レッスン289「過去は終わっている。過去は私に触れることができない」
People don’t realize that now is all there ever is; there is no past or future except as memory or anticipation in your mind.
人々は、過去や未来は自分の心の中の記憶や予期としてしか存在せず、存在するのは今だけだということに気づいていない。

Eckhart Tolle
エックハルト・トール

レッスン289です。
「過去は終わっている。過去は私に触れることができない」が今日のテーマです。
まず、聖霊とは何かをご覧ください。

奇跡は暗雲が晴れて陽光が差すようにして起こる
「It does not add, but merely takes away.
奇跡は、付け加えるのではなく、単に取り除くだけです。
And what it takes away is long since gone, but being kept in memory appears to have immediate effects.
そして、奇跡が取り除くものは、すでに去ってからずっと経っているのに、記憶には保たれているせいで、今、目の前で結果が生じているように見えているだけです。
This world was over long ago.
この世界はとっくの昔に終わっているのです。
The thoughts that made it are no longer in the mind that thought of them and loved them for a little while.
この世界を作り出した想念は、それらの想念を思いつき、しばくの間それらに愛着した心の中にはもうありません。
The miracle but shows the past is gone, and what has truly gone has no effects.
奇跡はただ、過去は去ったこと、そして、本当に過ぎ去ってしまったものには何の結果もないことを示すだけです。」(T28-1 現在の記憶 1.)
過去は去って現在にはない → 心の映写機で過去を再生するのを止める
すでに完結した物語を小説や映画として追体験しても、物語世界の出来事(過去)が触れられるのは物語の主人公だけで、主人公を介さずに直接、読者や観客に触れることはできません。
逆に、読者や観客が物語の主人公と自己同一化して物語世界に入り込んでいる間は、読者や観客は自分の現実(現在)に触れることができなくなります。

Lesson 289
The past is over. It can touch me not.
過去は終わっている。過去は私に触れることができない。
1. Unless the past is over in my mind, the real world must escape my sight.
過去が私の心の中で終わらないかぎり、私の視覚は、真の世界を見逃してしまうに違いない。
For I am really looking nowhere; seeing but what is not there.
というのも、私は本当にどこにもないものを見ているのであり、そこにありもしないものだけを見ているからだ。
How can I then perceive the world forgiveness offers?
そこにありもしないものだけを見ているというのに、どうして私に赦しが差し延べてくれる世界を知覚することができるだろうか。
This the past was made to hide, for this the world that can be looked on only now.
このように真の世界を隠すために、過去は作り出されたのだ。というのも、真の世界はただ今においてのみ見ることのできる世界だからだ。
It has no past.
真の世界に過去などない。
For what can be forgiven but the past, and if it is forgiven it is gone.
というのは、赦されうるのは過去だけだし、もし過去が赦されているなら、過去は去っているからだ。
2. Father, let me not look upon a past that is not there.
父よ、私がそこにありもしない過去を見ないようにさせてください。
For You have offered me Your Own replacement, in a present world the past has left untouched and free of sin.
というのも、あなた自身に成り代わる大いなる存在をあなたが私に授けてくれたので、現在の世界においては、手つかずのまま罪から解放されて過去は去っているからです。
Here is the end of guilt.
ここに罪悪感の終わりがあります。
And here am I made ready for Your final step.
そしてここで、あなたに最後の一歩を踏み出してもらう私の準備が整います。
Shall I demand that You wait longer for Your Son to find the loveliness You planned to be the end of all his dreams and all his pain?
あなたの子のあらゆる夢やすべての苦痛の終わりとなるようにとあなたが計画してくれた素晴らしきものを、子が見出すために、あなたをこれ以上待たせるつもりはありません。

それでは、ブリトニーさんのレッスンです。

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