないようにしましょう。

 This week we celebrate life, not death.
 この一週間、私たちは死ではなく生命を祝福します。

 And we honor the perfect purity of the Son of God, and not his sins.
 だから、私たちは、神の子の完全な清らかさを讃えるのであって、神の子の罪を讃えるのではありません。

 Offer your brother the gift of lilies, not the crown of thorns; the gift of love and not the "gift" of fear.
 あなたの兄弟には、荊の冠という恐れの「贈り物」ではなく百合の花という愛の贈り物を捧げてください。

 You stand beside your brother, thorns in one hand and lilies in the other, uncertain which to give.
 あなたは兄弟の傍らに立って、片手には荊を、もう一方の手には百合の花を持って、どちらを与えるべきか確信できずに迷っています。

 Join now with me and throw away the thorns, offering the lilies to replace them.
 今こそ私と心をひとつにして、荊を捨て去って、その代わりに百合を捧げてください。

 This Easter I would have the gift of your forgiveness offered by you to me, and returned by me to you.
 この復活祭において、私はあなたから私に、あなたの赦しという贈り物を捧げてもらい、私からあなたにそれを贈り返すつもりです。

 We cannot be united in crucifixion and in death.
 私たちは、磔刑や死によってひとつに結ばれることはできません。

 Nor can the resurrection be complete till your forgiveness rests on Christ, along with mine.
 それに、あなたの赦しが私の赦しとともにキリストの許に留まるまでは、復活も完了しません。

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3. A week is short, and yet this holy week is the symbol of the whole journey the Son of God has undertaken.
 一週間は短いですが、それでも、この聖週間は、神の子が辿ってきた旅路の全行程を象徴しています。

 He started with the sign of victory, the promise of the resurrection, already given him.
 すでに自分に与えられている復活を約束する勝利の印とともに、神の子は歩みはじめました。

 Let him not wander into the temptation of crucifixion, and delay him there.
 神の子が磔刑の誘惑に迷いこんで、彼がそこで遅れを取らないようにさせなさい。

 Help him to go in peace beyond it, with the light of his own innocence lighting his way to his redemption and release.
 磔刑の誘惑を乗り越えて、平安のうちに自分自身の潔白さの光で、自らの救いと解放への道を照らしながら進んで行けるように神の子を助けてあげなさい。

 Hold him not back with thorns and nails when his redemption is so near.
 神の子の救いがもうすぐだというのに、荊や釘で彼を引き留めてはなりません。

 But let the whiteness of your shining gift of lilies speed him on his way to resurrection.
 そうではなく、あなたから贈る百合の花の光り輝く潔白さに、復活へと向かう神の子の歩みを速めさせてもらいなさい。



4. If you see glimpses of the face of Christ behind the veil, looking between the snow-white petals of the lilies you have received and given as your gift, you will behold your brother's face and recognize it.
 もしあなたが、自分が受け取り、また自分からの贈り物として与えた雪のような白さの百合の花びらの間から、ヴェールの向こう側のキリストの顔を垣間見たなら、あなたは自分の兄弟の顔をよく見て、それがキリストの顔だと気づくでしょう。

 I was a stranger and you took me in, not knowing who I was.
 私はあなたにとって見知らぬ存在でしたが、あなたは私が誰なのか知らないまま受け入れてくれました。

 Yet for your gift of lilies you will know.
 しかし、あなたが百合の花を贈ってくれたがゆえに、あなたは私を知るようになるでしょう。

 In your forgiveness of this stranger, alien to you and yet your ancient Friend, lies his release and your redemption with him.
 あなたが、この見知らぬ存在、あなたにとって馴染みのない存在でありながらも、あなたの古来の大いなる友であるキリストを赦すことで、キリストは救われ、キリストと一緒にあなたも救われるのです。

 The time of Easter is a time of joy, and not of mourning.
 復活祭は喜びの時であり、悲嘆に暮れる時ではありません。

 Look on your risen Friend, and celebrate his holiness along with me.
 よみがえったあなたの大いなる友を見てください。そして、彼の神聖さを私と一緒に祝福してください。

 For Easter is the time of your salvation, along with mine.
 なぜなら、復活祭とは、私と一緒にあなたが救われる時だからです。


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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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