レッスン336「赦しが、個々の心はひとつに結びついていることを、私にわからせてくれる」

2014年06月19日
レッスン331〜340 0

In Africa there is a concept known as ubuntu—the profound sense that we are human only through the humanity of others; that if we are to accomplish anything in this world, it will in equal measure be due to the work and achievements of others.
アフリカには、「ウブントゥ」という名で知られている概念がある。それは、他者との人としての関わりや他者からの思いやりを通してのみ、私たちは人間でいられるのであり、もし私たちがこの世界で何かを成し遂げられるとしたら、それが成就するうえで他者の働きや達成の貢献度は私たちと同等だという奥深い理解と感覚のことだ。

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Nelson Mandela
ネルソン・マンデラ








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レッスン336です。

「赦しが、個々の心はひとつに結びついていることを、私にわからせてくれる」が今日のレッスンです。

まず、エゴってなに?をご覧ください。


分離が錯覚であることを理解する材料で世界は溢れかえっている

レッスン228「神は私を咎めたことはない。私もこれ以上は咎めないことにする」のエッセイで、個々の心を凍結した湖の湖面に空いた穴に喩えました。

一体であることがこの世界の実相であるがゆえに、本当はひとつに結ばれているのに、一見したところ個別に分離しているようにしか見えない状態をなぞらえる素材は世界に溢れています。

地球と地上にあるものすべての関係性、木と葉っぱ、海とさざ波、太陽と日差し、インターネットと端末、水源と蛇口、等々、私たちが目にするものをどれでも取り上げて考えてみると、どんなものも一見分離しているように見えるけれど実は他のものと真に切り離されて分離しているものは何ひとつ存在しないことがわかります。


視野を狭めさえすれば、分離が真実と誤信するのはきわめて容易

もっとも、分離が真実であると誤解するのはとても容易で、全体と一部の関係性の中の階層をどんどん降りていって、末端の具体的なところに降り立ってミクロの視点でフォーカスを合わせて、フレームを限定して見さえすれば、それだけで視野狭窄を起こして錯覚するには十分です。

パソコンのフォルダも、最上位から全体に検索をかければ出てくるファイルも、入子構造の最下層の特定のフォルダだけを対象に検索していたのでは、枝分かれした同じ階層のほかのフォルダの中に必要なファイルが存在してはいても、目的のファイルはいつまで経っても見つかりません。


赦しは、視点を高め視野を広げて最上位階層からの視界を与えてくれる

私たちも、随意にアクセスできるファイルが、自分として開いている最下層に位置するアバターである特定の人間の名前のついたフォルダの中にあるファイルだけに限定されるとしても、自らの本質である神の子というフォルダの最上位にアイデンティティーを置いていれば、いつでも最上位のフォルダに戻って高いマクロ視点から広く全体を見渡して、ロックがかかっていてアクセスできないだけで、ほかの人間や世界の物事すべては自分の一部だということを忘れずにいることができます。

自分以外の兄弟は、真のアイデンティティーというマスターキーを忘れて管理者権限がないためにロックを解いてアクセスできないだけで、今開いて閲覧している自分という端末とは別バージョンの端末であり、この自分という端末と同じく、本当の自分にとっての大事な宝庫だということです。

赦しがこの鍵を取り戻すための手段です。


自他分離の狂気

自分の心臓や胃腸といった内臓が随意に動かしたり自覚したりできないからといって自分でないと言い張る人はどうかしていると思うはずです。

自分のアバター以外の人間や世界が自分の意志でコントロールできず、自分の一部だと自覚できないからといって、自分ではないと考えるのも、自分の心臓は自分ではないと言い張るのに劣らない狂気だということです。









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Lesson 336

Forgiveness lets me know that minds are joined.
赦しが、個々の心はひとつに結びついていることを、私にわからせてくれる。



1. Forgiveness is the means appointed for perception's ending.
 赦しこそ、知覚を終わらせるために定められた手段です。

 Knowledge is restored after perception first is changed, and then gives way entirely to what remains forever past its highest reach.
 まず知覚が変わり、それから、知覚が到達しうる最高の域を永遠に超えたままであるものに対して知覚が完全に道を譲ったあと、知識は回復されます。

 For sights and sounds, at best, can serve but to recall the memory that lies beyond them all.
 というのも、見えるものや聞こえるものにできるのは、せいぜいそれらすべてを超えたところに存在する記憶を呼び起こすことまでだからです。

 Forgiveness sweeps away distortions, and opens the hidden altar to the truth.
 赦しは、さまざまな歪曲を一掃し、隠されていた真理の祭壇を開きます。

 Its lilies shine into the mind, and call it to return and look within, to find what it has vainly sought without.
 赦しの百合の花たちの輝きが小さな心の中に射し込んで、その心が空しく外側で探求してきたものを見出すために、戻ってきて内側を見るようにとその心に呼びかけます。

 For here, and only here, is peace of mind restored, for this the dwelling place of God Himself.
 というのも、そこが神自身の居場所であるがゆえに、ここで、ただこの内側でのみ、心の平安が取り戻されるからです。



2. In quiet may forgiveness wipe away my dreams of separation and of sin.
 静寂の中、赦しが私の分離と罪の夢を拭い去ってくれますように。

 Then let me, Father, look within, and find Your promise of my sinlessness is kept; Your Word remains unchanged within my mind, Your Love is still abiding in my heart.
 ですから、父よ、私が内面を見て、私が潔白であるというあなたの約束が守られ、あなたの大いなる言葉が私の心の中に変わらないまま残っていて、あなたの大いなる愛が今なお私の胸の内に留まっていることがわかるようにさせてください。


名称未設定



それでは、ブリトニーさんのレッスンです。






次

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 松山 健 Matsuyama Ken
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