レッスン298「父よ、私はあなたを、そしてあなたの子を愛しています」
ありのままを感謝せよ
最後に紹介するのは、行動によってではなく、きみの心のあり方によって「今、この瞬間」に集中する方法だ。
それは、自分を愛すること、今を愛することだ。
もっとわかりやすい言葉でいうと、「感謝する」ということだ。ありのままの自分に感謝し、今、ここにいられることに感謝するのだ。
人はいかなる出来事についても、あれこれ考えて意味づけをしているものだ。判断のものさしは「自分にとって都合がいいか、悪いか」である。だが、この世のことわりは人知を超えたものだ。物事はきみの都合などとは関係なく起こりつづけている。それなのに、人は自分にとって都合のいいことにだけ感謝をし、都合の悪いことは忌み嫌う。これでは、バランスがとれた状態とはいえない。
この相対的な世界は、必ず二極の性質を合わせもっているという話はすでにしたな? 光があれば闇がある。善があれば悪もある。どちらかの性質だけ単独で存在することはない。両方が存在して完全なのだ。
それは人の価値観も同じこと。「悪い」があるから「良い」がある。苦しみがあるから喜びがある。それが人生の姿だ。その完全な姿をありのままに感謝して初めて調和は保たれる。
われわれを取り巻くすべての事象はフォースの意志によって具現化したものだ。何事も偶然などということはない。感謝することは、これらの出来事を許し、受け入れることだ。
自分を包み満たしているより大きな存在に身を任せよ。きみはあらゆる生命とともに生かされている。それに気づけば、不都合だと思えたことも「障害」ではなく「試練」として迎え入れることができよう。すべての出来事を「恵み」として実感できよう。

ジャン=クー・ヤーガ(「ジェダイの哲学 フォースの導きで運命を全うせよ」248ページ)
Whoever confesses that Jesus is the Son of God, God abides in him, and he in God.
イエスが神の子であると告白する者は誰であれ、彼の中に神があり、彼は神の中にある。
So we have come to know and to believe the love that God has for us.
こうして、私たちは神が私たちに抱く愛を知り、信じることができる。
God is love, and whoever abides in love abides in God, and God abides in him.
神は愛であり、愛の中に留まる者はみな神の中にあり、そして、神は彼の中にある。
By this is love perfected with us, so that we may have confidence for the day of judgment, because as he is so also are we in this world.
このようにして、この世界でイエスが神の子であるように私たちもまた神の子であるがゆえに、私たちは裁きの日に確信をもって臨むことができ、そうして愛は私たちのもとで完成するのだ。

1 John 4:15-17
ヨハネの第一の手紙第4章15-17節

レッスン298です。
「父よ、私はあなたを、そしてあなたの子を愛しています」が今日のテーマです。
まず、真の世界とは何かをご覧ください。

レッスン123「私は、父が私に与えてくれた贈り物について父に感謝する」、レッスン195「愛こそが、私が感謝しながら歩む道だ」、レッスン197「私が得られるのは、ただ私の感謝だけだ」が参考になると思います。
陰陽の観点だけでも、陰の陽転によって感謝はできる
感謝を意味する"appreciate"と”gratitude"のニュアンスの違いとして、"appreciate"は受動的、"gratitude"は能動的な意味合いがある点を指摘することができます。
"appreciate"には、真価を認めるという意味があり、"gratitude"は感謝の念を抱き、伝えるという意味があります。
正しく知覚して対象の真価を認めることで、ありがたみを感じて感謝の念を抱くというのが、通常の流れですが、この流れを逆転させることで、すべての対象に感謝の念を抱くことで、その対象を正しく知覚して真価を認めることができるという使い方ができます。
反面教師という言葉がありますが、単に、物事をプラス・マイナスの観点でのみ捉えていても、反面教師的に捉えて陰の出来事を陽転させてプラスの教訓を得ることができます。
陰陽を超越して起こることすべてに感謝できるのは誰?
ただし、プラス・マイナスの観点は、特定の立ち位置に立ってはじめて出てくるものであり、あくまでもエゴ・身体にアイデンティティーを持ったままの捉え方にとどまります。
その出来事が自分にとって得になりプラスだから感謝し、マイナスだったら感謝しないというスタンスを超越しなければ、起こることすべてに感謝の念を抱くことなど不可能であり、絶対にできません。
アラブの言葉「マクトゥーブ」の意味は、「すべては書かれている」ですが、これを単なる宿命論に基づく諦めとして捉えるのではなく、感謝を加味して捉えるなら、個としての人間がエゴ・身体から神の子へのアイデンティティー・シフトを達成する有効な手段となるでしょう。

Lesson 298
I love You, Father, and I love Your Son.
父よ、私はあなたを、そしてあなたの子を愛しています。
1. My gratitude permits my love to be accepted without fear.
私が感謝することで、私は恐れずに自分の愛を受け入れられるようになる。
And thus am I restored to my reality at last.
こうして、私はついに本当の自分を取り戻す。
All that intruded on my holy sight forgiveness takes away.
私の神聖な視界に侵入していたものすべてを、赦しが取り除いてくれる。
And I draw near the end of senseless journeys, mad careers and artificial values.
そして、私は、偽りの価値感によって狂気に生涯を費やすような無意味な旅路の終点へと近づいてゆく。
I accept instead what God establishes as mine, sure that in that alone I will be saved; sure that I go through fear to meet my Love.
私はその代わりに、神が私のものとして定めてくれたものを受け入れ、神の定めたものを受け入れることを通してのみ自分が救われることを確信し、私が恐れを通り越して私が真に愛する存在に出会うことを確信する。
2. Father, I come to You today, because I would not follow any way but Yours.
父よ、今日、私はあなたの下へと赴きます。なぜなら、私はあなたの下に続く道以外のどんな道も辿るつもりはないからです。
You are beside me.
あなたは私の傍らにいてくれます。
Certain is Your way.
あなたへの道は確かなものです。
And I am grateful for Your holy gifts of certain sanctuary, and escape from everything that would obscure my love for God my Father and His holy Son.
そして、私は、確実な聖域から届くあなたの聖なる贈り物に感謝し、そして、私の父なる神とその聖なる子への愛を覆い隠そうとするあらゆるものから逃れます。

それでは、ブリトニーさんのレッスンです。
