レッスン292「すべての物事に幸福な結末が訪れるのは間違いない」

2014年05月01日
レッスン291〜300 0

There is nothing to find, only to realize.
見出すべきものは何もありません。ただ気づく必要があるだけです。

There is nothing to become, only to be.
なるべきものなど何もありません。ただあるべきであるだけです。

There is nothing to fear, only to love.
恐るべきものは何もありません。ただ愛すべきものがあるだけです。



Marianne Williamson
マリアン・ウィリアムソン




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レッスン292です。

「すべての物事に幸福な結末が訪れるのは間違いない」が今日のテーマです。



まず、真の世界とは何かをご覧ください。





自分の思い通りに生きたい!

私たちは、どうしても自分の力で独立して人生を切り開いて目標を達成したいという思いに駆られます。

それほど自分の思い通りに生きたい、自分の人生、生き方を自分で決定したいという欲求は強いものです。

この欲求は、私たちの本質である生命、神の子の自由意志の発露であり、決して無意義なものではありません。

けれど、この自由意志は自由意志の否定であるエゴによって歪められてしまっているので、エゴに従う私たちが抱く自己決定欲求は神の子ではなくエゴに奉仕するものとなります。


エゴに従って思い通りに生きると、真の自分の思いを挫くことになるというパラドックス

「It is not your will to be imprisoned because your will is free.
 囚われの身となることは、あなたの意志ではありません。なぜなら、あなたの意志は自由だからです。

 That is why the ego is the denial of free will.
 だから、エゴとは自由意志の否定なのです。」(テキスト第八章 二 幽閉と自由との違い 3)

ですので、エゴに従って我を通すことに邁進した結果待っているのは、征服欲を満たした空虚感か挫折による絶望のいずれかで、本質は同じです。

それは、自分の思い通りに思いを遂げて意志を果たしたつもりだったが、振り返ってみると憑き物に取り憑かれて我を失って突き動かされていたような感覚です。


まるで寄生バチの餌食になって欲望に駆り立てられて暴走した芋虫のように

寄生バチに取り憑かれて貪欲に食べまくってお腹に寄生する蜂の幼虫を育てることに奉仕し、腹の皮を食い破って蜂が羽化して飛び去ってゆくのを虚しく死を待ちながら眺めている芋虫が味わうような虚しさです。

寄生虫に脳をハイジャックされている間は、当の芋虫は自分の欲求だと信じて嬉々として蜂の幼虫のコントロール通りに操縦されていながらも、自分は自分の思い通りに生きていると満足しています。

私たちがエゴに取り憑かれて個人的栄達を遂げ虚栄心を満たすことに汲々としているさまは、これとまったく同じではないでしょうか。

この虚しさを思えば、エゴの望む望み通りの人生など、こっちから願い下げだ!という気にならないでしょうか。


偽りの自分の岩の塊から真の自分を掘り出す醍醐味

素朴に映画や小説で考えてみても、見る前にタイトルやコンセプトから想像していた通りの内容の物語よりも、見る前には想像もできなかったような思いがけない展開にハラハラする物語のほうがずっと満足感は高いはずです。

そして、現実の人生でも、振り返ってみて、自分の思い描いていた通りではない展開であった人生ラインにこそ、誰もが醍醐味を感じるのではないでしょうか。

この世とあの世を比べて考えて見れば、これはもっともなことです。

すなわち、物質的制約のない霊的な世界であるあの世では、思いは即座に実現する「思うがままの世界」であり、思うがままであればこそ、未熟な魂である私たちは、満足に進歩することもできず、何より「つまらない!」という状態になってしまって、あえてハンディキャップを用いることで面白みをもって進歩できる状態を求めて「思い通りにならない」この世に生まれてくるはずだからです。


実は思い通りにいかない不遇な人生は祝福の機会に満ちた魂にとっての順調な人生だった

つまり、「思い通りにいかない」ことこそが、魂にとっては、この世界での順境だというわけです。

今の自分(エゴ)に思い描ける程度の理想の人生なんかで自分を縛ってたまるもんかと、「すでに書かれている」を受け入れて起こることを受け入れる力を得たいものです。


「すべての物事に幸福な結末が訪れるのは間違いない」という今日のテーマは、安心して存分に明け渡す勇気を与えてくれるお守りのようなものです。




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Lesson 292

A happy outcome to all things is sure.
すべての物事に幸福な結末が訪れるのは間違いない。



1. God's promises make no exceptions.
 神の約束には、いかなる例外もありません。

 And He guarantees that only joy can be the final outcome found for everything.
 そして、神は、万物が最終的に見出すことのできる成果はただ喜びだけだと約束してくれています。

 Yet it is up to us when this is reached; how long we let an alien will appear to be opposing His.
 ただし、この結末にいつ到達するかは、私たち次第です。すなわち、私たちが、どれだけ長く神の大いなる意志がそれとは相容れない意志と対立しているように見えるままにしておくかにかかっているということです。

 And while we think this will is real, we will not find the end He has appointed as the outcome of all problems we perceive, all trials we see, and every situation that we meet.
 そして、私たちがこの神と相容れない意志が本物だと考えている間は、私たちの知覚するあらゆる問題、私たちが目にするあらゆる苦難、そして、私たちが直面するすべての状況の結末として神が定めてくれている終わりを私たちが見出すことはないでしょう。

 Yet is the ending certain.
 しかし、その終わりが訪れるのは間違いありません。

 For God's Will is done in earth and Heaven.
 というのも、神の大いなる意志は天と地において成し遂げられるからです。

 We will seek and we will find according to His Will, which guarantees that our will is done.
 神の大いなる意志に従って、私たちは探し求め、そして見出すでしょう。神の意志は、私たちの意志が成し遂げられることを保証しているからです。



2. We thank You, Father, for Your guarantee of only happy outcomes in the end.
 父よ、あなたが最後にただ幸福な結末だけを保証してくれていることに、私たちは感謝を捧げます。

 Help us not interfere, and so delay the happy endings You have promised us for every problem that we can perceive; for every trial we think we still must meet.
 私たちが知覚しうるすべての問題に、そして、私たちがなおも直面しなければならないと思いこんでいるあらゆる苦難に対して、あなたが私たちに約束してくれているその幸せな結末が到来するのを、私たちが妨げることで遅らせてしまわないように助けてください。


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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。





次

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It’s not how much we give, but how much love we put into giving. – Mother Teresa

 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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