レッスン10「私の思考は、何も意味しない」

レッスン1〜10 0

もしも自分自身の生き方を観察するなら、あなたは人に従う以外の何もしていないことがわかるでしょう。この従属システムが、私たちが「生きること」と呼んでいるものです。人生は今、何の意味も持たないのです。意味はあなたがこうした権威をすべて脇にどけてしまう時にのみやってきます。

ジッドゥ・クリシュナムルティ



Be comforted, dear soul!
親愛なる魂よ、安するがよい。

There is always light behind the clouds.
雲の向こう側にはつねに光があるのだから。

Louisa May Alcott, ‘Little Women’
ルイーザ・メイ・オルコット




レッスン10です。

今回のテーマは「私の思考は、何も意味しない」です。





レッスン1で、自分が見るものには何の意味もない、レッスン4で自分の目にするものに関する自分の思いには何の意味もないというテーマが出てきましたが、今回は、対象が自分の周囲の物事とつながりのない自分の思考そのものになっています。

知覚するものや、知覚に関連する思考だけでなく、私たちの思考自体が無意味であるのは、私たちという個別意識、つまり、エゴ自体が錯覚だからです。

「2. Consciousness, the level of perception, was the first split introduced into the mind after the separation, making the mind a perceiver rather than a creator.
 意識という知覚のレベルは分離以後にの中に取りこまれた最初の分裂でした。この意識が、を創造するものではなく、知覚するものに変えてしまったのです。

 Consciousness is correctly identified as the domain of the ego.
 意識は、正確にはエゴの領域として位置づけられるものです。

 The ego is a wrong-minded attempt to perceive yourself as you wish to be, rather than as you are.
 そのエゴとは、あなた自身をありのままに知覚せずに、あなたがそうありたいと願う姿として知覚しようとするの間違った試みのことです。

 Yet you can know yourself only as you are, because that is all you can be sure of.
 しかし、あなたは自分自身のことを、ただありのままの自分としてしか知ることができません。なぜなら、あなたが確信できるのは、ありのままの自分だけだからです。

 Everything else is open to question.
 ありのままのあなたを知ること以外のすべてのことには、疑問が入りこむ余地があるのです。」(T3-4 誤りとエゴ

私たちは、小説や映画の主人公は架空の存在だけれど、自分は確固たる実在性を持つ存在だと信じて生きています。

たぶん、自分の中で起こっている「私」が思考するという精神作用が同じように他者の中でも起こっているので、自分や他者は人間として個別のを持って実在しているに違いない。

他者が実在しないかもしれないとしても、少なくとも、自分が確固として実在することだけは間違いないと。

だって、「我思う、ゆえに我あり」なんだからと。

けれど、実は、小説や映画の主人公に劣らないくらい、私たちも架空の存在だというのがこの世界が生まれてからずっと隠し続けられてきた真実です。

私たち人間のことをこのように表現することには、とても違和感を覚えると思いますが、今のところは、そのような見方もできるかもしれないという程度で読み流しておいてもらえれば十分です。

とはいえ、世界が幻想だというコースを学ぶというのに、幻想である世界の中にいる人間だけは実在するというのはまったくの矛盾です。

世界が幻想であるなら、その幻想世界の中を動き回る人間も幻想であるはずであり、コースの基盤に立つかぎり、この結論は当然のことです。




Workbook Lesson 10



My thoughts do not mean anything.
私の思考は、何も意味しない。





My thoughts do not mean anything.
私の思考は、何も意味しない。



1. This idea applies to all the thoughts of which you are aware, or become aware in the practice periods.
 この考えは、あなたが現に自覚しているすべての思考だけでなく、実習の時間内に意識するようになるすべての思考にもあてはまります。

 The reason the idea is applicable to all of them is that they are not your real thoughts.
 この自分の思考は無意味だという考えがあなたの意識するすべての思考にあてはまる理由は、それらの思考があなたの真の思考ではないからです。

 We have made this distinction before, and will do so again.
 私たちはすでに、この区別を以前にしているし、これからもまたすることになります。

 You have no basis for comparison as yet.
 あなたはまだ、比較するための基準を何も持ち合わせていません。

 When you do, you will have no doubt that what you once believed were your thoughts did not mean anything.
 あなたが比較するための基準を得たなら、あなたは、自分がかつて自分の思考だと信じていたものが何も意味していなかったことにまったく疑問を抱かなくなるでしょう。



2. This is the second time we have used this kind of idea.
 私たちがこの種の考え方を用いるのは、これで二度目です。

 The form is only slightly different.
 前回とは、その形が少し違うだけです。

 This time the idea is introduced with "My thoughts" instead of "These thoughts," and no link is made overtly with the things around you.
 今回は、考えが「これらの思考」という代わりに、「私の思考」という言葉で始まり、あなたの周りの物事との間にはっきりと関連づけがされてはいません。

 The emphasis is now on the lack of reality of what you think you think.
 今回、重点が置かれているのは、あなたが自分で考えていると思っていることに実在性が欠けているということです。



3. This aspect of the correction process began with the idea that the thoughts of which you are aware are meaningless, outside rather than within; and then stressed their past rather than their present status.
 修正のプロセスのこの側面は、あなたが意識している思考は無意味で、内面的なものではなく外面的なものだという考え方とともに始まり、その次に、そのような思考は現在の状態ではなく過去の状態を示すものでしかないという点を強調しました。

 Now we are emphasizing that the presence of these "thoughts" means that you are not thinking.
 今回、私たちが焦点を当てるのは、このような「思考」が存在することは、あなたが何も考えていないことを意味するという点です。

 This is merely another way of repeating our earlier statement that your mind is really a blank.
 これは単に、以前にあなたのが本当は空白になっていると述べたことを別の表現で繰り返しているだけです。

 To recognize this is to recognize nothingness when you think you see it.
 このように自分が意識する「思考」が存在するとき、自分は何も考えておらずが空白になっていると認識することは、自分が何かを見ていると思っているとき、それが無だと認めることです。

 As such, it is the prerequisite for vision.
 このように無を認識することが、ヴィジョンを得るために必要な条件です。



4. Close your eyes for these exercises, and introduce them by repeating the idea for today quite slowly to yourself.
 この練習をするには、あなたの目を閉じて、今日の考えを自分に本当にゆっくりと繰り返すことから始めてください。

 Then add:
 それから、次のように付け加えてください。


This idea will help to release me from all that I now believe.
この考えが私が今信じこんでいるすべてのことから私を解放するのを助けてくれる


 The exercises consist, as before, in searching your mind for all the thoughts that are available to you, without selection or judgment.
 これまでと同じように、この練習でも、選別したり価値判断したりすることなく、自分のの中で使えそうなすべての想念を検索することを内容としています。

 Try to avoid classification of any kind.
 いかなる種類の分類もしないように努めてください。

 In fact, if you find it helpful to do so, you might imagine that you are watching an oddly assorted procession going by, which as little if any personal meaning to you.
 実際、もしあなたが次のような想像をすることで、分類しないでいられると思うなら、あなたにとって個人的な意味合いをほとんど含まない奇妙な思考を取り合わせた行列がの中を通り過ぎていくさまを自分は眺めていると想像してみてもよいかもしれません。
 
 As each one crosses your mind, say:
 一つひとつの思いがあなたのをよぎるごとに、次のように言ってください。


My thought about ______ does not mean anything.
(   )についての私の思考は、何も意味しない。

My thought about ______ does not mean anything.
(   )についての私の思考は、何も意味しない。



5. Today's thought can obviously serve for any thought that distresses you at any time.
 今日の考えは、言うまでもなく、あなたを苦悩させるような思考に対して、いつでもあてはめて役立てることができます。

 In addition, five practice periods are recommended, each involving no more than a minute or so of mind searching.
 加えて、5回ほどの実習が望ましいですが、1回の実習時間はの検索を含めて1分程度を超えないようにしてください。

 It is not recommended that this time period be extended, and it should be reduced to half a minute or less if you experience discomfort.
 この時間の長さを延長することは推奨できません。もしあなたが不快感を抱くようなら、実習時間は30秒以下の時間に短縮すべきです。

 Remember, however, to repeat the idea slowly before applying it specifically, and also to add:
 いずれにせよ、具体的にあてはめる前に、今日の考えをゆっくり繰り返すことだけでなく、次のように加えることも忘れないでください。


This idea will help to release me from all that I now believe.
この考えは、私が今信じこんでいるすべてから私を解放するのを助けてくれるはずだ。


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 松山 健 Matsuyama Ken
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