レッスン294「私の身体は、完全に中立的なものだ」

2014年05月07日
レッスン291〜300 0

人々は肉体離脱という貴重で素晴らしい体験について語るが、そもそもあなたは――想像以外で――肉体の中にいるという類の経験をしたことがあるだろうか。
報告されていることによれば、いわゆる臨死体験の典型的な経験のひとつは、上から自分の肉体を見下ろすということである。さて、その真実の瞬間を経験するのに、自分の臨終まで待つ必要はなく、今の瞬間を真実の瞬間にしてはどうだろうか。・・・あなたは、今まで一度もこのように閉じ込められていたことはないのではないか。



ダグラス・E・ハーディング




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レッスン294です。

「私の身体は、完全に中立的なものだ」が今日のテーマです。


まず、真の世界とは何かをご覧ください。






「Let me not see it more than this today; of service for a while and fit to serve, to keep its usefulness while it can serve, and then to be replaced for greater good.
 今日、私は身体をこのように、しばらくの間役に立ち、そして、役立たせるのに適しており、それが役立つ間は、その有用性を保ち、その後、よりよきものへと置き換わるもの以上にみなさないようにさせてください。」


神の子が本当の私たちなら身体は乗り物のような位置づけとなる

私たちをこの世界に縛りつけているのは、身体が自分だと思う錯覚です。

今日のレッスンは、神の子であることと身体であることについて、アイデンティティーは両立せず、私たちが本当は神の子であるなら、身体それ自体は価値中立なものとなり、単に車のような乗り物でしかないということを示します。

そして、かつてはばらばらに分裂した神の子をこの世界に束縛するための独房であった身体は、他の身体に愛を運び届けることで、自分たちがひとつであることに気づいて、一緒に神という目的地に到達するための役に立つ乗り物となります。


身体を兄弟に愛を運ぶ乗り物として位置づけることは神の子にアイデンティティーを戻す役に立つ

かつて身体にアイデンティティーが置かれていたときには、身体の消滅は死として忌み嫌うことしかできませんでしたが、神の子にアイデンティティーが正しく置かれたことによって、人体内の細胞が老朽化・消滅と新生・成長で絶えず入れ替わることでつねに全体としての生命が維持されるように、身体が役立つ間は活用でき、目的を達成する役に立てばもうそれ以上は必要ないし、損傷したり老衰して役に立てられなくなれば、廃棄して別の乗り物を用いて同じ目標を追求すればよいというふうに、必要以上に執着して価値を置く必要がなくなります。

もちろん、特定の身体に宿ることで、魂としての私たちが悲喜交々(ひきこもごも)の味わい深い人生を送ること自体が無価値であるわけがありませんし、エゴとして生きる私たちにとっては、そちらのほうが大切に思えるのが当たり前です。

けれど、身体の位置づけを神の子の分霊である魂が宿る乗り物として位置づけることは、アイデンティティーを正しく神の子に戻す役に立つし、そこまで行かない場合でも、一度きりでおしまいの人生だからと身体に必要以上に執着する思いを鎮め、究極的には実在しないにせよ、輪廻転生でやり直しのチャンスがいくらでもあるという余裕を持たせてくれるでしょう。



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Lesson 294

My body is a wholly neutral thing.
私の身体は、完全に中立的なものだ。



1. I am a Son of God.
 私は神の大いなる子だ。

 And can I be another thing as well?
 それなのに、私が神の子であると同時に、それ以外の何か別のものでもあることなどできるだろうか。

 Did God create the mortal and corruptible?
 神は、死を免れない朽ちゆくものを創造しただろうか。

 What use has God's beloved Son for what must die?
 神の愛し子が死すべきものに何の用があるというのだろうか。

 And yet a neutral thing does not see death, for thoughts of fear are not invested there, nor is a mockery of love bestowed upon it.
 それでも、中立的なものである身体は死に出会うことはない。というのも、恐怖の思いが身体に注ぎ込まれることはないし、偽物の愛が身体に与えられることもないからだ。

 Its neutrality protects it while it has a use.
 身体に使いみちがある間は、身体の中立性が身体を守ることになる。

 And afterwards, without a purpose, it is laid aside.
 その後、目的がなくなれば、身体は横たえられることになる。

 It is not sick nor old nor hurt.
 身体は、病気になるのでも、老衰するのでも、損傷するのでもない。

 It is but functionless, unneeded and cast off.
 身体はただ役割をなくし、必要ではなくなったので、捨て去られるだけなのだ。

 Let me not see it more than this today; of service for a while and fit to serve, to keep its usefulness while it can serve, and then to be replaced for greater good.
 今日、私は身体をこのように、しばらくの間役に立ち、役立たせるのに適しており、それが役立つ間は、その有用性を保ち、その後、よりよきものへと置き換わるもの以上にみなさないようにさせてください。



2. My body, Father, cannot be Your Son.
 父よ、私の身体があなたの子であるはずがありません。

 And what is not created cannot be sinful nor sinless; neither good nor bad.
 そして、創造されてもいないものが罪深いものになったり罪のないものになったりするはずがないし、良いものになったり悪いものになったりするはずがありません。

 Let me, then, use this dream to help Your plan that we awaken from all dreams we made.
 だから、私たちが作り出したすべての夢から私たちを目覚めさせるあなたの計画を助けるために、私にこの身体という夢を使わせてください。


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それでは、ブリトニーさんのレッスンです。





次

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 松山 健 Matsuyama Ken
この記事を書いた人:  松山 健 Matsuyama Ken

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